新生児が授乳後に寝ない時は放っておくのはOK!原因と寝かすコツを解説!

新生児が授乳後に寝ない時は放っておくのはOK!原因と寝かすコツを解説!

新生児が全然寝てくれなくて困っているという方もいるでしょう。本記事では新生児が寝ない理由や寝ない場合に放っておいてよいか、寝かしつける際のコツなどを紹介します。新生児がしっかり眠れる環境を作ってあげたい方は、こちらを読んでみてください。

「新生児に授乳したのに寝ないんだけど。なんで?」

「新生児が授乳後に寝なかったら、放っておいても問題はない?」

 新生児は1日のほとんどを寝て過ごします。しかし授乳後に寝かせようとしても寝ないことがあると、どのように対応すればよいかわからない方もいるでしょう。

本記事では、新生児が授乳後もすぐに寝ない理由や、寝ないときに放っておいても問題はないかを紹介します。この記事を読むことで、なぜ授乳後の新生児が寝ないのか理由を把握し、そのようなときにはどう対応すればよいかがわかります。

また、新生児を寝かしつけるためのコツについても紹介しているため、早めに寝かしつけられるようになるでしょう。

授乳後の新生児が思ったように寝ないことに疑問や不安のある方、寝かしつけがスムーズにいかない方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。

記事のまとめ

  • 新生児が授乳後に寝ない理由は、機嫌や環境、体調など様々である。放っておいても問題はないが、1時間以上の放置は避けるべきだ。
  • 新生児が寝ない原因として、室温の不適切、睡眠リズムの不規則、深い眠りにつけないこと、授乳時の空気の溜まり、便秘、おむつの汚れが考えられる。
  • 新生児を寝かしつけるコツは、適温の寝室を保ち、暗く静かな環境を整え、夜間授乳を暗いままで行い、寄り添って安心感を与えることである。
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学齢別子育てガイド 2024.10.04

新生児が寝ない場合放っておくのは問題ない!

授乳後の新生児がすぐに寝ない場合、新生児の機嫌がよく、目の届く範囲であれば、抱っこしないで放っておいても問題はありません。

新生児はよく眠るものですが、その睡眠時間は1日に16~20時間程度です。1日のうち4~8時間程度は起きている時間になるため、授乳後に寝ないことがあっても不思議ではないでしょう。昼夜の区別もついていないため、夜に寝る習慣もついてはいません。

しかし、何か理由があって新生児が寝られない状態になっている可能性もあります。おむつは濡れていないか、体調が悪い様子はないか、チェックしてみてください。

長時間放置するのは避けよう

寝てくれない新生児を放っておくことは問題ありませんが、長時間(約1時間)放置すると、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まる可能性があります。

長時間目を離してしまうと、新生児が乳幼児突然死症候群(SIDS)の確立を高める「うつ伏せ寝」をしてしまう可能性があるためです。

乳幼児突然死症候群(SIDS)は未だ原因が解明されていませんが、うつ伏せ寝した場合に、発症する可能性が高くなることがわかっています。赤ちゃんを放っておくにしても、短時間にし、目の届く範囲にとどめ、長時間放置しないように気をつけましょう。

出典:赤ちゃんの原因不明の突然死 「SIDS」の発症リスクを低くする3つのポイント|内閣府大臣官房政府広報室

新生児がなかなか寝ない原因

新生児があまり寝ない場合に、どのような原因が考えられるか紹介します。

新生児でも、1日のうちに何時間か起きている時間はあります。授乳しても寝ないからといって、何かあるとは限らないでしょう。しかし、実際に新生児にとって不快なことがあったり、体調に問題があって眠れなくなったりしている可能性もあります。

新生児があまりにも寝ない場合は、以下の内容が原因になってはいないか、チェックしてみてください。

新生児がいる部屋の室温が適していない

部屋の室温が新生児にとって暑すぎたり、寒すぎたりする可能性があります。

新生児にとって、睡眠に適切な室温があります。室温が適温より高くても低くても、新生児が不快を感じて眠れていない可能性があるでしょう。

温度計で室温をチェックしてください。温度計がない場合でも、新生児を抱き上げて背中が汗で濡れていれば暑すぎる可能性が、冷たくなっていれば寒すぎる可能性があります。

睡眠リズムが不規則だから

人間が生まれもった体内時計は約25時間であり、1日24時間とはリズムが違うため、新生児の睡眠リズムが不規則になってしまうと考えられています。

人間の体内時計は、朝日を浴びたり朝食を食べたりすることでリセットできます。しかし新生児は体内時計が動いていないため、ズレを修正することができません。体内時計が動きはじめるのは、生後2か月頃からです。

また、生後3か月頃までは昼夜の区別もついていません。新生児が昼も夜も関係なく起きたり寝たりしているのは、このためでしょう。

出典:赤ちゃんの生活リズム|横浜市旭福祉保健センター

出典:早寝早起き朝ごはん便り|日高町教育委員会

深い眠りにつけないから

新生児は成人のように長時間の深い眠りにつくことができないため、ちょっとしたことでも起きてしまい、思ったように眠ってくれないことがあるでしょう。

成人の睡眠には、浅い睡眠「ノンレム睡眠」と深い睡眠「レム睡眠」があり、この2つの睡眠が90分のサイクルで交互に繰り返されています。

新生児の場合はレム睡眠が成人の2倍ほどあるものの、睡眠サイクルは半分です。浅い眠りが、成人のサイクルよりも頻繁に訪れることになります。寝ている赤ちゃんが何度も目を覚ましてしまうのは、このためでしょう。

出典:育児コラム|かるがも藤沢クリニック

出典:新生児・胎児の睡眠について|東京かつしか赤十字母子医療センター

授乳でおなかに空気が溜まって苦しいから

授乳後ゲップが出ていない、または上手くできていなかった場合、おなかに空気が溜まっている可能性があるでしょう。おなかに空気が溜まっていると、おなかが張って苦しくなってしまい、新生児がなかなか寝ない原因になります。

特にミルクで授乳している場合は、母乳よりも空気を飲みやすいため、注意が必要です。ミルクで授乳後は、ゲップをさせてください。もしゲップができなくても、おならやしゃっくりで空気が出ることもあります。

おなかに空気が溜まっているかどうかは、新生児のおなかの張りや、機嫌のよさなどから判断しましょう。

出典:授乳後、ゲップを出さなくても大丈夫?|浜松市子育て情報サイト ぴっぴ

おなかに便が溜まって不快だから

新生児でも、便秘になることはあります。もし新生児が便秘をしていると、おなかに便が溜まっていることに不快感があって、なかなか寝ない可能性があるでしょう。

新生児が便秘になっているかどうかは、おなかがパンパンに張っていないか、うんちの回数が少なくはないか、排便していてもうんちの量自体が少ないか固くないか、授乳を嫌がっていないかといったポイントで判断してみてください。

新生児の便秘は、マッサージや綿棒浣腸などで治療できます。心配な場合は、病院を受診してみましょう。

出典:赤ちゃんの便秘|ミルディス小児科耳鼻科

おむつが汚れているから

おしっこやうんちなどでおむつが汚れていると、その不快感で赤ちゃんが眠れなくなっている可能性があります。

新生児の頃は、おむつを1日に10~12回程度替える必要があるといわれています。赤ちゃんが授乳後に寝てくれない場合、おむつをチェックして濡れてはいないか確認してみましょう。授乳前におむつを替えていても、授乳している間におしっこやうんちをしている可能性があります。

新生児を寝かしつけるコツ

ここからは、新生児を寝かしつけるためにどのようにすればよいか、コツを紹介していきます。

新生児はさまざまな理由で、思ったように寝てくれないことがあります。手を尽くしても寝てくれないと、そばにいる大人は苦労するでしょう。

何か理由があって、新生児が寝ない可能性もあるため、以下を参考に環境を整えてあげてください。

寝室の気温を整える

新生児が授乳後も寝てくれない場合、寝かしつける寝室の室温を夏は26~28℃、冬は20~23℃に保つようにしましょう。

新生児にとって暑かったり寒かったりする環境では、不快感からぐずって眠りについてくれなくなります。快適な室温のなかで寝かしつけてあげると、よく眠ってくれるでしょう。

寝室は暗く静かに保つ

新生児の寝室は暗くして、大きな音を立てないようにしましょう。

新生児は自分で動くことができません。仰向けで寝ているときに室内灯がついていると、光の影響を強く受けてしまいます。照明は暗くし、暖色系のものを選ぶことで、新生児が寝やすい環境にしてあげましょう。

音がしているとそちらを気にしてしまう可能性もあるため、静かにすることも大切です。

暗い環境を保ちながら授乳する

新生児が夜中に起きたときも、部屋を明るくして授乳するのではなく、できるだけ暗いままで授乳するようにしましょう。

夜中の授乳時に明るくしてしまうと、その刺激で赤ちゃんが眠りにくくなってしまう可能性があるためです。

どうしても明るくしなければならないときは、手元で明かりをつけるようにしましょう。

寄り添いながら一緒に寝る

新生児は不安から眠れないことがあるため、一緒に寝てあげましょう。

新生児はまだ目がよく見えていないため、寄り添い、声をかけてください。抱っこしたり、おなかに軽くふれたりすることも効果的です。こうすることで新生児はあんしんして、眠りやすくなります。

通気性と吸水性に優れた布団を使う

新生児が使っている布団が眠りを妨げている可能性があるため、その場合は布団を変えてみることがおすすめです。

新生児は体温調節が未熟なため、通気性や吸水性に優れた布団にしてあげましょう。肌ざわりのよいものもおすすめです。

特に夏は、新生児も汗をかきやすい状況です。寝具を洗濯して、快適な環境を保てるようにしましょう。

適度に放っておきながら無理せず育児しよう

新生児はよく眠りますが、授乳後にすぐには寝てくれないことがあります。

新生児が寝ないときは、何か理由があります。新生児は成人とは違って浅い眠りが多かったり、生活リズムが整っていなかったり、何かに不快を感じて眠れなくなっている場合があるためです。新生児が寝られない原因はないかチェックし、原因を取り除いてあげましょう。

また、新生児が寝ないからといって、無理に抱っこをしたりあやしたりすると疲弊してしまいます。新生児が目の届く範囲にいれば、短時間、適度に放っておいても問題ありません。

新生児が寝ないときは無理をせず、新生児に快適な環境にして一緒に寝ることで、あんしんさせてあげましょう。

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