折り紙を使ったコマの作り方!1枚から7枚までの折り方・よく回すコツを解説
子どもと一緒に作れる折り紙のコマを探している方も多いのではないでしょうか。本記事では、折り紙を使用するコマにはどんな種類があるのか、実際の作り方などを紹介します。子どもと折り紙を使って遊びたい方、コマを身近なもので作りたい方はぜひ参考にしてください。
「折り紙でコマって作れるのかな?」
「どういう形のコマが折り紙でできるの?」
「複数枚の折り紙を使ってコマを作る方法はある?」
このように、折り紙で作成できるコマに関して興味を持っている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、折り紙から作成できるコマにはどのようなものがあるのか、折る際の手順などを紹介します。
くるくると回せる立体的なコマから壁に飾ることもできる平面的なコマ、何枚か折り紙を使ったデザイン性あるコマなど、さまざまな種類をお伝えしていきます。
この記事を読むことで、コマの作り方を知る機会になるでしょう。子どもと一緒にコマを作ることや、回して遊ぶことも可能です。コマを自作してみたいという方、折り紙や工作に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
折り紙で作ることができるコマの種類
折り紙で作ることができるコマにはさまざまな種類があり、それぞれに魅力といえる特徴があります。はじめに、折り紙で作成できるコマの種類を紹介します。
子どもとの遊びでコマを使ってみようという方は、遊びの目的に合うコマがあるか、ぜひ探してみてください。
平面のコマ
平面のコマは、1枚の折り紙から作成できます。材料が少なく、工作が苦手な方も簡単にチャレンジできるでしょう。小さな子どもと一緒に、コマづくりをしたい方におすすめです。
アレンジを加えた折り方もあり、オリジナリティを入れることも可能です。形状が平面のため壁に飾ってインテリアとして楽しむこともできます。
立体のコマ
立体のコマは、1枚の折り紙で作るものもあれば、複数枚使って作るものもあります。複数の折り紙を使うコマは、違う色や柄の折り紙も使用できるため、回すと華やかな見栄えになるでしょう。
つまようじを使って作るコマ
つまようじを使って作るコマは、折り紙でコマの形を作った後につまようじを刺すことで完成します。くるくる回して遊べるため、動きを見て楽しめるでしょう。きょうだいや友達同士でどれだけ長くコマが回るか、競争して遊ぶことも可能です。
注意点として、つまようじを使うため怪我をしないように気をつけてください。先が尖っていることから刺さる危険性があります。そのため、小さな子どもが一人で作るにはケガの危険もあることから、保護者と一緒に作ることがおすすめです。
吹きゴマ
吹きゴマは、6枚の折り紙を使って作る立体のコマです。頂点部分を手の平で挟むように持って、真上から息をフーッとかけるとコマが回転します。吹くことで、遊びながら口の周りの筋肉を鍛えられるでしょう。
実践!折り紙でのコマ作り
折り紙を使う枚数によって、できあがるコマの形は変わってきます。枚数が多いほど、それに比例するように作成の難易度も上がるため、子どもと楽しく作れるレベルのコマを選びましょう。
折り紙1枚とつまようじ1本でのコマづくり
コマの本体を作る折り紙1枚とつまようじ1本、マスキングテープを用意します。以下の順番に沿って作ってみてください。
1.折り紙を縦と横半分に折り、十字の折り目ができた状態にします。
2.一度開き、右側を中央にできた折り線に合わせて折ります。
3.2で折った部分をさらに中央で谷折りすると、細長い四角ができます。
4.3でできた状態からひっくり返して、先ほど折っていない方を折り線に合わせて半分に折ります。
5.4からもう一度半分に折り、さらに折ると細い長方形ができます。
6.細い長方形の状態から半分に折り、折り目をつけます。半分の折り目に沿って右斜め上向きに折ります。
7.6の状態から右斜め上向きに折った部分を、元の形と並行になるように上向きにして折ります。
8.7の状態で上向きにした部分を今度は左斜め下に折り、先端部分を裏側に隠します。
9.裏返します。
10.8で隠した先端を覆うように余っている部分を折り込みます。
11.ひし形を保つことを意識しながら、三角に折ります。
12.最後に余った端を三角部分の隙間に差し込み、ひし形の形ができます。コマの本体は完成です。
13.つまようじを半分に切ります。
14.つまようじの尖っている下の部分を本体の中央に刺しこみます。
15.つまようじの(上部)にマスキングテープを貼って完成です。
1枚の折り紙だけを使った平面のコマ作り
1枚の折り紙だけを使った平面のコマの折り方は以下の手順になります。折り紙の色や柄の種類を変えると雰囲気が変わるでしょう。
1.折り紙を縦と横半分に折り、十字の折り目ができた状態にします。
2.真ん中の線に合わせて、斜めに折り三角形を作ります。家のような形になります。
3.裏返します。
4.3の状態から尖っている形の先が少しだけ出るように三角形を作っていない方を上に折ります。コマの上の部分ができます。
5.裏返します。
6.三角が飛び出ていない方の両端を真ん中の折り目に合わせて折ります。
7.さらに三角が飛び出ていない方の両端をそれぞれ三角に折ります。そうするとコマの下の部分ができます。
8.裏返して完成です。
3枚の折り紙を使ったコマ作り
平面のコマより難易度が高い立体のコマ作りに入ります。折り紙は、土台部分、固定部分、つまみ部分を作るために3枚用意しましょう。最初に土台部分の折り方から説明します。
1.折り紙を対角線上に半分に折って折り目を作ります。
2.4つの角を中心に合わせて折ります。
3.さらに角を中心に合わせて折ります。
4.2・3で折った折り紙を広げます。
5.白い面(裏)を表にして折り目に沿って折ります。角をつまんで伸ばし、折りたたみます。折りたたむことでできた三角の部分を立たせ、それ以外の部分は正方形になった状態にします。
6.角を開いてつぶし、正方形の形が4つできるようにします。
7.6で作った正方形の口が空いている方を三角に山折りします。
8.外側の4つの角を内側へ折ります。
9.7・8で折ったところを開きます。
10.9の状態の角を開いて内側に折り込みます。細長いひし形が4つできている状態です。
11.細長いひし形同士の間にある内側の角を、4つすべて外に向かって折ります。
次は、真ん中部分の折り方です。真ん中は、土台部分とつまみ部分を固定する部分です。ていねいに作りましょう。
1.折り紙を対角線上に半分に折って折り目を作ります。
2.4つの角を中心に合わせて折ります。
3.2の状態のまま裏返して、角を中心に合わせて折ります。
4.3の状態のまま裏返して、角を中心に合わせて折ります。
5.4の状態のまま裏返して、角を中心に合わせて折ります。
6.内側の角を外側の角に合わせてすべて折ります。
最後は、つまみ部分の作り方の手順です。
1.折り紙を対角線上に半分に折って折り目を作ります。
2.4つの角を中心に合わせて折ります。
3.さらに角を中心に合わせて折ります。
4.もう1度角を中心に合わせて折ります。
5.裏返して折り筋をつまみながら折ると、立体的で手裏剣のような形ができます。
コマの土台部分、真ん中の固定部分、つまみ部分の用意ができた後は、それぞれを組み立てます。
1.土台部分の開いたところに真ん中部分の角を差し込みます。
2.土台と真ん中部分の固定を強くするため、土台部分の角を真ん中部分の隙間に折って差し込みます。見た目が花のような形になります。
3.つまみ部分を真ん中部分の隙間に差し込み完成です。
4枚の折り紙を使ったコマ作り
4枚の折り紙を使ったコマは、コマの本体となる手裏剣の形とコマの軸となるパーツをそれぞれ2枚の折り紙を使って作ります。最初は手裏剣の折り方の手順を紹介します。
1.折り紙を縦半分に折って折り目を作ります。
2.中央にできた折り線に合わせて、両端を半分に折ります。 扉のような形になります。
3.さらに半分に折った上で、中央に向かって谷にして折り込みます。
もう1枚の折り紙でも1~3の手順を行っておきましょう。以下からは2枚同時に作成します。
4.3で作成した真ん中の折り目に合わせるように左部分は上に右部分は下に折ります。もう片方は最初に折った方と左右を逆にして折ります。
5.2枚ともひっくり返します。
6.両端にできた正方形は真ん中にできている台形に合わせ、Zのような形になるように三角を折ります。もう片方も同様に折りましょう。もう片方はZを反対にしたような形になります。
4~6の手順ができましたら、次は組み合わせます。
7.Zの形に折った方に、ひっくり返したもう片方を交差させるように乗せます。
8.Zの形に折った方の両端をもう片方の真ん中に向かって三角に折り込みます。このとき、上に重ねた方を開き、Zの形に折った両端を開いたところに挟み込むように折りましょう。
9.ひっくり返します。
10.ひっくり返すと三角のポケットができていますので、そこにもう片方の部分を入れ込みましょう。両方を入れたら完成です。
続いては、コマの本体部分の作り方を紹介します。同じものを2つ作るため、折り紙は2枚使用します。
1.折り紙を対角線上に半分に折って折り目を作ります。
2.折り紙を縦と横半分に折り、十字の折り目を作ります。✕と十字の折り目ができている状態です。
3.折り目に沿って、すべての角を中心に向かって折ります。
4.3の状態から、もう一度すべての角を中心に向かって折ります。
5.中心にある真っすぐな折り目に向かって半分に折ります。
6.反対側も中心に向かって半分に折ります。扉のような形になります。
7.6の状態から半分に折り、さらに中心の線に向かって両端を半分に折ります。格子状の折り目を作ります。
8.折り目をつけた後は、一度4の状態まで開いてから、4つある角をつまんで箱のように形を整えます。このとき角は外に出ているようにしましょう。
9.角をギュッと中心に折り込みます。
10.9の状態にしたとき立っている角を同じ方向に倒して折ります。風車のような形ができます。
11.対角線を折り、折り目をつけます。同じように反対側の対角線にも折り目をつけます。
12.折り目をつまんで中心を立たせるように形を作ったら、コマの軸の部分が完成です。同じ要領で、もう1つ作成しましょう。
手裏剣の両面に差し込める部分があるため、そこに2つの軸パーツを差し込めばコマが完成します。
7枚の折り紙を使ったコマ作り
7枚の折り紙を使ったコマは、同じものを7つ作って組み合わせたものです。七角形のコマが完成します。作り方は以下の手順を参考にしてください。
1.折り紙を縦と横半分に折り、十字の折り目ができた状態にします。
2.右下の角を中心にあてるように折って折り目を作ります。
3.一度開き、2でできた折り目に合わせて折ります。
4.折り紙を3で折った部分を覆うように横半分に折ります。3の折り目が見えない状態になります。
5.4で覆った部分を半分に折り返します。
6.角を2で作った折り目に合わせる形で折ります。2と6を合わせると三角形ができます。
7.5と6で折った場所を開きます。4の状態に戻します。
8.6でできた折り目を今度は谷折りし、三角を作ります。
9.3で折った箇所が見えるように半分に折ります。また4の状態に戻し、半分に折ります。折り目に沿って三角に折ります。
10.裏返して何も折られていない角を上のふちに合わせて、折り目を作ります。
11.10で作った折り目を開き、今度は10で作った折り目に、合わせて三角を折ります。
12.11で作った折り目の上にある角を折って三角にします。これでパーツが完成です。
パーツが7つ必要になるため1~12の手順で同じものをあと6つ作ります。合計7つ作ると次は組み立てに入ります。
1.パーツの裏面にある袋に、同じ裏側パーツの角を入れていきます。袋に入れる部分はパーツの作成手順12で作成した箇所になります。入れた際、パーツ作成手順3の三角形の部分を外側にして入れます。
2.1の作業を繰り返し、7つすべてを組み合わせると、七角形ができます。
3.最初のパーツの角を最後のパーツのポケットに入れます。
4.真ん中に穴が開いていますので、その穴をなるべく小さくなるように形を整えます。崩れやすいのでクリップなどで止めておくとよいでしょう。
5.形を整えたら、パーツ作成手順9で作った折り目が出ている状態になっているため、こちらをすべて折り込みフックのようにします。フックのようにしたら隣のパーツの背中に差し込みます。
6.ひっくり返し、内側に押し込みながら5で入れたフックが出ていたら差し込みなおし、完成です。
折り紙で作ったコマをよく回すコツ
折り紙で作ったコマをよく回すコツは、立体のコマのつまむ部分を2、3本の指で持って回すことです。すべてのつまみを掴んでしまうと力がうまく伝わらず回転しづらくなるでしょう。
また、回転する力がコマに備わるように勢いをつけて回すことも重要なポイントです。力の加減が難しい部分もありますが、何度かチャレンジするうちにコツを掴めるでしょう。
子どもと一緒に折り紙のコマ作りを楽しもう
指先を使って作る折り紙は、器用さを鍛えるためにもおすすめの遊びです。また、集中力や創造力なども養う機会になるでしょう。
また、折り紙で作るコマのなかには、複数枚折り紙を使うものもあるため、色の組み合わせを楽しみ、色彩の感性を高めることにもつながるでしょう。
折り紙を使ったコマにはさまざまな種類があります。本記事を参考に、子どもと遊びやすそうなものを選んで作ってみましょう。親子の触れ合いの1つとしてぜひ楽しんでみてください。