お年玉は何歳まであげる?年齢別の金額の相場やあげる際のマナーもあわせて紹介
子どもにお年玉を何歳まであげればよいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。この記事では、お年玉のやめどきや年齢別の金額の相場、あげる際のマナーなどを紹介します。お年玉のあげ方や金額について悩んでいる人は参考にしてください。
「お年玉は何歳まであげればよいの?」
「お年玉であげる金額の相場はどのくらい?」
「お年玉をあげる際に注意すべきマナーは?」
このように、子どもにあげるお年玉について、さまざまな疑問や悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、お年玉をあげる期間や金額の相場、マナーなどについて紹介しています。
この記事を読むことで、お年玉を何歳まであげるか、年齢別の子どもに渡す金額の目安、知っておきたいお年玉のマナーなどを把握できます。その知識をもとにお年玉を渡せば、お金をあげすぎたり思わぬトラブルに発展したりするのを避けられるでしょう。
お年玉を何歳まであげればよいのか悩んでいる人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
「お年玉は高校生まで」が最も多い
お年玉を何歳まであげるかは家庭によって差がありますが、高校生までという家庭が多いです。
高校生までが多いのは、大学生になるとアルバイトをはじめる人が増えるため、子どもが自分である程度のお金を稼げるようになるからです。なかには、姪や甥ができたなどの理由でお年玉を貰う立場から、お年玉をあげる立場になる子どももいます。
「お年玉は何歳まであげる?」の4パターン
日本では、お正月に子どもにお年玉をあげるのが習慣になっていますが、何歳まであげるものなのかは特に決まりがありません。何歳まであげてもよいため、いつまであげるか悩んでいる人も多いでしょう。
ここでは、何歳まであげているのか、お年玉の区切りとなる主なパターンを4つ紹介します。
パターン1:成人するまで
成人するまでを区切りとして考えている家庭が多い傾向にあります。学生までを区切りとすると、子どもの進学や就職の状況によって差が生じてしまい、兄弟や親戚の間で不公平感が生まれる可能性があります。
年齢を区切りにすれば、個人ごとに差が出ないため不公平感が生まれません。ただし、2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたため、確認が必要です。お年玉も18歳までにするのか、親戚同士で相談するのもよいでしょう。
パターン2:学生の間まで
社会人になれば自分でお金を稼げるため、学生でなくなったらお年玉をあげなくなるパターンです。成人していたとしても、学生のうちはお年玉を渡すことになります。
ただし、高校卒業後に就職する人と大学院まで進む人で学生時代の年数が異なり、不公平が生まれる可能性があるでしょう。一律で高校生までと決めておいた方が、不公平を感じずに済むでしょう。
パターン3:社会人になるまで
自分でお金を稼げるようになるまでを区切りとしている家庭もあります。「自分でお金を稼げるようになるまで」の定義は家庭によって異なり、「社会人になるまで」と「アルバイトをはじめるまで」の2パターンがあります。
アルバイトであっても、自分で働いてお金を稼げるようになれば、お年玉をあげる必要はないと考える家庭も少なくありません。
パターン4:大人になっても
子どもが大人になってからもお年玉をあげ続けるケースもあります。お年玉は元々は目上の人から目下の人に渡すものだったため、大人になっても親や祖父母から貰い続けていても、風習的には問題ありません。
結婚して別世帯を築いたあとでも貰う人もいるでしょう。価値観は人や家庭によって異なるため、お年玉を渡す年齢に明確な区切りはありません。
【年齢別】お年玉の金額の相場
お年玉の金額に決まりはありませんが、丁度よい金額を渡したいと考える人は多いでしょう。
お年玉の金額は年齢や学年で変動するのが一般的です。年齢や学年が上がると、それに比例して渡す金額が増えていきます。
ここからは、お年玉の金額の相場を年齢別に紹介します。
未就学児は1,000円以下が最多
小学校入学前の未就学児に渡す金額は1,000円以下が多いです。0歳~2歳くらいだと、まだお金の価値がわからないため、渡さない人も少なくありません。お金ではなく、おもちゃや絵本、お菓子などをプレゼントする人もいます。
3歳~5歳くらいになると、お金の価値がわかってくるため、500円~1,000円程度を渡すようになります。
小学校低学年は1,000円~3,000円程度
小学生になると普段からおこづかいを貰っている子も多く、ほとんどの子どもがお年玉を貰うようになります。学年が上がるに比例して、金額が増える傾向にあります。小学校低学年に渡す金額は1,000円~3,000円が多いです。
数の概念を理解できるようになり、硬貨よりお札を喜ぶようになります。1~2年生は2,000円以下で十分でしょう。3年生になるとお金を貯めて計画的に使えるようになるため、3,000円程度を渡す人が増えます。
小学校高学年は3,000円~5,000円程度
小学校高学年になると、渡す金額は3,000円~5,000円が多くなります。低学年と同じく、学年が上がると増える傾向にあります。
お年玉を渡す子どもが多い場合は、親戚間であらかじめ渡す額を決めておくとトラブルが発生しにくくなります。
中学生は5,000円~10,000円程度
中学生に渡す金額は5,000円~10,000円です。家庭によってもらえる額にばらつきが出てくる時期ともいえます。
祖父母には10,000円以上を貰える子どもも多いですが、一般的には5,000円を目安とすれば問題ないでしょう。親戚の子どもが多い場合は、多く渡しすぎると家計を圧迫しかねないため、親戚間でお互いに配慮し合いましょう。
高校生は5,000円~10,000円程度
高校生に渡す金額は5,000円~10,000円が多いです。
しかし、家庭によっては10,000円~30,000円を渡す人もいます。お年玉の金額が10,000円を超える背景としては、渡す子どもの数が少ないことが関係している場合があります。
大学生・専門学校生は5,000円~10,000円が約半数
お年玉を渡す金額は大学生・専門学生も高校生とほぼ同じ金額になります。約半数が5,000円~10,000円で、10,000円~30,000円を渡している人の割合が30%程度です。
しかし、大学生・専門学生の場合、お年玉を渡すのは高校生までと決めている家庭も多いため、なかにはお年玉を貰わなくなる子どもも出てきます。
知っておきたいお年玉を渡す際のマナー
お年玉を渡す際はマナーに気をつける必要があります。マナーを守ることで、トラブルを避けられて、新年を気持ちよくスタートできるでしょう。
ここからは、お年玉を渡す際の知っておきたいマナーを8つ紹介します。
縁起のよくない数字を避けた金額にする
数字のなかには、忌み数と呼ばれる縁起のよくない数字が存在し、「4」や「9」がそれに該当します。「4」は「死」で「9」は「苦」という言葉をイメージさせるため、お祝いごとにはふさわしくないとされています。
最近は気にする人は少なくなっていますが、人によっては不快に思う可能性があるでしょう。何か事情がない限りは、「4」の付く400円や4,000円、「9」の付く900円や9,000円などの金額を渡すのは避けましょう。
お金はポチ袋に入れて渡す
お金はポチ袋に入れて渡しましょう。ポチ袋とは小さなのし袋のことで、サイズは三つ折りのお札が入るものが一般的です。表に渡す子どもの名前を書いて、裏に自分の名前を書くと、誰から貰ったか親が把握しやすくなります。
急な来客があったときのために、年末年始はポチ袋を多めに用意しておくとよいでしょう。
また、お金をそのまま渡すのは失礼となるため、もしポチ袋を持っていない場合はお詫びを一言添えて、封筒や紙に包んで渡しましょう。
お札や硬貨はきれいなものにする
お正月は新年を迎えるお祝いごとのため、結婚などのご祝儀と同じくお年玉に使い古したお金を用いるのは失礼にあたります。できるだけ新札を用意するのが望ましいです。事前に新札を準備することで相手への気遣いを示せます。
新札が用意できない場合は、シワや折り目のないピン札で代用してください。硬貨もできるだけきれいな状態のものを選ぶ必要があります。急な来客に慌てずに済むように、新年に向けて新札やきれいな硬貨を用意しておきましょう。
お年玉のお返しはしない
基本的にはお年玉のお返しは必要ありません。子どもがいる家同士であれば、自分の子どもが貰ったら自分も相手の子どもにあげることで、お返しをしたことになります。
お年玉は目上の人から目下の人へ渡すものであるため、相手に子どもがいない場合もお返しはしなくてよいとされています。しかし、一方的に貰うのは気が引けるのであれば、手土産を用意しておくとよいでしょう。
お札や硬貨は正しく入れる
ポチ袋へのお金の入れ方にもマナーがあります。お札を折るときは、開いたときに表が見えるように、表を内側にして折ります。肖像画が書かれた方が表のため、肖像画を上に向けておき、左から右の順に三つ折りにしてください。
四つ折りは、「4」が付いて縁起が悪いとされるため、できれば避けましょう。お札を三つ折りにしたら、逆さまにならないようにポチ袋に入れましょう。
長封筒サイズの祝儀袋で渡す場合は、祝儀袋とお札の表面の向きを一致させた上で、肖像画が上、金額が下になるように入れます。
硬貨もすべて表向きでポチ袋に入れます。絵柄が描かれている方が表で、ローマ数字と製造年が刻印されている方が裏です。
ポチ袋には相手と自分の名前を書いて渡す
ポチ袋に名前を書く際は、表面の左上に渡す子どもの名前、裏面の左下に自分の名前を書き込むのが基本です。小さい子どもに渡す場合は、名前に敬称をつけてひらがなで書いてあげましょう。
デザインの関係で基本の位置に名前を書けない場合は、違う位置に書いたり名前を書かなくても問題ありません。
祝儀袋で渡す場合は、表面の上段中央に「お年玉」と書き、下段中央に自分のフルネームを上段の名前よりやや小さめな字で書きます。
目上の人の子どもに渡さない
お年玉は、元々お正月に供えていたお餅を家族に配っていたことが由来とされており、基本的には目上の人から目下の人に渡すものです。そのため、上司や先輩などの目上の人にお年玉を渡すのは、マナー違反になります。
同じ理由により、目上の人の子どもに渡すのも避けた方がよいでしょう。目上の人に新年の挨拶をする場合は、「お年賀」として現金以外のものを持参するのが無難です。ギフトカードや図書カード、お菓子の詰合せなどがおすすめです。
喪中の相手に渡さない
相手が喪中の場合には、お年玉を渡すのは控えるのがマナーです。お年玉は新年のお祝いとして渡すものであるため、喪中の相手に渡すとよくない場合があります。
喪中の子どもにどうしても渡したいのであれば、「おこづかい」という名目で渡すか、喪中が終わってから渡すようにしましょう。
子どもにお年玉を渡す際のポイント
お年玉には決まりがなく、渡す方法や金額、使い道などは自由に決められます。いくらあげるか、どうやって使うかなど迷ってしまうため、事前に親同士や親子で話し合っておきましょう。
子どもにお年玉を渡す際のポイントを紹介します。
- お年玉を渡す方法を決めておく
- 金額をいくらぐらいにするかを親戚間で相談しておく
- お年玉を渡す相手を決めておく
- お年玉の使い道を子どもと一緒に考える
お年玉を渡す方法を決めておく
お年玉の渡し方として一般的なのは現金ですが、現金以外で渡しても問題ありません。
子どもがお金の価値がわからない年齢なのであれば、おもちゃや図書カードなどのプレゼントを渡す方法もあります。また、キャッシュレス化が進んでいるため。離れている相手にも自宅にいながらお年玉を送ることができます。
金額をいくらぐらいにするかを親戚間で相談しておく
金額は年齢や学年で変えるのが一般的ですが、親戚間で金額に差がありすぎるとトラブルのもとになりかねません。
あげすぎや貰いすぎを防ぐためには、事前に親戚間で渡す金額を相談しておく必要があります。
お年玉を渡す相手を決めておく
お年玉は、自分の子ども、親戚の子ども、孫など親族にあげるのが一般的です。
友達など親戚以外の人に会う予定があり、その子どもにもお年玉をあげたい場合は前もって相手に相談しておきましょう。
お年玉の使い道を子どもと一緒に考える
子どもがお年玉を貰ったら、子どもと一緒に使い道を考えましょう。お金の主な使い道は、日常の買い物、子ども自身が管理する貯金、親が管理する貯金などに分類できます。
お金をどのように使うか、管理するかを子どもと一緒に考えてそれを実践することで、お金の計画的な使い方を学んでいけるでしょう。
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お年玉のあげ方や金額の相場について知っておこう
お年玉を何歳まであげるか、いくらあげるかは、家庭の考え方によって変わります。特に決まりはないため、トラブルを避けるために、親戚間で話し合うのがおすすめです。
お年玉のあげ方や金額の相場を知っておき、気持ちよく新年を迎えましょう。