タミータイムとは?はじめるタイミングと赤ちゃんと一緒に楽しむコツをご紹介

タミータイムとは?はじめるタイミングと赤ちゃんと一緒に楽しむコツをご紹介

みなさんは、タミータイムという言葉をご存知でしょうか。

 赤ちゃんとの遊びの一つとして聞いたことはあるけれど、具体的なやり方はわからないという方もいるでしょう。

この記事でわかること

・タミータイムとはどういうものか

・タミータイムの必要性とメリット

・タミータイムをするときの注意点

・タミータイムのタイミングと遊び方

タミータイムは正しい方法を理解しておくと、安全に楽しく実践することができます。また、タミータイムを取入れることで赤ちゃんのこれからの成長に、よりよい効果が期待できるでしょう。

タミータイムについて知りたい方は、ぜひ読んでみてください。

記事のまとめ

  • タミータイムは、赤ちゃんの筋肉発達や頭の形を整える効果があり、安全に行うためには注意が必要である。
  • 月齢ごとのタミータイムの方法は異なり、赤ちゃんの成長に合わせた実践が重要である。
  • 赤ちゃんの機嫌に合わせ、おもちゃを使ったり声をかけたりして、家族で楽しむことが大切である。
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タミータイムとは?

タミータイムとは、赤ちゃんが起きていて、なおかつ大人に見守られている状況下で、うつ伏せになりながら過ごすことをいいます。

タミータイムは英語で「Tummy Time」と書き、直訳すると「腹ばいの時間」という意味です。日本語では「うつ伏せ練習」「うつ伏せ遊び」「腹ばい練習」とも呼ばれています。

これまで米国小児科学会では、乳幼児突然死症候群を予防するために、赤ちゃんを仰向けに寝かせることを推奨していました。

しかし、長時間仰向けに寝かせることによって赤ちゃんの頭の形がゆがんでしまうという報告が頻発し、現在ではこの問題を解決するためにタミータイムが採用されています。

出典:『タミータイム(うつぶせ遊び)』赤ちゃんの発達を促す⁉|すくすくまことくりにっく

出典:乳幼児突然死症候群(SIDS)について|こども家庭庁

なぜ、赤ちゃんにはタミータイムが必要?

タミータイムは赤ちゃんの頭の形がゆがむことを防ぐために有効ですが、それ以外にもさまざまな効果があります。

一つは、赤ちゃんの筋肉の発達を促すという点です。うつ伏せの状態でいることで、おすわりやハイハイ、つかまり立ちなど、今後の成長過程で必要な首や肩まわりの筋肉を鍛えることができます。

また、呼吸器の発達にも有効です。仰向けの状態とは異なり、背中側の肺が圧迫されないので、しっかりと肺が広がり、呼吸器が発達しやすいといわれています。

このほかにも、うつ伏せになることで赤ちゃんの目線が変わったり、さまざまな素材に手足がふれたりすることで、多くの刺激を得ることができるでしょう。

出典:『タミータイム(うつぶせ遊び)』赤ちゃんの発達を促す⁉|すくすくまことくりにっく

タミータイムをはじめるタイミングは?

タミータイムは基本的にいつからでもはじめることができます。1日何回、1回につき何分程度が目安であるかを月齢別にみていきましょう。

・生後0〜3か月

この時期はまだ、自分で頭を支える筋力がほとんどないので、1日に数分程度が目安です。はじめは抱っこした腕の上やすわった膝の上で、うつ伏せにしてあげましょう。

・生後3〜6か月

1日に数分間のタミータイムを2~3回程度が目安です。赤ちゃんの首や肩まわりも少しずつ成長してくるので、発達に合わせてうつ伏せの時間も長くしていきます。

・生後6か月以上

この頃になると赤ちゃんの首もすわり、体力もかなり向上しているでしょう。自分で寝返りをうったり、転がったりして行動範囲も増えてくるので、より広いスペースを用意してあげてください。

危なくない?タミータイムの注意点

タミータイムにはたくさんのメリットがありますが、安全に遊ぶためには注意点があります。特に生後間もない赤ちゃんは体の筋力も不十分なので、危険が伴うことを忘れないようにしましょう。

ここでは、安全にタミータイムを楽しむための注意点を3つ挙げています。ぜひ、チェックしてみてください。

柔らかい布団やクッションではやらない

赤ちゃんをうつ伏せの状態にするときは、布団などの柔らかい場所は避けて、必ず畳や硬いマットの上を選ぶようにしましょう。

首の筋力が十分ではない赤ちゃんが顔を下に向けてしまったとき、柔らかい場所だと顔が埋まって口と鼻が塞がれ、窒息してしまう危険があります。

また、同様の理由で枕やクッションなど、柔らかい素材のものは赤ちゃんの周囲に置かないよう注意しましょう。

出典:『タミータイム(うつぶせ遊び)』赤ちゃんの発達を促す⁉|すくすくまことくりにっく

うつ伏せの赤ちゃんから目を離さない

タミータイムの間は、必ず大人が目を離さないようにしましょう。少しでも赤ちゃんから離れなければいけなくなった場合は、赤ちゃんを安全な場所へ移し、仰向けの体勢にしてから離れるようにしてください。

少し目を離しただけで、思いもよらぬ事故につながる可能性があります。万が一のリスクを避けるためにも、常に大人が目を離さないように気をつけましょう。

そのまま赤ちゃんを眠らせない

もしタミータイムの最中に赤ちゃんが寝てしまいそうになったら、うつ伏せの体勢は中断して仰向けに寝かせてあげましょう。

うつ伏せのままで眠ってしまうと乳幼児突然死症候群のリスクが高まります。また、口や鼻が塞がり、窒息してしまう危険があることも忘れないでください。

寝そうな赤ちゃんに適切な対応がすぐできるよう、赤ちゃんの様子には常に気を配るようにしましょう。

出典:『タミータイム(うつぶせ遊び)』赤ちゃんの発達を促す⁉|すくすくまことくりにっく

出典:乳幼児突然死症候群(SIDS)について|こども家庭庁

赤ちゃんとタミータイムを楽しむコツ

実際にタミータイムをやってみたいと思っても、どのタイミングでどのくらいの時間行えばよいのかなど、わからないことも多いのではないでしょうか。

はじめてチャレンジをするとき、うつ伏せに慣れてきた頃など、赤ちゃんの成長に合わせて遊び方も変化していきます。ここでは、タミータイムでの赤ちゃんとの過ごし方を確認しましょう。

時間にこだわらず、機嫌のよいときに

タミータイムは授乳直後を避けて、赤ちゃんの機嫌がよいタイミングで行ってみてください。はじめは10秒程度のごく短い時間だけでも構いません。

慣れないうちは嫌がったり泣くこともあるでしょう。そのようなときは大人が仰向けに寝転がって、お腹の上に赤ちゃんをのせて声をかけてあげたり、目線を合わせてあげたりして、徐々にうつ伏せの体勢に慣らしていきます。

うつ伏せの姿勢が保てなくなってきたら、時間にこだわらずに終了しましょう。

慣れてきたら、おもちゃを使おう

うつ伏せの状態に慣れてきたら、おもちゃを使って赤ちゃんの興味をひいてみましょう。

音が出るおもちゃの音を赤ちゃんの正面で鳴らしながら、上下左右に動かしてみてください。音のする方向へ赤ちゃんの視線を誘導してあげることができます。

また、お気に入りのおもちゃをギリギリ手が届かないくらいの位置に置いてみましょう。赤ちゃんがおもちゃを掴もうとすることで、ズリバイやハイハイに必要な、筋肉を動かす運動になります。

赤ちゃんと一緒にタミータイムを楽しもう

タミータイムは赤ちゃんの成長を促すのに有効な遊びの一つです。そして、家族の絆を深める大切な時間でもあります。

重要なのは、しっかりと注意点を守って大人が常に見守ってあげることです。それさえ心がけていれば、赤ちゃんは安全に過ごすことができるでしょう。

赤ちゃんと目線を合わせてあげながら声をかけたり、おもちゃで一緒に遊んだりして、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみながら実践してみてください。

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