子どもが「学校に行きたくない」という理由は?子ども・親がそれぞれ取るべき行動についてご紹介
子どもが「学校に行きたくない」といい出し、親子で不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では子どもが学校に行きたがらない理由や、子どもと親がするべきこと、解決策を紹介しています。悩んでいる方や子どもがいる方は、ぜひ、参考にしてください。
「子どもが学校に行きたくないというのはなぜ?」
「学校に行きたがらない子どもに、何かしてあげられることはないか?」
このように、子どもが「学校に行きたくない」といい出すことに対して、疑問や不安のある方は多いのではないでしょうか。
この記事では子どもが「学校に行きたくない」といい出す理由や、子どもがそうなったときに親としてできることを紹介しています。なぜ子どもが学校に行きたがらないのか、よくある理由や、子どもへのサポート方法がわかるでしょう。
また、「学校に行きたくない」子どもがどうすべきか、子どもが学校に行きたくない場合の解決方法なども紹介しています。
子どもが「学校に行きたくない」といい出して悩んでいる方、困っている方は、ぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
子どもが「学校に行きたくない」と思う7つの理由
子どもが「学校に行きたくない」といい出すと、親は驚くでしょう。しかし子どもがそういい出すことは、珍しくなくなっています。
子どもが「学校に行きたくない」といい出すのは、体調が悪かったり、学校に行くことが嫌になったりしている可能性があるでしょう。
子どもが学校に行きたがらない主な理由を紹介しますので、参考にしてみてください。
①特に理由はない
子どもが「学校に行きたくない」といい出して、理由を聞き出そうとしても特にないことがあります。
これは子ども自身にとっても、明確に学校に行きたくない理由がわからないときでしょう。「学校に行きたくない」という気持ちはあっても、それがなぜか説明できません。
不登校の小学生への調査でも、はじめに学校に行きたくなくなったきっかけが何なのかよくわからない、と答えている子どもたちがいます。しかし、学校に行かなければならないのに行けないという、つらい気持ちを抱えていることは確かでしょう。
出典:令和2年度不登校児童生徒の実態調査 結果の概要|文部科学省
②体調不良だから
子ども自身が学校に行こうとすると体調不良になり、それが理由で「学校に行きたくない」といっていることがあります。
学校が嫌なために仮病を使っているという訳ではなく、子ども自身が「体調が優れない」と感じています。よくある症状に、頭痛や腹痛、微熱や吐き気などがあるでしょう。
「学校に行きたくない」ことを親に伝えるのが難しい場合、体調不良になってしまうケースもあります。
また、体調不良においては子どもの年齢において背景が異なるケースもあります。下記の内容も参考にしてみましょう。
年齢 | 体調不良の背景(一例) |
小学生の場合 | 夜更かしや睡眠不足で、朝から頭がボーっとする。小学生は大人ほど体力がなく、親が夜更かしだとは思っていなくても、子どもにとっては睡眠不足になっている場合があります。また、小学生の場合は、親や保護者と離れることに不安を感じて体調不良を訴えることもあります。 |
中学生の場合 | 中学生は、思春期の心身の変化で体が重い。思春期特有の心身の変化により、不安やストレスを感じやすく、体調が悪いと感じる場合があります。 |
高校生の場合 | アルバイトや部活と、学校の両立が難しくなり、睡眠不足や疲労から体調が悪いと感じる場合があります。 |
③ほかにやりたいことがあるから
子どもが「学校に行きたくない」といい出す理由のなかには、学校に行くよりも、ほかにやりたいことがあって優先したいからという理由もあるでしょう。
学校に行くとなると、朝から夕方まで長い時間を拘束されることになります。その時間をもったいないと感じていたり、学校が窮屈だと感じていたりすると、学校に行きたがらなくなってしまうでしょう。
④眠いから
子どもが何らかの理由で睡眠時間が足りず、眠いから寝ていたいと「学校に行きたくない」といい出すことがあります。
一度起きても二度寝したくなることは、よくあることでしょう。しかし、親が気づかないうちに子どもがゲームに熱中し、夜更かしして寝不足になってしまっている可能性があります。
日中にしっかり行動できなかったためについつい夜更かしして、しなくてもよいことをしてしまう「リベンジ夜更かし」をしてしまっている可能性もあるでしょう。
また、子どもが学童期や思春期の場合、「起立性調節障がい」になっている可能性があります。
「夜なかなか眠れず、午前中は体調不良だけど午後にはよくなる」「朝はなかなか起きられない」「起きてしばらくしないと食事できない」などの症状があった場合、起立性調節障がいの可能性があるでしょう。
⑤人間関係がしんどくて疲れたから
子どもが「学校に行きたくない」といい出したとき、多いのは人間関係の問題でしょう。
友達と気まずくなってしまったり、嫌がらせやいじめを受けたりといったように、友達との人間関係が理由です。また、先生と相性が合わなかったり、先生との関係によって学校に行きたくなくなっていることもあるでしょう。
不登校の小学生に対する調査でも、最初に学校に行きたくなくなったきっかけが、友達や先生との人間関係の問題が、多くの割合を占めています。
出典:令和2年度不登校児童生徒の実態調査 結果の概要|文部科学省
また、人間関係のしんどさにおいては、子どもの年齢により背景が異なるケースもあります。下記の内容も参考にしてみましょう。
年齢 | 人間関係がしんどいと感じる背景(一例) |
小学生の場合 | 小学生は、自分の思い通りにならないことに戸惑いを感じることがあります。例えば、友達に約束を守ってもらえなかったりすると、大きなショックを受けてしまい人間関係がしんどいと感じる場合があります。また、協調性がまだ十分に発達していない小学生にとっては、小学校での集団生活のなかで、相手の気持ちに共感したりすることが難しく、それが原因で友達とのトラブルに発展してしまうこともあります。 |
中学生の場合 | 中学生になるとスマートフォンを持つ子どもも増えてきます。SNSを介した交流の機会が増えていくことで、人間関係がしんどいと感じる場合があります。 |
高校生の場合 | 中学生と比べて、高校生はより個性的になり、価値観や考え方も多様になります。そのため、友達と意見が衝突したり、話が合わなかったりして、人間関係の悩みが生じることもあります。また、受験や進路のことを意識するようになり、将来への不安や焦りから、友達との関係に影響が出てしまい人間関係がしんどいと感じる場合もあります。 |
ほかにも、人間関係がしんどいと感じる場合は、一人で、あるいは家庭内だけで解決しようとせず、法務省が運営している「いじめ などの電話相談窓口【こどもの人権110番】」を活用してみるのもよいでしょう。
⑥勉強ができないから
学校に行っても、勉強内容が理解できないという理由で、子どもが学校に行きたくなくなることがあります。勉強ができないというのは、たとえば授業のスピードについていけない、テストの点数がかなり悪かったなどの場合をさします。
小学校の勉強は理解できていたのに対して、中学生になって内容が難しくなってついていけなくなることがあるでしょう。授業を受けても理解できないうちに先に進んでしまい、どんどんわからないことが増えて、勉強ができなくなっているケースもあります。
また、勉強ができないことにおいては、子どもの年齢において背景が異なるケースもあります。下記の内容も参考にしてみましょう。
年齢 | 勉強ができないと感じる背景(一例) |
小学生の場合 | 小学生は、担任の先生との相性が悪く、勉強が苦手になってしまう場合があります。この背景には、小学校では担任の先生がほとんどのすべての教科で授業を担当するため、担任の先生との相性が悪いことで、学習意欲自体が低下してしまうことがあります。 |
中学生の場合 | 中学生は、小学校と比べて学習内容が難しくなり、抽象的な思考も求められるようになります。加えて、思春期に入り、ホルモンバランスの変化や自我の芽生えなど、心身ともに大きな変化を経験する時期でもあります。そういった背景から勉強への集中力が低下して、勉強ができないと感じる場合があります。 |
高校生の場合 | 高校生は、大学受験や就職活動を控えていることで、将来の進路や就職について不安を感じてしまい、勉強に集中できず、勉強ができないから学校に行きたくないと感じる場合があります。 |
⑦授業が面白くないから
学校に行くと、学校で過ごす時間の大半が授業にあてられます。子どもが学校での授業を「面白くない」「つまらない」と感じてしまっていると、それが理由で学校に行きたくなくなることがあるでしょう。
また、スマートフォンなどの端末の普及によって、ゲームや動画などのコンテンツを一人でも楽しめることが影響し、授業の優先度が自身の中で低く感じている可能性もあるでしょう。
「学校に行きたくない」と感じたとき子どもはどうするべき?
「学校に行きたくない」と感じたとき、無理に学校に行く必要はありません。しかし、そう感じた子どもは、自分の気持ちと向き合う必要があるでしょう。
何をすべきなのか、どんな風に自分の行動を受け止めていくのか、取組んでいくべきことを紹介しますので、参考にしてみましょう。
自分が「学校に行きたくない」理由を考える
「学校に行きたくない」と思ってしまうのは、ストレスで心が限界になっている可能性があります。そのため、まずはなぜ行きたくないのか、理由を考えることが大切です。
自分の気持ちに注目して、勉強や学校での人間関係、家族のことなどを思い返して、何にストレスを感じているのか見つけましょう。
自分のストレスになっていることが見つかったら、それを避けるようにしてみてください。ストレスから離れれば、少しずつ穏やかな気持ちになれるでしょう。思い切ってしないことを決めてしまうことも有効でしょう。
今の自分を否定的に捉えない
子どもは「学校に行かなければならない」ことはわかっているため、ついつい自分を責めてしまいます。学校に行けない今の自分を受け入れ、自分をダメな人間だと否定するようなことはしないようにしましょう。
周りの友だちはみんな学校に通っていて、行けないことに後ろめたさを感じることもあるでしょう。周囲と違っていたとしても、自分にはできることがあると考え、今の自分を大切にしましょう。
「学校に行きたくない」気持ちを誰かに相談する
相談できるようであれば、信頼できる人に「学校に行きたくない」ことを話してみましょう。そうすることで、自分では気づけない解決策に気づけたり、人に話すことで気持ちや考えを整理できたりします。話すだけで、気持ちが楽になることもあるでしょう。
相談先の候補は学校の先生や親ですが、スクールカウンセラーや各都道府県の支援センターにも相談可能です。相談しやすい人に相談してみましょう。
また、法務省が運営している「いじめ などの電話相談窓口【こどもの人権110番】」を活用してみるのも良よいでしょう。
しっかり休んで不調を治す
ストレスにより心が限界を迎えていて、体調不良になっている可能性があるため、まずはしっかり休んで身体の不調を治しましょう。無理に登校する必要はありません。登校する場合も、具合が悪ければ保健室で休んだり、途中の公園や図書館などで休みましょう。
学校へ行かないことを引け目に感じてしまうこともあるでしょう。しかし、大人も仕事に行かずに有給を取ることがあります。それと同じと考えて、まずは自分を休ませることを考えましょう。
余裕が出てきたら自分自身の考えを整理する
しっかり休み、心や体調に余裕が出てきたら、自分はどうしたいのか、考えを整理してみましょう。「今の自分を自分自身でどう思っているのか」「これからどうしたいと考えているのか」について考え、自分の気持ちを整理してみるとよいです。
自分自身の考えを整理するためには、ノートに考えを書き出して整理することがおすすめです。家族やスクールカウンセラーに相談してもよいでしょう。
「学校に行きたくない」という子どもに対して親ができること
子どもが「学校に行きたくない」といい出すと、困惑したり悩んだりする親は少なくありません。ここからは、学校に行きたがらない子どもに対して、親がしてあげられることを紹介します。
学校に行きたがらない子どもに対して、叱ることや、感情的になって子どもを否定するようなことをしてはいけません。冷静に子どもと話し合い、状況を変える方法を一緒に考えたり、専門家に助けを求めるなどしてみましょう。
今後のことについて話し合う
子どもと一緒に今後どのような道を進むのかを一緒に考え、話し合いましょう。親子でしっかり話し合いの時間を持つことで、子どもが自分の気持ちに向き合い、整理して前を向いて歩いていけるようになる可能性があります。
子どもにやる気がある場合は、学校以外の選択肢について考えてみましょう。特に高校生の場合、長く休んでしまうと出席日数が足りなくなるリスクがあります。通信制高校や通信制サポート校へ通うことを、親子で検討しましょう。
専門家や相談窓口を利用する
親は子どもが学校に行きたがらないことについて、専門家の助けを求めてみましょう。専門家に相談することで、親子だけでは気づけない解決策を見つけてもらえる可能性があります。
専門家とは、たとえば学校の先生やスクールカウンセラー、臨床心理士や公認心理師といったカウンセラー、自治体の子育て窓口などです。相談しやすいところを利用してみましょう。
また、法務省が運営している「いじめ などの電話相談窓口【こどもの人権110番】」を活用してみるのも良よいでしょう。
子どもの環境を変える
子どもが学校に行きたがらない理由が、学校の校風や先生や友だちとの人間関係などの場合、思い切って環境を変えることで解決する可能性があります。
環境を変える方法は、「別室登校が可能であれば別室登校を利用する」「ほかの学校に転校する」「場合によっては中退する」などです。学校の協力があれば、環境を変えられる可能性があるため、相談してみましょう。
なかなか環境を変えることが難しい場合、「comotto」などの学習教材を使用して、自宅で十分な学習環境を整えることを検討してみてください。
「comottoティーチャーズ」は、子どもたちの「知りたい!」に応えるオンライン授業動画。子どもたちの気になるテーマについて専門家が分かりやすく楽しく授業形式で解説してくれます!
下記よりお子さまと一緒にご視聴いただけます。
子どもが泣く場合は抱きしめてあげることも大切
子どもの話をよく聞き、共感を示しながら気持ちを聞いてあげましょう。小学生や中学生のお子さまの場合は、抱きしめて「大丈夫だよ」と伝えてあげることで、安心感を与えることも大切です。
また、思春期を迎えた中学生や、高校生は保護者の方が抱きしめることに抵抗を示す場合もあるでしょう。中学生、高校生の場合は、ある程度 自己責任で問題解決に取組むことも必要になってきます。
子どもの話をよく聞き、共感を示しながら気持ちを聞いてあげて、気持ちを落ち着かせた上で、親がすべて解決してしまうのではなく、子ども自身が考えて行動できるように導くことを意識してコミュニケーションを取りましょう。
「学校に行きたくない」と親に伝えたあとに子どもが取るべき行動
勇気を出して親に「学校に行きたくない」と伝えたら、子どもはその気持ちと向き合っていくようにしましょう。少しずつ、以下のことを考えて、取組んでいきます。
学校に行くとどうなるのか、行かないとどうなるのかを具体的に考えます。自分の新たな居場所を確保する必要も出てくるでしょう。
学校に行くことのプラス・マイナスを整理する
自分が学校に行くことにはどんなプラスなことがあるのか、行かなければどんなマイナスなことがあるのかを書き出して、整理してみましょう。
「学校に行くことが嫌ではない」子どもと比べて、「学校に行きたくない」子どもは登校すること自体がマイナスです。それでも学校へ行くことにプラスな面はあるのかどうか、考えてみましょう。
プラスが大きいのであれば、学校を休む日を挟みながら登校したり、別室登校や早退などで折り合いをつけて登校するようにしてみましょう。
プラスよりマイナスが大きければ、学校に行かないことも選択肢になります。その場合は、今後の進路について考えてみましょう。
学校以外で自分の居場所を見つける
学校には行けないけれど、ここなら行けるという新しい居場所を見つけておきましょう。
候補となるのは、学校の保健室や図書室などです。学校から離れたい場合は、フリースクールに通ったり習いごとをしたり、学習塾などに通って新たな居場所を作りましょう。
新たな居場所があれば、学校が嫌になってもそこに行くことができますし、本格的に学校に通えなくなっても居場所があるため、困ることはありません。あんしんできる場所を見つけておきましょう。
自分と同じ境遇の人の価値観を知る
現在は、学校に行かない子どもも増えています。そのなかには、有名な人物も、身近な人もいるでしょう。自分と同じ境遇の人を見つけ、その人の価値観を知ることで、自分のこれからの生き方の参考にするのがおすすめです。
特に、学校に行かずに大人になった人の価値観にふれると、学校に行かないことがネガティブなことばかりではないことがわかるでしょう
【学年別】子どもに「学校に行きたくない」といわれたときの解決策
もし子どもが「学校に行きたくない」といってきたらどう解決していけばよいのでしょうか?「学校に行きたくない」といわれた場合の具体的な解決策を紹介します。
小学生の場合、中学生の場合、高校生の場合にわけて解決策を紹介しますので子どもの学年に合っている解決策を見つけ、実践してみましょう。
小学生の場合
子どもが小学生の場合、学校に通うことが平気であれば、別室登校できないか先生に聞いてみましょう。
小学生の場合、学年が変わるとクラス替えがある学校が多いでしょう。クラス替えで誰と一緒になりたいのか、誰と一緒は嫌なのか、希望を聞いてくれる可能性があります。クラス替えで解決しそうであれば、先生に相談してみましょう。
学校に通うこと自体が難しい場合は、学校以外のまなびの場として、「comotto」のサービスの利用がおすすめです。
「小学校低学年(1-3年生)のまなび」は、お金の大切さや働き、自然環境の大切さや自然との関わりなどを学習できる教材です。ブログラミング教育では、身近なものにもプログラミング技術が使われていることがわかるでしょう。
「小学校高学年(4-6年生)のまなび」では、為替などの、世の中のお金の仕組みについて学びます。プログラミング教育では、プログラミングを使ったものづくりを経験する機会が得られるでしょう。
中学生の場合
中学校でも、出席日数が足りなくても卒業することは可能です。しかし出席日数(内申点)が足りないと、高校への進学に響く可能性があります。別室登校で出席日数が認められる場合もあるため、別室登校が可能であればそちらで対応してもらいましょう。
先生と相談し、別室登校と教室への登校を組み合わせて、無理なく学校へ通えるようにすることが大切です。
学校自体に通えない場合は、フリースクールや塾などに通い、学習することで、内申点への不安が軽減されるでしょう。
高校生の場合
高校生の場合は、学校に行かないでいると出席日数不足で進学や卒業ができなくなる可能性がありますので、解決策の手段も含めて学校とよく相談しましょう。
現在の高校に在学し続ける場合は、別室登校が受け入れられるか、補修や課題で対応してもらえるか確認し、対応可能ならそれらの方法で勉強するようにしましょう。
高校生であれば、転校することで子どもの環境自体を変えることも可能でしょう。新たな環境になじむ努力は必要になりますが、環境が変わったことで解決する場合もあります。
また、不登校の子どもをよく受け入れている通信制高校や定時制高校であれば、自分のペースで学び、卒業することができます。
子どもが「学校に行きたくない」気持ちを相談できる場所
子どもが学校に行きたくなくなったとき、相談できる窓口を紹介します。
もし身近な人には相談できない、家族にも相談しにくいような場合は、こちらの相談窓口で専門家に相談してみましょう。不安な気持ちを、一人で抱え込まないようにすることが大切です。
子どもが通っている学校
子どもが通っている学校には、別室登校などの便宜を図ってもらえる可能性があるため、相談しておくといいでしょう。
候補となるのは、担任の先生やスクールカウンセラーです。スクールカウンセラーは専門家なので、学校のことやそれ以外の悩みも相談できます。担任の先生に直接相談しにくい場合は、スクールカウンセラーに相談してみましょう。
公的機関の専門窓口
子どもが相談できる、公的機関の専門窓口は以下のとおりです。
・子どものSNSの相談窓口
・都道府県の特別支援教育センター
・ひきこもり地域支援センター
子どもが無料で24時間、専門家に相談できる「子どものSNSの相談窓口」や、子ども・保護者などからのいじめなどの相談に乗ってくれる「都道府県の特別支援教育センター」があります。
出典:都道府県の特別支援教育センター等|国立特別支援教育総合研究所
民間の相談窓口
民間の相談窓口には、「フリースクール」や「NPO法人」などがあるため、利用してみましょう。相談できるのは以下のとおりです。
・チャイルドライン
・よりそいホットライン
・#いのちSOS
フリースクールは、学校に通えなくなった子どもたちの新たな居場所を作ることを目的としています。NPO法人は、非営利で社会貢献活動を行っている団体です。
18歳までの子どもの相談に乗ってくれる「チャイルドライン」や、専門的な対応を求めることのできる「よりそいホットライン」、専門の相談員のいる「#いのちSOS」などを利用してみましょう。
出典:電話相談窓口|厚生労働省
学校に行きたくない理由を理解してあげましょう
子どもが「学校に行きたくない」といい出したら、親は困ったり悩んだりするでしょう。
しかし、子どもが「学校に行きたくない」といい出すのには子どもなりの理由があり、悩みや葛藤した上での発言だということを理解してあげることが大切です。
子どもが学校に行けなくなる理由のなかには、解決可能なものもあるでしょう。こちらの記事を参考に、親子で話し合い、気持ちの整理をつけて今後について考えてみましょう。