お宮参りはいつ行けばよいの?日付の決め方や気になるマナーを解説!
「お宮参り」は赤ちゃんの行事ですが、実際にどのようなことをするかご存じでしょうか。この記事ではお宮参りの時期やどこへ行くべきか、気を付けておきたいマナーなどを紹介します。お宮参りで不安なことがある場合は、こちらの記事を読んでみてください。
「そろそろお宮参りだねっていわれた。でもいつ行けばよいの?」
「お宮参りってどこの神社に行った方がよいとかあるの?」
「お宮参りではマナーとかある?」
「お宮参り(おみやまいり)」は、赤ちゃんが生後はじめて本格的な外出をする機会になります。しかし実際にどのようなことを行うか、いつ行けばよいかといった詳しい内容を知らない方もいるでしょう。
本記事ではお宮参りへ行く時期や、お宮参りで行くならどのような神社がよいかなどを紹介します。この記事を読むことで、適切な時期にお宮参りに行けるようになります。
また、お宮参りで気をつけたいマナーや服装についても紹介しているため、どのようなマナーがあるか、服装の注意点などを理解して、問題なく行えるようになるでしょう。
お宮参りの時期について知りたい方、マナーや服装を知っておきたい方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
お宮参りへはいつ行けばよいの?
「お宮参り」とは、赤ちゃんが生まれてはじめて氏神さまのところへお参りし、その地域に住む一員として、氏子になるための行事になります。お宮参りでは無事に赤ちゃんが生まれたことを感謝し、すこやかな成長を願って氏神神社へ参拝しましょう。
地域によっては、お宮参りのことを「初参り(はつまいり)」「初宮詣(はつみやもうで)」「初宮参り(はつみやまいり)」と呼ぶこともあります。
ここからは、いつお宮参りに行けばよいか紹介します。お宮参りには一般的に行く日が決められているか、どのように日付を決めるべきかといったことを紹介するため、参考にしてみてください。
お宮参りへ行く時期
一般的なお宮参りであれば、生まれた日を1日目として、男の子は生後31~32日目、女の子であれば生後32~33日目に行います。
しかし七五三とは違い、お宮参りには全国的に決まった時期というものはありません。地域によって、お宮参りに行く時期が変わることがあります。京都の一部地域のように、男の子よりも女の子のお宮参りの方を先にすませるという地域もあるでしょう。
お宮参りの日付を決める前に、周辺ではどのようになっているか、家族に相談して聞いておくようにしましょう。
日付はどうやって決めればよい?
・六曜で決める
・家族が集まれる日にする
・地域に合わせて決める
お宮参りの日付の決め方は、主に上の3つになります。
六曜とは、いわゆる「大安」や「仏滅」などのことです。お宮参りに六曜は関係ないため、基本的に気にする必要はありません。しかし家族のなかに気にする方がいた場合は、その方に相談してから決めるとよいでしょう。
お宮参りに祖父母も集まるような場合は、参加したい家族が集まりやすい日付を選んでみてください。
地域によっては生後30~33日の間ではなく、生後100日前後に行うところもあります。その場合は、地域の慣習に合わせて日付を決めましょう。
お宮参りの時期をずらす場合
赤ちゃんやママの体調を最優先にする必要があるため、お宮参りの時期をずらしても問題ありません。暑さや寒さの厳しい時期であれば、過ごしやすくなる時期まで待って行ってもよいでしょう。
生後間もない赤ちゃんと外出することに懸念がある場合は、郵送でのご祈祷を受け付けている神社やお寺があります。お宮参りに直接行くことが難しいときは、上記のような方法でご祈祷を受けることも検討してみてください。
お宮参りの時期はずらしても、記念撮影だけは生後30日頃に行うことも可能です。
お宮参りに行くべき神社
お宮参りには、土地の氏神さまに氏子として認めてもらうという意味があるため、基本的に生まれた土地や住んでいる土地の神社にお参りするものとなっていました。
しかし現在では結婚や仕事の関係で生まれ育った土地を離れる人も多いため、氏神さまの神社でなくても構わないという考え方になってきています。
お宮参りの候補となるのは、現在住んでいる土地の神社や赤ちゃんが生まれた場所の神社、先祖代々が住んでいた土地の神社などです。また、ほかに両親と縁のある神社や思い入れのある神社も、候補になります。
お宮参りは寺でもよい
神社よりもお寺の方に縁がある方は、お寺でお宮参りしても問題ありません。お寺でも、「初参り」のご祈祷を行っています。
日本にはもともと神道がありましたが、飛鳥時代に仏教が入ってきました。神道と仏教を厳密にわけることはなかったのですが、明治政府による神道の国教化政策のため、「神仏分離」されました。お宮参りは神仏分離以前からあったため、どちらで行っても構わないとされています。
しかし地域によっては、お寺ではお宮参りを行わないところもあります。お寺で行いたい場合は、確認の連絡を入れておくことがおすすめです。
お宮参りで気をつけるマナー
お宮参りは日本の伝統行事ですが、赤ちゃんと行う行事のため、はじめての経験で詳しく知らない方もいるでしょう。
ここからは、お宮参りで気をつけておきたいマナーについて紹介します。
お宮参りをスムーズに終わらせるため、お宮参りで気をつける必要があるマナーを押さえておきましょう。
謝礼として初穂料が必要
お宮参りでご祈祷をお願いした場合は、「初穂料(はつほりょう)」と呼ばれる神社への謝礼が必要になります。
初穂料は5,000~10,000円が目安です。なかには金額が決まっているところもあるため、ご祈祷の予約を入れたときに初穂料を確認しておくとあんしんです。特に何もいわれなかった場合は、約5,000円が目安になります。
初穂料は紅白で蝶結びの水引が付いた「のし袋」に入れましょう。もし、のし袋が用意できなかった場合は、白封筒で代用可能です。神社によってはのし袋が不要なところもあるため、こちらも確認しておきましょう。
赤ちゃんは父方の祖母が抱っこするしきたりがある
お宮参りで赤ちゃんを抱っこするのは、父方の祖母ということがしきたりになっています。これはお産を穢れ(けがれ)と考えられていた頃に、穢れのある母親が抱っこすべきではないという考え方から生まれたしきたりです。
しかし現代ではしきたりにこだわらず、ママや母方の祖母が抱っこする家庭も増えています。
なかにはしきたりを重んじる方もいるため、事前に誰が赤ちゃんを抱っこするか相談し、もめないようにしましょう。
風習は地域ごとに異なる
お宮参りについては地域ごとに風習があるため、風習についてよく知らない場合は、地域の方にあらかじめ相談しておきましょう。
地域によっては、赤ちゃんを誰が抱っこするか、どこの神社にお参りするかが決まっているところがあります。お宮参りの日付や、ご祝儀の扱いなどに風習が存在する場合もあります。
ほかにはない風習に戸惑う可能性があるため、あらかじめ相談しておくとあんしんです。
お宮参りへはどんな服装で行く?
お宮参りは伝統行事であるため、マナーがあります。赤ちゃんや家族の服装についても、注意しなければなりません。
以下では、お宮参りのそれぞれの服装について紹介します。
お宮参りのマナーを守るためにも、あらかじめどのような服装が必要かを確認しておきましょう。
赤ちゃんの衣装は”のしめ”(祝着)を着せる
赤ちゃんの衣裳は、「白羽二重」と呼ばれる着物を着て、その上から男の子であれば兜や鷹、武者や龍が描かれた「のしめ(祝着)」、女の子の場合は桜や牡丹、蝶や花車を描いた「かけ着」を羽織るスタイルが正装です。
洋装にしたい場合は、「ベビードレス」と「ケープ」というスタイルでも問題ありません。近年は、「白羽二重」ではなく「ベビードレス」の上から「のしめ」や「かけ着」を羽織ることもあります。
夏は暑くならないように、できるだけ軽装にしてあげましょう。
ママやパパは着物やスーツが無難
お宮参りの家族の服装は、赤ちゃんに合わせましょう。
赤ちゃんが和装であればママや祖母は訪問着や色無地といった着物で、洋装の場合はワンピースやスーツで行きましょう。パパや祖父はスーツで行くことが基本になります。
お宮参りの服装は、派手過ぎるものやカジュアル過ぎるものは避けましょう。両家の祖父母が参加する場合は、なるべく両家のバランスを合わせると無難です。
お宮参りの前に正しい知識を身に付けよう
お宮参りは現代まで続く、伝統行事の1つです。そのため昔から続いてきたマナーや、地域によって独特の風習が存在する場合があります。
お宮参りで大切なことは、お宮参りする地域でほかとは違う風習がないかあらかじめ確認しておくことや、マナーを調べて守ることです。もし不安なことがある場合は、事前に家族や地域の方に相談しておきましょう。