新生児の鼻づまりを解消する4つの対処法!原因や病院で受診する目安も併せて解説

新生児の鼻づまりを解消する4つの対処法!原因や病院で受診する目安も併せて解説

新生児が鼻づまりで苦しそうにしていると、早く解消してあげたいと思う方もいるでしょう。本記事では、鼻づまりが起きたときの対処法や、病院の受診をする目安となる症状について紹介します。新生児の鼻づまりについて詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

「鼻がつまっているようだけど、風邪をひいたのかな?」

 「息が苦しそうに見えるから心配」

 「頻繁に鼻づまりを起こしてるから不安になる」

 新生児のお世話をしていると、このように鼻づまりについて疑問や不安を感じることがありませんか。

本記事では、新生児はなぜ鼻づまりが起きやすいのかや、新生児の鼻づまりの原因、鼻づまりを解消する方法について紹介しています。

この記事を読むことで、どんなときに鼻づまりになるか、鼻づまりを起こしたときの対処法を知ることができるので、新生児が鼻づまりで苦しそうにしているとき素早い対応ができるようになるでしょう。

新生児の鼻づまりについての原因や解消法を知りたいと思っている方は、この記事を参考にしてみてください。

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新生児の鼻づまりの主な原因4つ

新生児の鼻づまりは、風邪やアレルギーなどの病気が原因のもの、室内の温度や湿度など環境要因が原因のもの、新生児特有の鼻の構造が原因としてあります。

ここからは、鼻づまりが起こる原因について詳しく解説しますので、確認してください。

出典:赤ちゃんの鼻づまり|たなか小児科・アレルギー科

アレルギー反応を起こしている

アレルギーを原因とする病気には、花粉症やアレルギー性鼻炎などがあります。花粉症で有名なアレルギー原因物質はスギ花粉やヒノキ花粉などがありますが、ハウスダストもアレルギーの原因物質です。

アレルギーが原因の場合は、鼻づまりのほかに鼻水が止まらない、異常なほど目を痒がるなどの症状があります。

出典:赤ちゃんの鼻づまり|たなか小児科・アレルギー科

出典:アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症|東京都保健医療局

風邪をひいている

風邪はウィルスによる感染が原因で、鼻づまりや鼻水、咳や発熱などの症状があります。風邪のウィルスは、約200種類あるといわれるほど多く、年齢に関係なく感染する病気です。

新生児はウィルスに対する免疫力や抵抗力が弱く、鼻づまりや鼻水の症状が出てしまうと、治るまで時間がかかることがあります。

また、複数の風邪のウィルスに続けて感染してしまうことで、鼻づまりや鼻水などの風邪の症状が長引くこともあるでしょう。

出典:赤ちゃんの鼻づまり|たなか小児科・アレルギー科

出典:・風邪(かぜ) | KARADA内科クリニック

鼻の構造的に鼻づまりしやすい

大人であれば鼻も大きく鼻腔が広いので、鼻水が出てもすぐに鼻づまりになることは少ないといえます。しかし、新生児は鼻腔が狭いため、鼻づまりが起きやすいでしょう。

さらに、新生児は仰向けでいる時間が長いことも要因といえます。

出典:赤ちゃんの鼻づまりはいつまで?長引く場合はどうすればいい?|くぼた小児科クリニック

出典:ママ歯科衛生士の子育てコラム 「赤ちゃんの鼻づまり」|大池歯科医院

環境の変化による刺激を受けやすい

新生児の鼻のなかの粘膜は、温度の変化や空気の乾燥のような環境変化に対し、敏感に反応する特徴があります。粘膜が反応し、鼻水が出ることで鼻づまりが起きるでしょう。

また、鼻腔が狭い新生児の鼻腔は、腫れてしまうと鼻腔がさらに狭くなり、症状がひどくなってしまう恐れがあるでしょう。

出典:赤ちゃんの鼻づまり|白十字小児科医院

出典:乳幼児の副鼻腔炎?|医療法人明仁会 定永耳鼻咽喉科

副鼻腔炎を発症している場合もあるので注意が必要

人間の鼻は、顔の骨のなかにある副鼻腔という鼻の左右にある空洞とつながっています。副鼻腔炎は、風邪のウィルスや細菌に感染したことで鼻腔が炎症を起こし、その炎症が副鼻腔に広がることで発症する病気です。

新生児の副鼻腔の幅は約1センチで、鼻腔とはつながっていません。2歳頃から徐々に鼻腔と副鼻腔がつながっていき、17歳頃までに完成するといわれています。

そのため、副鼻腔炎を発症する可能性は低いでしょう。

出典:赤ちゃんの鼻づまり|たなか小児科・アレルギー科

出典:副鼻腔炎(蓄膿症)|岩野耳鼻咽喉科サージセンター

【4選】新生児の鼻づまりを解消するための対処法

新生児の鼻づまりですが、眠っているときの鼻づまりは、息苦しさで眠れずに起きてしまうことがあるでしょう。起きているときでも、授乳のタイミングの鼻づまりは授乳の妨げになる可能性があります。

新生児の鼻づまりを解消するには、鼻水吸引機や点鼻薬を使う方法や部屋の加湿などがあります。それでは、それぞれの対処法について詳しく説明しましょう。

鼻水吸引機を使う

鼻水を吸い取ることのできる、鼻水吸引機を使いましょう。鼻水吸引機は鼻吸い器ともいわれ、電動タイプのもの、スポイトタイプや口吸いタイプのものがあります。

どのタイプも使い方は同じです。動かないように赤ちゃんの頭を固定し、鼻水吸引機のノズルを赤ちゃんの鼻の穴に水平方向から、少し下に向けて入れてください。

ノズルを鼻の穴に入れたあと、少しずつ角度を変えながら、鼻水が吸える角度を探しましょう。ノズルを強く入れすぎないように注意してください。

出典:鼻吸い器は必要?使用するタイミングや使い方、注意点を確認|あだち耳鼻咽喉科

新生児がいる部屋を加湿する

新生児がいる部屋の湿度は、40~60パーセントを保つのがよいとされています。

加湿器を使用した加湿の場合は、一般的に湿度設定ができるタイプが多いので、湿度のキープが簡単です。しかし、加湿器内での菌の繁殖に注意が必要になります。

ほかに、新生児のいる部屋で洗濯物を干したり、洗面器などにお湯を入れて新生児の近くに置くことでも加湿ができます。この場合は、洗濯物の落下による窒息やお湯による火傷に注意しましょう。

点鼻薬をさす

点鼻薬を使うことで、ネバネバした鼻水の粘度が下がり、鼻水の吸引がしやすくなるでしょう。使い方は以下のとおりです。

点鼻薬の使い方は、仰向けに寝かせた新生児の鼻にスポイトで1~3滴を垂らします。少し時間をおいて、鼻水を吸ってください。点鼻薬は、体温くらいに温めて使いましょう。

鼻の付け根を温める

温かい蒸しタオルで鼻の付け根を温め、鼻づまりの症状を緩和させましょう。

使い方は、蒸しタオルを準備して新生児の鼻の上に置くだけです。蒸しタオルの準備は、濡らして適度に絞ったタオルを電子レンジで30秒ほど温めて作る方法が手軽です。

この方法を行う場合は、タオルの温度と位置に注意しましょう。また、蒸しタオルを鼻の上に置く際は、タオルを触って熱くないことを確認してから行ってください。

タオルがずれて口にかかると、呼吸を妨いでしまいます。万が一の事故を防止するためにも、蒸しタオルを使用中は目を離さないよう注意が必要です。

病院で受診する症状の目安

鼻づまりだけなら、紹介した対処法で鼻づまりの緩和を期待できます。しかし、赤ちゃんの機嫌が悪かったり、熱や咳が続いていたりするなどの場合は、病院の受診をおすすめします。

赤ちゃんが鼻づまりをしていても、元気で母乳やミルクを飲む量が減っていない場合は、急いで受診する必要はないでしょう。

出典:赤ちゃんの鼻づまり|たなか小児科・アレルギー科

出典:赤ちゃんの鼻づまり|さかい小児科クリニック

新生児の鼻づまりを解消しよう

本記事では、新生児の鼻づまりの原因や鼻づまりを解消するための対処法について紹介しました。

新生児は、鼻づまりを起こしやすい傾向にあります。また、新生児の鼻づまりは息苦しさだけではなく、母乳やミルクの飲みやすさにも影響が出てしまうので、早めに解消してあげましょう。

本記事の内容を参考にし、鼻づまり以外の症状があるときは、病院の受診も検討してみてください。

出典:赤ちゃんの鼻づまり|たなか小児科・アレルギー科

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