どうして新生児を沐浴させるの?入浴のやり方と用意するものについて解説!

どうして新生児を沐浴させるの?入浴のやり方と用意するものについて解説!

なぜ新生児は沐浴させるのか、理由をご存じでしょうか。この記事では新生児だけに沐浴させる理由や、沐浴の手順、安全に沐浴させるコツなどを紹介しています。新生児をきちんと沐浴させてあげたい方、安全に行いたい方はぜひ、こちらを読んでみてください。

「新生児はなぜ沐浴が必要なの?」

 「新生児の沐浴ってどうしたらよいの?」

 新生児をの沐浴をすすめられて、お風呂ではなく沐浴にいれる意味や、実際に沐浴させる方法がわからない方もいるでしょう。

本記事では、新生児を沐浴させるのはなぜか、新生児の沐浴に必要なものや手順などを紹介しています。この記事を読むことで、新生児をお風呂にいれてはいけない理由を理解し、手際よく沐浴してあげられるようになるでしょう。

また、新生児を安全に沐浴させるにはどのようにすればよいかも紹介しているので、新生児の体に負担をかけず沐浴が可能となります。

新生児を沐浴させる理由や、沐浴させる方法がわからない方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。

記事のまとめ

  • 新生児は感染症に弱く、肌もデリケートなため、大人と一緒に入浴せず、専用のベビーバスで沐浴させる必要がある。
  • 沐浴の際は、ベビーバスやガーゼ、温度計などを準備し、38度前後のお湯で素早く新生児を洗うことが重要である。
  • 泡で出る洗顔料を使い、耳を塞がないように注意しながら、正しい手順で体全体をやさしく洗い流すことが大切である。
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新生児は「沐浴」でお風呂にいれよう

一般的に、お風呂につかることは「入浴」で、ベビーバスなどでお湯につからせることは「沐浴(もくよく)」と呼びます。

生まれたばかりの新生児はデリケートな肌を持っているので、大人と一緒に入浴するのではなく、ベビーバスなどで沐浴させる必要があります。沐浴させる期間は、生後1か月頃までです。

新生児と一緒にお風呂にいれない理由

新生児だけ沐浴させて、大人とお風呂に入らないのは、新生児の感染への抵抗力が低いためです。大人と一緒にお風呂に入ってしまうと、感染症になってしまうリスクがあります。

そのほかに、大人と一緒のお風呂では新生児にとって長湯になってしまうという理由もあります。長湯が肌へ刺激を与えてしまい、肌の乾燥を引き起こす可能性があるでしょう。

新生児の健康を保つために、大人と一緒のお風呂ではなく、沐浴させてあげることが大切です。

出典:8. 赤ちゃんのお風呂|大蔵病院ホームページ

出典:赤ちゃん(新生児)のスキンケア|ひかりこどもクリニック

沐浴で準備しておくもの

新生児を沐浴させるときに必要になるものは、以下のとおりです。

・ベビーバス

・洗面器

・湯上りのバスタオル

・沐浴布

・ガーゼ

・沐浴剤

・温度計

・ベビーソープ、ベビー石けん、ベビーシャンプー

・着替え

新生児を沐浴させるためのベビーバスは、大きめのものやキッチンシンクで使えるもの、空気をいれてふくらませるタイプなどがあります。使いやすいものを選びましょう。顔を洗ったりすすいだりするための洗面器も必要です。

沐浴中は新生児をあんしんさせるために、体にかける沐浴布があるとよいでしょう。沐浴布はガーゼで構いませんが、新生児の体を洗う際にもガーゼを使います。温度が適温か調べるための温度計や、新生児の肌を守るための沐浴剤なども用意しておきましょう。

知っておくべき沐浴の手順

新生児を沐浴させる際には、体を冷やさないようにスムーズに行う必要があります。あらかじめ手順を頭にいれておいて、沐浴時はスムーズに動けるようにしておきましょう。

具体的な沐浴の手順は、以下のとおりです。新生児の沐浴のさせ方がわからない方は、参考にしてみてください。

沐浴の前に着替えの準備をしよう

新生児を沐浴させる前に、沐浴させた後で着せる着替えを忘れずに準備しておきましょう。新生児が沐浴後に体を冷やさないよう、すぐ着せてあげられるようにしておくのがポイントです。

大きめのクッションにバスタオルを2~3枚重ねて置き、その上に着替えを広げて配置してください。替えのおむつもそばに置いておきましょう。

沐浴布に包んで入浴させる

入浴の際、ベビーバスには7分目くらいまでお湯をいれてください。このとき、お湯の温度は38度前後にしましょう。新生児の体が冷えないよう、室温を20度以上にしておくことも大切です。

新生児の服を脱がせたら、沐浴布に包み、お湯のなかにつけてあげましょう。

新生児が怖がらないように「お風呂は楽しいね」と声をかけながら、新生児の足から胴体、という順番でゆっくりつけてあげてください。

頭・体・おしりを順に洗う

新生児を洗うときは、上から順番に洗っていきます。

濡らしたガーゼで新生児の顔を、頬、鼻、口周りを洗っていきます。目やにがあれば、優しく落としてあげましょう。

泡立てた洗顔料で、新生児の頭全体をなでるように洗ってください。ゴシゴシと強くこすらないことが大切です。洗った後はお湯でゆっくり流します。

沐浴布を動かしながら、新生児の体を洗っていきましょう。新生児の首やわきの下など、くびれた部分を念入りに洗ってください。しわになっている部分に汚れがたまりやすいので、しわの間もしっかり洗って、お湯で流しましょう。

次に新生児を仰向けにし、背中とおしりを洗っていきます。女の子は前から後ろに、男の子はしわの部分をきちんと洗うようにしてください。お尻はうんちで汚れやすいので、念入りに汚れを落としてあげましょう。

全身をしっかり洗い流す

新生児の頭や体、お尻まで洗ったら、泡が残らなくなるまで洗い流しましょう。洗い流しが不十分であると、肌荒れの原因になります。

軽くシャワーを使って洗い流すだけでなく、しわの部分に汚れや泡が残ってないか、しっかり確認することが大切です。シャワーに加えて、手も使って洗ってあげるとよいでしょう。

バスタオルで体をていねいにふく

バスタオルの上に新生児を寝かせて、体をくるむようにしてあげてください。

バスタオルを使って、頭や体、足などの水分を取っていきます。頭は優しくこするようにして、首から下はポンポンと軽く押すように水分を取ってください。しわになっている部分や皮膚が重なる部分は特に、水分が残らないように気をつけましょう。

水分を取った後は、5分以内に保湿剤を使ってケアします。ただし、薬剤を用いる場合はこの限りではありませんので、医師の指導を受けてください。綿棒で鼻や耳の水分を取ったら、服を着せてあげましょう。

出典:赤ちゃん(新生児)のスキンケア|ひかりこどもクリニック

安全に沐浴させるためのコツ

新生児を沐浴させる際、夏も冬も同じような温度で大丈夫なのか、新生児の耳に泡が入るようなことはないか心配になる方もいるでしょう。

生まれたばかりの新生児を安全に沐浴させるには、3つのコツがあります。実際に新生児を沐浴させる前に、こちらのコツも把握しておきましょう。

お湯は38~39度に設定する

新生児を沐浴させるお湯の温度は、少しぬるめの38~39度にしてください。夏場の場合、お湯の温度はさらに低めの37~38度でも構いません。

あまりに高い温度のお湯にいれてしまうと、新生児の肌へ刺激を与えてしまい、乾燥の原因になることがあります。

沐浴させる部屋の温度が低い場合や、寒さが厳しい地域の寒い時期には、室温を温めておくとよいでしょう。室温は20度以上にし、すきま風が入らないようにしてください。

出典:8. 赤ちゃんのお風呂|大蔵病院ホームページ

出典:赤ちゃん(新生児)のスキンケア|ひかりこどもクリニック

耳を塞ぐのは危ない

新生児を沐浴させるとき、耳を塞がないように注意しましょう。

新生児の耳を塞がないと、お湯を流すときに耳のなかにお湯が入ってしまうのではないかと心配する方もいるでしょう。しかし、シャワーを直接耳にあてなければ耳のなかに入ることはないので、あんしんしてください。

もし、沐浴のときに耳を塞いでしまうと、強い力で塞ぐことで鼓膜を傷つける可能性があります。

出典:Wooppy 通信 Vol.13|禹小児クリニック

泡で出てくる洗顔料を選ぼう

新生児の肌を傷めないために、肌を洗うときの洗顔料はしっかり泡立てる必要があります。

石けんで洗う場合、新生児を待たせながら泡立てなければなりません。新生児を片手で支えながら、片手で泡立てなければならなくなるようなこともあるでしょう。

最初から泡で出てくる洗顔料であれば、自分で泡立てる必要がありませんので、泡タイプの洗顔料がおすすめです。

出典:赤ちゃん(新生児)のスキンケア|ひかりこどもクリニック

しっかりと準備をして沐浴させよう

新生児のうちは感染に弱く、大人と一緒のお風呂に入ることはできないので、沐浴してあげましょう。頻度は1日1回です。夏場も1日1回でよいのですが、汗をかいているときに2~3回軽く流してあげることは問題ありません。

新生児を沐浴させる際は、服を脱がせ沐浴させてまた着替えさせるまで、体を冷やさないようにスムーズに行う必要があります。あらかじめ、沐浴や沐浴後に必要になるものを準備しておくようにしてください。

新生児を沐浴させるのが不安な方は、こちらの記事で紹介している手順や、コツを参考に行ってみましょう。

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