ザリガニ釣りはいつ・どこでするのがおすすめ?必要な道具や服装についても併せて解説!
ザリガニ釣りに適している場所や時期をご存じでしょうか。本記事では、道具やエサなどザリガニ釣りに関する基本的な知識や、あんしんして楽しむためのポイントを紹介しています。子どもとはじめてのザリガニ釣りに挑戦しようとしている方は、ぜひ、参考にしてください。
「ザリガニってどんなところで釣れるの?」
「道具はどんなものを揃えた方がよいのだろうか」
「小さな子どもでも簡単に釣れると聞いたけど本当かな」
子どもと一緒に楽しめるといわれるザリガニ釣りですが、どのようにはじめたらよいかわからない方も多いでしょう。
本記事では、必要な道具やエサ、釣り場などザリガニ釣りに関する基礎的な情報に加えて、おすすめの時期・時間帯や避けた方がよい場所を説明しています。
この記事を読むことで、ザリガニ釣りの知識や、簡単に釣るコツ、安全に楽しむために注意すべきポイントを把握することができます。
子どもの成長のために多くの経験をさせてあげたいと思っている方は、ぜひ、この記事を参考にして、家族でザリガニ釣りを楽しんでみてください。
記事のまとめ
- ザリガニ釣りに適した場所は、浅瀬や泥のある水辺で、子どもと安心して楽しめる整備された公園が理想である。釣れる時間帯や釣り場の選び方も重要だ。
- ザリガニ釣りには、簡単な道具があれば良く、釣り竿、容器、網の3つが基本である。釣り竿はシンプルで、容器は複数用意することが望ましい。
- 服装は動きやすく、UV対策や虫よけを考慮した長袖長ズボンが推奨される。特定外来生物に指定されたため、釣ったザリガニの扱いには注意が必要である。
ザリガニ釣りに使う道具は大きく3つ
ザリガニ釣りは、簡単な道具のみで子どもから大人まで楽しむことができます。家にあるものや、釣りをする場所で調達できるものもあるので、道具の準備にかかる時間や費用を気にすることなく気軽にはじめられるでしょう。
ここでは、ザリガニ釣りに必要な3つの道具と道具選びのポイントを紹介します。
釣り竿はタコ糸と木の棒でOK
ザリガニは網で捕まえることもできますが、駆け引きを楽しめる「釣り」がおすすめです。
釣りといっても、本格的な釣り竿を使う必要はありません。ザリガニは、割りばしや釣り場に落ちている木の枝などに、糸を結んだシンプルな道具で釣ることができます。
あまり近寄るとザリガニが警戒して逃げてしまうことがあるので、竿は30cm~1mほどの長さのものを選びます。ウキや釣り針は不要です。糸は丈夫で切れにくいタコ糸や、太めの刺繍糸などで十分でしょう。
容器は複数用意しよう
釣りあげたザリガニをいれる容器には、バケツやプラスチックケースなどを用意します。プラスチックケースを透明なものにすると、ザリガニの様子を観察できるためおすすめです。
可能であれば容器は複数用意しましょう。多くのザリガニが釣れた場合、同じ容器にいれてしまうと、酸欠になったり小さな個体がハサミを切られたりしてしまうためです。
すぐに逃がすのであれば、容器は不要です。しかし公園などでは、駆除を目的にキャッチ&リリースを禁止している場所もあります。事前に確認しておくとよいでしょう。
網は取り回しのしやすさを重視する
網を用意しておくとザリガニを釣りやすくなるでしょう。
1人がザリガニを水面近くまで引き上げ、もう1人が用意した網ですくうようにします。お父さんやお母さんと力を合わせてザリガニを釣ることができると、子どもの喜びも倍増するでしょう。
用意する網は、取り回しがしやすいものにします。ここでの「取り回しがしやすい」とは、扱いやすいことをさします。
持ち運びに便利な折り畳み式のものや、釣り場に合わせて柄の長さを調節できる網がおすすめです。
ザリガニはどこで釣るのがおすすめ?
ザリガニは、池や川、田んぼの水路など水深が浅く流れの少ない水辺に生息しています。田んぼの水路と聞くと、自然豊かな田舎を想像する方もいるでしょう。しかし、都会でも公園や住宅街にある側溝などでザリガニ釣りができる場合があります。
周辺が整備されていて、トイレやほかの遊具がある公園のなかの池であれば、子どもとあんしんしてザリガニ釣りが楽しめるでしょう。
ここからは、ザリガニが釣りやすい場所や釣り場を選ぶ際に気をつけたいポイントを紹介します。
浅瀬かつ泥のある場所を探そう
ザリガニ釣りでは、まず「ザリガニの姿を見つける」ことが重要です。姿が見えない場所だと時間がかかってしまいますが、ザリガニが目視できる状況であれば、簡単に釣りあげることができます。
水底がよく見えている緩やかな流れの10~40cmほどの浅瀬だと、ザリガニが探しやすいでしょう。ザリガニが身を隠せる泥や落ち葉があったり、水草が生えていたりする場所を探すのもおすすめです。
草や杭の影になっているところを探そう
現在、日本には約3種類のザリガニがいますが、一番身近な種類はアメリカザリガニです。
ザリガニには夜行性の種類もいますが、アメリカザリガニは日中も活動しているので、時間を気にせずザリガニ釣りを楽しめます。しかし、明るい場所はあまり好まず、石の隙間や水草などの影、泥のなかにもぐっていることが多いといわれます。
公園などの広い池で探す場合は、何かの影になっている場所を探すと見つけやすいでしょう。
釣れにくい場所もあるので注意が必要
田んぼの水路は、ザリガニが釣りやすい定番の釣りポイントといわれます。しかし、水深が深かったり水が濁っていたりして底が見えづらい場合は、ザリガニが目視できないため避けましょう。
また、ザリガニが隠れるスポットが少ない場所も釣り場には不向きです。
水深が浅い小川であっても、底がコンクリートで舗装されている場合や、水の流れが速い場合は避けた方がよいでしょう。
ザリガニ釣りに適した時期と時間帯はいつ?
ザリガニ釣りは条件がそろえば1年中楽しめて、時間もあまり気にする必要はないといわれます。しかし、比較的釣りやすいとされている時期や時間帯があります。
家族でザリガニ釣りを楽しむために、簡単に釣れる時期・時間帯のポイントをしっかり押さえましょう。
水温が温かい6~9月がおすすめ
アメリカザリガニは、水温が15℃以上で活発に活動するといわれます。水温の低い冬場は巣穴などに籠って冬眠するといわれるため、あまりザリガニを見かけることはないでしょう。
そのため、地域差はありますが、水温が15℃以上になる6~9月がザリガニ釣りにはおすすめです。
朝夕の時間帯が探しやすい
夜明けから日の出までや、日没前後の約1時間をさす「マズメ時」は、釣果が上がる時間帯として魚釣りをされる方には有名でしょう。ザリガニ釣りも、朝夕のマズメ時に釣りやすいといわれます。
明るい日中の方がザリガニを探しやすいですが、ザリガニからもこちらが見えやすいので、注意しないと警戒されてしまいます。朝夕の少し暗い時間はザリガニの警戒心も緩むため、ほかの時間帯よりは釣りやすいといえるでしょう。
夏場は熱中症などの危険を避けるためにも、比較的涼しい朝夕にザリガニ釣りをしましょう。
エサはスルメイカやアタリメを選ぼう
ザリガニは視覚だけではなく嗅覚も使ってエサを探します。そのため、エサには匂いが強いスルメイカやアタリメがよいでしょう。
エサを糸にしっかり結んで、ザリガニのそばにそっと落とします。ザリガニがエサをハサミでつかんだら、慌てずゆっくり引き上げることが上手に釣るコツです。
アメリカザリガニは雑食性であるため、スルメイカやアタリメ以外にも、コンビニ・スーパーで簡単に手に入るものや冷蔵庫の残りものなど、意外なものがエサになるでしょう。ザリガニ釣りにいく際は、一度調べてみることをおすすめします。
ザリガニ釣りにどんな服装で行けばよい?
ザリガニ釣りをする際の服装は、動きやすく、UV対策やヤブ蚊対策になる長袖、長ズボンがおすすめです。夏場の水辺には、蚊やブヨなどが多くいるため、虫よけスプレーを忘れないようにしましょう。
通常の魚釣りよりも水面近くで釣りをするため、泥はねして汚れても大丈夫な服を着たり、長靴を履いておいたりするとあんしんです。
大きな池などで遊ぶ際には、安全のためにライフジャケットを着用しましょう。子どもから決して目を離さないようにすることも重要です。
安全に注意してザリガニ釣りを楽しもう
2023年6月からは、アメリカザリガニが特定外来生物に指定されたため、釣ったあとのザリガニの扱いに注意しましょう。
しかし、ザリガニ釣りは特別な道具を準備する必要がなく、家族で気軽に楽しめるといったところは、これまでと変わりません。
ザリガニ釣りでは、ザリガニ以外にも、水辺に棲むさまざまな生き物との出会いがあり、自然とのふれあいや命の大切さを学ぶことができます。
安全に十分注意して、ご家族でザリガニ釣りを楽しんでみてください。