子どもが楽しめる手遊び20選!目的や期待できる効果、ポイントも解説

子どもが楽しめる手遊び20選!目的や期待できる効果、ポイントも解説

育児や保育の現場で、子どもたちとの手遊びを知りたい方、手遊びの活用方法や教育的な効果を知りたい方も多いのではないでしょうか。

この記事でわかること
・どのようなときに手遊びをするか
・手遊びのメリットや実施するときのポイント
・子どもが楽しめる手遊び20選
・手遊びを取入れるときに注意すること

これらの知識を身に付けることで、子どもたちとより楽しく、教育効果の高い手遊びを実践できるようになるでしょう。

さまざまな手遊びについて知りたい方は、ぜひ読んでみてください。

記事のまとめ

  • 赤ちゃんの睡眠退行は、睡眠リズムの乱れや夜泣き、寝ぐずりが生じる現象である。
  • 原因は成長や分離不安、生活リズムの変化などで、特に生後3か月~2歳頃に起こりやすい。
  • 対処法は安眠環境を整えること、日中の運動や授乳、分離不安への対応を行うことである。
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どのようなときに手遊びをする?

手遊びは、保育や幼児教育の現場など、さまざまな場面で活用できる便利な遊びです。

特に、行事や話の前に取り入れると効果的です。子どもたちの注目を集め、次の活動への興味を引き出すのに役立ちます。たとえば、集まりの時間の導入や絵本の読み聞かせの前、また外遊びから室内活動に切り替える際などに活用できるでしょう。

そのほか、ちょっとした待ち時間を楽しく過ごすのにも適しています。

手遊びを取入れるメリット

手遊びには、子どもの成長を促すメリットがあります。

手遊びは、主に手指を動かすことから脳への血流量が増え、脳を活性化させるといわれています。また、リズムに合わせて体を動かすことで、リズム感や表現力が養われるでしょう。このほか、歌詞を口ずさむことで言葉の発達も促進されるといわれています。

さらに手遊びのなかには、四季や文化に関するものもあり、これらを通じて子どもたちは自然や社会について学ぶことも可能です。

手遊びは特別な道具を必要とせず、どこでも簡単に実践できるので、子どもたちの興味を引き出し、次の活動へスムーズに移行する助けにもなります。

出典:手指の運動効果について|医療法人松風会 江藤病院

手遊びをするときのポイント

手遊びを効果的に行うには、いくつかのポイントがあります。

まず、表情豊かに演じることが大切です。子どもたちは保育者の表情を見て楽しさを感じ取ります。

次に、聞き取りやすい声で、音程に気をつけて歌うことが重要です。小さな声や不明瞭な発音では、子どもたちの興味を引きつけることが難しくなるでしょう。

最後に、はっきりとわかりやすく手を動かすことが大切です。大きめの動作で、子どもたちが真似しやすいように演じましょう。

これらのポイントを意識することで、子どもたちはより楽しく、積極的に手遊びに参加できるようになります。

子どもが楽しめる手遊び20選

手遊びにはさまざまなものがあり、子どもたちの発達段階や興味に合わせて選びます。ここでは、子どもたちが楽しめる、人気の高い手遊びを20個ご紹介しましょう。

手遊びを複数用意しておくことで、季節や行事に合わせたものを選べ、より子どもたちの興味をひけるでしょう。また、年齢や発達段階に応じて難易度を調整したり、アレンジを加えたりすることで、さらに子どもたちが楽しめる手遊びに発展させることもできます。

ひげじいさん

「とんとんとんとん ひげじいさん」ではじまるこの手遊びは、シンプルな動きと覚えやすいリズムが特徴です。両手をグーにして交互に叩き、顔の周りにさまざまな形を作ります。

慣れてきたらリズムを速めると、より面白くなるでしょう。

むすんでひらいて

「むすんでひらいて」は、日本の伝統的な手遊び歌の一つですが、そのルーツは18世紀フランスのオペラから来ているとされています。

グーとパーの動きを基本に、手を上下に動かしたり、頭や膝にふれたりと、さまざまなバリエーションがあります。

集団で行うことで、一体感も生まれる楽しい手遊びです。

グーチョキパー

「グーチョキパーで何作ろう」のフレーズで親しまれるこの手遊びは、グー、チョキ、パーを組み合わせて、蝶々や目玉焼き、カニなどさまざまなものを表現します。

じゃんけんの手の形を組み合わせたこの遊びですが、一般的に2〜3歳頃からチョキが作れるようになるといわれていることから、その練習にもよいでしょう。

まだ言葉が理解できない0歳児の場合は、テンポをゆっくりめにして、手の動きを見せてあげながら遊んでみてください。

大きな栗の木の下で

秋の情景を歌詞に盛り込んだこの手遊びは、手だけでなく腕や体全体を使う動きが特徴です。

「大きな栗の木」を表現する大きな動作から「あなたとわたし」と、指をさす小さな動作まで、変化に富んだ振り付けが楽しめます。大人の真似がしやすい遊びなので、幅広い年齢の子どもに適した遊びといえます。

季節感を感じながら、全身を使って表現する喜びを味わえる手遊びでしょう。

アルプス一万尺

「アルプス一万尺」は、2人1組で向かい合って行う手遊びです。手拍子をしたり、手を合わせたりしながら、リズミカルに歌を歌います。

友達と息を合わせる楽しさを味わえるので、子どもたちの社会性を育むのにも役立つでしょう。

どんぐりコロコロ

「どんぐりコロコロ どんぶりこ」の歌詞ではじまる、秋の季節にぴったりの手遊びです。どんぐりが転がる様子を手の動きで表現し、最後にはどじょうに変身する楽しい展開が特徴です。

0歳児から楽しめる簡単さですが、歌詞の内容を理解できる3歳以上になると、より楽しめます。動きがゆったりしているので、落ち着いた気分で遊べるでしょう。

カレーライス

「にんじん、たまねぎ、じゃがいも、ぶたにく」と、カレーの具材を歌詞に盛り込んだ楽しい手遊びです。材料を切る動作や、鍋をかき混ぜる仕草など、料理の工程に沿った動きが特徴です。

カレーを食事に出すときにこの手遊びは盛り上がるでしょう。また、肉の部分は牛肉にしたり、キノコを追加したりするなどのアレンジもおすすめです。

げんこつやまのたぬきさん

「げんこつやまのたぬきさん」は、優しい雰囲気のなかにリズム感のある手遊びです。げんこつを山に見立て、そこに住むたぬきの家族の様子を表現します。

「おっぱいのんで」「ねんねして」など、日常的な動作を取入れているので、幅広い年齢の子どもが楽しめるでしょう。

親子のスキンシップにも適しており、家庭でも気軽に楽しめる点が魅力です。

パンダうさぎコアラ

「パンダうさぎコアラ」は、動物の特徴を手や体の動きで表現する、シンプルで楽しい手遊びです。「おいでおいで」の動作を交えながら、パンダの目、うさぎの耳、コアラが木に抱きつく様子を表現します。

0歳児から楽しめる簡単さで、繰り返しの多い構成になっています。テンポを徐々に速くしていくと、一層盛り上がるでしょう。

おべんとうばこ

「これくらいの おべんとばこに」ではじまる、食育にもつながりやすい手遊びです。お弁当箱の大きさを手で表現し、なかに入れる具材を次々と紹介していきます。

1歳頃から楽しめますが、3歳以上になると歌詞の内容をより理解して楽しめる可能性があります。遠足や運動会など、お弁当を持参する行事の前に行うと、子どもたちの期待感も高まるでしょう。

あたまかたひざポン

「あたまかたひざポン」は、身体の部位を触りながら歌う、シンプルな手遊びです。

「頭」「肩」「膝」「ポン(手をたたく)」の基本の動きに加え「目」「耳」「鼻」「口」など、さまざまな部位にふれていきます。テンポを変えたり、動きを大きくしたりとアレンジも可能です。

0歳児から楽しめる簡単さで、身体の部位を覚えるよい機会にもなるでしょう。

コロコロたまご

「コロコロたまご」は、たまごがひよこになり、にわとりへと成長する様子を表現する手遊びです。両手でたまごを転がす動作からはじまり、ひよこのくちばしを表現する動き、最後はにわとりの羽ばたきへと変化していきます。

ゆったりとしたリズムを繰り返す遊びなので、0歳児から楽しめる簡単さです。

いわしのひらき

「いわしのひらきが しおふいてパッ!」という歌詞ではじまる手遊びです。魚の形を手で表現し、塩をふる動作、そして「ズンズンチャチャ」というリズムに合わせて体を動かします。

しっかりと手足を動かして遊べば、より楽しさが増して盛り上がるでしょう。

ちゃつぼ

「ちゃつぼ」は、日本の伝統的な茶壺を題材にした、シンプルながら奥深い手遊びです。左右の手を交互に動かし、茶壺とその蓋を表現します。

3歳頃から楽しめるとされるこの遊びは、大人でも意外に難しく、夢中になれる面白さがあるでしょう。

茶壷とはどういうものかを考えることで、日本の伝統文化にふれるきっかけにもなり、歴史や文化への興味を引き出す、教育的な側面もあるとされています。

わにのかぞく

「ワニのおとうさん、ワニのおかあさん」と、ワニの家族を題材にした楽しい手遊びです。両手でワニの大きな口を表現し、家族それぞれの特徴的な動作を加えていきます。

手を動かすだけなので、0〜1歳児から楽しめる簡単さです。

ゆったりとしたテンポで進行するので、温かい雰囲気のなかで遊ぶことが可能でしょう。

なっとう

「なっとうなっとう ねばねば」のフレーズではじまる、リズミカルで楽しい手遊びです。両手をグルグル回す動作や、ねばねばを表現する指の動きなど、変化に富んだ振り付けが特徴です。

比較的覚えやすい歌詞や動きなので、幅広い年齢の子どもが遊べるでしょう。また、合いの手を入れると、さらなる盛り上がりが期待できます。

鬼のパンツ

「鬼のパンツは いいパンツ」ではじまる、節分の時期におすすめの手遊びです。鬼のパンツのルーツとなった曲は、イタリアで作曲された「フニクリ・フニクラ」といわれています。

手でパンツの形を作ったり、力こぶを作ったりと、動きのバリエーションが豊富です。オーバーリアクションで遊ぶとより楽しく、また雪などで天候が悪い日にも室内で楽しめます。

やさいのうた

「トマトはトントントン」ではじまる、野菜の名前と特徴的な音を組み合わせた楽しい手遊びです。各野菜に合わせて手の動きが変わり、擬音語のリズムが心地よい特徴があります。

自我が芽生えるとされる3歳以上の子どもにおすすめの手遊びで、多くの野菜が登場するので、食育の導入としても効果的でしょう。

いろんなめがね

「いろんなめがね」は、さまざまな人やシチュエーションに合わせためがねを表現する、創造力豊かな手遊びです。「おとうさんのめがね」「おばあちゃんのめがね」などの身近な人から「水中めがね」「海賊のめがね」など、想像力を刺激する展開が特徴です。

この手遊びは、少しずつ複雑な内容や社会のルールを理解してくる、4歳以降の子どもにおすすめとされています。

おおさかうまいもん

「おおさかにはうまいもんが いっぱいあるんやで」ではじまる、関西の方言と食文化を知ることができる手遊びです。たこ焼き、お好み焼き、串カツなど、大阪の名物料理が次々と登場します。

主に関西地方の幼稚園で行われている手遊びで、歌詞の終わりになぜか東京名物の「もんじゃ焼」が登場し、即座に「なんでやねん!」とつっこむ歌詞は、笑いを誘うでしょう。

手遊びを取り入れるときの注意点3つ

手遊びは、遊びながら子どもたちの成長を促すことが可能といわれています。

このメリットを最大限に活用するには、子どもが遊び方に沿って遊べる年齢であるか、子どもが興味を持って遊ぶことができるかどうかなどを考慮した上で、手遊びを選択することが重要です。

ここからは、子どもに手遊びを導入する際に、知っておくとよい要点を3つ紹介します。

月齢や季節に合わせて選ぶ

手遊びを効果的に取り入れるには、子どもの月齢や季節に合わせて選ぶことが重要です。年齢によって理解度や運動能力が異なるため、適切な難易度の手遊びを選びましょう。

たとえば、0〜1歳児には単純な動きや繰り返しの多い手遊びが適しており、2歳以降の子どもであれば、少し複雑な動きや短いストーリー性のある手遊びを楽しめるようになるでしょう。

また、季節に合った手遊びを選ぶことで、子どもたちの興味を引き出す効果が期待できます。春は花や小鳥、夏は雨やスイカ、秋は松ぼっくりやハロウィン、冬は雪やクリスマスにちなんだ手遊びなど、季節感を取入れると効果的です。

次の活動を意識する

手遊びを取り入れる際は、その後に予定している活動を意識することが大切です。手遊びは、次の活動への導入や気持ちの切り替えをスムーズにする狙いがあります。

たとえば、落ち着きがない子どもたちに対して注目してほしいと幾度声をかけても、興味を示してくれないときがあるでしょう。このときに手遊びを行えば、自然な流れで子どもたちの興味をひける可能性があります。

ただし、手遊びで盛り上がりすぎると、次の活動に集中できなくなるおそれがあります。活動の内容に応じて、適度な盛り上げ方を意識してみてください。

恥ずかしがらずに楽しむ

子どもたちを楽しませるためには、保育者自身が手遊びを楽しむことが大切です。恥ずかしがらずに、明るく大きな声で手遊びを行って見せましょう。

子どもたちは、保育者の表情や声の調子から、その活動が楽しいものかどうかを敏感に感じ取ります。保育者が生き生きと手遊びを楽しむ姿を見せることで、子どもたちも自然に参加するようになるでしょう。

たとえ手遊びを間違えてしまっても、気にせずに楽しく続けることが大切です。むしろ、間違いを楽しむくらいの余裕があると、子どもたちにとってより親しみやすい雰囲気になります。

子どもと一緒に手遊びを楽しもう

子どもに人気の手遊び20選と、手遊びを取り入れた際の効果や注意点を詳しく紹介しました。

手遊びは、保育や家庭で簡単に取入れられる遊びとして、子どもたちの成長をサポートする効果が期待されています。また、手指を動かすことで脳の発達によい影響を与えるほか、リズム感や表現力の向上、言葉の発達を促進できるといわれています。

手遊びを親子や保育者と一緒に楽しむことで、子どもたちはあんしん感や一体感を味わい、自然と手遊びに参加したくなるでしょう。さらに、年齢や季節に合った手遊びを選ぶことで、次の活動への意欲を引き出しやすくなり、子どもたちとの交流がスムーズになります。

ここまでの内容を参考に、子どもと一緒に楽しみながら、豊かな保育環境を作り上げていきましょう。

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