赤ちゃんのしゃっくりが止まらない!原因や対処法について解説

赤ちゃんのしゃっくりが止まらない!原因や対処法について解説

赤ちゃんのしゃっくりが止まらず、心配になったことはないでしょうか。この記事では赤ちゃんのしゃっくりが出る原因をはじめ、しゃっくりの止め方や、望ましくない止め方などを紹介します。赤ちゃんのしゃっくりを止めたい方は、こちらを参考にしてみてください。

「赤ちゃんがしゃっくりする。これってあたり前のことなの?」

「赤ちゃんのしゃっくりが止まらない。放っておいてもよいの?」

「赤ちゃんのしゃっくりを止める方法を知りたい」

 赤ちゃんはときおり、しゃっくりすることがありますが、長く続いていると大丈夫か不安になる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、赤ちゃんのしゃっくりが出やすい状況や止めるための方法などを紹介します。この記事を読むことで、赤ちゃんのしゃっくりがどのようなときに起こりやすいか把握し、適切な方法でしゃっくりを止められるようになるでしょう。

また、しゃっくりを止めるときにしてはいけないことも紹介しているので、赤ちゃんのしゃっくりに誤った対処をすることはなくなります。

赤ちゃんのしゃっくりが気になっている方は、ぜひ、こちらの記事をチェックして対処法を知りましょう。

記事のまとめ

  • 赤ちゃんのしゃっくりは横隔膜の収縮が原因で、冷えや授乳後に起こりやすい。
  • しゃっくりは自然に止まる場合が多いが、冷え対策やゲップで改善できる。
  • 驚かせるなどの誤った方法は赤ちゃんに適しておらず、安全な方法で対処する必要がある。

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赤ちゃんはしゃっくりが出やすい

「しゃっくり」は、なんらかの原因で横隔膜が刺激され、横隔膜が収縮することで起こるものです。大人でもときおり、しゃっくりが出ることがありますが、基本的には自然に止まります。

しかし、赤ちゃんは大人よりも頻繁にしゃっくりをすることがあるので、心配になることもあるでしょう。

赤ちゃんは授乳をしてお腹がいっぱいになると、お腹がふくれて横隔膜が圧迫されてしまい、しゃっくりが出やすくなるといわれています。

または、寒さによって横隔膜が縮み、しゃっくりが出ることもあるでしょう。

出典:『赤ちゃんのしゃっくり』~止め方があるの?!~|社会福祉法人康和会 久我山病院

出典:[Question] -赤ちゃんのしゃっくり-|セントローズクリニック

赤ちゃんがしゃっくりをしやすい状況

赤ちゃんは、ミルクを飲んだりおしっこをしたりといった、日常的な行動によってしゃっくりをしやすくなる場合があります。

ここでは、赤ちゃんがしゃっくりをしやすくなる原因について、詳しく解説していきます。頻繁に赤ちゃんがしゃっくりをして心配な方は、以下のような状況に心あたりはないか、考えてみてください。

泣いているとき

赤ちゃんが激しい泣き方をしているときに、空気をたくさん飲んでしまうと、その空気が横隔膜を刺激して収縮し、しゃっくりしやすくなるでしょう。

赤ちゃんはよく泣くことがありますが、特に激しく泣いているときは、しゃっくりも出やすくなっていることを知っておきましょう。

出典:新生児の育児|トータルヘルスクリニック

体が冷えているとき

赤ちゃんは皮膚や粘膜が敏感なので、気温の変化によっても、しゃっくりをしやすくなるでしょう。

たとえば、暖かい室内から寒い屋外にでたときに、しゃっくりが出やすくなります。もしくは、赤ちゃんがオムツにおしっこをして、オムツを濡れたままにしてしまうことでも、体が冷えてしゃっくりが出やすくなります。

出典:新生児の育児|トータルヘルスクリニック

出典:乳幼児の質問|みやざきちびっこ診療所

母乳やミルクを飲んだあと

赤ちゃんは母乳やミルクを一気に飲んでしまうと、お腹がふくれて横隔膜を刺激し、しゃっくりが出やすくなるでしょう。

また、母乳やミルクを飲む際、たくさんの空気も一緒に飲み込んでしまうことでも、横隔膜が収縮してしゃっくりが出やすくなります。特に哺乳瓶を使った授乳の場合は、哺乳瓶に空気が入ることでミルクが出る構造になっているので、より多くの空気を飲み込んでしまうでしょう。

出典:新生児の育児|トータルヘルスクリニック

出典:乳幼児の質問|みやざきちびっこ診療所

赤ちゃんのしゃっくりを止める具体的な方法

赤ちゃんがしゃっくりする理由は、いくつかあるでしょう。そのためしゃっくりが出ている理由によっては、その理由を取り除くことでしゃっくりが止まる可能性があります。

ここでは赤ちゃんがしゃっくりしているときにどう対処すればよいか、しゃっくりを止める方法を紹介しますので、参考にしてみましょう。

しゃっくりは放置しても自然に止まる

赤ちゃんのしゃっくりは自然に起こる生理現象の1つなので、基本的には、無理に止める必要はないでしょう。

しゃっくりによって赤ちゃんの呼吸が止まるという心配はなく、一時的なので、放っておいてもやがて治まります。赤ちゃんのそばで、様子を見守ってあげるだけでよいでしょう。

しかし、赤ちゃんのしゃっくりが長く続いていて心配な場合には、ほかの止め方を検討してみてください。

出典:『赤ちゃんのしゃっくり』~止め方があるの?!~|社会福祉法人康和会 久我山病院

出典:乳幼児の質問|みやざきちびっこ診療所

オムツを替えるなどで体を温めてあげる

体の冷えがしゃっくりの原因と考えられる場合は、赤ちゃんのオムツを替えて、体を温めてあげてください。

オムツを濡らしたまま放置してしまい、寒いところへ行った途端にしゃっくりがはじまった場合などの対処法です。赤ちゃんがいる部屋の室温を上げたり、赤ちゃんに1枚上着を着せてあげたりして、体を温めることでしゃっくりを止めましょう。

出典:『赤ちゃんのしゃっくり』~止め方があるの?!~|社会福祉法人康和会 久我山病院

出典:乳幼児の質問|みやざきちびっこ診療所

抱っこして赤ちゃんを落ち着かせてあげる

しゃっくりしている赤ちゃんは、抱っこしてあやしてあげることで、赤ちゃんが落ち着き、しゃっくりが治まってくれる可能性があります。

このとき、赤ちゃんを揺らすのではなく、抱っこしている人が体を揺らすようにしてください。赤ちゃんに、心地よい振動を感じられるようにすることが大切です。

背中をトントンと軽くたたいてゲップさせる

授乳の後や、赤ちゃんが激しく泣いた際にしゃっくりが出ている場合は、赤ちゃんにゲップさせることでお腹の中に入った空気が抜け、しゃっくりが止むこともあります。

赤ちゃんを縦抱きにして、抱っこしてあげましょう。ゲップをさせるために、背中を優しくさすってください。背中をさすると赤ちゃんがのけぞってしまう場合は、背中をトントン軽くたたいてあげましょう。

出典:『赤ちゃんのしゃっくり』~止め方があるの?!~|社会福祉法人康和会 久我山病院

出典:子育てママ&パパのお悩みに小児科医が一問一答!【しばしばある質問&たまにある質問編】〜一ヶ月健診で聞きたいQ&A〜|東京ベイ・浦安市川医療センター

授乳の姿勢を変えてみる

授乳後にしゃっくりが起こる場合は、授乳中にこまめにゲップさせ、赤ちゃんの上半身を高くした姿勢で授乳するように工夫してみましょう。

母乳で授乳する場合は、赤ちゃんがしっかり、おっぱいをくわえられるようにしてあげてください。

哺乳瓶で授乳する場合は、母乳での授乳よりも、赤ちゃんが空気を飲み込みやすくなっています。哺乳瓶の乳首部分に空気を入れないよう、哺乳瓶を傾けて、乳首部分をミルクで満たしてあげると空気を飲みにくくなるでしょう。

空腹のときは母乳やミルクをあげてみる

しゃっくりが長く続き、なおかつ赤ちゃんが空腹に見えるときは、母乳やミルクをあげるとしゃっくりが止まる可能性があるでしょう。しゃっくりが止まる前でも、授乳してあげることはできます。

ただし、このときは少量の母乳やミルクをゆっくりあげるようにしましょう。

母乳やミルクを飲ませすぎてしゃっくりが起こっている場合もあるので、赤ちゃんに与えるミルクの量を見直してみてください。母乳が出すぎている場合は、搾乳してから与えるように工夫してみましょう。

出典:新生児がしゃっくりをして吐く|病院へ行く目安や原因、対処法|医療法人社団 日暮里医院

やってはいけない間違った止め方

大人はしゃっくりを止めるために、水を飲んだり驚かせたりすることがあるでしょう。しかし、同じことを赤ちゃんに行ってもよいという訳ではありません。

ここからは、赤ちゃんのしゃっくりを止めるための、誤った方法を紹介します。赤ちゃんのしゃっくりを止める方法とともに、してはいけないこともきちんと把握しておきましょう。

赤ちゃんをびっくりさせる

しゃっくりを止める方法としてよく行われる「びっくりさせる」という行動は、大人にも赤ちゃんにも危険なので、しないようにしましょう。

驚かせることで横隔膜を刺激し、しゃっくりを止められるといわれていますが、大人でも驚いてけがをする可能性があるので、おすすめできません。

出典:56 charactersしゃっくりの原因や診断方法について解説|MYメディカルクリニック

うつ伏せ寝をさせる

web上で、うつ伏せ寝をさせることでしゃっくりが止まったという意見を見かけることもあるでしょう。しかし、赤ちゃんをうつ伏せ寝させることで、窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症リスクがあるので、止めましょう。

乳幼児突然死症候群(SIDS)が発症する原因は、現在もまだ判明していません。しかし、赤ちゃんをあお向けやうつ伏せで寝かせた場合、うつ伏せ寝によって発症率が高くなることが判明しています。

医学的な理由でうつ伏せ寝が推奨されている場合をのぞき、赤ちゃんをうつ伏せ寝させないように気をつけましょう。

出典:赤ちゃんの原因不明の突然死 「SIDS」の発症リスクを低くする3つのポイント|政府広報オンライン

出典:Vol.607 就寝時の窒息事故に気を付けましょう|消費者庁

しゃっくりが2~3時間続く場合は病院へ

赤ちゃんのしゃっくりは自然に治まる生理現象なので、それほど心配はいりません。

しかし、赤ちゃんに以下の様子が見られた場合は、病院を受診した方がよいこともあります。

・しゃっくりが2時間以上続いている

・元気がなくぐったりしている

・発熱して呼吸が荒い

・よだれが多く、嘔吐して苦しそうな様子を見せている

また、病院を受診すべきか悩んだ場合は、「小児科」や地域の「保健センター」、市区町村の「子育て支援センター」などへ相談してみましょう。夜間の相談は、厚生労働省が実施している「子ども医療電話相談」が利用可能です。

出典:赤ちゃんのしゃっくりは、どうすれば止まるの?|浜松市

出典:子ども医療電話相談事業(♯8000)について|厚生労働省

赤ちゃんのしゃっくりは成長の証として見守ろう!

赤ちゃんは、よくしゃっくりをするものです。赤ちゃんがしゃっくりをしても元気そうなら、特に心配する必要はないでしょう。しゃっくりを無理に止めようとしなくても、やがて自然に止まるので、赤ちゃんの成長過程として見守りましょう。

しかし、しゃっくりがなかなか止まらず、赤ちゃんの様子に異変を感じたときは、医療機関の受診や相談をおすすめします。

赤ちゃんのしゃっくりをなるべく早く止めてあげたいときは、この記事を役立ててみてください。

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