カブトムシは世界に何種類いるの?日本と世界のカブトムシについて紹介

カブトムシは世界に何種類いるの?日本と世界のカブトムシについて紹介

世界中にカブトムシが何種類いるのかご存じでしょうか。本記事では、日本や世界にどのくらいのカブトムシがいるのか、クワガタの種類はどうなのか、世界のカブトムシの種類について詳しく紹介していきます。カブトムシについて興味がある人は、ぜひ、チェックしてみてください。

「カブトムシって世界にどのくらいの種類がいるの?」

 「日本や世界のカブトムシの種類に違いってあるの?」

 「クワガタとカブトムシではどちらの種類が多いの?」

 このように、カブトムシの種類について興味を持っている人は多いのではないでしょうか。

本記事では、世界のカブトムシの種類がどれだけなのか、日本と世界のカブトムシの種類はどんなものがいるのか、カブトムシとクワガタの種類はどちらが多いのか、について詳しく紹介していきます。

この記事を読むことで、カブトムシの種類が世界にはどれほどあって、世界と日本でのカブトムシの種類はどう違うのかなどがわかるようになるでしょう。

カブトムシやクワガタの種類について興味がある人はぜひ、読んでみてください。

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カブトムシの種類は世界で約1,300種類いる!

カブトムシは、日本国内で確認されているのは約7種類といわれていますが、世界中では約1,300種類もいるといわれています。そのなかでも、ヘラクレスオオカブトに代表されるような大きな角がある種類は、約50種類だといわれています。

カブトムシと聞いて想像される、大きな角を持つカブトムシのことを「真正カブトムシ族」と呼び、約13属にわかれています。それ以外にサビイロカブト属やヘラクレスオオカブト属、ゴホンツノカブト属など、約8種類に分類されています。

クワガタ虫の種類はどれくらい?

日本にいるカブトムシが7種類に分類されているのに対し、クワガタは50種類以上いるといわれています。オオクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタなどが代表的です。

海外を含めるとクワガタの種類は約1,400種類とされているので、カブトムシよりも多くの種類のクワガタが存在することになります。

日本のカブトムシ

カブトムシは世界中でよく知られていますが、その種類について詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。

ここでは、日本に生息するカブトムシの代表的な3種類であるヤマトカブトムシ、クメジマカブト、オキナワカブトを詳しく紹介していきます。

ヤマトカブトムシ(カブトムシ)

日本で見られるカブトムシの多くは、ヤマトカブトムシといわれており、ホームセンターやペットショップで約600円で手軽に購入が可能です。

カブトムシは夜行性のため、昼は木の根元や倒木の下などで休んでいることが多いですが、夜になると動きが活発になり、クヌギの樹液を吸いに集まることが多いです。体長は約3cm~8cmで、赤茶色や黒色のものがいます。

クメジマカブト

久米島に生息しているクメジマカブトは、希少種に指定されているカブトムシです。

ヤマトカブトムシと比べるとツノが非常に短く、ボリュームはあるものの短い体のため、全体的に小柄なカブトムシといえるでしょう。クメジマカブトは、日本が大陸と陸続きになっていた氷河期に入ってきて、久米島で生き残った甲虫が祖先であるといわれています。

現在は希少種であることから、購入はブリーダーに育てられたブリード個体のみとなり、価格も幼虫で約1,000円となります。体長は約5cmで、黒くて角が短い小柄なカブトムシです。

出典:湿地にかかわる動植物|環境省

オキナワカブト

沖縄に生息しているオキナワカブトは、土地開発などが進み生息数が減ってしまったことにより、絶滅のおそれがあります。

主に朽ちた木を食べて育ち、体長は3cm~5cmほどと小さく、角の短い小柄な黒色をしています。メスは上翅(じょうし)に薄いスジが入っているのが特徴です。

ブリーダーから1匹1,500円ほどで購入可能ですが、飼育をする上で、雑交や放虫をしないことが条件とされています。

出典:【昆虫類】環境省レッドリスト2020|農林水産省

世界中のカブトムシ

世界のカブトムシの種類は1,300種以上といわれています。

ここでは、世界に生息するカブトムシの代表的な6種類であるヘラクレスオオカブト、サタンオオカブト、ケンタウルスオオカブト、ネプチューンオオカブト、エレファスゾウカブト、アトラスオオカブトについて、詳しく紹介していきます。

ヘラクレスオオカブト

カブトムシの王様的存在ともいわれ、知名度や人気が高いのがヘラクレスオオカブトです。

立派な角と世界最大級ともいわれる体を持つことから、ギリシャ神話の英雄からとってヘラクレスと名づけられました。角の太さや角についている突起にはいくつもの違いがあり、種類も豊富です。

主に中南米の1,000~2,000mの標高が高いところに生息しており、体長は5cm~18cmにおよぶものもいます。飼育は可能ですが、幼虫の期間だけでも1年以上と長いため飼育の難易度が高くなっています。

また、16cm以上の大きい個体は10万円以上するため、入手難易度も高いカブトムシです。

サタンオオカブト

幻のカブトムシと呼ばれている小型の高級カブトムシです。主な生息地は南米のボリビアで、標高1,000~2,800mの熱帯雨林です。

幼虫の期間が1年半以上のものもいることから飼育は難しく、サイズによっては数万円する個体もあります。体長は5.5cm~11.5cm、胸角には色鮮やかな毛が密生していて、体は光沢のある黒色をしています。

ケンタウルスオオカブト

アフリカ大陸中西部に生息しているカブトムシで、大型のカブトムシが少ないとされているアフリカのなかでは、大きい種類です。

大きい個体は一万円以上するものもいますが、約数千円で購入できるものもあります。寿命は数か月と短いものの飼育は比較的簡単なため、外国産のカブトムシをはじめて育てる方におすすめの種類です。

ネプチューンオオカブト

コロンビア、ペルー、エクアドルなどのアンデス山脈周辺の熱帯雨林に生息しており、ヘラクレスオオカブトに負けない強さと大きさを持つカブトムシです。

2年半~3年と幼虫期間は長く、寿命は半年~1年となり、大きいものでは約6cmまで成長します。また、体と同等の長さの角を持ち、胸角の下にある2本の突起とオレンジ色の毛が生えているのも特徴です。

希少種でありながら日本での人気が高いため、ブリード個体数が多く一万円以下で購入できますが、高地性のため暑さに弱いことや発酵したエサを好むこと、幼虫期間が長いことなどから飼育は難しいカブトムシです。

エレファスゾウカブト

メキシコに生息しているカブトムシで、角は短いですが角以外はヘラクレスオオカブトよりも大きい種類となります。体長は約5cm~13cmですがエサをよく食べるカブトムシで、体重は大きいもので約50gになる個体もいます。

高タンパク質のエサを好むためエサ代がかかってしまいますが、性格は穏やかなので、海外産のカブトムシのなかでは比較的飼育しやすいでしょう。

アトラスオオカブト

東南アジア、主にマレー半島やインドシナ半島に生息しているカブトムシです。

体長は約10cmで、頭角と、2本の胸角の計3本の角を持っているのが特徴の種類です。攻撃的で気性が荒く、交尾の際にメスを傷つけたりすることもあるため、1ケースに1匹での飼育がおすすめです。

個体数が多いので約1,000円~5,000円の安価で購入でき、飼育も日本のカブトムシと同じで昆虫ゼリーを食べるので難しくないでしょう。

世界中にはカブトムシがたくさん

日本だけでなく、世界中にはカブトムシがたくさん生息しています。カブトムシといっても、日本のものと海外のものでは生態や特徴が違うものが多く、角や体が大きいものや、角の形が変わっているものなどさまざまです。

これからカブトムシを採りに行ったり飼育しようと考えている人は、ぜひ、それぞれの特徴や生態、飼育方法などを学んでみてください。

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