ネットいじめから子どもを守る対策は?原因や具体例、相談窓口をご紹介

ネットいじめという言葉をご存じでしょうか。
子どもの携帯電話の利用について調べているうちに、ネットいじめという言葉を知ったけれど、その意味がわからないという方もいるでしょう。
この記事でわかること
・ネットいじめとは何か
・ネットいじめはなぜ起こるのか
・ネットいじめから子どもを守る方法
・子どもがネットいじめにあったとき誰に相談できるのか
ネットいじめについて理解することで、子どもがネットを利用することにはさまざまなリスクがあることがわかります。また、ネットいじめにあわないようにする方法を把握すれば、子どもが適切にネットを使えるようになるでしょう。
ネットいじめについて知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
記事のまとめ
- ネットいじめはSNSや匿名掲示板で発生しやすく、匿名性により加害者意識が薄れることが原因である。
- 子どもを守るには、普段からの対話やネット利用のルール設定、ペアレンタルコントロールの活用が有効だ。
- 相談窓口として「子どもの人権110番」「24時間子供SOSダイヤル」「都道府県警察」などを活用できる。
ネットいじめとは?
「ネットいじめ」とは、ネット上にあるメッセージアプリやSNSなどで起こる、いじめのことです。
近年では、勉強や家族との連絡手段として子どもに携帯電話を持たせる家庭が増えてきました。しかしその一方で、ネット上で行われるいじめも水面下で増えてきています。
ネットいじめにはどんなものがある?

ネットが普及しはじめた頃と現在を比べると、ネットいじめが行われる場所には違いがあるといわれています。
ここからは、ネットいじめが起きるようになった経緯や、ネットいじめが起こるサイトやアプリなどについて紹介します。普段、何気なく利用しているものでもネットいじめに巻き込まれるリスクがあるので、しっかり把握しておきましょう。
匿名掲示板によるネットいじめ
ネットが普及しはじめた頃に登場し、代表的なネットいじめの舞台となったのが、匿名掲示板です。
匿名掲示板には、多数のスレッドを包括した某電子掲示板や、学校の話題を共有するために非行式で立ち上げた閉鎖的なサイトなどがあります。
匿名掲示板では、書き込みによるネットいじめが起こっています。2000年代には、サイトに書かれた被害者が亡くなったことでネットいじめがメディアに取り上げられ、周知されるきっかけとなりました。
SNSの利用によるネットいじめ
スマートフォンが普及する頃になると、起こりやすくなったのが、SNS上でのネットいじめです。
特定のサイトで行われていたネットいじめがSNSへシフトしたことで、従来よりも簡単に書き込みやすくなりました。そのため、大人同士のネットいじめも頻繁に起こっています。
特に、広く使われているSNSを使ったネットいじめや差別が横行しており、被害者が追い詰められるケースが増えています。
ネットいじめが起こる原因と問題点は?

ネット上ではじまってしまうネットいじめは、学校等で起こるいじめとは異なる原因によって起こることがあります。このため、物理的ないじめとはまた違った問題が起こる場合もあるでしょう。
ここでは、ネットいじめはなぜ起こってしまうのか、ネットいじめならではの問題とともに、紹介します。
ネットいじめが起こる原因
以下は、ネットいじめが発生する原因です。ネットいじめが起きる原因には、学校でのいじめと共通する部分もありますが、ネット特有の理由も存在します。
・他者に対する嫉妬や妬み
・文章のやりとりで誤解を招く
・匿名性がある
・加害者意識が生まれにくい
匿名性の高いネットは、普段よりも他者を攻撃しやすい環境といえます。これが起因し、対面ではけして使わないような強い言葉を相手にいってしまうことで、ネットいじめの加速につながるでしょう。
また、ネットいじめでは、相手の姿を直視しないために罪悪感を抱きにくく、加害者意識を持ちにくいことも原因とされています。
ネットいじめの問題点
ネットいじめは、周囲の大人が気づきにくいことやエスカレートしやすいことが問題視されています。
多くのネットいじめは、保護者や教師が気づかない閉鎖的な環境で行われていることから、いじめの発見が遅れるという現状です。
また、SNS上のネットいじめは同調者が現れやすく、短い間でエスカレートしていくことも特徴として挙げられます。いじめはよくないと理解はしていても阻止しにくい雰囲気があるでしょう。
ネットいじめから子どもを守る対策方法

子どもがネットを利用するようになることで、将来、ネットを使ったいじめの加害者や被害者になる可能性があります。子どもをネットいじめから守るためには、保護者が普段から子どもと話し合っておくことや、スマートフォンの利用を制限するなどの対策が必要です。
ここからは、ネットいじめの対策方法を4つ紹介するため、参考にしてみてください。
普段から子どもとコミュニケーションをとる
ネットいじめが起こったとき、子どもがすぐに保護者に相談できるような、環境作りをしておきましょう。
ネットいじめが起こっても、最初のうちは保護者が気づけない可能性があります。しかし、普段から子どもとよく会話していれば、有事の際はすぐに相談してくれる確率が高いでしょう。
子どもとしっかりコミュニケーションをとり、些細な異変を見逃さないようにしてください。
ネットいじめに関する知識を学ぶ
保護者がネットいじめについて学び、知識を得ておくことで、ネットいじめによる被害をできるだけ防ぎましょう。
保護者がネットいじめを正しく理解しておけば、どのようなことがネットいじめに利用され、攻撃手段として行われているかなどがわかるので、子どもを守る対策を検討できます。
ネット利用のルールを決める
子どもがネットいじめの加害者、あるいは被害者とならないよう、子どものネット利用にルールを定めましょう。
たとえば、ネットを利用してよい時間を決める、夜は利用させないなどの対策が有効です。
特に深夜は、加害者側の行動が活発になりやすいとされているので、加害者への同調や被害者となることを防ぐためには、夜の時間帯を制限しておくと効果的でしょう。
ペアレンタルコントロールで利用制限する
子どもが安全にスマートフォンを利用できるように「ペアレンタルコントロール」機能の使用を検討しましょう。
この機能により、ネットの閲覧時間を制限したり、有害なアプリや動画、画像などをブロックしたりすることが可能です。
また、あらかじめ子どもがネットいじめにつながるサイト、アプリにアクセスできないよう、設定することもできます。
ネットいじめにあったときの相談窓口

もし子どもがネットいじめの被害にあったときは、専門の相談窓口に相談しましょう。
ネットいじめの相談窓口は、子ども自身が相談できるところや、保護者も相談できるところなど複数あります。子ども自身や保護者が相談することで、ネットいじめに対して必要な対策を講じてもらえることもあるでしょう。
子どもの人権110番
「子どもの人権110番」は、子ども自身がネットいじめにあっている場合や周囲に被害にあっている人がいたときなどに、相談できる窓口です。
子どもの人権110番は、全国共通の電話番号で、通話料金は無料です。相談の受付時間は、月曜日~金曜日の8時30分~17時15分までとなっています。
ネットいじめに関することだけでなく、子どもの悩みにも対応してもらえるので、いざというときの相談先として、子どもに教えておきましょう。
出典:いじめ などの電話相談窓口【こどもの人権110番】|法務省
24時間子供SOSダイヤル
「24時間子供SOSダイヤル」は、1日中いつでも、子どもからの相談を受け付けている相談窓口です。24時間子供SOSダイヤルへ連絡することで、相談内容に応じてさらに4つの窓口のいずれかへ案内されます。
相談内容はネットいじめや兄弟姉妹間の暴力、家族や学校での悩みごとや不登校などが対象です。
また、24時間相談できるだけでなく、電話相談以外にSNS相談や地元の相談窓口の利用もできます。電話以外で相談したい場合にも、おすすめの相談先です。
出典:子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち)|文部科学省
都道府県警察の少年相談窓口
「都道府県警察の少年相談窓口」は、全国の都道府県の警察で、子どもの相談を受け付けている窓口です。
都道府県警察の少年相談窓口での相談内容は、家族のことやいじめ、犯罪被害などになります。都道府県によっては、ホームページからの相談や、メール相談を受け付けているところもあります。
特にいじめや犯罪に関することで相談したい場合は、都道府県警察の少年相談窓口を利用するとよいでしょう。
正しい対策によりネットいじめから子どもを守りましょう

ネットの普及とともに、ネットいじめが起こるようになりました。近年は携帯電話を持つ子どもが増えているので、匿名掲示板やSNSを使ったネットいじめが加速してきています。
ネットいじめは保護者や教師が気づかないうちに、短期間でエスカレートする可能性のあるいじめです。子どもがネットいじめの対象者とならないようにするために、保護者はしっかり対策を講じていくことが大切です。
また、子どもがネットいじめに巻き込まれたときに備えて、保護者や子どもの相談先を把握しておきましょう。