作文の書き出しのコツとは?読者にインパクトを与える工夫を例文を使ってご紹介!

作文の書き出しのコツとは?読者にインパクトを与える工夫を例文を使ってご紹介!

この記事では、作文の書き出しに関するさまざまなテクニックを紹介しています。主な内容としては、作文の書き出しの重要性、書き出しを考える際の3つのポイント、8つのインパクトのある書き出しの例、そして作文の書き出しのコツを押さえて作文上手になる方法を書いています。

「書くテーマや書きたいことは決まっているのに、作文の書き出し方がわからない」

 「書き出しを工夫しろといわれたので、どう工夫すればいいのか知りたい」

 このように、作文の書き出しについて頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか?

この記事では作文の書き出しを考える際の3つのポイントや、読んだ人にインパクトを与える書き出しの例8選、加えて年齢別にみる書き出しのコツについてまで、詳しく解説しています。

この記事を読むことで、書き出しを考えるときに何を意識したらいいのか把握でき、インパクトのある書き出しが書けるようになります。作文の書き出しに対して苦手意識を持っている人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

作文における書き出しの重要性

作文の書き出しは、作文全体の印象を左右する重要な要素です。

読者がどれだけ内容に興味を持つか、続きを読みたくなるかは、冒頭の書き出し部分に大きく依存します。

書き出しで読者の興味を引かなければ「読みたい」と思われないため、書いた作文が読まれない可能性があります。以上のことからも、作文における書き出しがいかに重要な要素であるかわかるでしょう。

作文の書き出しを考える際の3つのポイント

書き出しが重要であると説明しましたが、どうすれば印象に残る書き出しを書くことができるでしょうか。

ここでは、作文の書き出しを考える際に役立つ3つのポイントについて詳しく解説します。3つのポイントを意識することで、作文の書き出しに悩むことは少なくなるでしょう。

読者に「もっと読みたい」と思わせるインパクトのある文章に

作文の書き出しでは、インパクトのある文章を使うことが重要です。博物館に行ったとして「博物館に行きました」と書いただけでは、想像をかき立てられず、面白みに欠けてしまうでしょう。

よりインパクトのある書き出しにするためには、体験したことや感じたことを以下のように具体的に書きましょう。

「博物館に行ったら、僕たちを丸呑みにできそうなほど、大きな口を開けた恐竜の骨が展示されていました」

ポイントは「丸呑みにできそうなほど」という具体的な表現を加えると、自分の体験を読者にインパクトを以って伝えることができます。

読者はこの一文を読むだけで「どんな恐竜だったのか?」「その後どうしたんだろう?」と想像力がかき立てられるため、続きを読みたいと思ってもらえる可能性が高くなります。

読者に作文の雰囲気を伝える創造性の高い文章にする

作文の書き出しは、読者が想像力を膨らませるような、創造性の高い文章を書くことを意識しましょう。

たとえば、「博物館に行ったら、僕たちを丸呑みにできそうなほど、大きな口を開けた恐竜の骨が展示されていました」という文章は、展示物の大きさと迫力を読者に伝えてくれる上に、大きな骨を見て興奮している様子も想像できます。

想像力が膨らまない文章は読者の記憶に残らず、読んでいても楽しく感じない可能性があります。

そのため、出来事を淡々と書くのではなく「楽しい」や「うれしい」といったさまざまな感情を文章に込めることで、創造性が高い書き出しを書けるようになるでしょう。

読者に自分の考えや気持ちを伝え興味を引く

作文の書き出しでは、自分の考えや意見などを書くことが大切です。自分の考えや視点が書かれていない文章は、何がいいたいかが読み取れない可能性があるため、印象に残りにくく、読者の興味を引けない可能性があります。

本を読んで、「悲しい気分になった」「最高だと思った」と感じたら、ストレートに感じたことや思ったことを書きましょう。

自分の気持ちを文章にすることが苦手な場合は、本や新聞を読んで語彙力を高めるとよいでしょう。多くの文章に触れることで、自分の感情や考えをより正確に伝えられるようになります。

【8選】インパクトのある書き出しの例

ここからは読者の印象に残りやすいインパクトのある書き出しを、例文を交えて8個紹介します。読者の印象に残りやすい書き出しには、音や人の会話からはじめる方法があります。

紹介する書き出し例を参考にすることで、印象に残る書き出しを書けるようになるでしょう。

会話文からはじめる

書き出しに会話文を用いると、読者に感情を伝えやすくなります。特に、ワクワクしている様子や感動を表現する際にとても有効です。

人は会話文をみると、脳内で実際の会話のように変換します。そうすると、読者は声の調子や感情もイメージして文章を読むので、感情移入しやすくなります。

たとえば、以下の2つの文章を見比べてみましょう。

・「遊園地に行きたいとお父さんにいいました」

・「遊園地に行きたい!」とお父さんにいいました。

会話文を入れることで、後者がより感情をダイレクトに伝えています。

このように書き出しに会話文を加えると、感情のこもった、読者にイメージが伝わりやすい文章となります。

音からはじめる

多様な音を用いることで、場の雰囲気をより読者に伝えやすくなることに加え、先の展開への期待感を高める効果があります。

たとえば「ドタドタドタと廊下を走る音が聞こえる」という書き出しでは、急いでいる人物の足音が「何か」が起こっていることを連想させます。

すると読者は「何が起こったんだろう?」という気持ちになり、続きを読みたくなるでしょう。

問いかけからはじめる

問いかけから書き出すことで、読者は質問されているように感じるため、インパクトを持ってもらえるでしょう。

たとえば「〜です」「〜だと思います」といった表現を「〜ですよね?」「〜だと思いますか?」という問いかけ形式にすることで、読者が文章を読みながら、自分の頭で考えてくれる内容になります。

考えさせることで、自然と頭に残る文章になるので、書き出し方で悩んだ場合は、問いかけ形式を使ってみるといいでしょう。

自分の意見からはじめる

冒頭から自分の意見をはっきりさせておくことで、その後に理由や背景を説明する流れを作れるので、読者が内容を把握しやすくなります。

たとえば、「僕は勉強が好きですが、体育は好きではありません」という書き出し文であれば、作文を書いている子が「運動が苦手なんだな」と読者がすぐに理解できるでしょう。

例えからはじめる

たとえば、「お母さんの笑顔は、暖かい春の日差しのようです」という例えからの書き出しは、母親の笑顔を春の柔らかな光に例えることで、その優しさや温かさを表現しています。

この場合、身近なものを美しい現象に例えることで、読者の想像力を刺激し、インパクトのあるイメージを作り出せます。

加えて、比喩表現は記憶にも残りやすいため、読者からの評価も高くなるでしょう。

物語りのようにはじめる

日常生活の小さな出来事であっても、物語のように書くだけで、一味違った文章になります。

たとえば「雨宿りをしていた公園で耳を澄ませると、雨粒が葉を叩く音がまるでオーケストラのような演奏に聴こえた」と書くと、ただの雨宿りがドラマチックなものになります。

このように、単純な出来事も物語風に表現することで、読者の心に残るエピソードになるでしょう。

新しい気づきや発見からはじめる

さまざま出来事や体験、勉強から得た発見などを書き出し文にすることで、文章に説得力を持たせることができます。

たとえば、読書感想文で「今まで私は○○について××と思っていましたが、この本を読んで、違う考え方もあるのだと気づきました」という書き出しは、書き手の変化や成長がわかるので読者に好感を持たれるでしょう。

また、書き手の気持ちをストレートに読者へ伝えることで、読者を引き込むことが可能です。

告白からはじめる

秘密の告白やその背景にスポットライトを当てる書き出しにすることで、読者の興味関心を引きます。

たとえば、「僕は今まで黙っていたことがあります」という告白から書き出した場合「どんなことを黙っていたの?」と読者は興味をそそられます。

続く本文では「黙っていたことについて」や「黙っていた理由」などについて掘り下げて書いていけば、より話の展開に引き込むことができるでしょう。

【年齢別】作文の書き出しのコツ

作文の書き出しのコツは、年齢や学年によって異なります。

小学校低学年から高学年・中学生・高校生には、それぞれの教育段階に沿った書き出しの方法があります。

それぞれの学年に合わせた書き出しのコツを紹介するので、次に作文を書く機会に活用してみてください。

【小学生低学年(1-3年生)】作文の書き出しのコツ

小学生1年生の作文の書き出しを書くコツは、「いつ、どこ、誰」をはっきりさせることです。

加えて「ガラガラ」「きらきら」などの、擬音を使った表現を使って、書きたいことを書きましょう。書き出しだけに限らず、面白い作文を作ることができます。

小学生2〜3年生のレベルでは、さらに進んで、タイトルの工夫や比喩表現などにもチャレンジしてみることをおすすめします。

もしも学校以外で勉強を考えているなら、comottoがおすすめです。

学校の授業だけでなく、さまざまな年齢層の子ども向けの教育サービスやイベントが開催されており、現代社会に適したスキルを身に付けることができます。

出典:comottoでのまなび|comotto

【小学生高学年(4-6年生)】作文の書き出しのコツ

小学4〜6年生の作文の書き出しのコツは、表現の工夫と創造力です。また自分の体験や感情を組み合わせることで、書き出しのレパートリーが増えていくでしょう。

たとえば、ハイキングに行った感想を書くなら、「私は夏休みに、家族と山へハイキングに行きました。新鮮な空気をいっぱい吸い込んだら、まるで水で顔を洗ったように気持ちがよかったです」とすると、情景がイメージしやすくなります。

また、段落と文体(です・ます)の統一も意識して書いていきましょう。

もし学校以外で勉強を考えている場合、comottoがおすすめです。comottoでは、さまざまな年齢層の子ども向けの教育サービスやイベントが開催されており、現代社会に適したスキルを身に付けることができます。

出典:comotto でのまなび|comotto

【中学生】作文の書き出しのコツ

中学生になると、思考力や表現力が成長し、自分の考えや感覚をはっきりと主張できるようになってくるでしょう。

作文の書き出しでも、自分が伝えたい考えやテーマを明確に書くように意識しましょう。

さらに、主語や述語の関係に注意し、語尾を統一することで、読み手にとって理解しやすく、読みやすい文章を作ることができるようになります。

新しい言葉の使い方や、さまざまな比喩表現を用いる書き方にも挑戦してみることで、創作の幅も広がっていくでしょう。

【高校生】作文の書き出しのコツ

高校生レベルの作文の書き出しでは、テーマをしっかりと示し、内容も深く掘り下げて書くことが大切です。

同時に、高校生が書く文章は、主題と論理をわかりやすくまとめることも求められるでしょう。また、この時期には小論文を書く機会も増えていきます。

小論文では、自分の意見や考えをきちんと理論立てて書き、それを裏付ける具体的な例やデータを使って説明することが求められます。作文でも小論文でも、書きはじめる前に自分の考えをしっかり整理することが大切です。

書き出しの書き方のコツをつかんで作文上手になろう!

この記事では、作文の書き出し方のポイントと、書き出し例について紹介しました。

作文の書き出しは、全体の印象を決める大事な部分です。書き出しを少し工夫するだけで、読みやすくて面白い文章になります。

作文の書き出しは、この記事で紹介したようにいろんな表現方法があります。それらを駆使すれば、読者は最後までしっかり読んでくれる可能性が高くなるでしょう。この記事を参考にして、引き込まれるような書き出しを考えることから、はじめてみましょう。

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