そろばんをはじめるのは何歳からがベスト?子どもの発達段階や興味に合わせて時期を決めよう

そろばんをはじめるのは何歳からがベスト?子どもの発達段階や興味に合わせて時期を決めよう

そろばんって何歳からはじめるとよいのだろう、と思っている方も多いのではないでしょうか。本記事では、そろばんを習うと身に付けられる能力にはどのようなものがあるのか、何歳からはじめるといいのかなどを紹介します。子どもの習いごとを探している方は参考にしてください。

「そろばんは何歳からはじめるのがおすすめ?」

 「そろばんを習うメリットって何だろう?」

 「そろばん教室を決めるときのポイントは?」

 このように、そろばんについて興味を持っている人も多いのではないでしょうか。

本記事ではそろばんはどのような能力を伸ばせるのか、何歳からそろばんをはじめるのがおすすめなのか、子どもにそろばんを学ばせる方法や教室の選び方などを紹介します。

この記事を読むことで、そろばんを早くから習っておくことのメリットがわかります。また、子どもに何の習いごとをさせたいか考える際の参考にもなるでしょう。

そろばんに興味を持っている方、子どもに何を習わせるか悩んでいる方はぜひこの記事を参考にしてください。

そろばんは何歳からはじめるのがベスト?

目で見て指先を使うそろばんは、脳を活性化させる効果があるといわれています。子どもの脳は12歳頃までに急激な勢いで発達するといわれていることから、そろばんをはじめるのは早ければ早いほどよいでしょう。

習う年齢が早ければ、そろばんによって、得られるさまざまな効果を習得する可能性が上がります。

まず、そろばんをはじめるにあたってベストなタイミングを紹介します。子どもに何歳からそろばんを習わせるか迷っている方は参考にしてください。

出典:そろばんの効用|日本珠算連盟

出典:「脳と心の発達メカニズム~五感の刺激の大切さ~」|東京都教育委員会

数字の概念が理解できるのは3歳頃

数字の概念が理解できれば、そろばんをはじめてもよいでしょう。数字の概念が理解できるのは大体3歳頃といわれているため、そのくらいからそろばんを習わせることもおすすめです。

3歳くらいの数字の概念の理解は「1、2、3、4、5」と数えられるようになってきた、ぱっと見た瞬間に「2個ある」「3個ある」とものの個数を識別できる、などです。

子どもがそろばんに興味を持ったタイミングもおすすめ

本人が興味を持ったタイミングからはじめることで、楽しく集中してそろばんに取組める可能性が高いです。

小学校で算数がはじまってからそろばんをはじめた場合、数字の概念を理解していることから、そろばんの上達が早い利点もあります。

そろばんはいつまでに習うのがよい?

そろばんは、何歳からはじめたからよいというものではなく、その子の事情によってさまざまです。部活動や学校活動の事情、検定との兼ね合いなどの要素を考慮して、はじめる時期を決めるようにしましょう。

そろばんを習うメリット

そろばんを習うことで得られるメリットには、どのようなものがあるか知りたい方も多いでしょう。電卓が普及している現代でも、そろばんが人気の習いごととして存在しているのは、相応の理由があると思ってよいでしょう。

そろばんを習うことは、算数以外の科目にもプラスの影響を与える可能性があるといわれています。具体的には以下のような能力が身に付く可能性が高いでしょう。

  • 向上心が高まるようになる
  • 論理的な思考力が身に付く
  • 判断力や情報処理能力が高まる
  • 発想力やひらめき力が高まる
  • 記憶力が鍛えられる
  • 集中力が高まっていく
  • 計算が早くなる
  • STEM教育の土台作りに有効である

向上心が高まるようになる

そろばんを使うときは指先を使って珠を弾きます。指先を繰り返し動かすことで、脳のなかの前頭葉が活発に働くようになるといわれています。

前頭葉は、やる気を司る機能を持つ脳の部分です。ものごとに興味を持って取組むためには、前頭葉の発達が必要になります。

指先を細かく動かすそろばんをすることで、前頭葉を刺激して「やってみよう」という向上心を高める効果があるでしょう。

出典:脳について|稲村脳神経外科クリニック

論理的な思考力が身に付く

そろばんは「珠を弾く(原因)と数が変わる(結果)」という流れがあり、論理性がわかりやすいものです。そろばんを習うことで、自然に理屈を追いかける思考が定着し、論理的な思考力の土台ができあがる可能性があります。

論理的思考を持っておくと、根拠となるものから結果に至るまでの流れをスムーズに整理できるようになります。理屈の流れを追えるようになるため、問題解決力が身に付くでしょう。

判断力や情報処理能力が高まる

高速で高精度に計算をしていくそろばんは、多くの情報を素早く処理する能力が身に付いていくでしょう。頭の回転が速くなり、判断力や情報処理能力を高めることにつながります。

判断力・情報処理能力が高いことによって、短時間で適切な判断ができるようになるでしょう。また、対人関係でもテンポよく受け答えができるなど、コミュニケーション能力も向上する効果が見込めます。

発想力やひらめき力が高まる

想像力や発想力などイメージする力の元となる右脳は、指先を使うことで発達するといわれています。計算というと左脳のイメージを持つ方も多いでしょう。しかし、そろばんは指先を使って、珠を弾くことから右脳を活性化する効果が期待できます。

右脳が刺激されることで発想やひらめき力が高まると、今までにないアイデアや考え方などが生み出せる力がついていくでしょう。勉強や仕事の仕方でも効率のよい方法を見つけることにもつながり、子どもの将来にとってもプラスになる面が多いです。

出典:そろばんの効用|日本珠算連盟

記憶力が鍛えられる

そろばんは、頭のなかで数字を思い浮かべながら計算していくことや、指先を使うことで右脳を活性化させる効果が期待できるため、記憶力を鍛えられるともいわれています。

そろばんを続けることで、記憶力は鍛えられていくでしょう。記憶力が高ければ、初対面の人もすぐに名前を覚えられる、初めていわれた指示も記憶できるなど、人間関係や学校、仕事においても役立ちます。

集中力が高まっていく

そろばんは、表示された数字を一瞬で認識する、数の読み上げを聞くなど、問題を出されるごとに集中して行います。

次々と問題が出てくるため、集中力が高い状態を持続させられるかという点も訓練できるでしょう。そのため、そろばんを続けることで集中力を伸ばしていける効果があります。

集中力が身に付くと、新しく覚えるようなものも頭に入りやすくなります。知識やスキルを身に付ける際に活かせるでしょう。

計算が早くなる

そろばんを習うことで、頭のなかでそろばんを弾くイメージが持てるようになり、計算が早くなるでしょう。

計算力が上がることによって、算数や数学では問題を多くこなせるようになり、自信が持てる面が増えるでしょう。生活のなかでも、お金の計算や誰かとものを分けるときなどに計算力が必要になります。

STEM教育の土台作りに有効である

STEM教育は、テクノロジストに必須となる理系的な素養を身に付けるために必要とされているもので、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(教養)、Mathematics(数学)の頭文字をとった言葉です。

STEM教育によって、問題解決やクリティカルシンキング、協働能力などが向上し、現代社会において求められるスキルが育まれます。

そろばんは、論理的思考が身に付く、計算が早くなるなど、幼少期からはじめられる理系的な素養があります。STEM教育の観点から見ても、非常に有効な習いごとといえるでしょう。

出典:STEAM教育等の各教科等横断的な学習の推進|文部科学省

出典:STEAM教育等の教科等横断的な学習の推進について|文部科学省

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子どもにそろばんを学ばせる方法

子どもにそろばんを学ばせる方法は、どういう目的でそろばんができるようになりたいかにもよって変わってくるでしょう。

そろばんに触れてみたい、そろばんの基礎を知りたいというところまでなのか、そろばん検定での段位の取得をめざすなど、本格的に学びたいのかによっておすすめの学習方法は異なります。

ここからは、子どもにそろばんを学ばせる方法を紹介するため、そろばんに対する子どもの気持ちを汲みながら無理なく続けていける学習方法を探してみてください。

保護者が子どもにそろばんを教える

教室に通うことがネックになっている場合は、保護者が子どもにそろばんを教える方法もあります。自宅で保護者が教えることが可能であれば、無理に教室に通わせる必要はないでしょう。

教室では通える年齢が制限されていることもありますが、保護者が教えられるのであれば、子どもの年齢が低いうちからそろばんをはじめられる利点があります。

そろばん教室に通わせる

そろばん教室では不明点を先生に質問できるため、スムーズに学べるメリットがあります。

また、教室に通う場合は一緒にそろばんを習うお友達がいる環境になるため、競争心が高まり、モチベーションも上がりやすいでしょう。

何歳からはじめる場合も「そろばん教室選び」が大切

何歳からはじめる場合でも、そろばんの教室選びで失敗してしまうと通い続けることが難しくなるでしょう。

そろばん教室の選び方は、子どもに合っているかどうかが大切です。通うことが苦にならないか、子どもが教室を楽しいと思えるかなどを気にして教室を選んであげましょう。

自宅から通いやすい教室を選ぶ

習いごとの継続が辛くなる原因に多いのが、教室に通いやすいかどうかです。自宅から教室が遠く、通うことが大変な場合は子どもが疲れてしまう可能性があります。

電車やバスを使う場合は「行くのが面倒だから家にいたい」といい出すこともあるでしょう。また、雨や雪、風の強い日など天候が悪いこともあるため、徒歩で通う場合は教室に向かうのが億劫になりがちです。

ある程度の期間そろばん教室に通ってほしい方は、自宅から通いやすいかを判断基準に入れて教室を選ぶことをおすすめします。

そろばんを習う目的に合わせて教室を選ぶ

そろばんを習う子どもには、楽しく学びたいケースや検定試験の合格をめざすケースがあり、目的に合った教室を選ぶことが重要になります。

目的に合わない環境を選んでしまった場合、希望していた結果が望めない可能性が高くなるでしょう。

たとえば「楽しく通える環境で長く続けてほしい」場合は、教室の雰囲気や先生との相性が重要になります。逆に「段位の取得をめざしたい」場合は、段位合格の経験がある教室を探すのがおすすめです。

そろばんははじめての習いごとにおすすめ

そろばんの上達は、さまざまな能力の向上に関係しているため、子どもの強みを増やしていくことにもつながるでしょう。小さいうちからそろばんに触れさせることで、脳を活性化させる効果も見込めることから、はじめての習いごととしておすすめです。

子どもがある程度数の概念が理解できていて、そろばんに興味を持っていそうな場合は、そろばん教室へ通うのもよいでしょう。

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