クワガタはどうやって見つければよいの?生態やエサの与え方についてご紹介
「クワガタ」はどこで見つかるか、ご存じでしょうか。この記事ではクワガタの見つけ方や生態について、飼育する際にどのようなエサを与えればよいか紹介しています。クワガタを見つけたい方や育ててみたい方はぜひ、こちらを読んで正しい知識を身に付けましょう。
「クワガタがほしいが、クワガタってどこにいるのか」
「クワガタを飼うとき、どのようなエサをあげたらよいのか」
クワガタは子どもに人気の昆虫です。しかしクワガタが普段どのように生活しているか、詳しく知らない方も多いでしょう。
本記事ではクワガタの見つけ方や、クワガタの生態について紹介します。クワガタを見つけたいときにどのような場所を探せばよいか理解し、クワガタの特徴や寿命なども把握できるようになるでしょう。
またクワガタに与えるエサや、与えない方がよいエサについても紹介しているので、クワガタを飼育する際にも役立ちます。
クワガタを見つけてみたい方や、クワガタを飼育してみたい方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
クワガタの見つけ方
昆虫採集で、カブトムシやクワガタを探すことがあるでしょう。しかしクワガタがどのあたりにいるか、どのような時間帯に行動しているかわからなければ、見つけることは困難です。
クワガタを見つけるにはどのような場所をいつ探せばよいか、見つけ方について紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
クワガタが捕れる時期
クワガタが捕れる時期はクワガタの種類によっても変わってきますが、クワガタを見かけることが多い時期は6月下旬~7月中旬です。
活動時期はそれぞれ、「ヒラタクワガタ」や「コクワガタ」で5月~10月、「ミヤマクワガタ」は6月~8月になります。「オオクワガタ」や「ノコギリクワガタ」などは6月~9月で、「ヒメオオクワガタ」は8月~10月に活動しているでしょう。
クワガタは夜行性のため、午後8:00頃から探してみましょう。樹木に集まり、樹液を吸っている姿が確認できます。夜に探すことが難しい場合は、朝の5時~6時でも活動しているクワガタがいるので、早朝に探してみてください。
クワガタが住んでいる場所
クワガタやカブトムシは「クヌギ」や「コナラ」といった落葉広葉樹を好むので、これらの木を探すとよいでしょう。
クヌギとコナラは、樹皮がギザギザしており、どちらもドングリがなる木です。クヌギのドングリは丸く帽子はとがっており、コナラのドングリは楕円で帽子をかぶっています。木の周辺にこういったドングリが落ちていれば、クヌギやコナラである可能性が上がるでしょう。
逆にスギやヒノキなどの針葉樹の近くにはあまりいないので、落葉広葉樹の多い森で探すことがおすすめです。
クワガタの生態
クワガタの特徴は、大きく発達したアゴです。ツノのようにも見えますが、これは大アゴで、オスだけにあります。
クワガタの口は、上くちびると下くちびる、大アゴにわかれています。大アゴの内側がギザギザしているのは歯であるためです。しかし発達しすぎて歯としては役に立たず、武器として使われるようになりました。
ここからはクワガタの大きさや、どのように生まれるかといった生態をご紹介します。
体の大きさ
クワガタの種類別に、体の大きさを紹介します。
・マダラクワガタ:4mm~6mm
・本土ネブトクワガタ:13mm~33mm
・スジクワガタ:15mm~38mm
・本土コクワガタ:18mm~55mm
・アカアシクワガタ:23mm~58mm
・ヒメオオクワガタ:29mm~58mm
・本土ノコギリクワガタ:25mm~75mm
・本土ヒラタクワガタ:25mm~80mm
・ミヤマクワガタ:30mm~78mm
・国産オオクワガタ:25mm~85mm
・ツシマヒラタクワガタ:30mm~87mm
クワガタのなかでも小さいものでは、体の大きさが4mm~6mmと1cmに満たないものがいます。こういった小さなクワガタは、見つけることも一苦労でしょう。逆に体の大きなクワガタには、日本最大級の大きさを誇る、ツシマヒラタクワガタがいます。
寿命
クワガタが成虫になってからの寿命は、種類によっても違いがありますが、一般的に1年~3年でしょう。
コクワガタやアカアシクワガタ、スジクワガタなどのクワガタの寿命が、1年~3年になっています。ヒラタクワガタの寿命は2年~3年、オオクワガタで2年~5年の寿命です。
なかにはノコギリクワガタやミヤマクワガタのように、越冬できず、寿命の短いクワガタもいます。ノコギリクワガタは2か月~3か月、ミヤマクワガタは1か月~3か月で死んでしまうでしょう。
交尾
クワガタは成虫になって成熟期間を迎えた段階で、オスとメスが交尾します。
成虫になっても成熟期間を迎えるまでは、オスとメスを一緒にしておいても、交尾することはありません。
クワガタが羽化し成虫になって、エサを食べるようになったら、成熟期間を迎えた合図になります。オスとメスを同居させて、交尾するのを待ちましょう。
産卵
クワガタの産卵は、どこで産卵するかで「材産みタイプ」と「マット産みタイプ」の2つにわけられます。
材産みタイプには産卵木を使います。自然のなかでは、クヌギやコナラといった木のなかに産卵するタイプです。材産みタイプのクワガタには、コクワガタや国産オオクワガタ、中国ホーペやタイワンオオクワガタなどがいます。
マット産みタイプは、発酵した土に産卵するタイプです。発酵マットのみ、あるいは発酵マットと産卵木のどちらかに産卵します。ヒラタクワガタ系やノコギリクワガタ系、シカクワガタ系など、土に産むタイプのクワガタの方が種類は多く存在しています。
クワガタの詳しい種類については別の記事で紹介しているので、ぜひそちらをご覧になってみてください。
クワガタのエサやり
クワガタは自然のなかでは、クヌギやコナラといった木の樹液を吸っています。そのため人間が飼育する場合は、自然の状況に近くなるように、エサを用意してあげる必要があります。
またクワガタは大アゴが発達しているので、この大アゴが邪魔をしてエサを食べづらいことがあります。エサをあげるときは、クワガタが食べやすいように置いてあげる必要があるでしょう。
クワガタを飼育する際に、クワガタにどのようなエサを与えればよいか紹介します。
昆虫用のゼリーを与える
飼育下のクワガタの主食となるのは、「昆虫用のゼリー」です。
昆虫用のゼリーは、昆虫のために作られたエサです。店舗で簡単に購入できること、エサの取り換えが楽などというメリットがあります。
ゼリーといっても、人間用のゼリーは与えないでください。人間用のゼリーは糖分が多く、昆虫に必要な栄養が足りない可能性があります。きちんと昆虫用のゼリーをあげるようにしましょう。
バナナやキュウリなどの野菜や果物
クワガタの主食は昆虫用のゼリーでよいのですが、おやつとして「バナナ」「リンゴ」「キュウリ」「トマト」といった野菜や果物も好物なので、与えても構いません。
ただし、こういった野菜や果物はいたみやすいので、食べ残したものはすぐに片付けるように注意しましょう。
クワガタに与えない方がよいエサ
「レタス」「柑橘類」「辛みがある野菜や果物」「加工食品」「腐った食べ物」はクワガタに与えないようにしましょう。
レタスは水分が多く栄養価が低いこと、一部レタスが有害になるクワガタがいるので、あげないようにしてください。
オレンジやレモンなどの柑橘類や、トウガラシなどの辛みのある野菜や果物は、クワガタの消化器官を刺激する可能性があります。
加工食品は糖分や塩分が多く含まれていること、腐った食べものは細菌やカビが繁殖している可能性があるので、これらも与えないようにしてください。
正しい知識でクワガタを捕獲して育てよう
クワガタは、生態を理解していれば見つけやすい昆虫です。活発に活動する夜間や、それが難しければ早朝などに森に出かけて、クワガタを探してみてください。
クワガタのエサは簡単に入手できるので飼いやすいです。しかし飼う際には与えてはいけないエサや注意するポイントもあります。クワガタを飼育するときは正しい知識を得て、クワガタにとってよい環境を整えてあげることが大切です。
夏から秋にかけては、クワガタの活動時期です。ぜひ外に出て、昆虫採集をしてみましょう。