中学生に渡すお小遣いはいくらが平均?お金の使い道や子どもへの渡し方をご紹介!
中学生のお小遣いをいくら渡せばよいのか悩んでいる人も多いでしょう。この記事では、中学生に渡すお小遣いの平均金額や渡し方、中学生のお金の使い道、貯金の有無などを紹介します。最近の中学生のお小遣いについて知りたい人は要チェックです。
「中学生のお小遣いはいくら渡せばよいんだろう?」
「中学生のお小遣いの渡し方はどんな方法があるの?」
「中学生のお小遣いの使い道や貯金の有無は?」
このように、中学生の子どもがいるご家庭では、お小遣いに関するさまざまな疑問や悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、中学生のお小遣い事情を詳しく解説しています。
この記事を読むことで、中学生のお小遣いの月の平均金額や使い道、渡し方、貯金のリアルなどを把握できます。その知識をもとに、中学生のお小遣いのルールを決めることで、子どもの金銭感覚を養えるでしょう。
中学生の子どものお小遣いの金額や渡し方などで悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
中学生でお小遣いをもらっている割合は約80%
金融広報中央委員会が行った、2015年度調査「子どもの暮らしとお金に関する調査(第3回)」では、中学生でお小遣いをもらっている子どもの割合は83.2%です。
また、誰からもらっているかは、親が92.3%、祖父母が34.3%、親戚が7.8%、そのほかが1.7%です。祖父母からもらっている子どもの割合は約3割ですが、親からもらっている子どもの割合が9割以上と、特に多いことがわかるでしょう。
出典:「子どもの暮らしとお金に関する調査」(第3回)2015年度調査|金融広報中央委員会
中学生がもらうお小遣いの月の平均金額は2,500円程度
中学生の1か月のお小遣いの平均金額は約2,500円です。特に回答が多いのは1,000円~2,000円ですが、30%近くの子どもが3,000円以上もらっているため、平均は少し高めの金額です。なかには、5,000円以上もらっている子どもが約9%います。
部活動の有無や行動範囲などによっても金額設定に差があります。必要な出費を考え、余らない金額を意識して、金額を設定している家庭が多いです。
小学生からお小遣いを渡す家庭が多い
中学生と比べると、小学生はお小遣いをもらっている子どもの割合が少ないです。しかし、小学生でも7割強の子どもはすでにもらっているため、小学生から渡しはじめる家庭が多いということになります。
もらっている子どもの割合は、中学生が特に多く、高校生になると少し減ります。なぜ減るのかというと、高校生はアルバイトができるようになるため、渡さなくなる家庭もあるからだと考えられるでしょう。
お小遣いの使い方・使い道で最も多いのは「食費」
中学生のお金の使い方・使い道で、特に多いのが友達との外食・軽食代です。次いで、おやつなどの飲食物、友達へのプレゼント、文房具などが続きます。
小学生高学年では、おかしやジュース、おもちゃ類、まんがなどが上位です。中学生になると、友達付き合いにお金を使う子どもの割合が増えます。
また、小学生のときより行動範囲が広がるため、休日に遊びにいく際の交通費や映画・ライブのチケットなども上位に入るようになります。
お小遣いの渡し方
お小遣いを渡す際は、金額だけでなく渡し方も重要です。渡し方は家庭によって異なりますが、主に4つのパターンがあります。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、子どもに何を身に付けさせたいかを考えたうえで、子どもとしっかり話し合って適切な方法を選びましょう。
月ごと決まった額を渡す月額制
月額制は、月に1度のタイミングで決まった金額を渡す方法です。毎月限られた予算内でやりくりすることになるため、計画的にお金を使う能力を身に付けられるでしょう。定額のため、渡す方の親も家計を管理しやすいです。
一方で、毎月決まったタイミングでお金を渡すため、子どもがお金をもらえるのが当たり前だと考えるようになる可能性があります。お金は労働の対価としてもらえるものと教えたい場合は、月額性は向いていないでしょう。
ほしいものがあるときなどに渡す都度制
都度制は、ほしいものがあるときなど、お金が必要なときに渡す方法です。子どもはお金をもらうために親を説得しなければならず、提案力や交渉力などを身に付けられるでしょう。子どもとのコミュニケーションの機会も増えます。
ただし、いわれるがままに渡すと、ほしいといえば何でも買ってもらえると勘違いする可能性があるため注意しましょう。また、ほしいときにもらえるためお金を管理し、限られた予算内でやりくりする能力が身に付きにくい点もデメリットです。
家事やお手伝いをしたときに渡す報酬制
報酬制は、お手伝いや学校の成績に応じてお金を渡す方法です。「トイレ掃除したら〇円」のように設定し、労働の対価としてお金を渡します。「テストで高得点を取ったら〇円」と設定するのもおすすめです。
この渡し方は、お金は働いて得るものという考えを身に付けやすいでしょう。子どもが自らお手伝いや勉強をするきっかけにもなります。一方で、お金がもらえないと、お手伝いや勉強をしない子どもになる可能性があるため注意が必要です。
1年分をまとめて渡す一括制
一括制は、年のはじめに一年分の金額をまとめて渡す方法です。長期的な計画を立ててお金を管理しなければならず、月額制より金銭感覚が身に付きやすくなります。毎月いくらずつ使えるか計算することで、算数の勉強にもなるでしょう。
ただし、一年間にわたってお金を計画的に使うのは大人でも難しいため、最初は親が子どもに適切なお金の使い方を教える必要があります。
中学生の子どもの貯金のリアルは?
中学生のうちから、コツコツ貯金・預金をしている子どももいます。
お金を貯めることで、親に頼ることなくほしいものを買えるようになります。貯金・預金の習慣が身に付くため、大人になってからのお金の管理にも役立つでしょう。ここでは中学生の貯金や貯蓄について紹介します。
貯金・貯蓄の有無
金融広報中央委員会が行った、2015年度調査「子どもの暮らしとお金に関する調査(第3回)」では、中学生で自分の貯金・預金がある子どもの割合は39.9%です。約4割の子どもが銀行や郵便局などに自分のお金を預けています。
また、貯金・預金があるけれど、家族が管理しているためよくわからないという子どもの割合は34.7%です。貯金・預金がない子どもの割合は11.6%、不明な子どもの割合は12.8%です。
出典:「子どもの暮らしとお金に関する調査」(第3回)2015年度調査|金融広報中央委員会
貯金・貯蓄の方法
金融広報中央委員会が行った、2015年度調査「子どもの暮らしとお金に関する調査(第3回)」では、中学生の34.9%がATMを利用したことがあると回答しています。ATMを利用したことがないと回答している子どもの割合は64.4%です。
また、中学生の29.1%はキャッシュカードを自分で保管していると回答しています。カードを使うときだけ借りて、ATMへは1人で行く子どもの割合は9.9%で、預けている人と一緒にATMへ行って利用する子どもの割合は50.6%です。
中学生の大半はATMを利用したことがなく、キャッシュカードを自分で保管している子どもも多くありません。高校生になると、ATMを利用したことがある子どもが約6割、キャッシュカードを自分で保管している子どもが約7割になります。
出典:「子どもの暮らしとお金に関する調査」(第3回)2015年度調査|金融広報中央委員会
お小遣い帳をつけている人はどのくらいいる?
金融広報中央委員会が行った、2015年度調査「子どもの暮らしとお金に関する調査(第3回)」では、中学生でお小遣い帳をつけている子どもの割合は約2割です。
使ったその日につけるのが7.2%、1週間ごとなど定期的につけるのが2.3%、たまにつけるのが12.5%となっています。全然つけないと回答している子どもが75.6%で、ほとんどの子どもはお小遣い帳をつけていません。
お小遣い帳をつけると、自分の使ったお金を把握しやすくなり、無駄遣いを減らせます。お金を使いすぎてしまう子どもには、お金の使い道を記録しておくことをすすめましょう。
出典:「子どもの暮らしとお金に関する調査」(第3回)2015年度調査|金融広報中央委員会
お小遣い制度で子どもがお金とうまく付き合えるようにしよう
中学生になると交友関係や行動範囲が広がり、自由に使えるお金が必要になります。金額や渡し方などを考慮してお金を渡すことで、子どものうちから適切な金銭感覚や管理能力なども身に付けられます。
お小遣い制度をスタートし、子どもがお金とうまく付き合えるようにサポートしましょう。