赤ちゃんの人見知りはいつからはじまる?理由と接し方について解説!
「赤ちゃんが人見知りする理由を知りたい」という方も多いのではないでしょうか。本記事では、人見知りとは何かをはじめ、人見知りする子としない子では何が違うのかなど、詳しく解説します。赤ちゃんの人見知りに興味がある方は、この記事をチェックしてみてください。
「急に親以外を嫌がるようになったけれど、これは人見知り?」
「どうして赤ちゃんは人見知りするの?」
「人見知りは、いつからいつまで続くのかな?」
など、赤ちゃんの人見知りについて、不安や疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、赤ちゃんの人見知りがはじまる時期をはじめ、人見知りする原因や、赤ちゃんが人見知りしたときの適切な接し方について、詳しく紹介しています。
この記事を読めば、赤ちゃんが知らない人を見て、泣いたり嫌がったりする理由がわかるので、赤ちゃんが人見知りした相手にも、落ち着いて対応できるようになるでしょう。
赤ちゃんの人見知りが激しく、その対応に悩んでいる方は、ぜひ、本記事を参考にしてください。
赤ちゃんはいつから人見知りする?
生後間もない赤ちゃんは、「お世話してくれる人」がいればあんしんすることから、誰に抱っこされても嫌がることは少ないでしょう。
しかし、徐々に特定の相手でないと嫌がるようになります。これが赤ちゃんの人見知りです。
赤ちゃんの人見知りは、生後7~8か月頃からスタートするといわれています。
ただし、赤ちゃんの性格や家庭環境によっても、人見知りがはじまる時期は異なるので、上記の月齢は、あくまでも目安と捉えておきましょう。
出典:お母さんと子どものコミュニケーションのために|厚生労働省
赤ちゃんが人見知りする理由
「人見知り」は、赤ちゃんの成長過程で起こる自然な現象です。そのため、ほとんどの赤ちゃんは、多かれ少なかれ人見知りを経験するでしょう。
しかし、なかには全く人見知りしない赤ちゃんもいます。その違いはどこにあるのでしょうか。
ここでは、赤ちゃんが人見知りする理由について、体と心の発達面から詳しく解説します。ぜひ、参考にしてください。
人の表情や顔の見わけがつくようになったから
新生児の視力は、約0.01と非常に弱く、ものや色を判別することが難しい状態です。そのため、この時期に人見知りすることは、ほとんどないでしょう。
やがて、生後3か月頃には約0.05、生後6か月頃には約0.1と、成長に伴って視力は上がります。赤ちゃんが身近な人の表情や顔を見わけ、親の姿をしっかり認識できるようになるのは、ちょうどこの時期でしょう。
親の姿を認識した赤ちゃんは、その存在に安らぎを感じるようになり、親以外の人にふれられることを嫌がるようになります。
出典:赤ちゃんが人見知りする理由を解説!いつからいつまで?対処法は?気になる疑問を解決|札幌・石狩市の産婦人科エナレディースクリニック
他人に興味があるけれど怖いから
視力が発達するとともに、赤ちゃんの感情も育っていきます。この成長の過程で芽生えた感情によって、人見知りに発展することもあるでしょう。
視力が発達した赤ちゃんは親以外の人に興味を持ちますが、それと同時に、未知の存在に対する恐怖も感じるようになります。
つまり、恐怖心と好奇心という感情が対立するような状態になり、それを上手く処理できずに泣いてしまうことが、人見知りの原因といえるでしょう。
赤ちゃんが人見知りをするかどうかは、親以外の人に対する好奇心と恐怖心のバランスによって決まります。
恐怖心が強い赤ちゃんであれば、見知らぬ人の顔を見るだけで泣いてしまうでしょう。一方、好奇心が強い赤ちゃんであれば、はじめは人見知りしていても、すぐに慣れるでしょう。
出典:赤ちゃんが人見知りする理由を解説!いつからいつまで?対処法は?気になる疑問を解決|札幌・石狩市の産婦人科エナレディースクリニック
人見知りがおさまる時期
厚生労働省の保育所保育指針解説書を参考にすれば、赤ちゃんの人見知りがおさまる時期の目安は、1歳3か月頃といえます。
しかしながら、人見知りの程度には個人差があるので、「いつからいつまで」と厳密に決められるものではないでしょう。
しかし、成長とともに自然におさまるとされているので、成り行きを見守ることをおすすめします。
人見知りする赤ちゃんとの接し方
赤ちゃんの人見知りは、成長過程における一時的な行動とされているので、特別な対処が必要なものではありません。
しかしながら、人見知りが激しい赤ちゃんの場合、親以外の人に会うたびに大泣きしてしまうこともあるので、対応に困る場面も出てくるでしょう。
ここでは、人見知りする赤ちゃんに対する接し方について、具体的な例を挙げて解説します。赤ちゃんに過度な刺激や恐怖心を与えないよう、以下の対応を心がけてみてください。
目を見つめない
東京大学と京都大学の共同研究の結果では、人見知りの強い赤ちゃんは、自分を見る相手の目に敏感に反応することがわかっています。
視線を合わせることが苦手なので、見られると目をそらし、相手が自分を見ていないときに、相手を観察する傾向があるといえるでしょう。
上記に鑑みれば、人見知りが激しい赤ちゃんに接する際は、自分から目を合わせるのではなく、赤ちゃんがこちらを見てくれるまで待つのが良策です。そうすることで、赤ちゃんの恐怖心が緩むことが期待できるでしょう。
出典:赤ちゃんの「人見知り」行動・単なる怖がりではなく「近づきたいけど怖い」心の葛藤|科学技術振興機構(JST)
適切な距離を保つ
赤ちゃんが人見知りしたときに、その相手と接触する機会を増やすのは、逆効果になる場合があります。その理由は、慣れずに大泣きした場合、嫌な記憶として赤ちゃんに残る可能性があるためです。
赤ちゃんが人見知りしている相手とは、適切な距離を保つことをおすすめします。赤ちゃんが慣れて、警戒心がなくなるまで、気長に待ちましょう。
楽しそうな雰囲気を出す
親が、相手に緊張感を持って接している場合、赤ちゃんも人見知りすることがあります。これは、親の緊張感を赤ちゃんが感じ取っているためでしょう。
このような場合は、相手と楽しく接する様子を赤ちゃんに見せることが対策になります。
親の楽しそうな雰囲気を感じ取って、赤ちゃんがあんしんすれば、人見知りも緩和されるでしょう。
人とふれあう機会を増やす
公園やスーパーなどに出かけ、赤ちゃんが人とふれあう機会を作ってみるとよいでしょう。直接対面する機会を作れない場合は、写真やテレビ電話を活用するのもおすすめです。
赤ちゃんがさまざまな人とふれあう機会を増やすことで、他人の存在や、家族以外の人との関わり方にも慣れていくでしょう。
赤ちゃんの人見知りは適切な成長の証
「人見知り」は、赤ちゃんが親の姿をしっかりと認識し、それ以外の人の顔と区別できている証拠です。成長過程で起こる一過性のものと考えて、あたたかく受け止めてください。
それでも、人見知りが激しすぎる赤ちゃんを持つ親のなかには、少しでもおさまってほしいと考える方もいるでしょう。
そのような場合は、本記事で紹介した対処法を実践してみましょう。誰かと接する際、親自身が楽しそうな雰囲気を出したり、赤ちゃんが人と交流する機会を増やしたりするなど、できることからはじめてみましょう。