50メートル走のタイムはどれくらい?小学生と中学生の平均を学年別・男女別でご紹介
50メートル走の平均タイムがどのくらいかご存じでしょうか。本記事では、速く走るためのポイントから、小学生・中学生の50メートル走のタイムの平均値まで、学年・男女別で紹介していきます。50メートル走の平均値に興味がある方は、ぜひ、この記事を読んでみてください。
「子どもの50メートル走、どのくらいの速さが普通?」
「小学生と中学生の50メートル走の平均値はどのくらいなんだろう?」
「50メートル走のタイムを、学年や男女別で知りたい!」
このように、自分の子どもの走る速さが平均に比べてどの程度なのかや、タイムが上がる練習方法を知りたいという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、小・中学生の50メートル走の平均タイムと、リレー選手になるために必要なタイムの目安を紹介します。さらに、体力測定での得点のつけ方のほか、50メートル走のタイムを上げるためのポイントについても紹介しています。
この記事を読むことで、50メートル走の平均タイムと子どものタイムとを比較できるため、自分の子どもがより速く走る力をつけるための参考になるでしょう。
小・中学生の50メートル走について詳しく知りたい方は、ぜひ、本記事をチェックしてみてください。
【学年別・男女別】小学生の50メートル走平均タイム
ここでは、小学生の50メートル走の学年別・男女別の平均タイムを紹介します。以下の表を参照すれば、小学校1年生~6年生まででで、平均タイムがどのくらい速くなっているのかがわかるでしょう。
ただし、数値はあくまでも平均値です。体力には個人差があるため、練習をはじめる際は、まずは平均値をめざすのがおすすめです。
出典:平成30年度体力・運動能力調査報告書Ⅲ統計数値表55ページ表1|文部科学省
学年・男女別50メートル走平均タイム(秒) | 男子 | 女子 |
---|---|---|
小学校1年生 | 約11.4 | 約11.7 |
小学校2年生 | 約10.6 | 約10.9 |
小学校3年生 | 約10.0 | 約10.3 |
小学校4年生 | 約9.6 | 約9.9 |
小学校5年生 | 約9.2 | 約9.5 |
小学校6年生 | 約8.8 | 約9.1 |
運動会のリレー選手になれる目安のタイムは?
運動会でリレー選手をめざす場合は、50メートル走の平均タイムを上回ることをめざしましょう。
クラスや学年によっても異なるでしょうが、リレーの選手にはクラスのなかで走るのが速い子どもが選ばれます。そのため、体力テストでの50メートル走の得点が高ければ、リレーの選手になれる確率は高くなるでしょう。
次項で「体力測定における50メートル走の得点」について解説するので、ぜひ、参考にしてください。
体力測定における50メートル走の得点
ここからは、小学生の体力測定における50メートル走の得点を確認していきましょう。
得点区分は1点~10点までで、タイムが約0.5秒ずつ速くなるごとに、点数が1点ずつ増えていきます。
以下の表は、小学校5~6年生男女別50メートル走の得点内訳です。客観的な評価を把握するために、ぜひ、参考にしてください。
出典:運動適性テストⅡ 25m・50m走 得点表|JSPO(公益財団法人日本スポーツ協会)
運動適正テストⅡ25m・50メートル走得点 | 小学校6年生(男子) | 小学校6年生(女子) | 小学校5年生(男子) | 小学校5年生(女子) |
---|---|---|---|---|
10点 | ~7.1秒 | ~7.6秒 | ~7.5秒 | ~7.9秒 |
9点 | 7.2~7.5秒 | 7.7~7.9秒 | 7.6~7.9秒 | 8.0~8.2秒 |
8点 | 7.6~7.9秒 | 8.0~8.3秒 | 8.0~8.2秒 | 8.3~8.6秒 |
7点 | 8.0~8.3秒 | 8.4~8.6秒 | 8.3~8.6秒 | 8.7~8.9秒 |
6点 | 8.4~8.6秒 | 8.7~8.9秒 | 8.7~9.0秒 | 9.0~9.3秒 |
5点 | 8.7~9.1秒 | 9.0~9.3秒 | 9.1~9.4秒 | 9.4~9.7秒 |
4点 | 9.2~9.4秒 | 9.4~9.7秒 | 9.5~9.8秒 | 9.8~10.1秒 |
3点 | 9.5~9.8秒 | 9.8~10.0秒 | 9.9~10.1秒 | 10.2~10.4秒 |
2点 | 9.9~10.2秒 | 10.1~10.3秒 | 10.2~10.5秒 | 10.5~10.8秒 |
1点 | 10.3秒~ | 10.4秒~ | 10.6秒~ | 10.9秒~ |
50メートル走のタイムを上げるための3つのポイント
50メートル走のタイムを上げるためには、3つのコツがあります。
・自分の身体を支える軸足を決め、しっかり踏ん張りスタートダッシュを最高のものにする
・体の軸がぶれないように腕をしっかり前後に振り、力まずにリラックスして走る
・ゴールの5メートル先まで走り抜ける気持ちを持ち、最後まで気を抜かずに走り切る
このポイントを押さえておけば、簡単に速く走れるようになるでしょう。
50メートル走の日本記録はどれくらい?
2024年6月6日現在の、日本での50メートル走の公認記録は以下のとおりです。
男子:5.75秒(2002年2月24日)
女子:6.47秒(1985年3月9日)
なお、2024年6月6日現在、日本記録の対象となるU20カテゴリーおよびU18・U16カテゴリー(18歳~16歳)では、50メートル走の日本記録はありません。
中学生になるとより一層タイムは上がる
小学生から中学生に上がると、50メートル走のタイムはより一層速くなります。
以下の表で、小学校6年生の平均タイムと中学生のタイムを比較し、どのくらい秒数が変わっているか確認してみましょう。男女ともに、3年間で約1秒早くなっているのがわかります。
子どもがリレーの選手をめざしている場合は、各学年の平均タイムを把握し、より速く走れるような練習をしていきましょう。
出典:平成30年度体力・運動能力調査報告書Ⅲ統計数値表55ページ表1|文部科学省
小学6年生・中学生学年・男女別50メートル走平均タイム(秒) | 男子 | 女子 |
---|---|---|
小学校6年生 | 約8.8 | 約9.1 |
中学1年生 | 約8.4 | 約8.9 |
中学2年生 | 約7.8 | 約8.6 |
中学3年生 | 約7.4 | 約8.5 |
50メートル走の平均を知って自分のタイムと比較してみよう
子どもが陸上大会などでリレーの選手をめざす場合、現在どのくらいの速さで走れるのかを知ることが大切です。
まずは学年ごとの50メートル走の平均値を知り、子どものタイムと比較してみましょう。
そのタイムが平均値よりも速い場合は、さらに速く走れるように練習していきましょう。そして、平均値よりも遅い場合は、まずは平均値に近づくことを目標にするのがおすすめです。
本記事で紹介したポイントを、1秒でも早く走るための練習に取入れてみましょう。