新生児が寝ないときに試すべき方法4選!よくある寝なくて困るパターンや原因を解説
新生児が寝てくれず、困っている方もいるでしょう。本記事では新生児が寝ないパターンや寝ない原因、新生児が寝てくれないときの対処方法などを紹介しています。寝ない新生児への対応でお悩みの方はぜひ、こちらの記事を読んでみてください。
「新生児なのになかなか寝てくれない。新生児って一日ほとんど寝てるんじゃないの?」
「新生児が寝てくれないのは何か理由があるの?」
「どうすれば新生児が寝てくれる?」
新生児は一日の多くを寝てすごします。しかし、よく寝付けない新生児もおり、そのことに疑問や不安を感じている方もいるでしょう。
本記事では、新生児が寝てくれないのはどういったときか、新生児が寝ない原因について紹介します。この記事を読むことで、新生児が寝てくれないときのパターンや、寝ない理由を把握できるでしょう。
また、新生児が寝ないときの対処方法も紹介しているので、寝かし付けに困ったときの参考にもなります。新生児があまり寝てくれないことに困っていたり、疲れてしまったりしている方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
記事のまとめ
- 新生児が寝ない原因として、昼夜逆転や夜泣き、抱っこし続けないと寝ないことがある。これらの要因が親を困らせることが多い。
- 新生児の睡眠リズムは未成熟で、大人とは異なるため、寝ないことに不安を感じる親もいる。胃が小さく、頻繁に授乳が必要なことも影響している。
- 対処方法としては、不快要素を取り除く、室温調整、暗い環境での授乳、スキンシップを増やすことが効果的である。疲れたら周囲に助けを求めることも重要だ。
新生児が寝てくれないときのよくあるパターン
新生児は、一日のほとんどの時間を寝てすごします。新生児の睡眠時間は一日に約16~20時間ともいわれています。
しかし、なかにはあまり寝てくれず、寝かし付けに疲弊してしまう親もいるでしょう。
ここでは、新生児が寝てくれず、親が困ってしまう典型的なパターンを紹介します。
昼夜構わず起きてしまう
新生児が昼間に起きているだけでなく、夜も昼間のように起きてしまい、寝ないことがあります。
昼夜が逆転してしまい、昼間よりも夜の方が起きている時間が長い新生児もいるでしょう。
しかし、大人は昼間に起きていて夜は寝るのが一般的です。新生児の昼夜逆転した生活に付き合ってしまうと、睡眠不足になることがあるでしょう。
夜中でも泣き続けて寝ない
新生児が夜に寝ないケースとしてよくあるのが、夜泣きで寝てくれないパターンです。
新生児は空腹のほか、おむつがぬれたり、部屋が寒かったりすると泣くことがあります。これらが原因の場合は、ミルクをあげたりおむつを替えたり、室温を適温にしてあげれば済むので、対処は難しくありません。
しかし、昼間のストレスが原因で夜泣きしてしまう場合もあります。この場合、原因を見つけることは難しいといえます。何をしても夜に泣き続けて寝ない新生児に、親は困ってしまうことがあるでしょう。
抱っこし続けないと寝ない
新生児は、母親のお腹にいた頃のような環境になるとあんしんし、落ち着くといわれています。その環境と酷似しているのが、体を「C」のような形で丸めた姿勢での抱っこのことです。
新生児はこのような習性を持つので、抱っこしていれば寝てくれても、ベッドへ降ろした途端に起きてしまい、泣き出して寝ないでしょう。
出典:赤ちゃんが安心できる抱っこの基本|すくすくまことくりにっく
授乳しても寝ない
新生児は授乳したあとに寝てくれることが多いですが、ときには寝ない場合もあるでしょう。
昼間であれば、起きている新生児を抱っこしたり、遊んだりしてあげられます。しかし、夜は大人も睡眠を取らなければならず、授乳しても寝ない新生児の相手をすることは困難といえます。
授乳しても寝ないことに不安を感じ、寝ない新生児を放置してもよいかと、迷う状況も発生するでしょう。
よくある新生児が寝ない原因
新生児が寝ない理由として、たとえば大人のように体の機能が育っていなかったり、体が小さかったりすることなどが、影響していると考えられています。
ここからは、新生児が寝てくれない原因について紹介します。新生児が寝ない原因さえわかれば、寝てくれないことがあっても、あまり心配せずに済むでしょう。
そもそも睡眠リズムが大人とは異なるから
大人は睡眠のリズムがありますが、新生児の頃は睡眠のリズムが整っていないので、思うようには寝てくれないでしょう。
睡眠のリズムが作られるのは、生後4~5か月頃からとされています。それまでは大人よりも短いサイクルで寝るので、ほぼ熟睡することはありません。新生児であれば、夜に2~3回起きてしまうでしょう。また、新生児の頃には昼夜の区別がついていないことも原因です。
ミルクを一度にたくさん飲めずお腹がすくから
新生児は胃が小さく、一度にたくさんミルクを飲めないので、たびたびお腹がすいて泣いてしまうことも原因です。
生後一日の新生児の胃はさくらんぼ1粒、生後1週間であんず1個、生後1か月でも卵1個くらいの大きさといわれています。大人と比べるとかなり小さいので、すぐにお腹がすいてしまい、ミルクを飲まなければなりません。
また、生まれて間もない頃は哺乳が上手くできず、母乳の出もよくないことがあります。しっかり授乳したつもりでも、実際はあまり飲めていない可能性もあるでしょう。
おしっこを膀胱にためておけないから
体が成長していくと、膀胱にためられる尿の量が増えていきます。
しかし新生児の頃は膀胱の容量が小さく、おしっこをためておけないので、昼夜関係なく頻繁におしっこすることになります。おむつが汚れると新生児は不快感を覚え、寝られない可能性があるでしょう。
体に不快感があるから
新生児にとって快適な状態でなかった場合、寝ない原因になることがあります。
たとえば新生児に着せている服がチクチクしていたり、げっぷが出ないでうなったり、おむつが汚れていると不快に感じてしまい、寝てくれなくなるでしょう。
このような不快感があると、新生児は寝たくても寝られない状況になってしまいます。
新生児が寝ないときに試すべき方法4選
ここからは、新生児が寝ない際の対応方法について紹介します。
新生児が寝てくれずに困ったときは、不快感を持っていたり、刺激があって気になったりしている可能性があります。新生児の周囲をチェックし、原因が見つかった場合は、それらを取り除くとよいでしょう。
体の不快要素を取り除く
新生児が寝てくれないとき、何か不快なことがあって寝られなくなっている可能性があるので、不快な要素を取り除いてあげましょう。
考えられる原因は、お腹がすいている、おむつが不快、服がチクチクするなどです。新生児が泣いて寝てくれないときは、授乳したりおむつや服に問題はないか、確認したりしてみてください。
室温を快適な温度に調整する
新生児の寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠を妨げてしまう可能性があるので、快適にすごせるように温度を調整してあげましょう。
新生児は体温を調節する機能が未熟で、大人よりも周囲の室温の影響を受けやすくなっています。
新生児にとって快適な室温にするには、冬場であれば暖房を20度に、夏場であれば冷房をつけて28度を目安にしましょう。冷房を25度以下にすることはおすすめできません。冬場に乾燥するようであれば、加湿も行ってみてください。
出典:赤ちゃんの体温と服装・環境について|すくすくまことくりにっく
夜の授乳は部屋を暗くしたまま行う
新生児には夜の授乳をする必要がありますが、そのときは部屋の明かりをつけずに行ってみてください。これは夜に明かりをつけて、新生児に昼間と勘違いさせないようにするコツです。授乳のためであっても、暗いままで行った方がよいでしょう。
もし明かりをつける必要がある場合は、ナイトライトなどをつけてください。用事が終わったら速やかに消して、暗くしてあげましょう。
たくさんスキンシップを取ってあんしんさせる
新生児が抱っこでないと寝てくれないときは、スキンシップを取ってあげましょう。新生児への抱っこをやめると起きるのは、大人が離れたことで不安を感じている可能性があります。
スキンシップすると、愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンが分泌されます。言葉が伝わらなくても、スキンシップを取ることで新生児の不安を減らし、気分を落ちつかせられるでしょう。
出典:” スキンシップ ”ってすごい!〈スタッフブログ〉|桜こどもクリニック市川
疲れたら周りに助けを求めて休息を取ろう
新生児は一日に何度も授乳したりおむつを替えたり、泣いていればあやして寝かし付けたりしなければなりません。
新生児に付きっきりでお世話をしているならば、元気な大人でも疲労を感じるでしょう。母親は特に出産時の疲れが取れておらず、疲労困憊する時期でもあるので、しっかり休息を取ることが必要になります。
もし、新生児の育児をしていて疲れを感じたら、周囲に助けを求め、十分に休みましょう。それが難しい場合は、ベビーシッターなどプロに援助を依頼するのも一つの手段です。
新生児の睡眠リズムを知り負担を軽減しよう
新生児は一日のほとんどを寝てすごしますが、なかにはあまり寝てくれない新生児もいます。寝かし付けるために抱っこし続けないといけなかったり、昼夜関係なく起きたりしていて、大人が疲弊してしまうでしょう。
しかし、新生児が寝ないのは理由があると考えられます。新生児にとって快適でない環境や、大人とは違う睡眠リズムなどが、原因となっている可能性があります。
もし、新生児が寝てくれず困っているときは、この記事で紹介した対処方法を参考にしてみてください。決して無理をせず、新生児が寝ない理由を理解した上で、対処していきましょう。