【学年別】小学校の時間割の特徴は?1日の流れや教科の授業内容を解説
子どもは小学校でどのように過ごされているのでしょうか?この記事では、登校から下校までの1日の流れ、学年ごとの時間割の特徴、各教科の授業内容について解説します。ぜひ、この記事を読んで、子どもの学校生活をより深く理解し、日々の子育てに活かしてみてください。
子どもが小学校で過ごす時間は、どのようなものでしょうか。登校から下校まで、子どもたちの1日はどのように流れているのか、気になる保護者の方も多いのではないでしょうか。
小学校の1日は、登校からはじまり、朝の会、授業、休み時間、給食、清掃、帰りの会と続き、土曜日の授業の有無も学校によって異なります。
この記事では、小学校の1日の流れ、各学年の時間割の特徴、そして習う科目について詳しく解説します。小学校の日常を知ることで、子どもの学校生活をより深く理解でき、サポートする方法を見つけられるでしょう。
この記事で紹介していることを参考にすることで、子どもの学校生活をよりよくするためのサポートをすることができるでしょう。
小学校の1日の流れ
小学校の1日は、登校から下校までの一般的な時間の構成を紹介します。登校時間は一般的に午前8:00〜8:20です。朝の会では、体調確認やその日の予定の確認が行われます。
授業は午前8:45頃からはじまり、1コマ約45分で、授業間には5〜10分の休憩や中休みも設けられています。給食は午後12:15〜午後1:00の約45分間で、昼休みを挟み、午後1:20〜1:40は掃除の時間です。午後は授業数によって異なりますが、最後に終わりの会があります。
土曜日の授業は、月に1、2回実施される学校もあります。
登校・朝の会
小学校の日常は、登校からはじまります。
一般的に午前8:00〜8:20の間に学校に到着し、その際、集団登校や保護者の引率が行われることもあります。朝の会は午前8:25〜8:35に開始です。この時間はクラス全体の健康状態の確認、その日の予定の共有、提出物の確認などが行われます。
朝の会は、1日のスタートを切る大切な時間であり、生徒たちにとっては学校生活のリズムを整える役割を果たしています。
授業時間・休み時間
小学校の授業は、朝の会のあと、午前8:45頃からはじまります。各授業は45分間です。授業間には5〜10分の休憩が設けられ、生徒たちは次の授業の準備や教室の移動、トイレなどを済ませます。
また、2時間目と3時間目の間には、20分程度の中休みがあり、友達との会話やリラックスの時間です。これらの休憩時間は、生徒たちにとって学校生活のなかで大切な息抜きの時間となっています。
出典:別表第一(第五十一条関係)小学校学習指導要領|文部科学省
給食の時間・清掃の時間
給食時間は、午後12:15から45分間設けられ、この時間は準備15分、食事20分、片付け10分という流れです。給食はバランスが考えられたメニューで、生徒たちは給食当番として配膳や片付けを経験していきます。
昼休み後の午後1:20から20分間は清掃時間です。生徒たちは教室や廊下、トイレなどを分担して掃除し、責任感や協力の精神を育みます。
この時間は、生徒たちにとって午後からの生活に向けての気分転換となります。
帰りの会・下校
1日の授業が終わると、帰りの会が10分程度行われます。この時間は、その日の反省や翌日の準備、保護者への連絡事項の共有などが行われ、生徒たちが1日を振り返る時間です。
帰りの会が終わると、下校の時間となります。下校時間は、4時間目までの日は午後12:30頃、5時間目までの日は午後2:30頃、6時間目までの日は午後3:30頃です。あんぜんを確保するために、集団下校を実施している学校もあります。
この時間は、生徒たちにとって1日の締めくくりであり、家庭への移行を意味します。
土曜日の授業はある?
現在の日本の小学校では、土曜日の授業は一般的ではありませんが、学校によっては月に1、2回程度実施されることがあります。これは、平成25年に文部科学省により推進され、土曜日に授業を実施できるようになったためです。
土曜授業が行われる場合、通常の教科の授業に加え、地域の学習や学校行事などが組み込まれることが多いです。
1年生から6年生の時間割の特徴
小学校の時間割には学年ごとに特徴があります。
1年生は1日の授業数が5コマ程度で、午後は1コマのみです。2年生では週に1回程度6時間目まで授業があり、3年生は週に2回程度あります。4年生から6年生では、週の大半で6時間目まで授業が行われ、クラブ活動や委員会活動がはじまります。
最近では、国語の授業時間が多く、外国語教育も強化されているのが特徴です。この影響で全体の授業時数も増えているため、家庭でコミュニケーションをとるなどしてフォローすることが重要となります。
【小学1年生】時間割の特徴
小学1年生の時間割は、ほかの学年に比べて授業数が少ないのが特徴です。1週間のうち4日は5時間授業、1日は4時間授業で、合計24コマを受けます。授業終了時間は4時間授業の日は午後12:00頃、5時間授業の日は午後2:00~2:30頃です。
入学当初は学校生活に慣れるため、本格的な授業のはじまりは2週目からです。この段階的なスタートは、1年生の子どもたちが学校生活にスムーズに適応できるよう配慮されています。
【小学2年生】時間割の特徴
小学2年生の時間割は、1年生と比較して授業時間が増加する傾向にあります。1週間のうち、4日は5時間授業、1日は6時間授業となり、合計で26コマの授業を受けることが一般的です。
特に算数の授業時間が増え、毎日のように算数の授業が組まれます。授業終了時間は、5時間授業の日は午後2:00~2:30頃、6時間授業の日は午後3:15頃です。この段階的な授業時間の増加は、子どもたちの学習能力の発展に合わせたものです。
【小学3年生】時間割の特徴
小学3年生になると、時間割の特徴に顕著な変化が見られ、「社会」と「理科」の授業が新たにはじまり、学習の幅が広がります。
また、「外国語活動」と「総合的な学習の時間」もスタートすることが特徴です。週に3回は6時間目まで授業があるため、1週間の合計授業時間は前年度よりも増加します。
これにより、子どもたちはより多くの知識と技能を身に付ける機会を得るため、保護者が子どもの学習進度や興味の変化に注意を払うことが重要です。
【小学4年生】時間割の特徴
小学4年生になると、授業時間の増加が顕著になります。この学年からは、週の大半で6時間目まで授業が行われるようになり、1週間の総授業時間がさらに増加することが時間割の特徴です。
特に「社会」と「理科」の授業時間が増え、学習内容もより深くなります。また、4年生からはクラブ活動がはじまる学校も多いです。
活動が多くなり行動範囲が広がるため、子どもたちの学習意欲や社会性の発達に注目し、適切なサポートを行うことが重要です。
【小学5年生】時間割の特徴
小学5年生の時間割は、教科の多様化が特徴です。この学年から「外国語活動」が「外国語」に変わり、「家庭」の授業が新たに加わります。
授業時間は4年生と同様に週の大半で6時間目まで行われ、学習の幅が広がる一方で、国語や音楽、図画工作、体育の授業時間は若干減少します。
【小学6年生】時間割の特徴
小学6年生では、5年生の時間割と大きな変化はなく、中学校への準備段階に入ることが特徴です。
また、週に4回6時間目まで授業が行われ、学習内容はより高度なものになります。児童会活動や学年末の卒業準備など、学校生活のなかでリーダーシップを発揮する機会も増えるでしょう。
小学校で習う科目
日本の小学校では、子どもたちが多様な科目を学びます。国語、算数、社会、理科、生活、音楽、図画工作、家庭、体育、道徳、特別活動、総合的な学習の時間、外国語活動など、各科目の目的や学年ごとの授業時間が定められています。
たとえば、音楽では音楽的な見方や感性を育み、社会科では社会的な見方や考え方を学ぶことが大切です。また、体育では心と体を一体として捉え、健康の保持増進をめざす教育が行われています。
国語
小学校の国語科目では、子どもたちは読み書きの基礎からはじめ、徐々に文章理解や表現力を高めていきます。
1年生では、ひらがな・カタカナの読み書きを中心に学び、簡単な文章の読解や作文に挑戦します。3・4年生になると、ことわざや故事成語、自分の意見を文章にする力を養い、5・6年生では、俳句や伝記、漢文など多様なジャンルの文学にふれてくことが特徴です。
国語の授業は、子どもたちの言語能力の基礎を築く重要な科目です。
算数
小学校の算数科目で、子どもたちは数の概念や計算方法を学びます。
1年生では、数の数え方や時計の読み方、足し算・引き算の基本を習得し、2年生は九九や簡単な図形学習が中心です。3年生になると、かけ算・割り算や分数の簡単な計算、4年生では小数点の計算や図形の面積の求め方が教えられます。
5年生と6年生では、比率や割合、小数や分数の応用計算が中心です。算数の基礎を固めると同時に、論理的思考力の育成にも重点が置かれます。
算数は、日常生活での数学的な思考を養うための重要な科目です。
生活科
小学校の生活科は、子どもたちが日常生活に関する基本的な知識と技能を学ぶ科目です。
1年生と2年生に設けられているこの科目は、身近な自然についての観察や、環境にかかわる活動を通して、生活に必要な思考力や判断力を育てます。具体的には、植物の成長の観察や季節の変化、地域社会の理解などです。
また、日常の生活習慣やマナー、健康に関する基本的な知識も学ぶことができます。
生活科は、子どもたちが自分たちの生活環境を理解し、それに対して積極的にかかわる力を養うための科目です。
理科
小学校の理科は、自然現象や生物、物質に関する基本的な知識と科学的な思考方法を学ぶ科目です。
3年生からはじまる理科の授業では、植物や動物の観察、太陽と地面などの知識が教えられます。4年生以降は、水や空気などの物質の性質、電気や磁力、エネルギーなどがメインです。
実験や観察を通じて、子どもたちは科学的な探究心を育て、現象の原因を理解する力を養います。理科は、子どもたちの好奇心を刺激し、科学的な視点で見る力を育む科目です。
社会
小学校の社会は、地理や歴史、公民などの基本的な知識を学ぶ科目です。
3年生からはじまる社会の授業では、まず地域社会や日本の地理について学び、4年生では自分たちの住む都道府県や日本の歴史に焦点を当てます。5年生では、日本全国の地理や産業がメインです。6年生では世界の国々や国際社会についての理解を深めます。
社会は、子どもたちが自分たちの住む社会や世界についての理解を深め、社会的な問題に対する意識を高めるための科目です。
音楽
小学校の音楽科目は、子どもたちが歌唱、楽器演奏、音楽鑑賞などを通じて音楽の基本を学ぶ科目です。
1年生から音楽の授業がはじまり、リズム感や歌い方の基礎を身に付けます。3年生以降は、ピアノやリコーダーなどの楽器演奏が加わり、音楽表現の幅が広がります。5年生以上では、合唱や合奏などの集団演奏が行われ、協調性や表現力が重要です。
音楽の授業は、子どもたちの感性を豊かにし、想像力や表現力を育むための科目といえます。
体育
小学校の体育科目で、子どもたちは基本的な運動能力と健康な体を育てます。
1・2年生体育の授業では、走る、跳ぶ、投げるなどの基本的な運動技能を学び、3年生以降は、高跳びや体操など、より複雑な運動に挑戦します。5年生以上では、球技や本格的な水泳、リレーなどの団体スポーツが加わるため、協調性やチームワークが重要です。
体育の授業は、子どもたちの体力向上と健康維持に役立ち、スポーツを通じた社会性の育成にも重要な役割を果たします。
道徳
小学校の道徳は、子どもたちが社会の一員としての責任感や倫理観を学ぶ科目です。
この授業は、話し合いやグループ活動を通じて、正義、友情、家族愛などのテーマを深く考える機会を提供します。子どもたちは、さまざまな物語や事例を通して、他者を思いやる心、公正さ、誠実さなどの道徳的価値を理解し、自己の行動を振り返ることができます。
道徳の授業は、子どもたちが社会で必要とされる人間性を育むための重要な科目です。
家庭
小学校の家庭は、子どもたちが日常生活に必要な基本的な技能と知識を学ぶ科目です。
5年生からはじまる家庭の授業では、料理の基本、裁縫、家庭内の役割分担などを教わり、食事の準備や片付け、簡単な料理の作り方を学びます。
また、家庭内での協力やコミュニケーションの大切さも学ぶことができます。家庭は、子どもたちが自立した生活を送るための基礎を築く科目です。
外国語
小学校の外国語は、主に英語の基礎を学ぶ科目です。
3年生からはじまる外国語活動では、日常会話や挨拶、簡単なフレーズの学習が中心です。5年生からは正式な外国語の授業がはじまり、読み書きや文法の基礎に加え、会話能力の向上をめざします。
生徒たちは、ゲームや歌、ロールプレイを通じて、楽しみながら英語を学び、グローバル化する社会で必要なコミュニケーション能力を育てるための科目です。
出典:【外国語活動・外国語編】小学校学習指導要領|文部科学省
総合的な学習の時間
小学校の総合的な学習の時間では、子どもたちはさまざまなテーマについて自由に学び、探究します。
この時間は、伝統的な教科の枠を超えて、社会問題、自然環境、文化活動など多岐にわたる科目です。昨今では、プログラミング教育も取入れられており、子どもたちはコンピューターの基本や操作、論理的思考を学ぶ機会を得ます。
総合的な学習の時間は、子どもたちの興味や好奇心を引き出し、自主性や創造性を育むための科目です。
出典:【総合的な学習の時間編】小学校学習指導要領|文部科学省
特別活動
小学校の特別活動では、子どもたちは学校行事やクラブ活動に参加し、協調性やリーダーシップを育てます。
学校行事においては運動会や音楽会、学芸会などの準備と実施も特別活動です。児童会活動や各種クラブ活動では、子どもたちは自分の興味や特技を生かし、仲間と協力して目標に向かって取組みます。
特別活動は、子どもたちの社会性や協働能力を高めるための重要な機会です。
出典:特別活動|文部科学省
小学校の生活の様子を知ろう
日本の小学校の生活は、科目の学習だけでなく、日常のさまざまな活動を通じて子どもたちの成長を促します。
登校からはじまり、授業と休み時間を交互に織り交ぜ、給食や清掃の時間も学校にとって大切です。また、帰りの会では1日の振り返りを行い、下校することで1日が締めくくられます。
これらの日常の流れは、子どもたちに時間管理や社会性を身に付けさせる貴重な機会となっています。