カブトムシの卵はどう産ませればよい?産卵方法と育成方法を解説!

カブトムシの卵はどう産ませればよい?産卵方法と育成方法を解説!

カブトムシの産卵から成虫までの飼育方法について悩む方もいるでしょう。本記事では、飼育セットの準備方法や、産卵後のステップを細かく解説していきます。飼育方法について知りたい方や、すでに飼っているものの疑問を持っている方はぜひ、この記事を参考にしてみてください。

「どうやってカブトムシの卵を産ませるの?」

 「飼育セットには何が必要なんだろう」

 「卵から幼虫になるまでどうやって育てるの?」

 カブトムシの飼育に挑戦したいと思っても、具体的にどうすればよいのかわからずに戸惑っている方もいるのではないでしょうか。

そのような方のために、本記事ではカブトムシを卵から育てる方法を詳しく紹介します。また、飼育セットに必要なアイテムの紹介から、卵の産ませ方、育成中の注意点や失敗しないためのコツも詳しく解説しています。

この記事を読むことで、カブトムシを卵から無事に育て、元気な成虫に育てる方法を理解できるでしょう。

はじめてカブトムシの飼育に挑戦される方や、卵を産ませてみたいと考えている方はぜひ、本記事を最後まで読んでみてください。

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カブトムシの卵の産ませ方

カブトムシに卵を産ませるためには、いくつかの重要なポイントがあります。

カブトムシの産卵には、繁殖に適した時期を見極めることがとても大切です。また、飼育ケースの準備やカブトムシ個体の取扱い方法を知ることも、産卵を成功させる鍵となります。

以下で、産卵の際に注意したい点や対応方法を説明していくので、参考にしてください。

まずは交尾させる

交尾させるカブトムシの個体差によりますが、一般的に幼虫から成虫へ変化するのが6月頃なので、7月~8月が繁殖に適した時期だといえるでしょう。

飼育ケースにオスとメスを一頭ずつ入れると、大体が交尾をはじめます。しばらく観察してはじまる様子がなければ、安定した足場にメスを置き、メスの背中にオスを乗せることで交尾を誘発することも可能です。

交尾が終われば自然と離れるので、触ったり、無理やり離したりせず見守りましょう。

メスは大きめのケースに入れる

飼育ケースの大きさは、メスが複数いる場合、喧嘩を避けるために大きいものを選びましょう。

飼育ケースには発酵マットをケースの深さに対して約7割入れます。下部を押し固め、上部の約2cmは軽くかぶせるようにします。

のぼり木や転倒防止用として樹皮や木の枝、カブトムシのエサ用ゼリーをセットしてください。そこへ交尾が終わったメスを入れて産卵するのを待ちます。

産卵したら

成虫は交尾を終えて、約1週間で産卵することが一般的です。成虫にも卵にもある程度の湿度が必要なので、飼育ケース内に霧吹きで軽く水をかけて乾燥を防ぎましょう。

そして、産卵後は、成虫と卵や産まれはじめた幼虫を分別する作業に移行していきます。

ここからは、幼虫の扱いから成虫になるまで、各段階における注意点や、具体的な対応方法を詳しく説明するので確認してみてください。

幼虫は玄関で安静に

カブトムシが産卵すると、成虫が入っていた飼育ケースの側面や底面に、卵や幼虫の姿が見えるようになります。この段階で、それらを取出す「割出し」を行いましょう。

新聞紙やたらいなどの上に発酵マットをそっと広げ、幼虫をスプーンでやさしく取出します。幼虫は、ガス抜きおよび加水処理済みの発酵マットを入れたカップなどに、一時的に移しておいてください。なお、ガス抜きとは、袋から出した発酵マットを約1~7日放置したものです。

また、飼育ケースに卵が残っている場合もていねいに取出します。用意するマットは、幼虫を置いた同一のマットを使ってください。透明な容器にマットをつめ、棒でマットに穴を複数あけましょう。穴に卵を入れ、マットをかぶせたら、複数の小さな穴をあけたふたで容器を閉めます。

幼虫は上記の工程を経たあと、発酵マットをつめた、さらに大きいケースで飼育することとなります。卵も羽化したら、同じケースで飼育するようにしましょう。土のなかと同様の環境を確保するために、飼育ケースは玄関など暗所かつ、気温が25度以下の場所で保管してください。

春はマットの交換をする

カブトムシの幼虫は発酵マットに含まれたエサ(腐葉土)を食べて成長します。

そのため、発酵マットは秋~冬の間にかさが減り、エサを食べたあとに落としたフンの量も増してくるので、春はマットを交換するタイミングといえるでしょう。

発酵マットを交換する際は、飼育ケースをたらいや新聞紙の上にひっくり返し、幼虫をやさしく取出します。そして新しい発酵マットを入れた飼育ケースに幼虫を戻し、土のなかに潜っていくのを確認できたら、ふたをかぶせて交換完了です。

新聞紙や小バエ侵入を防ぐシートを挟んでから、ふたをかぶせると、小バエをブロックするだけでなく発酵マットの保湿効果も期待できます。

サナギになる前

カブトムシは一般的に、秋頃~翌年5月末までを幼虫として過ごし、6月に入るとサナギへ変化する兆候が見えてきます。気温が25度以上になると、サナギになるための土まゆを作り、体に巻き付けはじめます。

この行動が確認できたら、土まゆを壊さないよう十分に注意してください。土まゆは一度壊すと二度と作ることができないので、衝撃を与えないように配慮しましょう。

サナギになったら

サナギになるカブトムシは、みずから発酵マットのなかに蛹室(ようしつ)と呼ばれるスペースを作り、そこでサナギとして過ごします。

サナギになるとエサは一切食べません。また、サナギになった直後の体はデリケートなため、強く動かさないよう気をつけましょう。

個体差や飼育環境によりますが、サナギになってから約4週間~8週間で羽化することが一般的です。

羽化したら別ケースに移して飼育しよう

サナギが羽化すると、成虫自身で発酵マットから這い出してきます。羽化したばかりの体はサナギと同様にデリケートなので、這い出る作業をアシストするタイミングは、羽化から約3週間~4週間経ったあとと覚えておきましょう。

羽化したあとは、腐葉土マットや、ほだマット(湿らせたおがくず)を入れた成虫用の飼育ケースへ、基本的に一頭のみ入れてください。これは、もし多頭飼いしていた際、ほかの成虫同士で傷つけ合わないようにするためです。

また、転倒防止用の木片やのぼり木、エサも忘れずに入れておきましょう。

正しい飼育方法で繁殖しよう

ここまで、カブトムシの交尾から産卵、幼虫の管理、成虫になるまでの育て方を詳しく解説しました。飼育環境の整え方や適切なケア方法を守ることで、失敗することなくカブトムシの成長を見守ることができます。

カブトムシの飼育は、卵から成虫までの大きな変化を見て楽しむことができ、比較的飼いやすい点が魅力です。成長を観察していくなかで、自然への驚きや喜びも感じられることでしょう。

この記事で得た知識を参考に、カブトムシの飼育をぜひ、チャレンジしてみてください。

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