新生児にはいつから枕が必要?メリットや枕の選び方・注意点を解説!

新生児にはいつから枕が必要?メリットや枕の選び方・注意点を解説!

新生児に枕を使う必要があるかどうかについて、悩んでいる人はいませんか。この記事では、新生児に枕を使う時期やメリット、選び方のほかにも枕を使う際の注意点を解説しています。これから新生児に枕を使うことを検討している人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

「新生児っていつから枕を使いはじめるの?」

 「新生児に枕を使うメリットって何?」

 「新生児用の枕の選び方や注意点を教えてほしい」

 育児をしている人のなかには、このように新生児の枕に関して疑問や興味を持っている人もいるのではないでしょうか。

本記事では、新生児が枕を必要とするタイミングや枕を使うメリットを解説します。また、枕を購入する際の選ぶポイントや、枕を使う際の注意点についても詳細に解説しています。

この記事を読めば、新生児に枕を使う必要性を理解することが可能です。その知識をもとに、注意点を踏まえて適切な枕を準備できるでしょう。

新生児に枕を準備したいと考えている人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

記事のまとめ

  • 新生児の枕は一般的に3〜4か月頃から必要になる。首が座ることでS字カーブが形成され、枕が必要となるのだ。個々の成長に合わせて準備することが重要である。
  • 新生児用枕のメリットには、吐き戻し防止、寝はげ防止、頭の変形防止がある。特にドーナツ型の枕が効果的で、成長に応じた使い方が求められる。
  • 枕選びのポイントは窒息リスク、洗いやすさ、低刺激の素材を重視することだ。デリケートな肌に配慮した形と素材の選定が大切である。
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枕を使いはじめるのは一般的に3~4か月頃

新生児の背骨はC字カーブと呼ばれる形をしており、枕がなくても姿勢を保てるところが特徴です。このため、最初の頃は枕を使わなくても眠れるようになっています。

首が座ってくると、徐々にS字カーブの背骨が形成されてくるのです。これは成人と同じ背骨の形であり、S字カーブが形成されるにつれて就寝時に枕が必要になります。

このことから、一般的に首が座りはじめる3か月から4か月頃になると、枕を使いはじめる新生児が増加するでしょう。ただし、これはあくまでも一般論なので、新生児の成長に合わせて枕を準備することが大切です。

出典:赤ちゃんのまるまるねんね|貴子ウィメンズクリニック

新生児が枕を使う3つのメリット

新生児の枕は体の成長に合わせて、必要なタイミングで準備していくものです。しかし、新生児に枕を使っても、どのようなメリットや効果が得られるかわからない人もいるでしょう。

ここからは、新生児が枕を使うメリットや枕を使うことで得られる効果を3つ解説します。

母乳やミルクの吐き戻しを防ぐ

新生児は胃が未発達であるほか、食道と胃をつなぐ筋肉が弱いことから、母乳やミルクが逆流しやすい傾向にあります。

このため、枕を使って傾斜を作ってあげれば、新生児の頭を斜めに保てるので、逆流や吐き戻しの予防ができます。

逆流や吐き戻しは、新生児の成長に伴って落ち着いてきますが、心配な場合は枕を利用しましょう。

出典:赤ちゃんの吐き戻しについて|有明みんなクリニック有明ガーデン院

寝はげを防止する

「寝はげ」とは、寝ているうちに後頭部が擦れて髪が薄くなってしまう状態です。この状態がみられるのは一時的なものであり、基本的には成長とともに、自然と目立たなくなります。

しかし、寝はげがどうしても気になるという場合は、ドーナツ型の枕を使うことがおすすめです。枕を使うことで後頭部にかかる圧を分散できるので、摩擦の軽減や寝はげが予防できます。

頭の変形を防ぐ

寝返りができない新生児は、自分で首を動かせないので、同じ姿勢で寝続けることが多いです。そうすると頭の骨が柔らかい新生児の頭は、形がゆがんでしまうことがあります。

頭の変形を防ぐためには、頭にかかる圧力を分散する対策が必要です。そのため、ドーナツ型のような中央がくぼんでいるタイプの枕を使うとよいでしょう。

出典:生まれた後の赤ちゃんの頭の形について|医療法人翔光会 産婦人科にしじまクリニック

枕を使う際に注意すべきこと

新生児に使う枕を選ぶ時、どのようなポイントを意識すればよいか迷う人もいるのではないでしょうか。未熟な新生児が普段使いする枕だからこそ、枕選びで重視しておきたいポイントや注意点を把握しておくことが大切です。

ここからは、新生児に枕を使う際に注意すべきポイントを3つ解説します。

窒息する恐れがある

新生児に枕を使う際に注意したいのが、乳幼児突然死症候群のリスクです。乳幼児突然死症候群とは、何の予兆や既往歴もないまま、乳幼児が睡眠中に突然死亡してしまうケースをさします。

乳幼児突然死症候群の、直接的な原因は不明です。諸説ありますが、誘発する要因としてうつぶせ寝や柔らかすぎる寝具の使用、親の喫煙などが挙げられています。

寝返りができない新生児は、息が苦しくなっても自分で対処できません。このため、枕により窒息してしまうリスクがあるので注意しましょう。

出典:乳幼児突然死症候群(SIDS)について|こども家庭庁

洗いやすさを重視する

新生児は寝汗をかきやすく、よだれや母乳・ミルクなどの吐き戻しも多い時期です。枕は汚れやすく、頻繁に洗うことになるでしょう。その時に重視したいのが、洗いやすさや乾きやすさです。

枕カバーだけではなく枕本体も丸洗いできるタイプや、乾燥しやすいタイプのものであれば、洗濯の手間を省けます。また、枕の清潔も保ちやすくなるでしょう。

綿100%やタオル地のものを選ぶ

新生児用の枕に使われている素材の種類は多くありますが、低刺激の素材であればあんしんできるでしょう。新生児の肌はデリケートなので、摩擦などの刺激に敏感に反応しやすくなっています。

できれば綿100%やタオル地のものなど、肌を刺激しにくく、肌触りが優しいものを選んでみてください。

出典:あわ沐浴|医療法人社団 恵友会 久保みずきレディースクリニック 菅原記念診療所

新生児の枕を選ぶ際は形と素材、使いやすさを基準にしよう

新生児の枕を選ぶ時に注目したいポイントは、以下の3つです。

・枕の形

・素材

・使いやすさ

枕の形は中央にくぼみがあるドーナツ型、傾斜がある傾斜型などがあります。ドーナツ型は寝はげや頭の変形を防ぐ効果があり、傾斜型は吐き戻しの予防に効果的です。

枕の生地の素材に関しては、新生児のデリケートな肌質を考え、基本的に低刺激で肌触りのよいものが推奨されています。枕の中身の素材は、丸洗い可能の蒸れにくいポリエステルや多層立体構造のジェル素材、寝返りしやすい反発性の高さが魅力の軟質ウレタンフォームがあります。

使いやすさについては、丸洗いできるか・枕カバーが取り外せるかなどを基準に、選ぶことがおすすめです。

枕は成長に合わせて使用しよう

背骨が成人の形に徐々に近づいていき、首が座りはじめた新生児は、頭部の変形や寝はげなどを予防する目的で枕が必要になってきます。

使用する枕は季節や用途のほか、新生児の成長に合わせて必要なものを選んでいくことがおすすめです。ただし、柔らかい素材の枕は窒息するリスクが高いといわれているので、使用する場合は注意が必要になります。

今回紹介した記事を参考に、新生児が快適に過ごせるよう、枕を選んでみてください。

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