カマキリは世界に何種類いるの?日本で見られる種類と特徴を解説!

カマキリは世界に何種類いるの?日本で見られる種類と特徴を解説!

身近な昆虫であるカマキリですが、その不思議な生態をご存知でしょうか。本記事では、日本や世界にいるカマキリの種類やカマキリの生態、どこにいけばカマキリを観察できるかについて詳しく紹介しています。カマキリについて興味のある人は、ぜひ、チェックしてみてください。

「子どもがカマキリを捕まえてきたけど、これはどの種類なんだろう?」

「カマキリは日本では一般的に見られる虫だけど、海外にはいるのかな?」

「カマキリは世界に何種類いるんだろう?」

 このように、カマキリについて疑問のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、日本国内で見られるカマキリを5種類取り上げて詳しく紹介したあとに、カマキリの不思議な生態やカマキリの採取場所についてご紹介していきます。

この記事を読むことで、世界や日本にはどのような種類のカマキリがいるのか、カマキリはどのような生態を持っているのか、採集したい場合はどこにいけばよいのかがわかるでしょう。

カマキリに興味のある方は読んでみてください。

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カマキリは世界に約2,000種類いる

世界には2,000種以上のカマキリが生息しています。カマキリは世界の熱帯・亜熱帯地域に広く分布している昆虫です。

国内では緑や茶色の体色をしたカマキリが観察されますが、世界各地ではさまざまな色や柄を持つユニークなカマキリも見られます。なかには、花に擬態した色鮮やかなカマキリや枯葉の形そっくりなカマキリも見られます。

日本で見られるカマキリの種類

現在、日本国内では約10種以上のカマキリが観察されています。国内のカマキリはカマキリ科、ハナカマキリ科、コブヒナカマキリ科の3科に分類され、その多くがカマキリ科に分類されるカマキリです。

国内に広く分布する種もいれば、特定の地域・島でしか見られない希少種も存在します。

以下では、国内の広い地域で観察できる種類を5種挙げてその特徴を解説しますので、参考にしてください。

チョウセンカマキリ

国内で見られる大型種の一つがチョウセンカマキリで、成虫の体長は7~9cmほどになります。名前に「チョウセン」が付くので朝鮮半島からの外来種かと思ってしまいがちですが、現在の研究では在来種であると結論付けられています。

本州以南の草原や林縁でよく観察され、公園などの開けた場所で人の目にふれる機会も多い種です。

オオカマキリ

国内最大のカマキリがオオカマキリで、体長7~10cm弱まで成長します。本州以南の草原や林縁に生息し、草や低木の上で見られることが多いでしょう。

外見がチョウセンカマキリとよく似ており、前脚(鎌)の付け根が薄い黄色である点から、同部分がオレンジ色であるチョウセンカマキリと区別できます。

ハラビロカマキリ

その名のとおり「腹広」で、ふっくらとしたフォルムが魅力的なハラビロカマキリは、体長5〜7cmほどの中型種です。本州以南の草原や林縁で観察されますが、樹上性のカマキリであるため、樹木やつる植物などの高い場所に見られるでしょう。

現在、中国大陸原産の外来種であるムネアカハラビロカマキリが、国内で分布を拡大しつつあります。この影響でハラビロカマキリは個体数を減少させています。

コカマキリ

小枝のような見た目をしたコカマキリは、体長4~6cmほどの中型種です。同じ中型種のハラビロカマキリに比べて体が全体的に細く、大体の個体が茶色の体色を持つため、外見は小枝によく似ています。なお、個体数は少ないですがなかには緑色の個体も存在します。

コカマキリは四国・九州に生息し、草原や林縁・林内で観察される種です。

前脚(鎌)の内側に白黒のバンド柄が入っているのも大きな外見的特徴です。

ヒメカマキリ

小型種に分類されるヒメカマキリは、成虫でも体長が2.5〜3cmほどの小さなカマキリです。コカマキリと同様に樹上性で、本州・四国・九州の林内や林縁に生息しますが、東日本での観察例は少なく、関西で多く観察されます。

これまで紹介した大型・中型のカマキリに比べて俊敏性が高く、敵に襲われると足を縮めて死んだふりをする特徴があります。

カマキリを見つけるにはどこを探せばよい?

肉食性昆虫であるカマキリを探すには、カマキリが獲物を待ち伏せしていそうな場所を探すのがよいです。カマキリの主なエサはバッタ・コオロギ・チョウなどの昆虫なので、草原や林縁を中心に緑のある場所を見てみましょう。

具体的には、公園や空き地の草むら、花の咲いた低木などの上で見つけられます。 緑色や茶色の体色をしているカマキリは周囲の環境に溶け込むため、注意深く探してみましょう。

カマキリはカエルやトカゲ、時には小鳥なども食べてしまうので、それらを狙って田んぼや休耕地に潜んでいるところを探してみるのもよいでしょう。

カマキリに隠された秘密を紹介!

カマキリは古来より人間に観察されてきた身近な昆虫ですが、研究が進むなかで実はあまり知られていない不思議な生態を持つことが明らかになってきました。

ここからは、カマキリに隠された4つの不思議な生態をご紹介します。これらの生態や行動は、飼育中に実際に観察できることがありますので、注意深く観察してみてください。

同じ種類でも色が異なる個体がいる

カマキリにはさまざまな種類がいますが、同じ種類でも個体によって体色が異なる場合があります。

通常は茶色のコカマキリでも、緑色の個体が観察されるようなケースもあり、色によって種類を判別することは難しいでしょう。

これらの体色の違いが生じる原因については諸説ありますが、遺伝的な要素が作用しているとされています。

カマキリは変体過程で脱皮を繰り返しますが、脱皮の際に体色が変化していき、成虫になるとその体色を維持します。

泡に包んで約200個の卵を産む

秋になるとカマキリのメスは、木の枝などにふわふわとした泡を産みつけ、乾燥すると空気を含んだスポンジのようになります。このスポンジは卵鞘(らんしょう)と呼ばれ、卵を外敵から守ると同時に、冬の寒さを乗り越える断熱材のような役割を果たします。

春は孵化した幼虫が卵鞘から大量に出て来る季節です。カマキリの幼虫はそのほとんどが捕食されてしまうので、子孫を残すためにカマキリは大量に卵を産むといわれています。

交尾のあとにメスがオスを食べる

交尾後にメスがオスを食べてしまう行為は、種を問わず多くのカマキリの行動として見られます。考えられる理由として、オスが子孫を効率的に残すために、メスに食べられるという説があります。

また、必ずしもすべてのオスが食べられるわけではなく、生き残ったオスは再び子孫を残すためにほかのメスを探すでしょう。

暗くなると目の全体が黒くなる

カマキリの目は人の目と異なり、円筒状の小さな目がたくさん並んでいる構造を持っています。また、触角の間に3つの単眼を持っており、この単眼は明るさを感知する役割を持っています。

この単眼が暗くなったことを感知すると、より多くの光を取り入れてものを見るために複眼が大きく広がって、目が黒くなったように見えます。私たち人間や猫の黒目が暗いところで大きくなる(瞳孔が拡大する)のと同じような機能です。

出典:「散瞳検査」ってなに?|ひらばり眼科

身近なカマキリをよく観察してみよう

カマキリは世界中に約2,000種存在し、日本国内でも約10種以上が観察できて、それぞれに特徴があります。草原や林縁、公園の草むらなどでカマキリは観察でき、その生態には驚きの秘密が隠されています。

身近な昆虫であるカマキリをよく観察して、その多様な生態や行動について学んでみてはいかがでしょうか。

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