睡眠退行とは何か?原因や対処法とともに成長の過程であることを解説

睡眠退行とは何か?原因や対処法とともに成長の過程であることを解説

睡眠退行という言葉を、聞いたことはないでしょうか。

 普通に眠れていた赤ちゃんが突然夜泣きするようになったり、寝つきが悪くなったりしたときに調べてこの言葉を耳にしたけれど、どのようなものかわからないという方もいるでしょう。

この記事でわかること
・睡眠退行とは何のこと?
・なぜ睡眠退行は起こるのか
・睡眠退行への対処法

赤ちゃんがなぜ睡眠退行に見舞われるのかを理解することで、急に寝なくなった理由がわかります。また、対処の仕方もわかるので、子どもの安眠しやすい環境づくりができるようになるでしょう。

赤ちゃんに睡眠トラブルが起きる理由について知りたい方は、ぜひ読んでみてください。

記事のまとめ

  • 寝返り返りは、生後5~6か月頃の寝返り後、1か月程度で自然に習得される動きである。
  • 寝返り返りを練習させる必要はなく、安全な環境と見守りが重要である。
  • 柔らかいマットや毛布、誤飲リスクのあるものを避け、赤ちゃんから目を離さないことが大切である。
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睡眠退行とは

「睡眠退行」とは、整っていた赤ちゃんの睡眠リズムが突然乱れ、いつも寝ていた時間でも寝なくなることや、夜中に起きるようになることです。

赤ちゃんは成長とともに睡眠リズムが整っていきますが、あるとき突然、不規則な睡眠リズムに戻ってしまうことがあります。

睡眠退行になってしまった赤ちゃんは夜泣きをしたり、寝ぐずりしたりすることが増えるでしょう。

睡眠退行は生後3か月頃~2歳頃に起こる

睡眠退行が起こる時期には個人差がありますが、生後3~4か月、生後8~10か月、生後12か月、生後1歳6か月、2歳頃の時期に起こりやすいとされています。

睡眠退行は、一旦おさまったと判断してから数か月後に再び起こることがあります。また、睡眠退行になったとしても、数週間かけて、もとの睡眠リズムに戻ることが多いでしょう。

睡眠退行が起こる原因

ここでは、赤ちゃんの睡眠退行がなぜ起こるのか、理由を3つにわけて紹介します。睡眠退行は赤ちゃんの成長によるものや生活の変化に伴う場合、保護者との関わり 方などによって起こる可能性があります。

以下を参考に、赤ちゃんが睡眠退行になってしまう原因を把握しておきましょう。

日々成長しているから

赤ちゃんは、心身ともにすくすくと日々成長していきますが、その成長が睡眠退行の原因になる場合があります。

たとえば、生後3か月頃には赤ちゃんが眠気に不快を感じるようになって泣くことや、自分の感情をもてあまし、不安を感じて泣いてしまう「黄昏泣き」が起こることがあります。歯が生える時期の赤ちゃんであれば「歯ぐずり」が原因で、夜に起きてしまう可能性もあるでしょう。

2歳になった頃には恐怖心を持つようになることから、暗闇や怖い話などの影響で、夜に眠れなくなることもあります。

睡眠リズムの変化によって起きる

生後3~4か月の頃の睡眠退行は、赤ちゃんの睡眠リズムが整いはじめたことが原因で起こるといわれています。

生後3~4か月頃になると、赤ちゃんは昼夜の区別がつくようになり、昼間に長く起きて夜は眠るよう睡眠リズムが変化していきます。この睡眠バランスの変わり目が不安定であるために、睡眠退行が起こる可能性があるでしょう。

出典:睡眠障害|医療法人社団 昌仁醫修会 瀬川記念小児神経学クリニック

保護者への分離不安が起きるから

赤ちゃんは「分離不安」によって、睡眠退行を起こしている可能性があります。

分離不安とは、子どもが保護者などの愛着を持った人から離れることにより、過剰な不安や恐怖を抱くことです。赤ちゃんが分離不安になると、保護者が少しでも自分から離れた途端、強い不安や恐怖を感じてしまうでしょう。

赤ちゃんが寝るときも、睡眠中に保護者が離れてしまうと感じ、怖さや不安から泣くことで睡眠退行の原因になるとされています。

出典:分離不安障害/分離不安症~大人と子どもの分離不安~|けいクリニック

睡眠退行が起きたときの対処法4選

ここからは、赤ちゃんが睡眠退行になってしまったときに、行うとよい対処方法を紹介します。

睡眠退行は適切な対策をすることで、もとの睡眠リズムに戻せるとされています。赤ちゃんの睡眠退行を改善していくには、周囲の環境を整えたり、保護者の接し方を工夫したり、赤ちゃんの昼間の過ごし方に気を配ることが肝心です。

赤ちゃんの睡眠退行に悩んでいる方は、以下の対処方法を参考にしてみてください。

安眠できる睡眠環境を作る

赤ちゃんがよく眠れるようにするためには、寝る部屋の温度や湿度、明るさといった快適な環境づくりが必要です。

赤ちゃんにとって快適な室温は、冬であれば20~25度、夏は外気温からマイナス5度までに抑えましょう。たとえば外気温が30度であれば、25度くらいに設定してください。

また、部屋の湿度は50~60%が目安になります。湿度が高い時期には除湿し、湿度が低く乾燥している時期には、加湿することを心がけてください。

赤ちゃんに昼夜の区別をつけるため、昼は日光を浴びて明るいところで過ごし、夜は暗くしてあげましょう。

日中に身体を動かす

赤ちゃんが夜にまとまって睡眠を取れるよう、日中にしっかり身体を動かしてあげることが大切です。

昼間は公園などへ散歩に出かけるとよいでしょう。まだあまり動けない赤ちゃんであれば、保護者のお腹に乗せてゆらゆら動かしたり、おもちゃで気を引いて身体を動かしてあげたりしましょう。

少し大きくなった赤ちゃんとは、ハイハイやボール遊びなどで遊ぶこともおすすめです。

分離不安を解消できるよう心がける

赤ちゃんの睡眠退行が分離不安によるものであれば、症状を理解し、赤ちゃんの不安を取り除くために声をかけてあげましょう。

ただし赤ちゃんが泣いて眠らないときは、構いすぎないように注意しましょう。赤ちゃんに構うのではなく、そばにいて背中を優しく叩いてあげて、落ち着かせることがポイントです。

保護者が赤ちゃんのそばを離れるときは「ちょっと洗濯物を取ってくるね」というように、一言添えることで赤ちゃんの不安を和らげられます。このとき、分離不安の赤ちゃんを叱ったり無視したりしないように気をつけてください。

寝る前に授乳する

赤ちゃんはお腹がすくと夜中でも起きて泣いてしまうことがあるので、寝る前はしっかり授乳しておきましょう。

月齢が若い赤ちゃんは、一度にたくさんの母乳やミルクを飲むことはできないでしょう。そのため、常に満腹であるとは限りません。赤ちゃんが寝る前に授乳して、空腹を解消しておくことが大切です。

睡眠退行は成長の証だと思って適切な対応をしよう

赤ちゃんの成長によりできることが増えたとき、生活リズムが変化したときや保護者への愛着が強くなったときに、睡眠退行は起こり得ます。

また、一度は睡眠リズムが整ってしっかり寝るようになった赤ちゃんでさえも、突然睡眠リズムを崩すことはあり、睡眠退行は一度きりではなく、繰り返し起きるともいわれています。

赤ちゃんが睡眠退行を起こしたときは理由を探り、適切に対処するようにしてください。睡眠退行は次第に落ち着くものなので、保護者は焦らず対応していきましょう。

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