出産祝いのお返しはなにを贈るのがベスト?避けるべき贈りものや贈るタイミングについてご紹介
出産祝いのお返しをする際の、マナーなどについてご存知でしょうか。本記事では、出産祝いのお返しについて、贈りものの選び方から、出産内祝いとお返しの違いなど詳しく紹介しています。出産祝いのお返しについて、詳しく知りたい方や不安がある方は、ぜひチェックしてみてください。
「出産祝いのお返しってなにを贈ったらよいのかな?」
「いつ贈るとかの決まりはあるのかしら?」
「お返しの相場っていくら位?」
このように出産祝いのお返しについて、贈る時期と金額の相場や、なにを贈れば相手に喜んでもらえるかわからず、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
本記事では、出産祝いのお返しにおすすめの贈りものや、避けたい贈りものを紹介します。また、お返しを贈るタイミング、金額の相場や熨斗の選び方についても記載しています。
この記事を読むことで、どのような品物を贈るのが適切か、いつ贈るのが望ましいのかなど、出産祝いのお返しについてのさまざまな知識を得られるでしょう。
出産祝いとして贈りものをくれた方々に感謝の気持ちを伝え、喜ばれる贈りものを選びたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
記事のまとめ
- 出産祝いのお返しには、相手の好みを考慮したお菓子や実用的な品物を選ぶと良い。両親への贈り物にはオリジナリティが求められることがある。
- 避けるべき贈り物には、日本茶、刃物、肌着がある。これらは不快に思われる可能性があるため注意が必要である。
- お返しは出産から1か月以内に贈るのが望ましく、感謝の気持ちを伝えるお礼状も早めに送ることが重要である。金額の相場は3分の1から半分で、熨斗をつけるのがマナーである。
「出産祝いのお返し」として適している贈りものは?
出産祝いのお返しは、赤ちゃんのお披露目の意味合いもあります。「よろしくお願いいたします」という思いや「ありがとうございます」という感謝の気持ちを伝えられるお返しを贈りましょう。
ここでは、出産祝いのお返しに適している贈りものを何点か紹介します。自分の好きなものではなく、相手の年齢や家族構成などを考慮して選ぶとよいでしょう。
お菓子
特別感のある上等なお菓子のセットは、多くの人に喜んでもらえる贈りものの定番です。
お菓子はクッキーやマドレーヌなどの焼き菓子、お煎餅や羊羹などの和菓子、アイスクリームのように季節感のあるものなど、さまざまな種類があります。
そのうえお菓子の詰め合わせは、サイズも豊富にあるので、相手の好みや家族構成に合わせたセットが選べるでしょう。
職場など多くの人から連名で出産祝いをもらった際のお返しには、個包装されたお菓子の詰め合わせが、配りやすくおすすめです。
実用的なもの
同世代の友人などには、実用的な贈りものも喜ばれます。料理好きの人にはおしゃれな調味料セットやキッチンツール、子どもがいる家庭には子どもが好きなキャラクターのグッズなどもよいでしょう。
贈りものの定番のタオルは、糸と糸を紡いで作ることから「人と人との縁を結ぶ」という意味があります。上質な素材のタオルを「子ども共々よろしくお願いいたします」といった意味を込めて、贈るのもおすすめです。
両親には写真を添えて贈ろう
両親への出産祝いのお返しは、オリジナルティーのある贈りものがおすすめです。赤ちゃんの出生体重と同じ重さのお米や、赤ちゃんの名前や誕生日を刻んだ食器などのメモリアルギフトを贈るとよいでしょう。
また、両親や祖父母など近しい間柄の方には、贈りものに赤ちゃんの写真を添えて贈るのがおすすめです。特に、離れて暮らしている両親は喜ばれるでしょう。
出産祝いのお返しには避けたい贈りもの
出産祝いのお返しをするなら相手に喜んでもらえるものを贈りたいと、考える人が多いのではないでしょうか。年代や地域によっても異なりますが、不快に感じる可能性のある贈りものは、避けた方がよいでしょう。
ここでは、一般的に避けるべきとされている出産祝いのお返しを紹介します。
日本茶
香典返しなどで用いられることの多い日本茶は、出産祝いのお返しの贈りものとしては避けておいた方が無難です。日本茶以外にも、弔事を連想させるものや、弔事でよく利用される贈りものは避けておいた方がよいでしょう。
飲みものを贈るのであれば、コーヒー、紅茶やジュースなど、日本茶以外の飲みものにするのがおすすめです。
刃もの
包丁やハサミなどの刃ものは「縁を切る」ことを連想させるので、出産祝いのお返しにはふさわしくありません。「苦(く)」や「死(し)」をイメージさせる櫛など、縁起の悪いものを連想させるものは避けておいた方がよいでしょう。
ただし地域によっては、刃ものは「未来を切り拓く」との意味があり、縁起がよいものといわれています。贈る相手の地域の慣習なども考慮しましょう。
肌着
肌着などを出産祝いのお返しに選ぶと「着るものも買えないほど、生活に困っていると思われている」と、相手が受け取ってしまう可能性があります。また、靴や靴下なども「踏みつける」というネガティブな連想をさせます。
肌着や靴下などの直接身に付けるものは、相手のサイズなども考慮しないといけないので、避けておくとよいでしょう。
出産祝いのお返しは1か月を目途に贈ろう
出産祝いのお返しは、赤ちゃんが生まれてから1か月後のお宮参りをする時期に贈るのが一般的です。産後すぐにお祝いをもらった場合は、1か月を目途にお返しを贈りましょう。
また、出産から暫く経ってから出産祝いをもらった場合は、できるだけ早く贈るのがマナーですが、遅くとも受け取ってから1か月以内には渡せるようにしましょう。
お礼状はなるべく早く送ろう
出産祝いを受け取ったら、すぐに感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。相手は出産祝いが、無事に届いたのか気になるものです。
無事に届いたことの報告と、感謝のメッセージをお礼状に書いて送ります。ただし、時間がかかりそうな場合は、先に電話で感謝を伝えておくとよいでしょう。
お返しの金額は3分の1から半分が相場
出産祝いのお返しにおいて金額の相場は、相手との関係性や金額によっても変化しますが、一般的には3分の1か半分(半返し)が適切とされています。1万円の贈りものを受け取った場合は、3千~5千円の範囲でお返しを選ぶとよいでしょう。
内祝いは半返しが基本ですが、両親や兄弟姉妹などの身内や、職場の上司など目上の人から高額のお祝いをもらった場合は、3分の1くらいの金額でお返しするとよいでしょう。
人によっては、半返しされることにより「気を遣われすぎている」と感じ、かえって失礼に当たる場合もありますので、その際は感謝の気持ちをていねいに伝えましょう。
お返しの熨斗(のし)はどう選ぶ?
出産祝いのお返しを贈る際には、のし紙を付けましょう。内祝いは日本古来の慣習です。のし紙を付けると、普通の贈りものではなく、正式な贈りものとして扱われます。
出産は何度あってもうれしいお祝いごと事なので、蝶結びの水引を使用します。表書きには「出産内祝い」または「内祝」と書きましょう。
水引の下には、通常赤ちゃんの名前を書きますが、これは赤ちゃんの名前を紹介する意味も含まれているためです。名前には、読み間違いを防ぐためのふりがなを付けると、ていねいな印象になります。
「出産内祝い」と「お返し」は違うの?
出産内祝いの「内祝い」という言葉は「身内のお祝い」を意味します。内祝いは、自分の家で幸せな出来事があった際に、身近な方へ幸せのおすそわけをするという風習です。お祝いをくれた方へ贈りものをする「お返し」とは違います。
しかし、現在では内祝いはおすそわけではなく、お祝いをくれた方へ贈るお返しと同じような意味で使われるようになってきています。
お返しのマナーを守ってお礼の気持ちを伝えよう
出産祝いのお返しにおすすめの贈りものや、避けた方がよい贈りもの、贈るタイミング、金額の相場など、お返しのマナーについて紹介しました。
出産祝いをもらったら、出産祝いのお返しは必ず贈りましょう。その際は、出産祝いをもらったうれしい気持ちが相手にきちんと伝わるよう、お返しのマナーをしっかり守りましょう。