うつ伏せ練習は本当に必要?練習することによるメリットや注意点も解説

赤ちゃんにはうつ伏せ練習させた方がよいと、聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。
しかし、赤ちゃんをうつ伏せにさせることには疑問や不安があり、なかなか実行できないという方もいるでしょう。
この記事でわかること
・赤ちゃんのうつ伏せ練習は必要か?
・うつ伏せ練習することのメリット
・うつ伏せ練習させる際の危険
赤ちゃんにうつ伏せ練習させる必要があるかどうか、練習した場合に得られるメリットがわかります。うつ伏せ練習にひそむ危険についても把握できるため、本当にすべきかどうか、総合的に判断できるようになるでしょう。
赤ちゃんのうつ伏せ練習について知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
記事のまとめ
- 赤ちゃんのうつ伏せ練習には筋力発達や視覚の刺激などのメリットがあるが、必須ではない。
- 練習中は窒息やSIDSなどのリスクを回避するため、安全対策を徹底する必要がある。
- うつ伏せ練習の効果と危険性を把握し、必要性を総合的に判断することが大切である。
うつ伏せ練習は本当に必要?
赤ちゃんの「うつ伏せ練習」は、必ずしなければならないというものではありません。赤ちゃんの運動の発達を促したい場合であっても、特別なことをする必要はないでしょう。
赤ちゃんに対しては基本的に、あやしてあげる、体を優しくマッサージしてあげるなどの一般的なお世話をしてあげてください。外に出て、散歩するのもよいでしょう。赤ちゃんの発達のために、適切な刺激を与えてあげることが大切です。
うつ伏せ練習の効果・メリット

ここでは、赤ちゃんにうつ伏せ練習させることにどのような効果があるかを紹介します。
赤ちゃんのうつ伏せ練習は、必須というものではありません。しかし、うつ伏せ練習しなかった場合よりも、練習した方が、赤ちゃんが多くのメリットを得られる可能性があります。
ここでは、うつ伏せ練習の具体的な効果について紹介します するため、参考にしてみてください。
赤ちゃんの視界が広がる
赤ちゃんがうつ伏せになることで、これまでに赤ちゃんに見えていた視界とは、全く違う視界を見られるようになります。
生後間もない頃の赤ちゃんは、「乳児突然死症候群(SIDS)」を防ぐため、仰向けで寝させることが推奨されています。うつ伏せ練習をすると、赤ちゃんの視界がひっくり返るため、視界がこれまでとは全く違うものになり、新たな刺激を得ることが可能です。
赤ちゃんは高い位置へも関心を持つようになり、好奇心が高まっていきます。
出典:赤ちゃんのうつぶせ寝とSIDS(乳児突然死症候群)について|すくすくまことクリニック
全身の筋力が強くなる
赤ちゃんはうつ伏せの状態のまま頭や体を持ち上げようとするため、バランスをとるために筋肉が鍛えられるでしょう。
うつ伏せにしなかった場合、仰向けの状態の赤ちゃんは、腕や足を曲げる方向に筋肉を働かせています。うつ伏せにすることで、赤ちゃんは頭や体を支えるため、「脊柱起立筋」などの筋肉を鍛えられます。
脊柱起立筋は体を起こすために必要となる筋肉で、腹筋と同様に、人が姿勢を保つための重要な筋肉です。脊柱起立筋が鍛えられた赤ちゃんは、おすわりやハイハイなどを安定して行えるようになるでしょう。
出典:赤ちゃんの”うつぶせ遊び”は姿勢を保持する筋肉を活性化します!|エセンティアクリニック
出典:0~2か月の赤ちゃんのからだ|医療法人エボシライン わだち歯科クリニック
呼吸器系の発達が促される
うつ伏せ練習をするなかで、赤ちゃんの背中側の肺が広がっていくでしょう。これは、仰向けからうつ伏せに赤ちゃんの体勢が変わることで、背中への圧迫がなくなることが理由です。
また、赤ちゃんがうつ伏せでいることに慣れると、口を閉じて鼻呼吸をするようになり、腹式呼吸ができるようになっていきます。鼻呼吸は、赤ちゃんの感染症の予防や、口腔の発達によい影響を与えるでしょう。
出典:『タミータイム(うつぶせ遊び)』赤ちゃんの発達を促す⁉|すくすくまことクリニック
赤ちゃんの頭部のゆがみ防止
赤ちゃんは生まれるときに狭い産道を通ることや、生まれた後の寝ぐせなどが原因で、頭部がゆがんでしまうことがあるでしょう。この赤ちゃんの頭部のゆがみを防止するために、うつ伏せの体勢で遊んであげることが有効です。
特に、後頭部の片側だけ平坦になる「頭位性斜頭」や、絶壁とも呼ばれる「短頭」などのゆがみは、仰向けの状態で長時間過ごすとゆがみが進んでしまいます。
軽いゆがみであれば、放っておいても改善することがありますが、ゆがみがひどい場合は、成長後も変形が残ってしまう可能性があるでしょう。
出典:赤ちゃん 頭のかたち外来|医療法人社団 一慶会 原脳神経外科クリニック
出典:赤ちゃんの頭のかたち外来 | 医療法人社団 松和会 池上総合病院
新しい感触に出会える
うつ伏せ練習をすることで、赤ちゃんは自身の下にある畳やカーペットに手でふれたり、足で蹴ったりしてたくさんの感触を学べるでしょう。
また、これまで触ったことのないいろいろ色々なものや素材にふれることもできるため、新しい感触を知り、刺激を受けることができます。
うつ伏せ練習は危険?

赤ちゃんにうつ伏せ練習させることには、多くのメリットがあります。しかし一方で、赤ちゃんをうつ伏せにさせるのは危険だといわれているのを聞いたことがある方もいるでしょう。
ここからは、赤ちゃんにうつ伏せ練習させるときに注意しておきたいポイントを紹介します。
注意すべきことのなかには、無視してしまうと赤ちゃんの命にかかわるようなものもあります。赤ちゃんにうつ伏せ練習させたい場合は、これらの内容を把握し、対策しておきましょう。
柔らかい布団やクッションは使用を避ける
赤ちゃんがうつ伏せの状態で、柔らかい布団やクッションに顔をつっこんで窒息しないように、赤ちゃんの体の下に置くものには気をつけましょう。
練習中の赤ちゃんは、上手く顔を上げられないときや疲れたときに、顔を下に向けてしまいます。下に柔らかいものが敷かれていた場合、赤ちゃんが下を向いたときに口や鼻をふさぎやすいため、危険です。
赤ちゃんが、うつ伏せの状態でも自分の意思で首を動かせるようになるまで、硬いものを敷いて行いましょう。
出典:『タミータイム(うつぶせ遊び)』赤ちゃんの発達を促す⁉|すくすくまことクリニック
うつ伏せの赤ちゃんから目を離さない
赤ちゃんのうつ伏せ練習中に、保護者が目を離すことはないようにしてください。もしも、保護者がうつ伏せになった赤ちゃんから目を離してしまうと、気づかないうちに窒息などの事故が起こる可能性があります。
赤ちゃんのうつ伏せ練習中は、必ず、保護者がそばに付き添いましょう。どうしても赤ちゃんから目を離さなければならない事態が起こったときは、赤ちゃんを仰向けに戻してあげてください。
そのまま眠ると乳幼児突然死症候群のリスクがある
赤ちゃんがうつ伏せ練習をしたまま寝てしまうと、「乳幼児突然死症候群(SIDS)」を発症するリスクがあるため、注意しましょう。
乳幼児突然死症候群とは、赤ちゃんが睡眠中に突然死してしまうことです。乳幼児突然死症候群が起こる原因は、現在も不明です。しかし、うつ伏せ寝させたときに、仰向けよりも発症率が高くなることが知られています。
もしもうつ伏せ練習中に赤ちゃんが眠たいそぶりを見せた場合は、すぐに仰向けに戻してあげましょう。
出典:赤ちゃんの原因不明の突然死 「SIDS」の発症リスクを低くする3つのポイント|内閣府大臣官房政府広報室
うつ伏せ練習のリスクも把握した上で必要か検討しよう

うつ伏せ練習は、赤ちゃんが必ずした方がよいというものではありません。しかし、うつ伏せ練習することで赤ちゃんの体が鍛えられたり、赤ちゃんが新たな刺激を感じられたりするメリットがあります。寝返りやハイハイといった次の発達にも、スムーズに進められるでしょう。
赤ちゃんにうつ伏せ練習させるかどうか迷っているときは、メリットだけでなくリスクも確認した上で検討しましょう。もしうつ伏せ練習を実行する場合は、こちらの記事を参考に、できるだけリスクを避けることが大切です。