生後1か月の赤ちゃんの睡眠時間は1日16時間!寝られない理由や対処法も併せてご紹介

生後1か月の赤ちゃんの睡眠時間は1日16時間!寝られない理由や対処法も併せてご紹介

生後1か月の赤ちゃんの睡眠で困ったことはないでしょうか。この記事では生後1か月の赤ちゃんの平均的な睡眠時間や、寝てくれないときがあるのはなぜか、寝かしつけるための方法などを紹介します。赤ちゃんの睡眠に疑問や不安のある方はぜひ、こちらを読んでみてください。

「生後1か月の赤ちゃんって1日ずっと寝ているの?」

「生後1か月だと何時間くらい寝るものなの?」

「うちの赤ちゃんはなかなか寝てくれないけれど、なぜ?」

 生後間もない赤ちゃんは、長い時間寝ていることが一般的ですが、寝すぎではないかと心配になる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、生後1か月の赤ちゃんは1日の多くの時間を寝て過ごすことや、赤ちゃんとの生活の仕方について紹介します。この記事を読むことで、生後1か月の赤ちゃんの平均的な睡眠時間や、1日の過ごし方がわかるでしょう。

赤ちゃんがなかなか寝てくれないときに考えられる原因や、寝かしつけるコツについても紹介しているので、赤ちゃんの寝かしつけが楽になるでしょう。

生後1か月の赤ちゃんの睡眠について知りたい方や、赤ちゃんがあまり寝てくれず、寝かしつけに苦労している方は、ぜひ、こちらの記事をチェックしてください。

記事のまとめ

  • 生後1か月の赤ちゃんは、1日約16時間眠るが、短い時間で起きることが多いのが特徴である。
  • 赤ちゃんが寝ない原因は、空腹、疲労、体調不良などが考えられるため、状態を確認することが大切である。
  • 生活リズムを整えるためには、ルーティンを作り、日光を浴びせるなどの対策が効果的だ。

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生後1か月の赤ちゃんは「1日約16時間」眠る

赤ちゃんは生まれてから、1日の大半を寝て過ごします。しかし、ずっと赤ちゃんが眠り続けていると「寝すぎていないのか」など、不安に思う方もいるでしょう。

ここでは、赤ちゃんの平均睡眠時間の例を月齢ごとに紹介しますので、参考にしてみてください。

生後0~1か月

生後0~1か月の新生児は、1日に約16~17時間ほど寝ます。生まれたばかりで昼夜の区別がついていないので、昼夜問わず寝起きを繰り返すでしょう。

さらに、大人と比較してノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルが短いので、頻繁に浅い眠りが訪れるのが特徴です。赤ちゃんが寝たとしても、1回の睡眠時間は短いでしょう。夜の時間帯でも、1回の睡眠が約3時間半であれば長い方です。

出典:赤ちゃんの睡眠|妹尾小児科

生後1~2か月

生後1~2か月の頃の、赤ちゃんの平均睡眠時間は約16~17時間です。基本的に生後0~1か月頃までと、ほぼ変化はありません。しかし、1回の睡眠時間は変わってくるでしょう。1度に寝る時間は長くなり、夜であれば約6時間、連続で寝てくれるようになります。

ただし、個人差にもよるので、赤ちゃんがこのとおりに寝てくれなかったとしても、あまり気にする必要はないでしょう。

出典:赤ちゃんの睡眠|妹尾小児科

生活リズムを作る

生後1か月頃の赤ちゃんは、まだ昼夜の区別がついてはいません。夜でも昼と変わらない活動をするので、赤ちゃんの世話をする大人は睡眠時間が削られ、疲弊してしまう可能性があります。

赤ちゃんに昼夜の区別をつけさせるために、毎日同じ時間帯にお昼寝したりお風呂に入れたり、お出かけなどをするとよいでしょう。同じ生活リズムを繰り返すことで、赤ちゃんも少しずつ慣れていきます。

赤ちゃんの生活リズムを作るために、生後1か月を迎える前から取りかかっておきたいことを紹介します。

出典:赤ちゃんの睡眠|妹尾小児科

生後1か月は「外気浴」がおすすめ

生後1か月をすぎるまでは、赤ちゃんは主に室内で過ごさせ、窓を開けて「外気浴」させましょう。

これは、生後1か月の赤ちゃんは体温調節する機能が未熟であることや、赤ちゃんが感染症になるリスクを減らすためです。そのため、外出は赤ちゃんの1か月健診を終えるまで待ちましょう。

1か月健診で特に問題がなければ、赤ちゃんと外出できるようになります。の場合もいきなり長時間外出するのではなく、自宅の周りを約10~20分散歩することからはじめましょう。

出典:赤ちゃんとの初外出はいつから?|にしじまクリニック

出典:産後・赤ちゃんとの外出について – 東京マザーズクリニック

赤ちゃんが寝ないときに考えられること

赤ちゃんがこれまでよく寝ていたのに、最近はなかなか寝てくれなくなったといったことがあるでしょう。突然、赤ちゃんの睡眠時間が減った場合は、赤ちゃんが不快に感じているか、苦しい思いをしている可能性があります。

ここからは、赤ちゃんが寝なくなったときの原因を紹介します。

母乳やミルクが足りずお腹がすいている

赤ちゃんが寝ない理由として、お腹がすいている場合があります。

赤ちゃんの胃は小さいので、1度に多くの母乳やミルクを飲むことはできません。寝かせる前に授乳したとしても、赤ちゃんがすぐにお腹をすかせてしまう可能性があるでしょう。

また生まれて間もない頃は、上手くおっぱいを吸うことができず、時間をかけても意外に飲めていない場合があります。

出典:保健師からのメッセージ(生後1か月未満)|東大阪市

疲れすぎている

大人は疲れているとすぐに眠れることが多いですが、赤ちゃんも同じとは限らないでしょう。赤ちゃんは眠そうにしていてもぐずりだしたり、途中で目が覚めて夜泣きしはじめ、寝られなくなったりします。

これは、赤ちゃんが疲れすぎた際に、ストレスホルモンである「コルチゾール」が過剰に分泌され、興奮して眠れなくなっているためでしょう。

生後0~2か月頃までの赤ちゃんの活動時間は、1日に約40分が目安です。赤ちゃんの活動時間を超えた場合は、赤ちゃんが疲れすぎて、コルチゾールの過剰分泌を起こす可能性があるので注意しましょう。

出典:子どもってなぜ上手に眠れないの?|おくい歯科

おむつが汚れている

赤ちゃんがおむつに不快を感じて、寝ないことがあります。

赤ちゃんがなかなか寝てくれないときは、手でおむつを確認してみてください。おしっこをしていても、少しであれば気にせず寝てくれる場合があります。しかし、たくさんおしっこやうんちをしていた場合は、赤ちゃんを不快にさせている可能性があるでしょう。

体調がよくない

赤ちゃんが体調不良で、なかなか寝てくれない場合があります。

赤ちゃんの様子が普段と違う場合は、体調が原因で寝られない可能性があるでしょう。まずは発熱の可能性を疑い、赤ちゃんの熱を計ってください。

寝ないこと以外に、生後3か月未満で38度以上の発熱がある、元気がなかったり食欲がなかったりするといった様子が見られた場合は、病院を受診してみましょう。また、普段よりもおしっこの量や回数が少なかった場合も、病院の受診がおすすめです。

出典:子供の発熱(熱を繰り返す・泣き止まない)|にこにこクリニック

ゲップをせずお腹が張っている

なかなか寝てくれない赤ちゃんのお腹が張っていた場合、お腹に空気がたまって、苦しくて寝られなくなっている可能性があります。

赤ちゃんはミルクや母乳を飲むときに、一緒に空気を飲んでしまいます。そのため、授乳後にゲップをすることで飲み込んだ空気を出せますが、ゲップをしないと、お腹に空気がたまってしまうでしょう。

やがて、空気のたまったお腹は風船のように膨らんでいき、赤ちゃんは苦しくて不機嫌になって寝つけなくなります。赤ちゃんがゲップを上手く出せないようであれば、医師に相談してみましょう。

出典:「げっぷ」と「おなら」|MMわんぱくこどもクリニック

出典:赤ちゃんがミルクを飲んだ後になかなかげっぷをしないのですが・・・|ペンギンこどもクリニック

室温や湿度がよくない

赤ちゃんが暑すぎたり寒すぎたりして、寝られなくなることもあります。

赤ちゃんは体温を調節する機能が未熟なので、外気温の影響を受けやすいのが特徴です。赤ちゃんが汗をかいているか、もしくは体が冷えていた場合は、赤ちゃんにとって適切な室温ではないでしょう。

生後1か月の赤ちゃんが、急に寝なくなった場合の原因や対策については、以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひそちらの記事もチェックしてください。

出典:赤ちゃんとの初外出はいつから?|にしじまクリニック

赤ちゃんを寝かしつけるコツ6選

赤ちゃんがなかなか寝てくれないときに、寝かしつけに苦労している方もいるでしょう。

ここからは、赤ちゃんの寝かしつけが楽になるコツを紹介します。

赤ちゃんの生活リズムを作ったり、環境を改善してあげたり、昼間の活動を工夫することで、赤ちゃんが寝やすくなる可能性があります。ぜひ以下の内容を参考にしてください。

ルーティンを作ってあげる

赤ちゃんを寝かしつけるときに、いつも同じ行動をしてルーティンにしましょう。

たとえば、赤ちゃんを寝かしつける前に着替えをさせて部屋の電気を消し、赤ちゃんのそばで子守歌を歌ってあげる、といったルーティンです。絵本を読んであげたり「寝る時間よ」と声をかけてあげたりすることをルーティンにしてもよいでしょう。

毎日同じルーティンを繰り返すことで、赤ちゃんは寝る時間がきたことを理解し、自然と寝てくれるようになるでしょう。

不快になっているものを取り除いてあげる

赤ちゃんが寝てくれないときは、以下のポイントを確認しましょう。

・お腹をすかせていないか

・おむつは汚れていないか

・部屋が暑すぎたり寒すぎたりしないか

・服や寝具がチクチクしないか

・いつもと違う様子はないか

・体調不良はないか

・部屋が明るすぎないか

・うるさい音がしていないか

これらの状況が悪化すると、赤ちゃんが不快に感じ、寝たくても寝られなくなっている可能性があります。なかなか寝てくれない赤ちゃんには、授乳しておむつを確認し、おむつが汚れていたら取り替えましょう。また、睡眠を妨げないよう、部屋を暗くして静かにすることも大切です。

日光をしっかりと浴びさせてあげる

赤ちゃんに朝や昼の日光をしっかり浴びさせてあげましょう。日光を浴びることで夜に「メラトニン」が分泌され、眠気を誘います。赤ちゃんの寝つきが改善するでしょう。

また、朝日を浴びると赤ちゃんの体内時計がリセットされます。生まれて間もない赤ちゃんはまだ昼夜の区別がついてはいませんが、この時期から毎日同じ時間に朝日を浴びさせることで、昼夜の区別をつけられるようにしましょう。

出典:健康づくりのための睡眠ガイド(2023)の内容を詳細に紹介!(その3)こどもの睡眠|睡眠プライマリケアクリニック

出典:こどもの「生活」お役立ち情報!!|こどもの森クリニック

添い寝やスキンシップであんしんさせてあげる

なかなか寝つかない赤ちゃんは、添い寝やスキンシップをして落ち着かせたり、あんしんさせてあげたりしましょう。

添い寝をすると、赤ちゃんは親の存在を感じてあんしんしてくれます。

スキンシップすることで、愛情ホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」というホルモンが分泌され、赤ちゃんの不安をなくしたりストレスを軽減することに役立ちます。言葉がわからなくても、赤ちゃんは落ち着いて寝てくれるでしょう。

出典:赤ちゃんと添い寝|稲田クリニック

出典:” スキンシップ ”ってすごい!〈 スタッフブログ 〉|桜こどもクリニック市川

おくるみやおしゃぶりをあげる

赤ちゃんが泣き止まないときは、おくるみを巻いたり、おしゃぶりを与えたりしましょう。

赤ちゃんの体をおくるみやバスタオルなどでくるんであげると、母親のお腹にいた頃と同じような態勢になり、赤ちゃんはあんしんします。大きな刺激により赤ちゃんの手足がビクッとしてしまうモロー反射も落ち着いて、寝つきやすくなるでしょう。

また、赤ちゃんはおしゃぶりを咥えることでも、母乳を飲んでいるときのようにあんしんしてくれます。

赤ちゃんにおしゃぶりを使わせると、歯ならびが心配という方もいるでしょう。しかし、あまり気にする必要はありません。乳歯が生えそろう2歳~3歳位までのおしゃぶりの使用は、歯ならびにはほとんど影響しないといわれているためです。

出典:おひなまき – 東京マザーズクリニック

出典:おしゃぶりは止めさせるべき?|中野こどもクリニック

出典:赤ちゃんのモロー反射と鑑別困難な点頭てんかんの発作|森野クリニック

環境を整えてあげる

赤ちゃんが快適に眠れるように、部屋の室温や湿度にも気を配ってあげましょう。

赤ちゃんに快適な室温の目安は、夏はエアコンの使用で約26~28度、冬は暖房やエアコンの使用で約20~23度です。春や秋は、約20~25度が適温といわれています。春や秋の時期は、大人が暑さや寒さを感じていなければ、暖房やエアコンを使う必要はないでしょう。

湿度にも注意が必要です。夏の湿度は約50~60%、冬の湿度は約40~60%を目安にしてください。

ずっと寝ている赤ちゃんを起こす方法

赤ちゃんが長時間寝ていても無理に起こさず、自然な眠りを尊重するのが望ましいです。しかし、授乳の時間やおむつ交換する際など、赤ちゃんに起きてほしいときもあるでしょう。

よく寝ている赤ちゃんを起こしたいときは、声をかけたり、日光を浴びさせたり、抱き上げたりしましょう。赤ちゃんは、少しの刺激でも大抵起きてくれます。

首のすわっていない赤ちゃんを起こす場合は、後頭部の方から、しっかり頭を支えながら抱き上げてください。

赤ちゃんが寝なくても落ち着いて寄り添ってあげよう

生後1か月の赤ちゃんは昼夜の区別がついていないので、約10時間以上の睡眠を取ることが一般的です。しかし、赤ちゃんがすぐには寝付けず、苦労することもあるでしょう。

赤ちゃんが寝てくれないときは、焦らず、親が添い寝してあげたりスキンシップを取ったりして、落ち着かせてあげましょう。赤ちゃんをおくるみでくるんだり、おしゃぶりをあげたりすることも効果的です。

そして、赤ちゃんが寝ないことには理由が存在する場合もあります。もし改善すべき理由がある際は、ここまで紹介した内容を参考にし、赤ちゃんを取り巻く環境を整えていきましょう。

出典:赤ちゃんの睡眠|妹尾小児科

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