【男女別】2歳児の平均身長は?SDスコアや成長が遅い場合の対処法もご紹介
子育てをしている方のなかには、子どもの背の大きさなどに悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。本記事では、2歳児の平均身長や体重SDスコアの計算方法、成長に必要な栄養素などについて紹介しています。子どもの体格に対する不安を解消したい方は、ぜひ読んでみてください。
「2歳児の平均身長ってどれくらいだろう?」
「うちの子は、ほかの子より小さい気がする」
「子どもの背が低い場合は、病院に相談した方がいいのかな?」
幼い子どもを育てていると、公園や病院などで同じ年頃の子を目にすることが多くあります。そんなとき、我が子との間に大きな体格差があれば、心配になることもあるでしょう。
本記事では、2歳児の平均身長や体重、平均との差を知るために役立つSDスコア、病院を受診する目安、食事の注意点について紹介しています。
この記事を読むことで、2歳児の平均的な体格や、それに対する我が子の成長具合を把握することができるでしょう。
2歳児の平均身長や体重を知りたい方、我が子の体格に不安をお持ちの方は、ぜひ、本記事を読んでみてください。
記事のまとめ
- 2歳児の平均身長と体重、SDスコアを使って成長具合を確認できる方法を紹介している。
- 成長が遅いと感じた場合は、成長曲線やSDスコアを参考にして小児科を受診することが推奨されている。
- 子どもの成長には食事や生活リズムも重要であり、栄養バランスの良い食事を心掛ける必要がある。
【男の子】2歳児の平均身長と平均体重
2歳児の平均身長と平均体重は、厚生労働省が行う「乳幼児身体発育調査」で確認することができます。最新の調査結果である、平成22年の男の子の数値は以下のとおりです。
・2歳〜2歳6カ月未満の男子の平均身長は86.7cm、平均体重は12.03kg
・2歳6カ月~2歳12カ月未満の男子の平均身長は91.2cm、平均体重は13.10kg
出典:平成22年 乳幼児身体発育調査 結果の概要 表3、4|厚生労働省
【女の子】2歳児の平均身長と平均体重
平成22年の乳幼児身体発育調査による、2歳の女の子の数値は以下のとおりです。
・2歳〜2歳6カ月未満の女子の平均身長は85.4cm、平均体重は11.39kg
・2歳6カ月~2歳12カ月未満の女子の平均身長は89.9cm、平均体重は12.50kg
乳幼児身体発育調査では、パーセンタイル値を確認することもできます。パーセンタイル値は平均値と違い、全体のなかで自分がどこの位置にいるかを知ることができる数値です。
出典:平成22年 乳幼児身体発育調査 結果の概要 表3、4 パーセンタイル|厚生労働省
出典:パーセンタイル(percentile)|企業年金連合会
「SDスコア」とは同じ年齢の子どもとの差分を数値化したもの
SDは「標準偏差」を意味します。標準偏差とは、平均値からどれくらい離れているかを表す幅のことです。このSDと平均値を使い、中央の平均値からどれくらい離れているかを表す方法が「SDスコア」です。
身長SDスコアは「(実測身長-その年齢の平均身長)÷その年齢のSD」という計算式で算出します。SDや平均値は性別、年齢ごとに算出されており、日本小児内分泌学会のホームページなどで確認することが可能です。
子どもの成長具合が気になるときは、チェックするとよいでしょう。
2歳児は身長と体重がどのくらい伸びる・増えるのか?
平成22年の乳幼児身体発育調査の結果から、身長と体重の伸びをみていきましょう。
男の子の平均身長は、2歳0カ月〜2歳6カ月未満の「86.7cm」から3歳0カ月〜3歳6カ月未満の「95.1cm」へと8.4cm伸びています。同様に、平均体重は「12.03kg」から「14.10g」へと2.07kgの増加です。
女の子の平均身長は、2歳0カ月〜2歳6カ月未満の「85.4cm」から3歳0カ月〜3歳6カ月未満の「93.9cm」へと8.5cm伸びています。同様に、平均体重は「11.39kg」から「13.59kg」へと2.2kgの増加です。
男女とも、2歳から3歳の間に平均で身長は約8.5cm、体重は約2kgの伸びがあることがわかります。
出典:平成22年 乳幼児身体発育調査 結果の概要 表3、4|厚生労働省
子どもの成長が遅い場合の対処法
子どもの体の成長が遅いと感じ、不安をお持ちの方もいるでしょう。そのような場合は、グラフやSDスコアなどを活用して子どもの成長具合を確認してみてください。
低身長やそのほかの病気などが隠れていないか発見するためにも、チェックすることをおすすめします。
出典:うちの子が小さいかもと感じたら 受診の目安・相談の時期|医療法人真正会川村小児科
成長曲線を確認する
成長曲線とは、男女、年齢別に子どもの身長や体重の平均値やSDをグラフ化したものです。母子手帳や、幼稚園、小学校の身体測定の記録をもとに、子どもの成長曲線を書き込んでみましょう。
書き込んだ成長曲線が平均の曲線からだんだんと離れている場合は、病院に相談してみることがおすすめです。
平均身長に達していない「11歳以下の男の子、または10歳以下の女の子」の成長曲線が上向きになってきたときにも注意が必要です。この場合は思春期早発症の可能性もあるため、受診を検討してみましょう。
出典:うちの子が小さいかもと感じたら|医療法人真正会川村小児科
異常がある場合は早めに小児科へ相談する
受診の目安として、前出した身長SDスコアの値を参考にするとよいでしょう。SDスコアが「-2」を下回っている場合は低身長の可能性があるため、病院に相談することがおすすめです。
受診は二次性徴の開始前である6〜10歳の間の、できるだけ早い時期が望ましいとされています。成長曲線やSDスコアの結果が気になる場合は、早めに病院を受診しましょう。
出典:うちの子が小さいかもと感じたら 受診の目安・相談の時期|医療法人真正会川村小児科
2歳児の身長や体重の伸びには食事も大事
タンパク質は筋肉や臓器だけではなく骨の成分にもなるため、子どもに十分な量をとらせましょう。
ミネラルの一つであるカルシウムは、骨の主成分です。骨を強くするためにも積極的にとるようにしましょう。カルシウムの吸収を助けるビタミンDも、不足しないように注意する必要があります。
子どもは一度にたくさんの量を食べることが難しいため、食事だけでは栄養が不足しやすくなります。おやつは「補食」として捉え、食事ではとりきれない栄養を補えるものを与えましょう。
ただし、食事に影響を与えないよう、中身だけではなく量と回数を決めることが大切です。
おやつの与えすぎ以外にも、生活リズムの乱れや運動不足によって空腹を感じにくくなっている場合があります。子どもの食事量が少ないと感じるときは、毎日の生活に原因がないか振り返ってみましょう。
出典:たんぱく質|厚生労働省
出典: 1. 栄養バランスの良い食事|一般社団法人SOL SOL整形外科世田谷スポーツクリニック
出典:ミネラル|厚生労働省
2歳児の成長は平均との差分も見ながら確認しよう
身長や体重の平均値やSDスコア、成長曲線は、子どもが平均に対してどの程度の位置にいるのかを知るために有効です。
子どもの背の高さや体重、また伸びが気になるときは、これらをチェックして病院の受診が必要なのか確認してみてください。
食事や運動、生活リズムなどにも気を配りながら、子どもの健やかな成長を見守っていきましょう。