鍵っ子とは?家の鍵を子どもに任せられる判断基準や防犯対策について解説!
鍵っ子とはどのような意味をさすか、わからないという人もいるでしょう。この記事では、鍵っ子の定義を解説するとともに、鍵っ子デビューの判断基準や鍵っ子の危険性、防犯対策についても解説しています。子どもに鍵を持たせる前にぜひ、この記事を参考にしてみてください。
「鍵っ子って何?」
「家の鍵を子どもに任せられるか判断できる基準はある?」
「鍵っ子のリスクや防犯対策を教えてほしい」
共働きしている家庭のなかでは、鍵っ子についてこのような疑問や不安を持っている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、鍵っ子に関する基本的な知識を紹介しています。また、家の鍵を子どもに任せられるかどうかを判断する基準や、鍵っ子のリスクと防犯対策についても解説しています。
この記事を読むことで、鍵っ子について基本的な情報を理解することが可能です。その知識をもとに、子どもに家の鍵を任せるタイミングを判断でき、適切な防犯対策も実施しやすくなるでしょう。
将来子どもに鍵を持たせる可能性があるという人はぜひ、この記事をチェックしてみてください。
記事のまとめ
- 鍵っ子とは、小学校から帰宅後に一人で留守番する子どもであり、共働き家庭で見られることが多い。デビューは小学校低学年が一般的である。
- 子どもに家の鍵を任せる判断基準には、鍵の扱いや留守番の能力、緊急時の連絡手段、約束事を守ること、鍵の管理能力などがある。
- 鍵っ子にはリスクがあり、防犯対策として鍵を見せない、帰宅時の挨拶を徹底、知らない電話に出ない、キッズケータイを持たせることが重要である。
「鍵っ子」とは?
鍵っ子とは、小学校から帰宅後に一人で留守番をする子どもです。呼び名の由来は、子どもたちが家の鍵を常に持ち歩いている様子から、呼ぶようになったと考えられています。
小学校が終わったあとの子どもは学童保育に預けられる、または習いごとに行くなど、過ごし方はさまざまです。ただし、両親が帰宅するよりも前に家へ帰るケースもあるので、家の鍵を常に持ち歩く子どもは多いでしょう。
鍵っ子という言葉が一般的に使われるようになったのは、共働き世帯が増えてきた1960年代頃といわれています。現代でも共働き世帯は増えてきているので、鍵っ子は珍しくないでしょう。
鍵っ子のデビューは小学校低学年が多い
鍵っ子のデビュー時期として挙げられやすいのが、小学1年生~4年生までの小学校低学年です。
小学校に入れば学童保育に預けることができます。しかし、学童保育を利用していたとしても、預かり時間が短ければ、子ども一人で留守番させなければいけない場合もあるからです。
また、小学3年生以降は学校生活に慣れて、学童保育に飽きてくる子どももいます。このような子どもは仲のよい友達と遊ぶことが多くなり、鍵っ子デビューするケースも見受けられます。
子どもに家の鍵を任せる判断基準
鍵っ子になると、子どもは自分で家の鍵を管理することになります。そのため、親は子どもに鍵の管理を任せられるかを見極めることが重要です。
しかし、どのようなポイントをチェックすべきかわからないという人もいるのではないでしょうか。ここからは、子どもに家の鍵を任せてよいか判断するためのポイントや基準を5つ解説します。
鍵をしっかりと扱えるか
はじめに、子どもが一人で鍵を扱えるかという点を確認するとよいでしょう。自分で鍵の開け閉めができなければ、鍵を渡しても意味がないでしょう。
子どもが一人で鍵を扱ったことがなければ使い方を教えて、使えるように練習させる必要があります。親の指導がなくとも自身で鍵を扱えるようになれば、鍵の管理を任せても問題ないと判断できるでしょう。
親が帰ってくるまで一人でも大丈夫か
鍵っ子は、親が帰宅するまで一人で留守番することになります。このため、親が帰宅するまで一人で過ごせるかどうかも、家の鍵を任せられるか判断するポイントです。
これは年齢ではなく、子どもの性格によるところが大きく、個人差が出やすいポイントになります。まずは30分~1時間くらいで、子どもに留守番をさせてみましょう。問題なく留守番ができれば、家の鍵を任せられると判断してよいでしょう。
緊急時の連絡ができるか
一人で留守番している間、何か起きたときの緊急連絡手段としてよく利用されているのが、スマートフォンなどの連絡ツールです。このため、何かあったときに自分で連絡ができるかといった点も、重要な判断基準となります。
事前に固定電話やスマートフォンの使い方を教えて、きちんと一人で使えるかどうかを見極めることが大切です。また、電話をかけるだけではなく、かかってきた電話を受けられる練習もするとよいでしょう。
親との約束事を守れるか
留守番中に親との約束事をきちんと守れるか、約束事を覚えられるかという点も、家の鍵を任せる判断基準になるでしょう。
鍵っ子に守ってほしい約束事の例として、以下の内容が挙げられます。
・コンロをはじめとした火を一人で使わない
・一人でいるときにインターホンの対応をしない
・帰ったらすぐに宿題をする
・おやつの量やゲームの時間
約束事を日常的に守ってもらうためには、なぜ守ってほしいかを子どもに説明し、納得してもらうことが大切です。
鍵を紛失しないか
家の鍵の管理ができるか判断するうえで、鍵を紛失しないかという点を確認することも重要です。鍵を紛失することで、親が帰宅するまで子どもは家のなかに入れなくなり、事故や事件に遭遇するリスクも上がってしまうでしょう。
鍵を適切に管理するために、鍵の保管場所や帰宅後の鍵はどうするかなど、子どもと話し合っておきましょう。紛失防止として、ランドセルやカバンに付けられるタイプのキーケース、チェーン付きのキーホルダーなどの活用もおすすめです。
子どもを鍵っ子にすることのリスク
両親が共働きだと、やむを得ず子どもを鍵っ子にしなければいけない家庭もあります。鍵っ子にする場合、子どもの安全を守るためにどのようなリスクがあるのか理解しておくことが大切です。
ここからは、子どもを鍵っ子にした場合に考えられるリスクを2つ解説します。
子どもだけの留守番は不審者に襲われる危険がある
鍵っ子は、常に家の鍵を持ち歩いています。鍵が見える状態にしていると、不審者に「この家には大人がいない」と知られてしまう可能性があるでしょう。さらには、電話やインターホンを通じて親の不在を確認する不審者もいます。
このように、鍵っ子であることが知られると、不審者に襲われてしまう危険性があります。実際に鍵っ子が不審者に襲われる事件は、全国で発生事例があるので、きちんと対策をしておいてください。
留守番中に危ないことをしてしまう可能性もある
子どもが留守番中に、みずから危険をおかしてしまう可能性があるので、注意が必要です。
例えば火事や火傷、浴槽に溜めたお湯のなかで溺れてしまう、ベランダや階段などの高いところから転落することなどが挙げられます。
ほかにも食べ物以外を飲み込んで誤飲するリスクもあるなど、複数のリスクを考慮し、対策案を検討する必要があります。
鍵っ子の防犯対策で親ができること
鍵っ子にはさまざまなリスクがあります。子どもが安全に過ごせる環境を整えるためには、親がきちんと防犯対策をしておくことが大切です。しっかり子どもにいい聞かせておくことで、ある程度リスクを回避できます。
ここからは、鍵っ子の防犯対策として親ができることを4つ解説します。
鍵を人に見せないように普段からいい聞かせる
鍵を持ち歩く際、人に見えるような管理をしていると、不審者に鍵っ子であることが知られてしまうリスクが高くなります。そのため、人に見せないよう普段から子どもにいい聞かせることが大切です。
子どもに鍵を持たせる前に、鍵を人に見られるリスク、紛失するリスクなどをしっかり説明しておきましょう。
家に誰もいなくても帰宅の挨拶を徹底させる
家に誰もいなくても「ただいま」と帰宅の挨拶をさせることも、不審者への防犯対策として効果的です。帰宅の挨拶をすることで、周囲に「家のなかに誰かいる」と思わせることができます。
帰宅の挨拶以外にも、家を出るときに「いってきます」の挨拶を徹底させることも効果的です。
誰かわからない電話やインターホンには出させない
ほかにも不審者への防犯対策として、誰かわからない電話やインターホンには出ないように教えることもおすすめです。電話やインターホンに対応させないことで、相手に大人がいない状況を悟らせないといった対策ができます。
また、子どもが対応してよい特定の相手を決めておくのもおすすめです。
キッズケータイを持たせる
子どもに何かあったとき、親がすぐに異変に気付けるようにすることも防犯対策の一つです。GPS機能が搭載されている「キッズケータイ」を持たせておけば、子どもの居場所をいつでも把握できます。
子どもの居場所を把握できれば、家以外の場所で反応があったときなど、異変に気付きやすくなります。
「キッズケータイ」以外にも鍵っ子向けの防犯グッズや防犯サービスを活用するのも、防犯対策としておすすめです。
ドコモのキッズケータイは、大切なお子さまをみまもれます
はじめての子ども用の携帯の購入を検討されている方におすすめなのが、ドコモのキッズケータイです。
ドコモのキッズケータイには、「おかえり通知」機能があり、お子さまが帰宅すると保護者の方のスマートフォンにSMSで通知が届きます。
また、お子さまが見守り範囲から離れたら、保護者の方のスマートフォンとキッズケータイにお知らせが届く「みまもりアラート」機能※1も搭載しています。
※1 対応機種:SH-03M、KY-41C
さらに、「イマドコサーチ」※2を利用すれば、キッズケータイやスマートフォンなどのGPS機能を使って、子どもの居場所を探せて、見守ることができます。保護者の方がドコモ以外の回線をお使いでもご利用になれます。
※2 キッズケータイとは別にお申込みが必要です。
イマドコサーチの詳細や利用条件等は下記リンク先よりご確認ください。
出典:イマドコサーチ
そして、いざというときを想定して、保護者の方のスマートフォンの専用アプリから、お子さまのキッズケータイのマナーモードを解除できる「遠隔操作」※3の機能も搭載されています。
※3 対応機種:SH-03M、KY-41C
ほかにも、防犯ブザーに連動して緊急連絡先へ発信をしてくれる、いざというときの防犯ブザー※4を掲載。
※4 対応機種:SH-03M、KY-41C
家族などのあらかじめ登録した相手とのみ、通話と「+メッセージ」でのやりとりが可能です。
「+メッセージ」は、パケット通信料でメッセージのやりとりができ、お子さまが撮影した写真やスタンプも送信できて、家族と楽しくコミュニケーションができます。
もちろん、サイトへのアクセスや、SNSへの投稿ができないため、Webトラブルに巻き込まれるリスクも軽減してくれます。
また、お子さまが持ち歩きやすいコンパクトなサイズの「キッズケータイ コンパクト」もございます。キッズケータイ、キッズケータイ コンパクトの詳細や利用条件等は、下記リンク先よりご確認ください。
実際に、NTTドコモのキッズケータイを購入した理由を調査※したところ、
以下の理由が特に多くあがりました。
・事件・事故などの緊急時の連絡のため(37.1%)
・塾や習い事に通い始めたから(36.0%)
・小学校に入学したから(29.0%)
・保護者が仕事に出るようになったから(13.0%)
・周りの友人が子ども向け携帯電話を持ち始めたから(9.3%)
※キッズケータイKY41-C購入者431名に選択式で調査を行った。
子どもが小学校に入学をしたり、習い事をはじめるなどして、親とはなれる時間が増えた際に、親子間の連絡や防犯対策を目的に購入されたことがわかります。
鍵っこの子どもと共有できる「いいゆだな」
「いいゆだな」は防犯スローガンで、ALSOKが提唱している標語です。小学生が家に入るときに気を付けたい内容の頭文字をつなげたもので、以下の内容となっています。
・「い」:家のカギを見せない
・「い」:家のまわりをよく見る
・「ゆ」:郵便ポストをチェック
・「だ」:誰もいなくても「ただいま」
・「な」:なかに入ってすぐ戸じまり
この内容を親子で共有して守ることを徹底することで、親だけではなく子どもの防犯意識を高められるので重要です。
事前にルールを定めてあんぜんにお留守番させよう
家庭の事情から、小学校低学年で余儀なく鍵っ子となる子どもがいます。しかし、鍵の管理を任せられるようになったとしても、鍵っ子にはさまざまなリスクや危険があるので注意が必要です。
このため、子どもが安全に留守番できるように、親子で決めたルールや防犯対策を徹底することが大切です。事前に子どもとしっかり話し合っておきましょう。
今回紹介した記事を参考に、安全に留守番ができる鍵っ子デビューを検討してみてはいかがでしょうか。