新生児の肌荒れでよく見られる症状とは?原因や知っておくべき対策方法もご紹介

新生児の肌荒れでよく見られる症状とは?原因や知っておくべき対策方法もご紹介

新生児は肌荒れしてしまうことがありますが、原因をご存じでしょうか。この記事では新生児の肌荒れの原因や症状、対策方法などを紹介しています。新生児の肌で気になることがある方、新生児の肌を健康に保ちたい方はぜひ、こちらを読んでみてください。

「新生児が肌荒れすることってあるの?」

「新生児が肌荒れするとしたら何が原因なの?」

「肌荒れを防ぐためにはどうしたらよいの?」

 新生児が肌荒れしてしまうことがありますが、肌荒れの理由がわからずどう対処していけばよいかわからない方もいるでしょう。

本記事では、新生児の肌はどういうものか、肌荒れの原因やよく見られる症状について紹介します。この記事を読むことで、新生児の肌や肌荒れについて理解が深められます。

また、新生児の肌荒れへの対策方法についても紹介しているため、新生児が肌荒れを起こした際も対処できるようになるでしょう。

新生児の肌荒れが心配な方、肌荒れへの対策を知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください。

記事のまとめ

  • 新生児は皮脂分泌が盛んで、湿疹を起こしやすい。特に頭皮や顔、首が肌荒れしやすいのが特徴である。
  • 新生児の肌荒れには新生児ニキビやあせもなどがあり、原因を把握し対策を講じることが重要だ。
  • 肌荒れを防ぐためには、毎日お風呂で清潔に保ち、保湿剤を使用し、症状が続く場合は医療機関を受診する必要がある。
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新生児の肌は意外にも皮脂でベタベタ

新生児の肌は薄くスベスベなイメージがある方もいるでしょう。しかし実際は、胎内にいた頃に母親から受け取った女性ホルモンの影響で、新生児の皮脂分泌は盛んです。

このため新生児は毛穴が詰まり、皮脂腺に脂がたまることで湿疹になりやすいでしょう。特に皮脂が多い頭皮や顔、首などは肌荒れしやすくなります。

生後3か月を過ぎると赤ちゃんの皮脂分泌量は落ち着くため、皮脂による肌荒れは治まっていくでしょう。

出典:症状について【乳児湿疹】|和皮ふ科クリニック

出典:乳児湿疹|まるやま皮膚科クリニック

新生児によく見られる肌荒れの症状と原因

乳児の頃に見られる湿疹の総称を、「乳児湿疹」といいます。新生児はさまざまな原因で、乳児湿疹を起こすことがあるでしょう。

ここからは、新生児によくある肌荒れとはどのようなものか、その原因とともに紹介します。これらを把握しておき、実際に子どもが肌荒れを起こした際、慌てることがないようにしましょう。

出典:乳児湿疹|しらたま皮膚科クリニック

新生児ニキビ

新生児ニキビは顔や頬、おでこや頭などに現れる赤いブツブツのことです。「新生児ニキビ」は生後1~2週間頃から現れ、赤くなかに芯や膿みがあるといった特徴があります。生後2~3か月頃には消えていくでしょう。

新生児ニキビができるのは、母親から受け継いだ女性ホルモンにより皮脂の分泌が盛んになるためです。しかし、新生児の皮脂腺は未発達のため、毛穴に皮脂や汚れをためてしまいます。それらが皮脂腺を刺激して、新生児ニキビになります。

または肌着やよだれかけ、寝具が汚れていたことが原因でできる場合もあります。

出典:新生児ニキビ|太田こどもとアレルギークリニック

出典:新生児ニキビ|日暮里医院

出典:症状について【乳児湿疹】|和皮ふ科クリニック

新生児中毒性紅斑

新生児中毒性紅斑は胸や背中、顔などに赤い斑点やブツブツができるというものです。

現在のところ、「新生児中毒性紅斑」の原因はわかっていません。新生児の生まれる前とあとで環境が大きく変わることによる、生理的変化と考えられています。

生後1~3日頃に斑点やブツブツが現れ、2週間程度で自然に治るでしょう。

出典:乳児湿疹|はんだ白雪皮フ科

出典:乳児湿疹の診断と治療|ヒロクリニック 小児科

あせも

あせもは汗腺に炎症が起こり、赤く小さな発疹がたくさんできるものです。このため、「あせも」は汗をよくかく場所にできやすいでしょう。赤い発疹はかゆみを伴っていることが特徴です。

高温多湿が続く夏場や、厚着をしていると汗をよくかき、あせもができやすいでしょう。汗をよくかく夏場だけでなく、冬でも厚着をしていれば、症状が出る可能性があります。

出典:新生児・乳児期の皮膚疾患|クリニック回生

出典:乳児湿疹はいつまで続く?あせもの治し方について医師が解説|しかたクリニック

乳児脂漏性湿疹

乳児脂漏性湿疹は頭皮やおでこなどに、カサカサしているものやクリーム色のかさぶた、じゅくじゅくができるものです。

「乳児脂漏性湿疹」は、皮脂が過剰に分泌されてしまうことで起こります。皮脂の分泌が盛んな生後2~3か月頃までに起こりやすいでしょう。皮脂腺が多くある、頭部やおでこ、首周りや耳、股やわきの下などにできます。

乳児脂漏性湿疹は一過性のものなので、普段のケアをしっかり行っていれば、改善する可能性があります。

出典:乳児脂漏性皮膚炎|おおしま皮膚科

出典:乳児脂漏性湿疹について|こどもクリニックきじま

出典:赤ちゃん子供の皮膚病 | 三ツ沢皮膚科クリニック

よだれかぶれ

よだれかぶれは新生児の口周りにできる、じゅくじゅくした湿疹です。「よだれかぶれ」は、よだれや離乳食が肌にふれたときにできることがあります。よだれを拭きとるときの摩擦や、肌の乾燥などでもできる可能性があるでしょう。

よだれかぶれは、食物アレルギーと混同してしまう可能性があることに注意が必要です。心配であれば、アレルギー検査をするとよいでしょう。

出典:よだれかぶれ|たみや皮ふ科医院

出典:よだれかぶれ|ごとう皮フ科クリニック

知っておくべき新生児の肌荒れ対策3つ

新生児が肌荒れを防ぐためにしておきたい対策を3つ紹介します。新生児を清潔に保つことや、肌を乾燥させないことなどが大切になります。

新生児の肌荒れは、ホルモンの影響や汗のかきすぎなどで起こっているものがあります。原因がわかっているものについては、原因を取り除くことで防げるでしよう。

お風呂で皮脂を洗い流す

新生児は毎日お風呂に入れて、しっかり皮脂を流し、肌を清潔に保つことを心がけましょう。

新生児は皮脂が原因で、肌荒れしてしまうことがあります。入浴時は石鹸やボディソープをしっかり泡立てて、新生児を優しく撫でるように洗ってあげましょう。

肌がしわになっている部分は、特に気をつけて洗ってください。顔はガーゼを濡らして、優しく拭きます。洗ったあとは、すぐにぬるま湯で石鹸やボディソープを洗い流しましょう。

出典:乳児湿疹はいつまで続く?あせもの治し方について医師が解説|しかたクリニック

保湿剤を使用して保湿する

新生児の肌の乾燥を防ぐほか、肌の抵抗力や修復力を上げるために、しっかり保湿することを心がけてください。

水分が蒸発し乾燥するのを防ぐため、お風呂のあとだけでなく、頻繁に保湿剤を使用し保湿しましょう。入浴後に保湿する際は、体を拭いたあとすぐに保湿剤を手に取り、新生児の全身に塗ってください。

新生児にとって、刺激の少ない保湿剤を使用することが大切です。

保湿剤のタイプには、スプレーやフォーム(泡)、ローションやクリーム、軟膏があります。さらさらしたテクスチャの方が保湿力は低いのですが、塗りやすいでしょう。まずはローションやスプレーを使って、それでも足りない場合、ほかを加えたり変更したりしてみましょう。

出典:乳児湿疹の話|つま小児科クリニック

病院で受診して薬をもらう

日々のスキンケアを心がけていても肌荒れが治らない場合や、じゅくじゅくしたりかゆみが強かったりするような場合は、病院を受診しましょう。特に、熱があってブツブツが出ているようなときは、迷わず早めに受診してください。

受診する病院は、かかりつけの小児科または皮膚科で構いません。受診した方がよいかどうかわからない場合も、医師へ相談してみましょう。

出典:乳児湿疹|湘南台あかちゃんこどもクリニック

出典:乳幼児の肌トラブル関連のQ&A|フローレンスこどもと心クリニック

新生児の肌荒れを対策してスベスベ肌を保とう

生まれたばかりの新生児の肌は健康に見えても、生後1日目頃からさまざまな肌荒れを起こす可能性があるでしょう。新生児が肌荒れしてしまうのは、皮脂の量の多さや汗、よだれなどが原因です。

新生児の肌荒れを防ぐには、肌荒れ対策することが大切です。新生児があまり汗をかかないようにしたり、毎日お風呂に入れて石鹸やボディシャンプーで洗ったり、頻繁に保湿してあげるようにしましょう。

これらのスキンケアに気をつけていても治らない場合は、かかりつけの小児科や皮膚科を受診することを、検討してください。

出典:赤ちゃんのよだれも肌がかぶれる原因に? | はつ花皮ふ科クリニック

出典:乳児湿疹の原因 |ヒロクリニック小児科

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