モンテッソーリ教育の6つのデメリット!子どもの学ぶ力や個性を伸ばすポイントを解説
モンテッソーリ教育にはどんなデメリットがあるのか、知りたいという人はいませんか。この記事では、モンテッソーリ教育のデメリットとともに、学ぶ力や個性を伸ばすためのポイントを解説しています。モンテッソーリ教育に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
「モンテッソーリ教育にはどんなデメリットがあるの?」
「モンテッソーリ教育が意味がないといわれる理由は?」
「モンテッソーリ教育で力や個性を伸ばすためにはどうすればいい?」
このように、モンテッソーリ教育について疑問や興味を持っている保護者の方もいるのではないでしょうか。
本記事では、モンテッソーリ教育の5領域などの基礎的な知識とともに、モンテッソーリ教育のデメリットや、意味がないといわれる理由を紹介します。その上で、子どもの学ぶ力や個性を伸ばすポイントも解説しています。
この記事を読むことで、モンテッソーリ教育のデメリットや活用するためのポイントを把握できるでしょう。その知識をもとに、子どもの教育や個性を伸ばすために活用することも可能です。
モンテッソーリ教育について興味がある保護者の方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
モンテッソーリ教育の6つのデメリット
「モンテッソーリ教育」は、「子どもの自由を尊重して個性を伸ばせる」というメリットがあることで注目されている教育です。そのため、モンテッソーリ教育に興味があるという保護者の方は少なくありません。
しかし、モンテッソーリ教育には、メリットだけでなくデメリットもあることに注意する必要があります。ここからは、モンテッソーリ教育を検討する前に知っておきたいことを解説するため、参考にしてください。
周りに合わせにくくなる
自主性を重んじる傾向があるモンテッソーリ教育は、集団行動をする機会が少ないプログラムの内容になっています。
一般的な教育と比較して協調性が育ちにくくなる点は、この教育のデメリットといえるでしょう。
これは、日本の学校教育の「決められた時間に周りと同じ行動をする」という方針と、モンテッソーリ教育が真逆であることが原因だと考えられています。
ただし、モンテッソーリ教育のせいでワガママになってしまうというわけではありません。
ここでいう「周りに合わせにくくなる」というのは、単純に相手に歩み寄ろうとする力が弱くなりやすいことを意味しています。
運動不足になる
モンテッソーリ教育は、年齢ごとにクラスをわけない縦割り教育を取入れています。
相手と競争させるようなプログラムや、運動系のプログラムが少ないことから、子どもが運動不足になりやすいことに注意しましょう。
海外で行われているモンテッソーリ教育では、広い敷地内で行うことで運動不足を解消しているのに対して、日本で行われる教育は室内で行われることが多くなっています。
競争心を養うことが運動能力の向上にもつながりやすいという面から見れば、日本でのモンテッソーリ教育は、その点をうまく補えていないといえるでしょう。
屋外での活動が少なくなる
日本のモンテッソーリ教育では、広い敷地の確保が難しいことから屋内での活動が中心になっています。その結果、屋外での活動が少なくなっているのが現状です。
活発な子どもにとっては、屋外での活動が少ないとストレスを感じやすくなる可能性が出てきます。
モンテッソーリ教育を実施している幼稚園や保育園でも、施設によっては屋外での活動もしっかり取入れているところがあるため、事前に確認しておくといいでしょう。
子どもとの関り方が難しく感じる
「子どものやりたいことを追求する」という理念がモンテッソーリ教育の基本となっているため、子どもと関わる方法が難しいと感じる可能性があります。
教育上、大人の都合によって、子どもがやっていることを中断させないように指導しているため、日常生活でも子どもの行動に保護者が振り回されてしまうことがあります。
結果として「時間どおりに動けない」など、子どもとどうかかわっていけばいいのか悩んでしまう人もいるでしょう。
公立の学校などで環境になじみにくいことがある
モンテッソーリ教育は、基本的に日本の学校教育とは真逆のカリキュラムやプログラムで構成されています。
そのため、公立の学校などに進学した際、環境になじみにくくなる場合がある点も注意すべきデメリットの一つです。
たとえば、学校のなかで「時間とやるべきこと」が決められているのに対し、決まったことができず、周りの子どもと協調して取組めないなどの問題が考えられます。
あくまで可能性ではあるものの、このデメリットによって子どもが混乱してしまうリスクは理解しておいた方がいいでしょう。
費用がかかる
モンテッソーリ教育を行っている幼稚園や保育園を利用するためには、通常の入園料や教育料などのほかに、選考料などの費用がかかってきます。
多くの場合、入園料や教育料、施設料が一般的な幼稚園・保育園よりも少し高めの設定になっているでしょう。
園によっては、プログラムやカリキュラムごとに料金が異なっている場合もあるため、自分の子どもの年齢で必要になる費用はどの程度なのか、事前に把握しておくことが大切です。
モンテッソーリ教育が「意味がない」といわれる理由
モンテッソーリ教育は、評価されている一方で、一部の人たちから批判されることもある教育方法です。そこには、いくつかの理由があります。たとえば、「協調性が育ちにくい」「子どもとの関わり方が難しい」「日本の学校教育や環境になじみにくい」などの点は、批判の理由として挙げられやすいでしょう。
上記以外にも、家庭や育児に余裕がなければできない、合わない場合は苦痛であるなどのデメリットも考えられます。これらの理由で実際に後悔している人がいることも、批判される理由の一つといえるでしょう。
ただし、あくまでこれらの批判や意味がないといわれるポイントは、モンテッソーリ教育に対しての知識や理解が浸透していないことが要因となっているようです。
モンテッソーリ教育で力や個性を伸ばすポイント
モンテッソーリ教育自体はよいところが多く、子どもの自主性や才能を開花させる教育法です。この教育を成功させるためには、モンテッソーリ教育の理念や環境を家庭に落とし込む意識が重要といえるでしょう。
ここからは、モンテッソーリ教育で力や個性を伸ばすために必要なポイントを4つ解説します。子どもの自主性を伸ばしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
家庭でモンテッソーリ教育について学ぶ
モンテッソーリ教育の導入を考える場合は、そもそもモンテッソーリ教育とはどんなものなのかを理解する必要があります。
特に、家庭では保護者が教員になるため、モンテッソーリ教育の考え方や大人のあり方、子どもへの向き合い方などを知っておく必要があります。
その上で、導入した後に起こる子どもの変化や、自宅環境をどのように変化させればいいのか把握することが大切です。
ほかにも、保護者自身や子どもが環境変化や教育に順応できるのかを考えることで、導入の仕方などが検討しやすくなります。
辛抱強く子どもの成長を見守る
モンテッソーリ教育には、「力や個性を伸ばすために、大人は子どものやっていることに口を挟んだり手を出してはいけない」という基本的な考え方があります。
子どもが何かに取組むなかで、できないことや間違っていることを見つけると、大人は修正や指摘をしてしまうことが多いのではないでしょうか。
しかし、これらの行動は子どもの成長を阻害してしまうため、その子の持つ力や個性が伸びにくくなる可能性があります。
子どもから助けを求められない限りは、辛抱強く見守るように心がけましょう。
施設ごとに違う方針や環境をよく調べる
モンテッソーリ教育を掲げている幼稚園や保育園、施設はいくつかありますが、実は施設ごとに方針や環境が異なっています。また、どの程度のモンテッソーリ教育を取入れているのかも異なっているため、注意が必要です。
モンテッソーリ教育を導入している施設を利用する場合は、事前に調べるほか、子どもと一緒に見学するなど確認してから、信用できる施設を選ぶようにしましょう。
家庭でも環境を整える
モンテッソーリ教育は環境が重要であることから、専門の施設でなければ取入れられないと思われがちですが、工夫次第で家庭でも取入れられます。
このときのポイントは、利用している施設と似た生活環境を整えることです。
たとえば、自分で取組めるような環境作りとして、子どもが自分で着替えを取出せる位置に収納する、子どもが使う食器は手が届くところに置くなどのやり方が挙げられます。
家庭で教育をする際に、子どもが通っている施設の方針にもある程度沿えるようにしておけば、子どもが混乱することのない環境を維持できるでしょう。
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モンテッソーリ教育の向き不向きの具体的ケースを知る
モンテッソーリ教育は、すべての子どもたちに適応しているというわけではなく、子どもたちの性格によって向き不向きがあります。
ただこれは時間をかけることで解決する場合もあるため、あまり問題ではありません。
むしろ、保護者がモンテッソーリ教育を正しく理解できていなかったり、子どもとの適切な関わりや対応ができなかったりという場合には、うまくいかないことが多いでしょう。
子どものモンテッソーリ教育を成功させるためには、成功例や失敗例など具体的なケースを知り、保護者自身がモンテッソーリ教育に向いているかどうかを判断する必要があります。
モンテッソーリ教育の5領域
モンテッソーリ教育には、子どもの発達に働きかけるための5つの領域があります。
日常生活の練習は、日常生活を送るために必要な動作を身に付けることを目的とした学びです。着脱衣や手を洗うなど、日常生活のなかで子どもたちに実際にやらせる形で学んでいきます。
感覚教育は五感を発達させる分野で、ものの抽象的な概念を、手を動かすことで学んでいきます。具体的な学び方としては、教材を使う形が多いでしょう。
言語教育では、話し言葉を豊かにしたうえで書き言葉へと導入していきます。これも、手を動かしながら言葉を吸収・理解させる教育です。
算数教育は、数の概念を理解したうえで、数詞に具体的に置き換えられるように導くことを目的としています。感覚的に体を動かしながら学ぶ方法が導入されています。
そして文化教育は、地球や大陸について学ぶことを目的とした分野です。地理の本質を理解するとともに、全体像から部分へと結びつける学習を行います。
モンテッソーリ教育で子どもの自主性を育てよう!
モンテッソーリ教育は、子どもの自主性や個性を伸ばせる教育法として注目されています。その反面、日本教育のなかでは新しいジャンルであることから、批判されている部分があるのも事実です。
モンテッソーリ教育を行う際は、メリットだけではなくデメリットを踏まえ、子どもと保護者がともに正しく理解して対応していくことが大切です。
これからモンテッソーリ教育を取入れようと考えている方は、本記事で紹介したデメリットや、個性を伸ばすためのポイントを参考に検討してみてはいかがでしょうか。