壁にぶつかる4歳児の特徴とは?発達に伴ってできるようになることや親の関わり方をご紹介

壁にぶつかる4歳児の特徴とは?発達に伴ってできるようになることや親の関わり方をご紹介

子育てをしている際にぶつかる「4歳の壁」をご存じでしょうか。本記事では、「4歳の壁」の乗り越え方から、親が4歳児とかかわる際に気をつけるべきことなどをご紹介します。4歳児の育児について疑問や不安があれば、ぜひ、チェックしてみてください。

「4歳の壁って何?」

 「4歳の壁を乗り越えるにはどうしたらよいの?」

 「4歳児に見られる発達の特徴は?」

 このように4歳児の発達、4歳の壁に疑問や不安がある方もいるのではないでしょうか。

この記事では4歳児の発達の特徴や、4歳の壁とは何かを紹介しています。記事を読むことで扱いの難しい年齢でもある4歳児とかかわる際に気をつけるべきことや多くの親が悩まされる4歳の壁についてわかるでしょう。

また、4歳の壁を乗り越える方法についても紹介しているため、4歳の壁の大変さだけでなく、それを乗り越える方法があることを知れるでしょう。

4歳の壁の乗り越え方や4歳児とかかわる際に気をつけるべきことを知りたい方は、ぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。

4歳児の発達の特徴

4歳児になるとできることが増え、心も体も大きく成長していきます。

体が成長することにより、スキップができるようになったり、精神的の成長により友達と一緒に遊ぶことを覚えたり、自分の考えを伝えられるようになったり、と著しい変化が見られるでしょう。それぞれの4歳児の特徴について紹介していきます。

急速に言語能力が発達する

4歳になると文章の組み立てやものごとを理解する能力が身に付き、自分の考えを話せるようになります。そのため、自分の気持ちや自分の考えたことを話せるようになります。

また、時間や数を理解し、時間軸を理解した話や数を数えられるようになるため日常会話がスムーズに行えるようになるでしょう。

身長が伸びて体重が増える

・男子の身長103.7cm 体重16.4kg

 ・女子の身長102.9cm 体重16.5kg

 上記のように男女ともに10cmを超える子が増えてきています。(2019年度)

男女とも一年で平均約5cm~7cm、伸びているようです。体重も約3kg増加し、運動機能が向上します。

男女ともに平均が100cmを超えてはいますが、身体的成長には個人差があります。子どもの成長を理解する上での参考にしてください。

出典:国民健康・栄養調査 |e-Stat 政府統計の総合窓口

多くの親がぶつかる「4歳の壁」とは

「4歳の壁」とは、子ども自身が変化に対応できず戸惑い、反抗的な言葉を吐いたり、怒っていたのに急に甘えてきたりすることをさします。

また、イヤイヤ期とは違い、言葉だけでなく癇癪や拗ねるなどの行動にも現れることが4歳の壁の特徴です。多くの親がこの問題にぶつかるため、「4歳児の壁」といわれています。

実際の体験をもとに、乗り越えるためにできることを紹介していきます。

「4歳の壁」を乗り越える方法

「4歳の壁」を乗り越える方法には、子どもの話を聞いてあげる、子どもにプラスになる声かけをする、子どもを甘えさせてあげる、子どもに選択肢を作る、などがあります。

どの方法も、子どもの様子や状態に合わせて選択することが重要です。癇癪を起しているのであれば、子どもの話をゆっくりと聞いてあげることが効果的です。子どもが不安な様子であれば甘えさせてあげましょう。

子どもの状況を理解し、適切な方法でアプローチすることが親の役目だといえます。

4歳児ができるようになる5つのこと

できることがどんどん増えてくるのが4歳児です。ここでは、具体的に4歳児ができるようになることを5つ紹介します。

成長のスピードは一律ではなく、子どもによって異なるため、あくまでも子どもの成長への理解を深めるための参考にしましょう。

周囲の人とかかわりながら生活ができるようになる

他人と生活している認識が生まれると、困っていることを人に伝えるようになったり、親の指示を聞いて行動できるようになるなど、周りとかかわりながら生活することが可能になります。また、親の指示に応えることが喜びになっていきます。

このように公共のマナーを理解していくことで、社会性が身に付いていきます。

会話ができるようになる

4歳児は、言語の能力が急速に発達し「時間」「大小の比較」「数」を理解します。

そのため、自分の考えや自分の気持ちも話せるようになり「今日何があったのか」など、自分の頭のなかにあることしっかりを話せるようになるでしょう。日常会話もスムーズにできるようになります。

遊びの幅が広がる

他人に興味を持ちはじめるため、一人遊びが減り、友達と遊ぶことを覚えます。また、遊ぶにはルールがあることを理解してくる年頃です。

それらの影響から、順番を守れるようになる、我慢ができるようになるなど「協調性」が育まれ、集団行動が可能になっていきます。

4歳頃の子どもには、遊びを通して学びを深めることができるとよいでしょう。「ワンダーボックス for docomo」は思考力を育むのにおすすめです。

五感を使って、手を動かして試行錯誤ができるアナログの良さと、デジタルの良さを掛け合わせた新感覚の学びをSTEAM領域のバラエティ豊かなテーマでお届けします。(※対象年齢4歳〜10歳)。

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出典:ワンダーボックス for docomo|comotto

自分の体と道具を上手く使って運動できるようになる

4歳になると、体の発達が進み、体を思うように動かすことができるようになります。

スキップ、片足ケンケン、後ろ向き歩きや一時間以上歩くことが可能になるなど、体を動かす遊びを楽しむようになる時期です。

また、道具を上手く使えるようになるのでハサミでものを切ったり、のりを使って貼り付けたり、ボールを使って遊べるようにもなるでしょう。

自分の身の回りのことができるようになる

徐々に親の助けがなくてもできることが増えていきます。

たとえば、チャックがあげられるようになり一人で洋服の着脱ができるようになったり、フォークやお箸を使ってご飯を食べられるようになったりします。

ほかには、歯磨きやおもちゃの片付け、うがいもこの時期にできると考えられています。しかし、できるようになるスピードには個人差があるため、難しいことは親に頼ることも多々あることを認識しておきましょう。

親が4歳児とかかわる際に気をつけるべきこと

急な心と体の成長により、「やりたいこと」と「自分でできること」にギャップが生じてしまい、不安が反抗や癇癪として表れてしまうのが4歳の壁です。

そのような不安定な状況だからこそ、親は子どもに寄り添ってあげることが必要でしょう。ここでは、4歳児との関わり方をご紹介します。

気になったことは質問させる

多くのことに興味を持つことは、とてもよいことです。子どもから「なぜ?」「どうして?」と質問されたら、できるだけ答えてあげましょう。

答えを全部教えるのではなく、子どもにも「なんでだと思う?」と質問を投げかけましょう。

親子で一緒に考えることで、知識が増えることのうれしさや、好奇心・学習意欲を育てられるでしょう。

子どもの話をきちんと聞く

4歳児が起こす癇癪や反抗的な態度には何か理由があるでしょう。

はじめから怒こるのではなく「なぜ嫌なのか」などの理由を子どもから聞いてあげましょう。また、怒っている理由をいえない場合もあります。

子どもの気持ちを代弁してあげることで、子どもが落ち着くこともあるので、工夫して伝えたいことを引き出してあげるとよいでしょう。

話しやすい雰囲気を作ると、あんしんして話しやすくなるため、普段から積極的にコミュニケーションをとることが大切です。

子どもの意見や判断を尊重する

4歳になると、自主性が身に付き、自分でやりたいと思うことが増えていきます。はじめに子どもの意見を尊重してあげましょう。

挑戦し、自分一人でできたという成功体験は自信につながるため、安全を確保した上でできるだけたくさんのことにチャレンジさせてあげましょう。

一方で、まだ一人でできないことも多いため、自分でやりたいという気持ちを尊重したサポートや声かけが大切です。

ルールや約束は守らせる

友達と遊ぶことが増えていくため、ルールや約束の大切さを伝えることが大事です。

トラブルになった際は、親がすぐに介入するのではなく「どうしたらよかったか」「なぜ約束を守る必要があるのか」を一緒に考えることで理解できるようになります。

ルールや約束を理解することで、社会性が身に付くきっかけになるでしょう。

4歳児の発達に不安がある場合は医療機関を受診しよう

これまで4歳児の特徴やできるようになることを紹介してきましたが、子どもの成長には個人差があります。

子どもの成長に関して心配な場合は、地域の相談窓口に相談する、もしくは医療機関を受診するなど、困った際は気軽に相談してみることをおすすめします。

相談できる窓口は以下の3つです。

・保険センター

・発達障がい者支援センター

・児童発達支援センター

地域によって、ほかにも相談窓口が設けられている場合がありますので、ぜひ、調べてみてください。

4歳児の発達の特徴を知ってサポートしよう

ここまで「4歳の壁」の特徴や4歳児の対処法などをご紹介しました。

怒ったり、反抗する不安定な状態の子どもに接することは大変な部分も多いでしょう。しかし、子どもがこの変化は成長している証拠です。

親が気持ちに余裕を持ち、子どもの意見を尊重ながら寄り添うことで、子どもの成長をサポートしてあげましょう。

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