親子で楽しくグローバル教育!家庭でできるコツをMimmy代表に聞いてみました

親子で楽しくグローバル教育!家庭でできるコツをMimmy代表に聞いてみました

どんどんグローバル化していく時代。英語のテストで良い点はとれても、いざというときに実践的に使えないといった問題に悩む方は、大人の私たちでさえ多いのではないでしょうか。

そこで今回は、子どもたちに向けてZoomを使って世界中とライブで交流する海外体験サービスを展開する株式会社Mimmyの代表を務める守屋さんに、「家庭でできるグローバル教育のコツ」をお伺いしてきました。

<インタビューをさせていただいた方>

株式会社Mimmy 代表取締役CEO 守屋亮さん。大学卒業後、松下電工株式会社(現:パナソニックHD)に入社。国内営業に従事後、コーポレート本社にて経営企画を担当し、新規事業開発やグローバルに跨る全社プロジェクトのリーダーを経験。2019年に株式会社linK&Relations(現:株式会社Mimmy)を3歳から幼馴染である関根謙太と共同創業。

発音が綺麗な英語が決して良いわけではない

インタビュアー(※以下、イと表記):守屋さんが代表を務める株式会社Mimmyはどのような会社なのでしょうか。

守屋(※以下、守と表記):Mimmyは子どもたちが楽しく英語を学べるきっかけを作るための体験サービスを提供しています。世界中に興味を持って、世界で活躍し輝きつづける人を作っていきたいという思いで2019年に作った会社です。前職時代、世界中の英語スピーカーの人と仕事をする中で、日本人が習う英語はあくまでもOne of themであって、発音から表現方法まで、多種多様な英語が存在することを知りました。

Mimmyでは、子どもたちが世界中の人とライブでつながり、世界中の『今』を見ることができる海外体験コンテンツ「Mimmyアドベンチャー」を展開しています。

「英語を使いたくなるきっかけ作り」が現代の子どもたちには大切

イ:「Mimmyアドベンチャー」は体験型の学びに特化していらっしゃいますよね。それはなぜなのでしょうか。

守:子どものときは、自分が興味を持ったり「楽しい・好きだ」という気持ちを持ったときには、もっと知りたいと思い自主的に調べたり、行動しようと思えるものです。

これは英語学習においても全く同じなんです。

だから、子どもたちに英語を習得してほしいと思うのであれば、まずは英語を通した楽しい体験・体感をしてもらうことが大事だと思っています。例えば、自分の英語が本当に現地の方に伝わったとか、聞きとれたなど、子どものころに英語を使いたいと思えるようなきっかけ作りをしておくことが大切だと思うんです。

一例ですが、そのために「Mimmyアドベンチャー」では、海外の方が日本にいない現地の珍しい昆虫をとって、オンラインで子どもたちに見せてくれるような機会を提供しています。

そうすると、子どもながらにいろいろと聞きたいことも出てきますよね。それだけでなく、「自分が捕まえたカマキリを海外の方に見せてあげたい」などの気持ちが芽生えるお子さまもいるかもしれません。

そういうときに、日本語では直接伝わらないから、「英語ではなんと言えばいいのかな?」と周りの人に教わりながらも英語で伝え、その結果、自分の英語が海外の方に伝わる体感や体験ができたりすると、それが英語を使いたいと思えるようなきっかけになっていくのだと思います。

体験に重要なのは「子どもたちが楽しめるかどうか」

イ:「Mimmyアドベンチャー」では「フィンランドとオーストラリアを繋いで、世界のクリスマスをくらべてみるオンラインイベント」など、たくさんの体験を子どもたちへ提供されていますよね。

守:はい。体験のテーマを決める際は、子どもたちが楽しめるかどうかという視点で考えています。

子どもたちって、楽しいかどうかの反応はとても素直じゃないですか (笑)

だから、子どもたちにとって楽しめるテーマかどうかはとても重視しています。興味のあることだと、Zoomの中継中も画面に前のめりになって参加してくる子どもがいたりします。

実際に「Mimmyアドベンチャー」を運営していると、自身で積極的に考えたり行動する力がどんどん身に付いたりしている子どもたちの姿に私たちも驚くことがあります。

例えば、ウクライナに「Mimmyアドベンチャー」のガイドさんがいたんです。テレビの報道の影響で、子どもながらにウクライナとロシアの戦争は知ってたようで「ガイドさんは大丈夫ですか?」とわざわざ会社へお手紙をくれたお子さんもいました。

世界のそういう問題も、直接の知り合いがいることで自分ごととして捉えることができ、なぜ戦争をするのだろうかなど、それぞれよく考えているんですよね。

イ:素晴らしいエピソードですね。

英語教育が低年齢化する学校教育

イ:ちなみに、Mimmyは学校や英会話教室ともご連携なさっていますが、守屋さんには日本の英語教育はどのように見えているのでしょうか。

守:英語教育に関しては、英語の授業をどれだけ早くから実施したとしても、子どもたちが興味を持ってなかったら、意味がないと感じています。

英語の授業を低年齢化は、学校の教育現場にとっても大変なことだと思います。専科の教師を全ての小学校に配置することも難しいのが現状でしょうし、ALTの方との連携においても、割と現場に任せられてえいて教え方にしても試行錯誤しているという印象を強く感じます。

家庭ではじめられるグローバル教育の最初の一歩とは?

イ:そんななか、学校だけでなくご家庭でもお子さまに対して英語学習をはじめたいというご家庭も多いかと思います。ご家庭でできる英語学習としておすすめの方法はありますか?

守:日本人が英語を苦手に感じるのは、文法がちょっと間違っていることや、単語の「a」が抜けているということで「✕」をつけられて、間違えたらどうしようという不安からといわれていますよね。

でも実際には、第一言語ではない英語スピーカーの国の人は、細かい文法や表現が正確には間違っていることは多分にあります。日本人にとっては会話をする相手が海外の方ならそれも一つのハードルにはなりますが、単純に自分の発したことに相手が返してくれるという小さな成功体験を重ねていくと、それらの障壁もなくなっていきます。大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、本当に小さいことでいいので、ご家庭でもたくさん会話のキャッチボールをすることを意識するだけで必ず変わっていくと思います。

なので、まずは英語や日本語に関係なく、お子さまがしゃべる時に一番安心してしゃべれるであろう保護者の方が、ちゃんと話を聞いてくれたり否定をしなかったりすることが大切です。

もちろん、注意する時はしないといけませんが、頭ごなしにするのではなく、なぜなのかをちゃんと指摘する。こういった関係性を子どものうちからしっかり築くことで、自分の思いを伝えたり、相手の話を聞くというコミュニケーションの土台をしっかり身に付けることができます。そうすることが、その後に英語を用いて海外の方とかかわることになる場面においても、実はとても大事なことなのだと思っています。

また、保護者の方は自分のやってきたことなど経験をもとに、どうしても子どもにアドバイスをしてしまうものだと思います。

ですが、我々が子どもの頃だった20年前、30年前の時代と今は全然時代が違います。なので、なるべく子どもをいろんなところに連れてってあげて、親御さんも知らなかったもの・やったことのないものを体験させてあげることは大切だと感じます。

ただ、もちろん毎週のように子どもと一緒に遠出するのも大変なので、今の時代に沿ったオンラインという力をうまく併用して使うのも良いのではないかなと思います。

そしてその際、保護者の方も一緒に楽しむことも大切です。保護者の方が一緒に楽しんでいると、子どもも安心して一緒にやろうっていう気持ちが必ず出てきます。ぜひ家族みんなで楽しめるイベントや体験を探して、積極的に参加して欲しいですし、そこで思ったこと・感じたこと・楽しかったことを話し合うことで、また新しいコミュニケーションが生まれてくると思いますよ。インタビュー後期(まとめ)

守屋さんのお話にもあったように、お子さんが何か新しい事をはじめる際はわくわくするような楽しいきっかけがあったほうが何事も大きく飛躍するもの。

そんな最初のきっかけを保護者の方から作ってあげることはとても大切です。

とはいえ、日々お忙しいと思いますので、今の時代にあったオンラインというツールを利用するのも1つの選択肢なのではないでしょうか。

<インタビューでご紹介した各種情報はこちらよりご覧ください>

Mimmyアドベンチャー