【学年別】小学校の下校時間をご紹介!放課後の過ごし方や親が抱える悩みについても解説
小学生がどれぐらいの時間に学校を出て家に帰るかご存じでしょうか。この記事では、学年別、授業時間別の下校時間と下校後の過ごし方について紹介しています。下校後の過ごし方に不安を抱えている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
「小学校の下校時間は何時?」
「曜日や学年によって下校時間に違いはあるの?」
「親が仕事の家庭では、小学校下校後に子どもをどのように過ごさせているの?」
幼稚園や保育園を卒園し、小学校に入学する子どもを持つ保護者のなかには、下校時間に関してこのような不安や疑問があるのではないでしょうか。
本記事では、授業時間別および学年別の下校時間、下校後の小学生の過ごし方、子どもの下校後に関する親の悩みについて紹介していきます。
この記事を読むことで、小学生の下校時間や下校後の過ごし方が把握できるため、下校後に子どもを預かってもらえる場所の確保ができます。仕事への影響を最小限にできるでしょう。また、習いごとの時間の調整にも役立ちます。
小学校入学後の下校時間に不安を感じている方は、ぜひ、参考にしてください。
【授業時間別】小学校の下校時間
はじめに、授業時間別の下校時間について紹介していきます。
小学校では、毎日同じ時間に帰るわけではありません。4時間授業の日と5時間授業の日、6時間授業の日があり、帰る時間は異なります。
保育園に通っていた子どもが小学生になり、4時間授業で下校してくると「随分、早く帰ってくるな」と感じるでしょう。一方で、幼稚園に通っていた子どもが6時間授業で帰ってくると、遅く感じることもあるでしょう。
以下では、具体的に紹介します。
4時間授業の場合
4時間授業で下校するのは、先生の研修会や終業式、始業式、家庭訪問、個人面談など特別な行事がある場合です。また、1年生は、入学したての4月いっぱいは4時間授業で下校することが多いでしょう。
年度はじめに配られる行事予定表などで、4時間授業の日程を確認しておくことをおすすめします。
4時間授業の場合、具体的に何時頃下校するかということも気になるでしょう。4時間授業の場合、給食なしで下校するか、給食と掃除を済ませて下校するかで下校時間は変わってきます。
地域によって異なりますが、給食なしで帰る場合は午後12:00~12:30頃、給食と掃除を済ませて下校する場合は午後13:00~13:30頃を目安にするとよいでしょう。
5時間授業の場合
1、2年生は5時間授業が標準の下校時間になります。
地域によって異なりますが、5時間授業の場合、下校時間は午後2:30頃になるでしょう。
お昼頃に帰ることができる4時間授業のときと比べると、下校時間が遅くなるため注意しておきましょう。時間割や連絡帳で、子どもが何時間授業で帰宅するか確認しておくとよいでしょう。
6時間授業の場合
高学年になると6時間授業がメインになるため、帰宅時間が遅くなります。地域によって異なりますが、6時間授業の下校時間は、午後3:15~3:45頃のため、家に帰るのが午後4:00過ぎになるでしょう。
習いごとや塾に通うことを検討している方は、6時間授業で帰宅しても間に合うようにスケジュールを調整しておくことをおすすめします。
土曜日に授業がある場合
公立小学校では、平成14年度から週5日制を導入し、すべての土曜日が休みになりました。しかし、平成25年に学校教育法施行規則の一部が改正されたことで、土曜授業が可能になりました。
そのため、月1、2回程度、土曜日に授業を行う学校があります。
土曜授業の内容は自治体によって異なります。普通授業を実施するところもあれば、保護者や地域住民への公開授業、行事や体験活動といった特別授業などが行われています。
土曜授業が実施される場合、下校時間はお昼前になるでしょう。
出典:「公立小・中・高等学校における土曜授業等に関する調査」結果の概要|文部科学省
【学年別】小学校の下校時間
小学校では学年によって授業時間が異なるため、下校時間も変わってきます。入学前に学年別の下校時間についても調べておくと、下校後の預け先の確保や習いごとの調整に役立つでしょう。
ここでは、学年別の下校時間について紹介していきます。
1年生の場合
学校教育法施行規則で定められている小学1年生の標準時間数は、年間850時間です。
自治体によって日々の授業時間数は異なりますが、6時間授業は実施されておらず、5時間授業で帰るところが多いです。また、週に1日程度、4時間授業が実施されている自治体もあるため、時間割などで確認しておくとあんしんです。
下校時間は、4時間授業の場合は午後1:00~1:30、5時間授業の場合は午後2:00~2:30が目安となるでしょう。
入学直後は、4時間授業で帰ることになります。給食がはじまる前は、下校時間が午後12:00~12:30頃になるため注意しておきましょう。
出典:【資料4】授業時数特例校制度について(概要)|文部科学省
2年生の場合
学校教育法施行規則に定められている小学2年生の標準授業時数は、910時間です。授業時間が1年生に比べると60時間増えます。
週4日が5時間授業、週1日が6時間授業です。5時間授業の日は午後2:00~2:30、6時間授業の日は午後3:15~3:45が下校時間の目安になります。6時間授業の日は自宅に着くのが、午後4:00を過ぎてしまうでしょう。
1年生のときに比べ帰宅時間が遅くなるため、遠い地域から通っている場合は親が迎えに行く必要があるでしょう。また、習いごとをしている場合、学校から直行した方がよいのかどうか、検討する必要があるでしょう。
出典:【資料4】授業時数特例校制度について(概要)|文部科学省
3年生の場合
学校教育法施行規則に定められている小学3年生の標準授業時数は、980時間です。社会や理科など新しい教科が加わるため、2年生と比べると授業時間が70時間増えます。
そのため、週3日が6時間授業で、残りが5時間授業となります。5時間授業の日は午後2:00~2:30頃、6時間授業の日は午後3:15~3:45頃が下校時間の目安です。
通学距離によっても変化しますが、自宅に着くのが午後3:00を過ぎることが普通になるでしょう。冬場は日が落ちはじめる時間帯に下校することになるため、防犯ブザーを持たせて自衛させます。
出典:【資料4】授業時数特例校制度について(概要)|文部科学省
4年生の場合
学校教育法施行規則に定められている小学4年生の標準授業時数は、1015時間です。3年生と比べると、授業数は35時間増えます。
週4日が6時間授業で、5時間授業が週1日のみになります。5時間授業のある曜日は、自治体によって異なりますので、時間割で確認しておきましょう。
また、4年生になると委員会やクラブ活動などがはじまります。これらの活動がある日は、下校時間が通常よりも遅くなるため、注意しましょう。
出典:【資料4】授業時数特例校制度について(概要)|文部科学省
5年生の場合
学校教育法施行規則に定められている小学5年生の標準授業時数は、1015時間です。授業時間数は4年生と同じであるため、下校時間も変わりません。
クラブ活動や委員会活動がある日は、通常よりも下校時間が遅くなりますので、注意しましょう。
出典:【資料4】授業時数特例校制度について(概要)|文部科学省
6年生の場合
学校教育法施行規則に定められている小学6年生の標準授業時数は、1015時間です。授業時間数は4、5年生と同じであるため、下校時間も変わらないでしょう。
クラブ活動や委員会活動で通常よりも下校時間が遅くなることがありますので、確認しておくとあんしんです。
また、中学受験を予定している方は、6年生になると学校から塾に直行することもあるでしょう。塾に通う場合、帰宅時間がさらに遅くなるため、防犯教育を徹底しておくことをおすすめします。
出典:【資料4】授業時数特例校制度について(概要)|文部科学省
下校時間以降の小学生の過ごし方
小学生の下校時間は、学年や行事によって違いがあることがわかりました。1年生のうちはほかの学年よりも早く帰ってくるため、下校後にどのように過ごさせたらよいのか不安を感じる方もいるでしょう。
ここでは、下校後の小学生の過ごし方について紹介していきます。
学童保育を利用する
何らかの事情で日中家に誰もいないという家庭では、学童保育(放課後児童クラブ)の利用を検討しましょう。
学童保育とは、放課後や長期休暇中に小学生を保育する施設です。自治体が運営するものと、民間のものがあり、学校内の空き教室や専用の施設、児童館などに開設されています。
自治体運営の学童保育は、下校時間から午後6:00頃まで預かってくれます。一方、民間の学童保育は、夕方以降の預りを実施しているところもあります。
また、放課後に子どもが過ごすことができる場所として、子ども教室というものがあります。すべての子どもが参加できるもので、地域住民の協力のもと、学習支援やスポーツなどが行われているところもあります。
放課後子ども教室は、自治体によって実施状況が異なるため、興味がある方は問い合わせてみるとよいでしょう。
習いごとや塾へ行く
放課後に習いごとに通う子どもは多い傾向があります。中・高学年になると中学受験や中学の勉強に備えて、塾に通う子どもも増えてきます。放課後に時間を持て余してしまうようであれば、習いごとや塾に行くことを検討しましょう。
入学したばかりの1年生は、学校に慣れることに一生懸命であることが多いです。想像以上に精神的に疲れて帰ってくることが考えられますので、学校生活に慣れてから習いごとをはじめるとよいでしょう。
友達の家で遊ぶ
小学校に上がると交友関係が広がり、友達の家で遊ぶことも多くなります。
低学年のうちは、約束したことがあやふやになりがちです。また、子どもが相手の家の都合をしっかり確認しているかも不安になってしまうでしょう。よく遊ぶ子どもの親と連絡先を交換し、親同士で連絡を取って都合を確認するとよいでしょう。
また、子どもには、行先を事前に報告し許可を得ること、門限を守ることを約束させておくことが大切です。
宿題をする
小学校では、宿題が毎日出る場合が多いため、家に帰ったら宿題をするという過ごし方もあります。
宿題をするタイミングは、子どもの性格や家庭の事情に合わせて決めるとよいでしょう。
宿題をする習慣がついていない子どもは、帰宅後すぐにやるのがおすすめです。保護者は見守ることに徹することで、子どもは誰かにいわれなくても宿題をする習慣がつくでしょう。
家で過ごす
家で、漫画を読む、ゲームをする、友達や兄弟姉妹と遊ぶという選択肢もあります。
家で過ごす場合、ダラダラと過ごさないようにすることが大切です。家に着いた解放感から、宿題もせずにゲームをしたり、漫画を読んだりして、ダラダラと過ごしてしまう子どもはいます。
娯楽を楽しむ際にはルールを設けて、子どもが自堕落に過ごさないようにする工夫をしましょう。
子どもの下校後に関する親の悩みとは
保育園や幼稚園から小学校に上がると、子どもの過ごし方が大きく変化します。そのため、子どもの下校後の過ごし方に不安や心配を抱える方は多いでしょう。
ここでは、子どもの下校後に関する親の悩みに対して、どのように解決したらよいのか紹介していきます。
親が共働きの場合
共働きの家庭では、保育園に通っていた頃よりも下校時間が早くなることで、仕事と育児の両立が難しくなる「小1の壁」という問題が出てきます。正社員で働いていた方が、パートや時短勤務に切替を余儀なくされることもあるでしょう。
このような問題を不安に感じる場合には、先ほど紹介した学童保育のほか、チャイルドシッターの利用や祖父母などの親族への協力依頼を検討しましょう。
子どもが家にいる場合
子どもが家にいる場合、ダラダラと無意味な時間を過ごさないようにすることが大切です。
下校後に有意義な時間が過ごせるように、習いごとをはじめるなど子どもと一緒に考えましょう。家でできることはないか探している場合には、「ワンダーボックス for docomo」がおすすめです。
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親の目が届かない場合
小学生になると子どもだけで遊びに行くことが増えるため、親の目が届かないことに不安を感じる方もいるでしょう。
この場合、子どもだけで遊びに行く際のルールを設けておくことが大切です。門限の設定、誰とどこに行くのか報告させるといったお出かけのルールを事前に話し合っておきましょう。
交通ルールを守る、知らない人について行かない、問題が発生したら連絡するなど、子どもが危険な目に合わない対策も必要です。
保護者同士の連絡先がわからない場合
高学年になると交友関係がさらに広がり、遊んでいる子どもの保護者の連絡先がわからないということも心配ごとの一つになるでしょう。
事前に連絡先を交換しておくことがよい解決法です。参観日や運動会などの行事で学校に行く機会に、挨拶を兼ねて連絡先の交換をしておきましょう。
もし、行事に参加できず保護者同士で会う機会が持てない場合には、子どもに誰とよく遊んでいるか聞いておくようにしましょう。
子どもだけで留守番をする場合
学年が上がると、子どもだけで留守番する機会も出てくるでしょう。
このような場合、急病や事故、事件、災害に備えて、すぐに保護者と連絡がとれるようにしておくことが大切です。親が仕事で連絡できないという時には、近くに住む祖父母の連絡先を教えておくとよいでしょう。
また、子どもだけで留守番しているということを外部に悟られないようにすることも大切です。来客には対応しない、家族以外の電話には出ない、カーテンを閉めておくなど対策を伝えておきましょう。
子どもの下校時間を確認したい場合
帰宅時間に家に誰もいない場合、子どもがまっすぐ家に帰ったか不安になります。また、学校から直接、習いごとや塾に行く場合、目的地に着いたのか心配になるでしょう。
このような場合、子ども用GPSやICタグが導入されている学校であれば、専用のICタグの利用を検討しましょう。
子ども用GPSは、保護者のスマートフォンから子どもの位置を確認できるデバイスです。基本的にメールや通話機能がついていないため、スマートフォンの持ち込みを禁止している学校でも利用できる場合があります。興味がある方は、学校に確認してみましょう。
一方、ICタグとは、校門を通過した時間をお知らせしてくれるサービスで、一部の学校で導入されています。校門を通過したタイミングがわかれば、家に着く時間の予測ができるため、あんしんでしょう。
下校時間を把握して子どもと適切な距離を保てるようにしよう
小学校の下校時間について紹介しました。
下校時間は、学年や行事の有無によって変わります。保育園に通っている家庭では、小学校の下校時間が早いことに驚き、戸惑うこともあるでしょう。
共働きの家庭の場合は、入学前に子どもが下校後にあんしんして過ごせる場所を確保しておきましょう。また、保護者が家にいる家庭では、子どもがダラダラと過ごしてしまわないように、下校後の過ごし方を子どもと話し合うようにしましょう。