お留守番は何歳からはじめてよい?懸念される危険と対策を解説!
子どものお留守番について、何歳からはじめるか悩んでいる方もいるでしょう。本記事では、子どもにお留守番をさせる時期の目安や、お留守番しているときに考えられる危険と、その対策などを紹介します。そろそろ子どもにお留守番させてみたいという方は、ぜひ、ご一読ください。
「子どもは、何歳からお留守番させられる?」
「子どもにお留守番させるときには、何に気をつければよいのだろう」
「子どもだけでお留守番させるときって、どうすれば安全?」
など、子どもにお留守番させる場合に、どのようなことに気をつければよいかわからないという方も多いでしょう。
本記事では、子どもにお留守番をさせるときの考え方や、具体的な方法について紹介しています。
この記事を読めば、子どもに何歳からお留守番させてもよいかがわかり、その際に注意しなければならない危険についても把握できるでしょう。
また、お留守番中に起こりうる危険を未然に防ぐための対策も紹介しているため、その知識をもとに、お留守番中のルールを決める際の参考にできます。
子どもに安全な環境でお留守番させたいと考えている方は、ぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
記事のまとめ
- 小学生に留守番をさせる際の不安や疑問を解消する内容である。留守番ができる年齢や心配事について紹介している。
- 小学校低学年では、ゲームに夢中になり学習が進まないことや、不審者の侵入のリスクが高まるため、親の注意が必要である。
- 小学生を留守番させる際は、刃物や火を使わせない、知らない人に出ない、連絡方法を教えるなどの安全対策を講じるべきだ。
子どものお留守番は何歳からさせてよい?
子どもに留守番させてもよい年齢については、法的な決まりがありません。
そのため、何歳から留守番をさせるかについては、保護者の判断に委ねられる部分が大きいといえるでしょう。
子どもの成長には個人差があるため、普段の様子を見て「そろそろお留守番しても大丈夫」と、保護者が判断したときからはじめるのがよいでしょう。
お留守番は週1回3時間からはじめることが理想
お留守番は、子どもが家に誰もいない状況に慣れるよう、週に1回、3時間以内の範囲ではじめるのがおすすめです。
はじめてお留守番を経験する年齢は、家庭環境によっても異なりますが、小学校に上がるタイミングが一般的です。
小学校1年生の場合は、短時間のお留守番がほとんどですが、小学校4~6年生になると、長時間お留守番させる家庭も出てくるでしょう。
いずれの場合も、短い時間の留守番からはじめ、徐々に慣らしていくことをおすすめします。
1人でお留守番させる際に懸念される危険
子どもにお留守番させるということは、「家のなかに大人がいない」ということです。
そのような状況では、子どもが勝手な行動をとったり、予期せぬ危険に巻き込まれたりする可能性が高くなるでしょう。
ここでは、子ども1人のお留守番で考えられる危険を紹介します。
起こりうる危険を事前に把握し、あんしんしてお留守番できる環境を作るための参考にしてください。
火事・災害と2次被害
子どもだけでのお留守番には、火事や地震といった災害に巻き込まれる危険があります。
災害時、家に大人がいれば、子どもを避難させたり、被害を受けにくい姿勢を取らせたりすることは可能でしょう。
しかし、子どもだけでは、災害に巻き込まれてパニックになってしまう可能性があります。その結果、適切に行動できず、被害を受けて怪我をしてしまうこともあるでしょう。
不審者に襲われる
子どもだけでのお留守番は、不審者に狙われる可能性があります。
大人がいないことを知った不審者が、宅配便業者を装って玄関を開けさせようとしたり、開いている窓から侵入しようとしたりすることもあるでしょう。
侵入した不審者から、子どもが何らかの危害を加えられる危険もあります。
不慮の事故
子どものお留守番には、保護者の思いもよらない事故に巻き込まれる危険があります。家のなかで起こる可能性のある事故は、火事や溺水、転落です。
これらの事故には、食事を作ろうとコンロを付けて火事を起こしたり、お風呂場で遊んでいるうちに、浴槽の水のなかに落ちてしまったりなど、さまざまな要因が考えられます。
また、保護者がかけておいた、窓やドアの鍵を開けてしまい、高いところから転落する危険もあるでしょう。
体調の悪化
お留守番中に子どもが体調不良になった場合、長時間放置されることで悪化してしまう危険があるでしょう。
保護者が出かけるときは問題なくても、お留守番中に体調が変化することもあります。特に、低学年の子どもは体調を崩しやすいでしょう。
急な体調不良の場合、子どもだけではどうしようもないことがあります。何もできないまま体調が悪化すれば、命にかかわる状況に陥る可能性もあるでしょう。
お留守番させる場合に決めておくべきルール
子どもだけでお留守番させる場合は、さまざまな状況を想定する必要があります。お留守番中に子どもが危険な目にあうことがないよう、家族のなかでルールを決めておきましょう。
また、訪問者があったときや、自然災害に巻き込まれたときの対処法など、普段から家族で共有しておくことも大切です。
ここでは、子どもにお留守番させる際の大切なルールを6つ紹介しますので、ぜひ、参考にしてください。
知らない電話には出させない
お留守中に電話がかかってきても、家族以外からの電話には出ないように徹底することが大切です。
不用意に電話に出てしまうと、子どもだけで在宅していることが相手に知られてしまう可能性があります。
そのようなことを防ぐためにも、子どもが電話に出てもよい相手か、判断できるようにしておきましょう。
電話機のナンバーディスプレイ機能や、留守番電話機能を利用するのもよい方法です。家族からの電話だとわかるまでは出ないように約束し、お留守番中にルールを守れるよう、普段から練習しておくことをおすすめします。
誰か訪ねてきてもドアを開けないように言い聞かせておく
お留守番中に誰かが訪ねてきたときは、インターホンに出たり、玄関のドアを開けたりしないように決めておきましょう。
宅配便業者からの荷物くらいは受け取っても構わないと考える方もいるでしょうが、不審者が宅配業者を装っている可能性もあります。
不審者は言葉巧みに家に侵入しようとするため、一切子どもに対応させないことが大切です。
普段から子どもだけで火や水を使わせないようにする
お留守番中の事故を未然に防げるよう、「火や水を使えるのは保護者と一緒のときだけ」と決め、普段からそのルールを守れるようにしておきましょう。
その上で、出かける前にはコンロやストーブの火を消し、元栓を閉めておくようにしてください。また、子どもには、お風呂場に入らないようにいい聞かせ、浴槽の水をすべて抜いておくことも大切です。
さらに、マッチやライターなど、火が出るものは子どもの手の届かない場所に置き、火事の危険から遠ざけましょう。
ベランダを開けられないようにしておく
お留守番中の子どもの転落事故を防ぐために、窓やベランダの施錠を徹底しておきましょう。
お留守番中にはベランダや窓に近づかないように決めておき、子どもが外に出られないように対策することが大切です。
たとえば、大人しか開けられない位置に補助錠を設置しておくのもよい方法です。さらに、踏み台になりそうなものは片付けておくなどを徹底して、転落事故から子どもを守りましょう。
災害に備えて避難について共有しておく
お留守番中に災害が起きたときのことを想定して、子どもと対策方法を共有しておくことも大切です。
火事や地震などの災害が起こったときに備え、家族の集合場所や避難場所を決めておいてください。
その場所が決まったら、実際にどのように避難すればよいか、子どもと一緒に避難経路を確認しておくとあんしんでしょう。
キッズケータイで連絡を取れるようにしておく
緊急時に子どもが連絡できるように、キッズケータイを渡しておきましょう。
110番や119番といった緊急用の電話番号を紙に書き、子どもがすぐにわかる場所に貼っておくことをおすすめします。
何かあったときにすぐに連絡できるよう、キッズケータイには保護者の連絡先を登録しておいてください。
緊急時に子どもがパニックになることも考え、実際に連絡する練習をしておくとあんしんです。
ドコモのキッズケータイは、大切なお子さまをみまもれます
はじめての子ども用の携帯の購入を検討されている方におすすめなのが、ドコモのキッズケータイです。
ドコモのキッズケータイには、「おかえり通知」機能があり、お子さまが帰宅すると保護者の方のスマートフォンにSMSで通知が届きます。
また、お子さまが見守り範囲から離れたら、保護者の方のスマートフォンとキッズケータイにお知らせが届く「みまもりアラート」機能※1も搭載しています。
※1 対応機種:SH-03M、KY-41C
さらに、「イマドコサーチ」※2を利用すれば、キッズケータイやスマートフォンなどのGPS機能を使って、子どもの居場所を探せて、見守ることができます。保護者の方がドコモ以外の回線をお使いでもご利用になれます。
※2 キッズケータイとは別にお申込みが必要です。
イマドコサーチの詳細や利用条件等は下記リンク先よりご確認ください。
出典:イマドコサーチ
そして、いざというときを想定して、保護者の方のスマートフォンの専用アプリから、お子さまのキッズケータイのマナーモードを解除できる「遠隔操作」※3の機能も搭載されています。
※3 対応機種:SH-03M、KY-41C
ほかにも、防犯ブザーに連動して緊急連絡先 へ発信をしてくれる、いざというときの防犯ブザー※4を掲載。
※4 対応機種:SH-03M、KY-41C
家族などのあらかじめ登録した相手とのみ、通話と「+メッセージ」でのやりとりが可能です。
「+メッセージ」は、パケット通信料でメッセージのやりとりができ、お子さまが撮影した写真やスタンプも送信できて、家族と楽しくコミュニケーションができます 。
もちろん、サイトへのアクセスや、SNSへの投稿ができないため、Webトラブルに巻き込まれるリスクも軽減してくれます。
また、お子さまが持ち歩きやすいコンパクトなサイズの「キッズケータイ コンパクト」もございます。キッズケータイ、キッズケータイ コンパクトの詳細や利用条件等は、下記リンク先よりご確認ください。
実際に、NTTドコモのキッズケータイを購入した理由を調査※したところ、
以下の理由が特に多くあがりました。
・事件・事故などの緊急時の連絡のため(37.1%)
・塾や習い事に通い始めたから(36.0%)
・小学校に入学したから(29.0%)
・保護者が仕事に出るようになったから(13.0%)
・周りの友人が子ども向け携帯電話を持ち始めたから(9.3%)
※キッズケータイKY41-C購入者431名に選択式で調査を行った。
子どもが小学校に入学をしたり、習い事をはじめるなどして、親とはなれる時間が増えた際に、親子間の連絡や防犯対策を目的に購入されたことがわかります。
海外では子どもの留守番が法規制されている国もある
日本では、子どものお留守番に法的な規制はありません。
しかし、海外では子どもを1人で家に残すことが危険視されており、法規制を設けている国も見られます。子どものお留守番には、国によってかなりの意識の違いがあることを知っておきましょう。
たとえば、アメリカの一部の州では、子どもが留守番をする際の法的年齢が定められています。メリーランド州では8歳、イリノイ州では14歳に達しなければ、子どもだけでのお留守番は認められません。
特にメリーランド州では、8歳未満の子ども1人で、13歳以上の信頼できる人物がそばにいない状態で留守番させた場合、軽犯罪に該当します。
そのほか、海外には、国としてお留守番を規制しているケースも存在します。
なかでも、ニュージーランドは厳格な法規制が敷かれており、保護者が14歳未満の子どもに1人でお留守番させることは、州を問わず違法になるため注意が必要です。
出典:Article – Family Law|MARYLAND GENERAL ASSEMBLY
出典:Leaving children by themselves|New Zealand Government
安全に配慮してお留守番させよう
日本では、子どものお留守番について「何歳からはじめてもよい」といった明確な基準はありません。子どもの様子を見て、保護者が「お留守番させても大丈夫」と判断したタイミングではじめるのがよいでしょう。
ただし、子どもだけでのお留守番には、さまざまな危険があることに注意してください。
子どもが火事や転落事故にあう危険があったり、不審者に子どもだけでの留守番を知られてしまい、危害を加えられたりする可能性もあります。
これらの危険を回避するためには、子どもだけでお留守番させる前に、訪問者や災害時の対応について、家族でしっかりルールを決めておくことが大切です。
子どもにあんしんしてお留守番を任せられるよう、普段からルールを守れるようにしておきましょう。