赤ちゃんとママをつなぐ大切なへその緒!ケアと保管方法について解説
赤ちゃんのおへそに残ったへその緒の取り扱いに悩んでいる人はいませんか。この記事では、へその緒のケア方法や取れた後のへその緒の保管方法を解説しています。へその緒をきれいに保管したいと思っている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
「赤ちゃんのへその緒ってどうやってお手入れすればよい?」
「取れてしまったへその緒の保管方法を教えてほしい」
出産後も赤ちゃんに残っているへその緒に関して、このような疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、赤ちゃんのお腹についたままのへその緒をきれいにケアする方法や正しく管理する方法について解説します。また、へその緒が取れる時期やへその緒が取れた後の赤ちゃんの注意点についても紹介しています。
この記事を読むことで、赤ちゃんのへその緒への対応を把握することが可能です。その知識をもとに、へその緒がついているときも取れた後も適切に対処することができるでしょう。
赤ちゃんのへその緒の対応で困っている人は、この記事をチェックしてみてください。
記事のまとめ
- 赤ちゃんのへその緒は自然に取れるまで、無理に引っ張らずにケアを行うことが重要である。
- へその緒の消毒は、優しくポンポンとたたくように行い、感染症を防ぐ注意が必要である。
- 取れたへその緒は桐箱で乾燥させて保管し、カビや虫から守ることが大切である。
へその緒は生後1~2週間で自然に取れる
生まれて間もない赤ちゃんのおへそには、子宮のなかでママとつながっていたへその緒の一部が残っています。出産時にへその緒は切除されるのですが、赤ちゃん側のへその緒は自然に取れるまでつけたままになっていることが一般的です。
赤ちゃんのへその緒は生後1週間~2週間ほどで全体的に乾いていき、やがて自然に取れます。そのため、無理に引っ張る・千切るなどしてとる必要はありません。
へその緒のお手入れ方法
赤ちゃんについているへその緒は、取れた状態はもちろん、取れていない状態であってもケアをする必要があります。へその緒および赤ちゃんのおへそのケアを怠ると、何らかの細菌感染を起こしてしまうリスクがあるためです。
ケアをするタイミングは、オムツを交換するときや沐浴後が一般的です。使用するものは、市販されているアルコールの消毒液と綿棒で問題ありません。
ここからは、へその緒のお手入れ方法について解説します。
自然に取れるのを待つ
基本的に赤ちゃんのへその緒は、生後1週間~2週間程度で自然に取れます。このため取れかかっているからと無理に引っ張ることはせず、自然に取れるまではそのままにしておくことが大切です。
引っ張る以外にも、刺激を与えるような行為はしないようにしましょう。
綿棒で軽くたたいてあげる
へその緒を消毒するときは、アルコール消毒液を染み込ませた綿棒で軽くポンポンとたたきます。へその緒周囲の皮膚は敏感なので、こするなどの強い刺激を与えないようにしましょう。
ポイントは、肌の表面だけではなくへその緒の根本までしっかり消毒することです。また消毒した後に空気に当てて、表面を乾かすことも必要になります。
少量の血は心配ない
へその緒を消毒している途中やへその緒が取れた際に、表面から出血が見られる場合があります。このとき、滲み出る程度の少ない出血であれば様子見で問題ありません。
ただし出血の量が増えている・出血が続いて止まらない場合は、何らかのトラブルが起きている可能性があるため、病院への受診が必要でしょう。
細菌感染に注意する
へその緒をケアする際に気をつけたいのが、細菌などが感染してしまう事態です。へその緒が取れた後のへそはほかの場所と比べて繊細な状態なので、何らかの理由で細菌に感染してしまう場合があります。
細菌感染しているかどうか判断するためには、感染しているサイン(症状)について理解しておくことが大切です。へその緒が何らかの感染を起こしている場合に見られるサインとしては、以下のものがあります。
・おへそやその周囲の肌が赤く腫れている
・ジュクジュクとした状態になっている
・膿や出血がある
・おへそを触ると痛がって泣く
テープで止めたりふさいだりしない
へその緒を消毒した後は乾燥させる必要があるため、オムツのテープ部分がおへそに当たらないようにします。そのためオムツをしっかり履かせた後、オムツの上の部分を少し折り返して、おへそを出す方法がおすすめです。
オムツを折り返すことに抵抗がある場合は、へその緒の部分にガーゼを当てて対応しましょう。
へその緒の正しい保管方法
赤ちゃんについていたへその緒は、処分する人もいれば大切に保管する人もいます。保管する場合は、正しい保管方法を理解しておかないとカビが生える・虫が湧いてしまうなどのトラブルが起きやすいです。
ここからは、へその緒の正しい保管方法を解説します。
桐箱など湿気を避ける箱に保管する
へその緒を保管する際、気をつけたいのが湿気です。へその緒は基本的に乾燥した状態で保管しておくものなので、湿気を避けることが重要になります。
へその緒を保管する際に最適なものとして挙げられるのが、桐箱です。桐は湿気に強くかびにくいという特徴を持ちます。さらに虫を寄せ付けにくい特徴もあるので、長期間保存したいものを保管する際に最適な材質です。
へその緒を桐箱のなかに入れるときは、ガーゼやティッシュを畳んで桐箱の底に敷き、その上にへその緒を乗せます。湿気が気になる場合は、へその緒と一緒に乾燥剤を入れて保管しましょう。
乾燥させてカビを防ぐ
へその緒を保管するときは、乾燥させてカビを発生させないことです。特に取れたばかりのへその緒は水分を含んでいる状態なので、保管する前に乾燥させる必要があります。
乾燥させる場合は清潔なガーゼなどの上に乗せて、涼しくて風通しのよい日陰で2、3日程度乾燥させます。乾燥させずに桐箱のなかに入れてしまうと、湿気てしまう可能性があるので注意が必要です。
指で触ってカラカラに干からびた状態になっていれば、桐箱などに保管します。
赤ちゃんにこんな症状が見られたら病院へ行こう
へその緒が取れた後、赤ちゃんのおへそに以下の症状が見られる場合は病院を受診しましょう。
・おへそから血が出続けている
・おへそがジュクジュクした状態が続いている
・膿が出て臭う
・おへその周りが赤く腫れていて痛がって泣く
これらの症状が見られる場合は炎症を起こしている可能性があるので、早めに病院へ連れて行きましょう。
赤ちゃんとママをつないだ「へその緒」をきれいに保管しよう
出産後、赤ちゃんとママの間をつないでいたへその緒は切除されますが、赤ちゃんのおへそにはしばらく残っています。自然にへその緒が取れるまでは、感染症状に気をつけてケアしてあげることが大切です。
取れたへその緒は赤ちゃんとの思い出として、大切に保管しておくことがおすすめです。その際には、カビに気をつけて桐箱で大切に保管しましょう。
今回解説した内容を参考に、正しいケアの方法や保管方法でへその緒を保管してみてはいかがでしょうか。