新生児の体温の平均は何度?熱の測り方や病院に行くべき発熱について解説!

新生児の体温の平均は何度?熱の測り方や病院に行くべき発熱について解説!

新生児の体温の測り方や平熱、必要な環境整備などご存知でしょうか。本記事では、新生児の体調管理についての基礎知識から、発熱した際に病院を受診するポイントなどをご紹介します。新生児が急に発熱したときの対応に不安な方は、ぜひチェックしてみてください。

「新生児の体が熱い気がするけど、体温の測り方がわからない」

「新生児の平熱って何度なの?」

「新生児が発熱したらすぐに病院を受診した方がよいの?」

 上記のように、はじめての子育てをしているご家庭では、わからないことがたくさんあります。そのような状況下で、新生児の体温が熱いと、慌ててしまう方は多いのではないでしょうか。

本記事では新生児の平熱や体温の測り方を解説します。この記事を読むことで、新生児が体調を崩しているのか、元気であるかどうかの目安がわかるようになります。

どのようなときに病院を受診するかも判断できるので、もし新生児が急に病気になったとしても、冷静に行動できるようになるでしょう。

新生児の平熱や病院を受診する目安について知りたい方は、ぜひ本記事を読んでみてください。

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新生児の平熱は大人よりも高い

一般的に新生児は、体温が大人よりも高い傾向にあります。

新生児は、36.7~37.5度が正常範囲で、平均値は37.1度です。大人の平熱は36.0~37.0度とされているので、新生児の体温の高さがわかるでしょう。

出典:新生児・小児の体温計測 |厚生労働省

出典:3.健康状態の健康状態の把握 |厚生労働省

新生児は体温調節能力が低い

母親のお腹から生まれたあとの環境に、少しずつ慣れていく新生児期は、臓器や体温調節機能が未熟であると考えられています。

自分で体温調節が難しいので、周りの環境からの影響を受けやすいことをご存知でしょうか。もともと新生児期は一日のうちで体温が変動し、夜になるにつれて高くなる傾向があります。

大人は新生児がすごす部屋の温度に注意し、快適にすごせているかを確認しましょう。

出典:新生児・小児の体温計測 |厚生労働省

出典:V.赤ちゃんについて |八戸市立市民病院

室温の温度に合わせて体温が変わる

新生児は、室内の温度に影響を受けて体温が変わるので、新生児がすごしやすい環境を維持するようにしましょう。夏は冷房を強く、冬は暖房を強くしすぎると、逆にすごしづらくなってしまいます。

夏は、冷房の温度を26~28度に設定し、湿度が高いときは除湿を利用しましょう。外気温との差が5度低い室温にするのが目安です。しかし、35度以上の猛暑日には外気温との差を気にせず、26~28度を目安に考えてください。

冬は、室温を20~25度に保ち、加湿器を使うことをおすすめします。新生児にとって心地よい湿度は50~60%です。部屋の温度や湿度に合わせて、新生児の洋服や寝具の調節が必要です。薄着にしすぎたり、着せすぎたりしないよう注意しましょう。

また、エアコンやサーキュレーター、暖房器具の風が新生児に直接当たらないように配慮してください。

出典:V.赤ちゃんについて |八戸市立市民病院

新生児はどうやって体温を測る?

新生児の体温の測り方は、基本的には大人と変わりません。体温計によって異なりますが、水銀体温計や実測式の体温計などは、脇のくぼみの中央に体温計を当てて測ります。

上半身に対して、体温計が約30度になるように傾けるとよいでしょう。一定時間待つ必要があるので、できる限り短時間で計測できる体温計がおすすめです。

また、授乳後や入浴後などは体温が上昇しているので、30分経ってから測るようにしましょう。

新生児の背中を快適な温度にしよう

新生児は汗をかきやすいので、汗をかいていないかどうかに注意してください。新生児の汗の状態は、背中などに手を入れて確認しましょう。

汗で濡れたままにしておくと体が冷えて、体調を崩してしまいます。こまめに新生児の様子を確認することが大切です。様子によっては、冷暖房、季節に合わせた洋服やタオルケット、防寒具などでの調節を行いましょう。

出典:乳児湿疹・おむつかぶれ |京成曳舟駅前 皮フ科クリニック

新生児の手足を触って冷えを確認しよう

新生児は体温調節能力が低いので、手足が冷たい傾向があります。新生児にとっての快適な環境は大人と異なるので、新生児の地肌を触り、暑がってないか、寒がってないかを観察することが必要です。

新生児が暑いと感じている場合は「首・わきの下などが赤くほてり、背中に汗をかいている」「眠りが浅く、機嫌も悪い」などのサインがあります。

このようなサインが見られたら、室温をチェックして適温にしたり、洋服を1枚脱がせて薄着にしたりするようにしましょう。

また、新生児が寒いと感じている場合は「手足や唇が青白くなっている」「お腹や背中が冷たい」などのサインがあります。上記のような症状が見られたら医師に相談しましょう。

出典:赤ちゃんの体温と服装・環境について|すくすくまことクリニック

新生児を病院に行かせるべき発熱の目安

新生児は免疫能が低く重症化しやすいので、発熱した場合は注意が必要です。

新生児は自分で症状を伝えられないので、ご家庭で日頃から新生児の様子を把握できるようにしましょう。

ここからは、新生児が病院を受診すべき状況について解説していきます。

出典:3ヶ月未満の児の発熱への対応|神戸大学医学部 こども急性疾患学部門

普段から平熱を測っておこう

個人差は生じますが、新生児の平熱は36.7~37.5度です。医師は新生児の平熱を判断の基準として、症状が正常か異常かを診断します。

病院で、医師から新生児の平熱を確認されても困らないよう、普段から平熱を測る習慣を付けましょう。体温は変動するので、一日に一回ではなく、朝と夕方のように複数回測ってください。

出典:新生児の発熱|たなか小児科アレルギー科

出典:新生児・小児の体温計測 |厚生労働省

38.0度以上の発熱は病院に行こう

新生児が38.0度以上の発熱をした場合、病院を受診することをおすすめします。

しかし、すごしている室内の環境に影響を受けて、一時的に体温が上がっている可能性があります。まずは快適な温度か、様子はいつもと変わりないかを確認してください。

すぐに体温が平熱に戻れば、慌てて受診する必要はありません。念のため、日中の診察時間内に受診するのをおすすめします。

冷暖房や洋服などの調節をしても、新生児の体温が変わらず、不機嫌で元気がない、ぐったりしているなどの様子がある場合は、緊急性の高い可能性があります。直ちに病院を受診しましょう。

新生児が38.0度以上の発熱をした場合、基本的には入院しての治療が必要となります。発熱以外に、気になる症状や様子の変化があれば、医師にしっかりと伝えましょう。

出典:3ヶ月未満の児の発熱への対応|神戸大学医学部 こども急性疾患学部門

出典:発熱について|阪神北広域こども急病センター

急な発熱にも慌てずに対処しよう

新生児は体の発達が未熟なので、環境の影響を受けやすくなっています。新生児にとって快適な環境を整え、普段から平熱や様子をチェックするように心がけてください。

新生児が急に発熱すると、慌ててしまう場合もあるでしょう。しかし、その場合でも落ち着いて行動することが大切です。

環境の影響を受けていないか、いつもと違う様子はないか、ほかの症状はないかなどを一つひとつ確認したうえで、病院を受診するようにしましょう。

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