生後3か月の授乳間隔は?授乳の回数や間隔の長短が起きる理由なども併せて解説
生後3か月の赤ちゃんへ授乳する適切な頻度をご存じでしょうか。この記事では目安となる授乳間隔とともに、授乳間隔が長い場合や短い場合に考えられることを紹介しています。赤ちゃんの授乳間隔を知りたい方や心配ごとがある方は、ぜひ、こちらを読んでみてください。
「生後3か月の赤ちゃんは、どのくらいの間隔で授乳すればよいの?」
「最近、赤ちゃんのミルクを飲む量が減った気がして不安」
「赤ちゃんの授乳間隔が通常より長いのは、心配しなくてもよいの?」
このように、生後3か月の赤ちゃんの授乳に関して疑問や不安のある方もいるでしょう。
本記事では、生後3か月の赤ちゃんの特徴や、授乳間隔を紹介します。この記事を読むことで生後3か月の赤ちゃんに対する理解を深められ、どのくらいの間隔で授乳すればよいかがわかります。
また、生後3か月の赤ちゃんの授乳量が減る場合があることも紹介しているので、授乳量が減っても焦らず過ごせるでしょう。
生後3か月の赤ちゃんの成長を健やかに見守りたい方は、こちらをお読みください。
記事のまとめ
- 生後3か月の授乳間隔は、母乳の場合3時間、混合の場合3~4時間が目安である。
- 赤ちゃんの飲む量が減ることがあり、元気であれば心配不要である。
- 授乳間隔の変化には、赤ちゃんの個性や成長が影響しているため、無理に飲ませる必要はない。
生後3か月の授乳間隔は3~4時間おき
生まれたばかりの新生児の頃と比較して、生後3か月になると授乳パターンが変化してきます。ここでは、生後3か月の赤ちゃんの授乳間隔がどのくらいになっていくかを紹介します。
赤ちゃんの授乳間隔は、母乳やミルクのどちらで授乳したかによって変わってくるので、以下を参考にしてみてください。
完全母乳の場合
母乳のみで授乳している場合、生後3か月の赤ちゃんへは約3時間の間隔で授乳するのが目安です。夜間も約3時間は、授乳間隔をあけるようにしましょう。
混合育児やミルクでの授乳の場合よりも授乳間隔は短くなり、1日に8~10回授乳することになります。これは、母乳はミルクよりも消化吸収されやすいことが理由です。赤ちゃんの体重が順調に増えていれば、授乳間隔に問題はないでしょう。
また、生後3か月になった赤ちゃんに、頻繁に母乳を飲ませることはおすすめできません。母乳に含まれる栄養素だけでは赤ちゃんの成長に足りず、赤ちゃんの体重が増えにくくなる可能性があります。
ミルクと母乳が混合の場合
生後3か月でミルクと母乳、混合で授乳している場合の授乳間隔の目安は、約3~4時間です。
ミルクは母乳と比較して消化吸収に約2倍の時間がかかるので、母乳だけで授乳する場合よりもしっかり時間をあける必要があります。1日に約6回、授乳する必要があるでしょう。
ミルクと母乳の混合育児をしていると、赤ちゃんがきちんと飲めているか心配になることがあります。その場合は、赤ちゃんの体重をチェックしてみてください。赤ちゃんの体重が増えていれば、問題はないでしょう。
飲む量が減る子もいる
生後3か月が過ぎた頃から、それまでよりもミルクを飲む量が減ってしまう赤ちゃんもいるでしょう。これは、生後3か月になると赤ちゃんは哺乳で満腹になった段階で、飲むことを止めるようになるためです。
生後3か月を過ぎると、赤ちゃんは自分の意思で哺乳します。飲む量が減っても、元気に過ごしていれば心配は不要です。また、哺乳する量が減るのは、順調に発育していた子に多く見られるといわれています。
出典:ブログ:生後3か月を境に授乳パターンは変化します|悠育助産院
生後3か月の赤ちゃんの特徴
ここからは、生後3か月の赤ちゃんの授乳がどのように変化していくかを紹介します。
ただし、こちらで紹介しているのはあくまでも目安です。赤ちゃんの授乳間隔や1日の授乳回数のように、発育においても個人差があるので、あまり気にしすぎる必要はないでしょう。
赤ちゃんが生後3か月になった際、授乳パターンが変化したと気づいた場合も、こちらを確認してみてください。
授乳間隔も整いスムーズになる
生後3か月を迎える頃には、赤ちゃんもママも授乳に慣れて、スムーズに行えるようになるでしょう。赤ちゃんは空腹感から、1回の授乳でこれまでよりも多くの量を飲めるようになり、次の授乳までの時間が長くなります。
また、生後3か月頃には昼夜の区別もつくようになるとされ、赤ちゃんが夜にまとめて寝られるようになるでしょう。
出典:ブログ:生後3か月を境に授乳パターンは変化します|悠育助産院
出典:どれくらいが適正?赤ちゃんの授乳間隔や量などについて解説|札幌みらいクリニック
出典:イクメンクイズ|愛知県
赤ちゃんによって変わってくる
赤ちゃんの授乳間隔や一度の授乳で飲む量などに、個人差が出てくるでしょう。
生後3か月を境に授乳間隔があいてくることが多いですが、赤ちゃんによってはそれまでと変わらない場合や、短くなる場合もあります。
目安はあまり気にせず、赤ちゃん自身の特徴を見てあげるようにすることが大切です。
出典:ブログ:生後3か月を境に授乳パターンは変化します|悠育助産院
飲む量にムラが出てくる
生後3か月頃から、赤ちゃんは満腹を感じると母乳やミルクを飲もうとしなくなるので、毎回一定量飲むのではなくムラが出てきます。
しかし大人でも、あまり食事をしたくないときがあれば、しっかり食べたいときもあるでしょう。生まれたばかりの頃と違い、満腹を感じられるようになった赤ちゃんが、大人と同じように飲む量にムラが出てくるのは、ごく自然のことです。
ムラがあっても、赤ちゃんの体重が順調に増えていれば、問題はないでしょう。
出典:ブログ:生後3か月を境に授乳パターンは変化します|悠育助産院
授乳間隔が長くなったときに考えられること
生後3か月を迎えた頃から、授乳間隔が長くなったときは、なにかしらの理由があるでしょう。ここでは、なぜ赤ちゃんの授乳間隔が伸びたのか、考えられる理由を紹介していきます。
授乳間隔が長くなると、1日の授乳回数も減ってしまい、そのことが心配な方もいるでしょう。しかし授乳回数が減っても、赤ちゃんがしっかり哺乳できていれば、問題はないとされています。
生活リズムが整って夜飲むことが少ない
赤ちゃんは生まれたばかりの頃は、昼夜の区別がついてはいません。
しかし、生後3か月頃になると昼夜の区別がつくようになり、昼間に長く起きて夜は大人と同じく眠るようになるので、夜の授乳間隔があくでしょう。赤ちゃんの生活リズムが整っていき、ママの負担も少しずつ軽くなっていきます。
出典:どれくらいが適正?赤ちゃんの授乳間隔や量などについて解説|札幌みらいクリニック
1回の量が増えた
赤ちゃんの授乳間隔が長くなった理由には、一度にたくさんの量を飲んでいるからという場合もあります。
生後3か月になると、赤ちゃんに飲む力がつき、十分に母乳やミルクを飲めるようになるでしょう。空腹なときは満腹になるまで飲むので、1回の授乳で今までよりも多くの量を飲んでいる可能性があります。
授乳間隔が長くなっても、体重やおしっこの回数などが減っていなければ、問題ないでしょう。もし授乳間隔が長くなったと同時に、体重の増加が止まったりおしっこの回数が減ったりした場合は、念のため小児科を受診してください。
出典:ブログ:生後3か月を境に授乳パターンは変化します|悠育助産院
出典:どれくらいが適正?赤ちゃんの授乳間隔や量などについて解説|札幌みらいクリニック
授乳間隔が短くなったときに考えられること
赤ちゃんの授乳間隔が短くなったとしても、赤ちゃんの体の発達や赤ちゃんの個性によっては、特に支障がない場合があります。しかし気にかけた方がよいこともあるので、それを踏まえながら、授乳間隔が短くなった際に考えられる原因を紹介します。
赤ちゃんの授乳間隔が短くなってきて不安な場合は、以下を参考にしてみてください。
満腹中枢が発達してきた
赤ちゃんが生後3か月頃になると、満腹感を自分で感じ取れるようになり、みずからの意思で哺乳を止めるようになります。そのため、無理に飲ませ続けないようにしてください。
また、完全母乳で授乳している場合は授乳間隔が短くなる傾向があります。母乳は消化が早いので、一度にたくさん飲んでも、短時間で再び飲みたがるでしょう。
このように、短時間で哺乳を繰り返す際は、配偶者間で家事の分担や休息の取り方を話し合い、負担が偏らないようにするとよいでしょう。
出典:ブログ:生後3か月を境に授乳パターンは変化します|悠育助産院
ミルクが足りていない
母乳やミルクの量が足りず、授乳間隔が短くなっている場合もあるでしょう。
赤ちゃんの授乳量が足りていない場合、赤ちゃんが口をパクパクさせたり、おっぱいを探しているそぶりを見せたりするでしょう。口の周りを触ると、口を開ける仕草を見せることもあります。
混合育児で授乳している場合は、量を増やしてあげるとよいでしょう。母乳で授乳している場合は、欲しがるだけ飲ませることや、普段と違う抱き方で飲みやすくしてあげてください。
出典:どれくらいが適正?赤ちゃんの授乳間隔や量などについて解説|札幌みらいクリニック
ちょっとずつ飲むのが好きな赤ちゃん
赤ちゃん自身が、ちょっとずつ飲みたいからと一度にたくさん飲むことをせず、結果的に授乳間隔が短くなっている可能性があります。
すべての赤ちゃんが、一度にたくさん哺乳するわけではありません。なかには少量ずつしか飲まない赤ちゃんもいるでしょう。
赤ちゃんの個性に合わせた授乳をしたいと考えていても、特に母乳で授乳している場合は、ママの負担が大きくなってしまいます。辛いときは搾乳して母乳のストックを作っておき、パパにも授乳を手伝ってもらえるようにするとよいでしょう。
3~4か月健診で相談してみよう
心配なことや気になること、悩みなどがある場合は、乳幼児健診で赤ちゃんのことだけでなく、ママのことも相談してみましょう。
3~4か月健診では、身体測定や診察などを行っています。希望した場合は母乳相談や育児相談、栄養相談などを受けているところがあります。ママ自身が感じているストレスや日常のなかで大変なことなどを、遠慮なく相談してみましょう。
また、生後3か月の赤ちゃんについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。興味のある方はぜひ、そちらもご覧になってみてください。
授乳間隔に心配があっても成長していれば大丈夫!
生後3か月の赤ちゃんの授乳間隔は、約3~4時間が目安です。しかし何らかの理由で、授乳間隔が目安よりも、短くなったり長くなったりすることがあるでしょう。
授乳間隔が目安より短い場合、泣いたときはすぐ授乳しないようにしましょう。赤ちゃんはお腹がすいた以外の理由で、泣くことがあります。
また授乳間隔が長い場合、1日の授乳回数は少なくなっても、しっかり哺乳できている可能性があるでしょう。このため、赤ちゃん自身が飲むことを止めたときは、無理矢理飲ませないようにしてください。
授乳間隔が目安と違っていても、赤ちゃんが元気で体重が増えていれば問題ないので、赤ちゃんの個性に合わせて授乳していきましょう。