生後4か月の子どもの適切なミルクの量とは?ミルクを飲まない理由やその対処法もご紹介

生後4か月の子どもの適切なミルクの量とは?ミルクを飲まない理由やその対処法もご紹介

生後4か月の赤ちゃんには、どのくらいミルクを与えればよいのかご存じでしょうか。本記事では、生後4か月の赤ちゃんに飲ませるミルクの量の目安や、ミルクが足りているか確認する方法などを紹介します。生後4か月の赤ちゃんのミルクの量に不安がある方は、ぜひご覧ください。

「生後4か月の赤ちゃんはどのくらいミルクを飲むの?」

 「ミルクが足りているか見わけるにはどうしたらいい?」

 「赤ちゃんがミルクを飲まないときの対処法が知りたい」

 このように、生後4か月の赤ちゃんにミルクを与えている方には、さまざまな疑問や不安があるでしょう。

本記事では、生後4か月の赤ちゃんに与えるミルク量の目安や、ミルクを飲まない理由、対処法について紹介しています。また、赤ちゃんのミルクが足りないときのサインについても確認できます。

この記事を読むことで、生後4か月の赤ちゃんに与えるミルクの基礎知識やミルクが足りないときのサインを把握できるでしょう。その知識をもとに、ミルクが足りているか不安な方でも、赤ちゃんにあわせてミルクの量を調整することができるでしょう。

生後4か月の赤ちゃんのミルクに関する悩みがある方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

記事のまとめ

  • 生後4か月の赤ちゃんは1回200ml、1日1,000mlが目安である。個人差があるため、赤ちゃんの様子を見ながら調整することが大切だ。
  • ミルクを飲まない理由には、体勢や胃袋の大きさ、ミルクの温度などが影響することがある。抱き方を工夫することが改善につながる場合がある。
  • ミルクが足りているか判断するには、機嫌や体重、おしっこの回数などを確認することが重要である。不安があるときは医師に相談することがおすすめ。

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生後4か月の子どもに与えるミルクの量は1回200mlが目安

生まれたばかりの子どもは、1回あたりのミルク量の目安は80ml程度ですが、生後4か月頃になると200ml程度まで増加します。授乳回数は1日約5回、授乳間隔は約4~5時間を目安にしましょう。

しかしミルクを飲む量には個人差があるため、子どもの哺乳量が目安よりも少なかったとしても、ミルクが不足しているとは限りません。また、母乳・ミルクの混合育児の場合、母乳量に合わせてミルクの量を調整する必要があります。

1日のミルクのスケジュールは、子どもによって異なりますが、下記のようなイメージが目安となります。

【生後4か月の子どもの授乳スケジュール例】

7:00 ミルク

12:00 ミルク

16:00 ミルク

21:00 ミルク

26:00 ミルク

ミルクと母乳の混合育児の場合は、母乳を与えてからミルクを与えるようにしましょう。

出典:子どもの成長発達に大切なこと(P.6、P.8)|長野県駒ケ根市

出典:乳児の体重の増え方|富山市立富山市民病院

生後4か月の子どもは1日に1,000ml程度のミルクを飲む

生後4か月の赤ちゃんは、1日に1,000ml程度のミルクを飲みます。ただしこれは、完全ミルク育児の場合の量です。母乳との混合育児の場合は、母乳量とミルク量の合計が1日1,000ml程度になるよう調整しましょう。

母乳のあとにどのくらいミルクを足せばよいのかわからない場合は、授乳前後の子どもの体重を測定します。授乳後の体重から授乳前の体重を引くと、子どもがどのくらい母乳を飲んだかわかります。

子どもの飲むミルクの量には個人差があるので、育児書やミルク缶に記載されている目安量にこだわり過ぎる必要はないでしょう。子どもの様子を見ながら、適切な量を見極めることをおすすめします。

出典:乳児の体重の増え方|富山市立富山市民病院

出典:クリニック通信 そらいろのたね|そらいろこどもクリニック

生後4か月の子どもにミルクの量が足りているかを判断する方法

生後4か月の子どものミルク量が足りているか気になる場合、下記のポイントをチェックしてみましょう。

・機嫌がよいか

・体重が順調に増えているか(1日あたり20gずつが目安だが、個人差あり)

・おしっこが1日に7~8回程度出ているか

・便秘をしていないか

上記に当てはまるなら、ミルク量は十分足りていると判断できます。気になることがあれば、かかりつけの病院に相談してもよいでしょう。

出典:クリニック通信 そらいろのたね|そらいろこどもクリニック

生後4か月の赤ちゃんがミルクを飲まない5つの理由

生後4か月の赤ちゃんがミルクを飲まない場合、さまざまな原因が考えられます。ただし、赤ちゃんのミルクの量が少ないからといって、問題があるとは限りません。

赤ちゃんの体重増加や機嫌のよさ、排尿・排便状態などをチェックし、問題があれば早めにかかりつけ医などに相談するとよいでしょう。ここからは、赤ちゃんがミルクを飲まない理由として、代表的なものを5つ紹介します。

ゲップが出ずに苦しい

赤ちゃんは、ミルクを飲むとき、ミルクといっしょに空気を飲み込んでしまいます。赤ちゃんは飲み込んだ空気をゲップとして自分で上手に出すことが難しいため、苦しくなることがあります。

ミルクを飲ませたあとは、赤ちゃんにゲップさせることを意識しましょう。赤ちゃんがミルクを飲み終わったら、縦に抱いて、赤ちゃんの顎を大人の肩に乗せます。そして優しく背中を叩くと、ゲップが出やすくなります。

ただしときには、赤ちゃんが空気をほとんど飲み込まずに、ミルクを飲めることもあります。そのため、5~10分程度ゲップが出なければ、無理にゲップをさせなくてもよいでしょう。

ゲップをさせる際、ミルクを吐き戻す可能性があるので、大人の肩にはガーゼタオルなどをかけておくことをおすすめします。

出典:ゲップを出すケア|富山市立富山市民病院

お腹が空いていない

赤ちゃんがミルクを飲む量には個人差があり、1日のなかで量にムラが出ることも少なくありません。ミルクをたくさん飲んだあとは、次のミルクの時間になっても、あまりお腹が空いていない可能性があります。

1回あたりの哺乳量にこだわり過ぎず、赤ちゃんのペースにあわせてミルクの量を調整するとよいでしょう。

飲みやすい体勢ではない

赤ちゃんのミルクを飲む量が少ない場合、体勢がよくない可能性があります。そのため赤ちゃんがミルクを飲まない場合は、赤ちゃんにとってミルクが飲みやすい体勢を模索してあげましょう。

抱き方を変えたり、身体を少し起こしてあげたりすることで、ミルクを飲む量が増えるかもしれません。

胃袋が小さい

赤ちゃんの成長には個人差があり、胃袋の大きさもそれぞれ異なります。赤ちゃんの胃袋が小さいと、その分一度に飲めるミルクの量も少なくなるでしょう。

1回あたりのミルクの量はあくまで目安として捉 え、赤ちゃんに無理のない量を与えることをおすすめします。胃袋が小さく、1回のミルク量を増やすことが難しい場合は、授乳間隔を調整してもよいでしょう。

出典:離乳食で成長に必要な体作りをしましょう(後期食)|会津若松市

ミルクが好きではない

赤ちゃんによって好みはわかれるため、ミルクが好きではない赤ちゃんもいます。「ミルクよりも母乳の方が好き」「粉ミルクの味に飽きた」など、さまざまな理由でミルクを嫌がる赤ちゃんもいるでしょう。

また母乳育児から混合育児、あるいは完全ミルク育児に切り替えた場合、母乳との違いに戸惑っている可能性もあります。

生後4か月でミルクの量が足りない際のサイン

生後4か月の赤ちゃんのミルクの量が足りないときは、下記のようなサインが出ることがあります。

・1日の授乳回数が少ない

・肌にハリがない

・元気がない

・機嫌が悪い

・体重が増えない

・おしっこの回数が少ない

・おしっこの色・においが濃い

・便秘をしている

上記に当てはまる場合は、ミルクの量が不足している可能性があります。不安があれば、かかりつけ医などに相談するとよいでしょう。

出典:クリニック通信 そらいろのたね|そらいろこどもクリニック

生後4か月の子どもがミルクを飲まない際の対処法

生後4か月の赤ちゃんがミルクを飲まないときは、下記のような対処法を試すと改善することがあります。

・ミルクの温度を適温に調整する

・哺乳瓶の角度を変える

・哺乳瓶の乳首を変える

・集中してミルクを飲める環境を整える

赤ちゃんの粉ミルクは、70度以上のお湯で溶かしてから人肌に冷まします。赤ちゃんによって好みの温度は異なるので、赤ちゃんの様子に合わせて調整しましょう。

哺乳瓶の乳首は、素材や穴の形・大きさ・柔らかさなどが種類によって異なります。月齢や赤ちゃんの様子を考慮して、必要があれば乳首を取り替えることをおすすめします。

赤ちゃんがミルクに集中できていない場合、テレビやおもちゃなどに気をとられていることも珍しくありません。テレビを消したり、おもちゃを赤ちゃんの見えないところに片づけたりすると、集中してミルクを飲めるようになる場合もあります。

生後4か月の赤ちゃんの発達や特徴について、下記のリンクで詳しく紹介しています。親子で楽しめるおすすめの遊びも参考にしてみてください。

生後4か月のミルクの量には注意しよう

生後4か月の赤ちゃんのミルクの量は、1回200ml、1日1,000ml程度が目安となります。ただし赤ちゃんの哺乳量には個人差があります。ミルクが不足しているかどうかは、赤ちゃんの様子から判断するとよいでしょう。

赤ちゃんがミルクを飲まない場合、その理由はさまざまです。ミルクの温度を調整したり、赤ちゃんの抱き方を工夫したりすると、ミルクを飲んでくれるようになる可能性があります。

赤ちゃんの様子を観察して、適切な量のミルクを与えるようにしましょう。

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