生後2か月の赤ちゃんの睡眠時間は?成長の目安やお世話の仕方を併せて解説!
生後2か月の赤ちゃんはどれくらい眠るのが普通なのか、気になる方は多いでしょう。この記事では平均的な生後2か月の赤ちゃんの睡眠時間や成長の目安、お世話の仕方を解説します。赤ちゃんの睡眠時間が適切かどうかが気になる方は、ぜひ、参考にしてください。
「赤ちゃんの睡眠時間って適切なのかな?」
「赤ちゃんにどれくらい昼寝をさせたらよいの?」
「赤ちゃんが成長したら睡眠時間はどんな風に変わっていくんだろう?」
これらの疑問は、生まれたばかりの子どもを持つ親であれば、感じることがあるのではないでしょうか。
この記事では主に、生後2か月の赤ちゃんの睡眠時間や成長度合い、お世話をする際に注意することを解説します。
この記事を読むことで、生後2か月の赤ちゃんの成長ごとに変化していく睡眠時間や、赤ちゃんの健康にかかわるお世話の仕方まで、幅広い知識を得ることが可能です。
生後2か月の赤ちゃんをお持ちの方や、これから出産を予定されている方々は、ぜひ、チェックしてみてください。
記事のまとめ
- 生後2か月の赤ちゃんは、平均14~17時間の睡眠が必要で、昼夜のリズムはまだ不安定である。成長に伴い、徐々に夜間の睡眠が増える傾向がある。
- 赤ちゃんのお昼寝は心身のリフレッシュに重要であり、事故防止や免疫力の向上にも寄与する。胃の成長により、夜の睡眠時間が延びることが期待される。
- 生後2か月の赤ちゃんは身長体重が増加し、視力や声の発達が見られる。お世話では予防接種や肌のケアに注意し、自己ケアも忘れずに行うことが大切である。
生後2か月の赤ちゃんの睡眠時間は14~17時間
生後2か月の赤ちゃんの平均的な睡眠時間は、1日あたり14~17時間といわれています。徐々に体内時計が整ってくることで、一度に長時間の睡眠をとることができるようになるでしょう。
親としては、赤ちゃんの自然な睡眠サイクルを尊重しつつ、徐々に夜間の睡眠を促す環境を整えることが大切です。
昼夜問わず眠る
生まれたばかりの赤ちゃんは昼と夜の区別がついておらず、生後数か月は細切れに睡眠し、時間感覚とは関係なく睡眠と覚醒を繰り返すでしょう。
生後3か月~生後4か月で、徐々に生活リズムが整えられていくので、大人と同じように昼間は起き、夜間は寝るといった生活が送れるようになるでしょう
生後2か月の赤ちゃんにお昼寝が大切な理由
生後2か月の赤ちゃんにとって、お昼寝はとても大切です。
疲れや眠気を感じたときにお昼寝をすることで、心身をリフレッシュさせ、午後も元気に活動できます。無理に活動を続けると、思わぬ事故につながってしまうでしょう。そのため、お昼寝は事故防止にも役立ちます。
また、生活リズムを整え、免疫力の低下を防ぐ効果も期待できるため、健康な成長をサポートできるでしょう。
胃袋の成長に合わせて夜長く眠るようになる
睡眠時間に影響をおよぼす要素の一つに、赤ちゃんの胃袋の大きさがあります。胃袋の大きさは新生児で約50ml、生後1か月が約90~150ml、生後3か月が約140~170mlになります。
成長に伴って胃の容量が大きくなることにより、一度に飲める母乳やミルクの量も増えるため、授乳の間隔が徐々に長くなるでしょう。そのため、授乳の時間も減り、夜の睡眠時間が増えます。
生後2か月の赤ちゃんの成長度合い
赤ちゃんの成長速度は非常に速いです。生後2か月の時期には、赤ちゃんの身長や体重が順調に増え、視力も少しずつ発達していくでしょう。
また、うつ伏せの状態で遊ぶことができるようになり、さらには「あー」「うー」といった声を出すようにもなります。
ここでは赤ちゃんの成長を詳しく解説しますので、参考にしてください。
出典:乳幼児健康診査身体診察マニュアル|国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
身長や体重の目安
生後2か月の赤ちゃんの身長と体重の目安は以下のとおりになります。
・男の子:身長54.5~63.2cm 体重4.41~7.18kg
・女の子:身長53.3~61.7cm 体重4.19~6.67kg
上記身長や体重は赤ちゃんの成長度合いを知る上で重要な目安ですが、赤ちゃんの発育は個人差が大きいため、目安から外れていても問題ないでしょう。
心配な場合は、検診のときに医師に確認、あるいはかかりつけ医や保健所で相談してください。
出典:「乳幼児身体発育調査」平成22年 (p.2)|厚生労働省
視力が少しずつ成長する
新生児の頃の視力は約0.01、生後2か月目になると約0.1以下になるといわれています。
生後2か月の赤ちゃんの視界はまだぼやけていますが、相手の目や鼻、口といった顔のパーツが少しづつ見えるようになるでしょう。
うつ伏せの状態で遊ぶようになる
生後2か月になると、首や上半身の筋肉が少しづつ発達してくるでしょう。
赤ちゃんの機嫌や調子に合わせ、親が見守りながら「うつ伏せ遊び」に挑戦してみるのがおすすめです。
うつ伏せ遊びを続けるうちに、少しづつ赤ちゃんが自分で首を持ち上げ、周りをきょろきょろと見渡すようになるでしょう。
「アー」や「ウー」と発声するようになる
生後2か月頃の赤ちゃんは「クーイング」が出てくることもあります。
クーイングとは「アー」や「ウー」などの赤ちゃん特有の発声です。クーイングに対して、親は返事をしてあげるとよいでしょう。赤ちゃんに対するコミュニケーションの一つとして大切です。
生後2か月の赤ちゃんのお世話のポイント
生後2か月の赤ちゃんのお世話では、どのような点に気をつければよいのでしょうか。
特に、生後2か月の赤ちゃんが受ける予防接種に関しては、推奨の時期があるので、適切なタイミングで摂取させるのが重要になります。ほかにも注意すべき点を解説しますので、参考にしてください。
推奨時期に予防接種を受ける
生後2か月目からは以下の種類の予防接種を受けることができるようになります。
・肺炎球菌ワクチン
・5種混合ワクチン
・B型肝炎ウイルスワクチン
・ロタウイルスワクチン
これらのワクチンを同時に接種できます。小児科で予約、自治体から送られてくる接種券を持参することで、予防接種を受けることができます。出産した病院と予防接種を受ける病院が異なっていても問題はありません。
インフルエンザなどの感染症が流行する時期には、病院が混みやすくなっているので、予約が難しくなります。早めに予約を取り、適切な時期に予防接種を受けられるようにしましょう。
出典:ワクチンデビューは、生後2か月の誕生日|NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会
肌を清潔に保ち保湿する
生後2か月頃の赤ちゃんは皮脂分泌が活発で、肌のべたつきが目立つようになります。そのため、皮脂が多い頭皮や顔、胸や脇の下などに、湿疹やかさぶたができやすくなっています。
赤ちゃんの肌はデリケートなので、お風呂では刺激が少ない赤ちゃん専用の洗浄料で、なでるように泡で洗いましょう。また、入浴後はタオルでしっかり水分をふき取り、5分以内を目安に、保湿剤を用いて保湿してあげましょう。
思いがけない事故に注意する
生後2か月の赤ちゃんは生後1か月と比べて、手足を大きく動かせるようになってくるでしょう。基本的には寝た姿勢のままですが、その状態で移動したり、こちらの予測できない行動をとったりする可能性もあります。
周りにある危ないものは片づけ、ベビーベッドの柵を上げ忘れないようにしたり、口に入れると誤飲の危険性があるものは離して置いたりしましょう。
さまざまな危険を想定し、赤ちゃんが危険な目に合わないよう対策していくことが重要です。
自分もしっかり休息をとる
赤ちゃんのお世話で大変なときは自分もしっかり休息をとり、体調を崩さないようにしましょう。
・赤ちゃんが寝ているときは昼寝をすること
・家事はできるだけ手を抜くこと
・家族と協力すること
特に上記三点を大事にしましょう。隙間時間で家事をしようとすると、産後の疲れた身体には逆効果になってしまう場合が多いです。
隙間時間こそ家族の協力を得て、自分自身の休息時間に充てましょう。生後2か月の赤ちゃんはまだまだ昼夜のリズムが安定しませんが、成長するにつれてリズムが安定し、子育ても楽になってきます。
完璧を目指さずに割り切って生活をしてみましょう。
自分のことも大切にしながら子育てをがんばろう
子育ては毎日が忙しく、自分のことを後回しにしてしまう方もいるでしょう。しかし、自分自身の心と体も大切にすることが、赤ちゃんにとっても望ましい育児につながっていきます。
自分のケアをしながら子育てを続けることで、心に余裕が生まれ、赤ちゃんに深い愛情を注げるでしょう。
ときには周囲に頼ることも大切です。自分を大切にしながら、無理なく楽しく安全面も心がけて、子育てに取り組んでいきましょう。