新生児がうなるのはなぜ?3つの理由や心配なときの対処法をご紹介
新生児がうなって機嫌を悪くしていると、不安になる方もいるでしょう。本記事では新生児がうなる理由やうなっているときの対処法、月齢別のうなる原因などを紹介しています。新生児のうなりが気になる方は、こちらの記事を参考にしてみださい。
「新生児がよくうなってるけど、なぜ?」
「新生児がうなっているの、気になるんだけど。何かしてあげられることはないの?」
新生児がうなる様子を見せ、原因がわからず心配になる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、新生児がうなる理由や成長段階別のうなる原因について紹介します。この記事を読むことで、新生児がなぜうなるのか、月齢によって何が原因でうなるのかを把握できるでしょう。
また新生児がうなっているときの対処法についても紹介しているので、新生児がうなったときに保護者はどう接してあげればよいか、参考にもなります。
新生児がよくうなるのが心配な方や、うなる理由や原因を知りたい方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
記事のまとめ
- 新生児がうなる理由には、生理現象やいきみ、飲みすぎがあるため、保護者は原因を観察する必要がある。
- 新生児のうなる原因は月齢によって異なり、成長段階に応じた対処法を考えることが重要である。
- 不安な場合は背中をさすったり授乳量を調整したりし、症状が続く場合は小児科への相談を推奨する。
新生児がうなる3つの理由とは
新生児がうなるのはあまり珍しいことではありません。しかし、保護者としてはその様子が気になり、不安になってしまうこともあるでしょう。うなるのには理由があり、対処の方法も比較的限られています。
ここからは、新生児がうなる理由を紹介するので、不安になっている方は確認してみてください。
生理現象でうなっている
新生児は特に理由がなくうなることがあります。これは生理現象のせいである可能性が高いので、問題ないといわれています。
まずは、新生児がどこからうなっているのか、様子を観察してみましょう。呼吸器官でうなっている場合は病気の可能性が疑われますが、声帯でうなっているのであれば心配いりません。
新生児が鼻をフガフガさせてうなるような場合も、生まれたばかりで鼻腔がせまく、副鼻腔が未発達なので、そのように聞こえてしまっている可能性があります。また、鼻水が過剰に出ておらず、母乳やミルクもしっかり飲んでいれば問題ないでしょう。
いきんでうなっている
新生児は、うんちを出そうとしていきんでいることがあります。または空気が胃や腸にたまり、それを出そうとしていきんでいる場合もあります。
新生児は腹筋が未発達なので、いきんでもうんちを出すことは難しいでしょう。しかし、本能的にいきんで頑張ってしまっている可能性もあります。
出典:チェックアウト後の生活 ~お母様編~|べリエの丘クリニック
ミルクや母乳の飲みすぎでうなっている
新生児がミルクや母乳を飲みすぎてしまうと、吐き戻したり、苦しくなったりしてうなることがあります。
これは新生児の食欲に、胃が追いついていないと起きる可能性があります。必要以上にミルクや母乳を与えないよう、注意してください。
ミルクの飲みすぎでうなることがあっても、吐き戻しの回数が多かったり体重が減ったりしなければ特に問題はないでしょう。
赤ちゃんがうなる原因は成長段階によって異なる
赤ちゃんがうなる原因は、月齢によって変わってきます。
生後1か月までの間は、眠りが浅いことで不機嫌になったり、母乳やミルクを飲んだ際にお腹に空気がたまってしまい、うなることがあるでしょう。
生後1か月~5か月頃は母乳やミルクの飲み過ぎ、母乳やミルクの味が嫌いという理由から、うなることがあります。ほかに、うんちを出そうとしていきんでしまうこともあるでしょう。
生後8か月~9か月にかけては、離乳食が嫌と感じている可能性があります。また、離乳が進むことで水分が足りなくなり、便秘になることが原因で、うなるようなこともあります。
【3選】新生児がうなって心配なときの対処法
新生児がうなっていると、保護者は病気や何か問題があるのではと不安になることもあるでしょう。そのようなときにはどう対処していけばよいか、対処法を紹介します。
新生児がうなっているときはうなる理由を考え、考えられる原因ごとに対処していきましょう。
背中をさする
新生児がうなっているけれど、別段症状が見られないときは、新生児の背中をさすってあげましょう。
新生児がしっかりミルクを飲んでいて、機嫌も問題なければあまり心配はなく、生理現象によってうなっていることがあります。この際に、新生児を抱き上げることでも落ち着くでしょう。
夜中急に目を覚まし、うなるようであれば、何らかの不快なことが起因している場合もあります。お腹が空いてないか、おむつは汚れてないかなどを確認してみましょう。
おむつを緩める
新生児が夜中にうなっているようなときは、おむつを緩めて様子を見てください。
おむつを緩めることによって、新生児がおならを出しやすくなったり、排便しやすくなったりします。うんちやおならが出ることで、新生児がうなる原因が解消できるでしょう。
授乳回数や量を調整する
吐き戻してしまう回数が多かったり、お腹が張っていることによってうなったりしていると、新生児にミルクや母乳をあげすぎている可能性があります。新生児への授乳頻度や、量を見直すようにしましょう。
新生児は新生児特有の反射によって、母乳やミルクを飲んでいます。自発的ではなく反射的に飲んでいるので、与えられるだけ飲んでしまいます。ほぼ自分の意思でやめることはないので、保護者の方で調整する必要があるでしょう。
生後6か月頃でうなる回数が減る
生後6か月頃になると、赤ちゃんが自力で寝返りできるようになり、ガスの排出が上手くできるようになるので、いきんでうなる回数は減るでしょう。
自力でガスを出すことが難しい間は、背中をさすったりウエストをひねったり、お腹をマッサージすると楽にしてあげられます。
出典:チェックアウト後の生活 ~お母様編~|べリエの丘クリニック
心配な場合は小児科に相談する
新生児がうなる以外にも、気になる様子を見せていた場合は、小児科の受診を検討してみてください。
基準となるのは、新生児がミルクをしっかり飲めているかどうか、鼻水や咳が出てはいないか、熱はないか、苦しそうな様子は見えないかといった点です。これらに異変がある場合は、医師に相談した方がよいでしょう。
病院では、まず小児科へ相談してみてください。小児科に相談することで、ほかの科の診察が必要であれば随時案内してもらえます。
また、病院を受診すべきか判断に迷ったときは「こども医療でんわ相談」の利用もおすすめです。小児科の医師や看護師に相談できます。
出典:子ども医療電話相談事業(♯8000)について|厚生労働省
新生児がうなる原因を理解して適切に対処しよう
新生児がうなることは、よくあります。うなってしまう理由や原因はいくつかありますが、基本的にはそれほど心配しなくてもよい場合が多いでしょう。
新生児がうなる以外に、気になることがあった場合は、病院を受診することが大切です。これまでに解説した内容を参考に、医師へ相談すべきかどうかを判断してください。
新生児のうなりが多い場合は、体が楽になるようにしてあげたり、授乳を工夫したりして改善を試みましょう。