胎動はいつから感じはじめる?時期ごとの感じ方の変化と胎動カウント方法をご紹介
「胎動」はどういったものかご存じでしょうか。この記事ではいつから胎動を感じられるのか、胎動が赤ちゃんの成長によって変化していくことなどを紹介します。お腹のなかの赤ちゃんがすこやかに成長できているか知りたい方は、ぜひ、こちらを参考にしてみてください。
「胎動って何?」
「妊娠した後、いつ頃から胎動はわかるようになるの?」
「胎動ってどんな動きなの?」
ママは妊娠してから数か月後、赤ちゃんの胎動を感じるようになります。しかし、胎動について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、胎動についての解説と、胎動を感じられる時期を紹介しています。この記事を読むことで胎動について理解し、赤ちゃんの現在の状況がわかるようになるでしょう。
また、胎動が変化していく様子についても紹介しているので、赤ちゃんが順調に成長できているか確認することで、あんしんできます。
胎動について詳しく知りたい方や、胎動から何がわかるのか把握したい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
記事のまとめ
- 胎動は妊娠4〜5か月頃から感じ始めることが多く、妊婦の体型や日常生活によっても異なる。
- 妊娠期間が進むにつれて胎動は強くなり、8〜9か月では痛みを感じることもある。
- 胎動カウントは赤ちゃんの健康確認に役立つ方法で、異常があれば産婦人科に相談する必要がある。
胎動は「妊娠4か月〜5か月頃」に感じはじめる
胎動とは、ママのお腹のなかにいる赤ちゃんが動くことです。お腹のなかの赤ちゃんは妊娠7週頃から動くといわれており、早い人は妊娠4~5か月頃から動きを感じるでしょう。
胎動をいつから感じられるかは個人差があります。ママがやせていて皮下脂肪が少ない場合は、胎動を感じやすいでしょう。一方で、日中に仕事で忙しいママの場合、胎動に意識を向ける余裕がなく、なかなか感じられないこともあります。
胎動を感じられなくても、妊婦健診で赤ちゃんが元気にしていれば問題ないので、あまり心配する必要はないでしょう。
出典:胎動はいつから始まる?赤ちゃんの様子も解説します|なかがわレディースクリニック
胎動は赤ちゃんからのコミュニケーション
ママのお腹のなかで、赤ちゃんは妊娠7週頃の早い時期から体を動かしています。この赤ちゃんの動きが「胎動」です。
胎動によって赤ちゃんは、自身の存在やどんな様子であるかをママに伝えてくれています。ママは胎動を感じることで、赤ちゃんがお腹のなかで生きているという実感が得られ、赤ちゃんが元気でいるかどうかも感じられるでしょう。
出典:胎動はいつから始まる?赤ちゃんの様子も解説します|なかがわレディースクリニック
出典:胎動|加藤クリニック
胎動の感じ方は人それぞれ
胎動の感じ方には、多くのバリエーションが存在します。
お腹のなかで腸が動いているような感覚がしたり、ポコッとした感じを受ける人もいるでしょう。お腹のなかから、赤ちゃんに蹴られたような感覚になるママもいます。胎動の感じ方は、人によって変わってくるので、同じように感じられるとは限らないでしょう。
出典:胎動はいつから始まる?赤ちゃんの様子も解説します|なかがわレディースクリニック
妊娠期間ごとの胎動の感じ方の変化
ここでは、妊娠期間によってどう胎動が変化していくかを紹介します。
胎動は、最初のうちは赤ちゃんの力が弱く、ママが感じ取れない場合があります。しかし妊娠期間が進み、出産が近づいてくるにつれて、強くなっていきます。それぞれの時期に赤ちゃんは、お腹のなかでどのような動きをしているか、以下を参考に把握しておきましょう。
4か月頃までは小さい動き
妊娠4か月頃の赤ちゃんは、ママの下腹部のあたりで、小さく動いているでしょう。妊娠初期の頃でも、赤ちゃんはお腹のなかで手をグーパーしていることがありますが、この時期は胎動として感じることはありません。
しかし、人によっては、この頃にはじめての胎動を感じることもあるでしょう。お腹のなかで動く感覚があった場合は、胎動の可能性があります。
出典:胎動はいつから始まる?赤ちゃんの様子も解説します|なかがわレディースクリニック
5~7か月は蹴られている感じ
妊娠5~7か月頃には、ときおりお腹のなかから押されるような感覚があるでしょう。お腹のなかから、蹴られるような感触がすることもあります。
この時期は子宮が大人の頭大ほどと大きくなるので、赤ちゃんは小さな体で自由に動き回ります。そのため、赤ちゃんの胎動を感じやすいでしょう。
出典:胎動はいつから始まる?赤ちゃんの様子も解説します|なかがわレディースクリニック
8~9か月では痛いと感じるほど強くなる
妊娠8~9か月頃になると、赤ちゃんの手や足の力が強くなってくるので、ときにはママが痛いと感じるような胎動も発生します。
妊娠後期に入っているこの頃には、お腹のなかの赤ちゃんが手のひらを閉じたり開いたりする動きを、お腹の外から見られるママもいるでしょう。
しかし、赤ちゃんの体が大きくなって子宮のスペースが限られてくるので、赤ちゃんが大きな動きをすることは減ってきます。赤ちゃんが子宮内で上下回転することは少なくなり、左右に回ることが増えます。
出典:胎動はいつから始まる?赤ちゃんの様子も解説します|なかがわレディースクリニック
臨月でも出産直前まで動き続ける
出産が近づいてくると胎動が落ち着いてきますが、胎動が全くなくなるということはありません。
赤ちゃんがママの骨盤のなかに入り込むことにより、動きが鈍くなることはあります。これによって、胎動を感じなくなるといわれていますが、ママの個人差次第では、産前まで胎動を感じるでしょう。
胎動は赤ちゃんが元気な証拠なので、特に心配は不要です。
出典:HELLO BABYマザークラス~お産が近づいたしるし~|社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部 大阪府済生会中津病院
胎動カウントで成長を確かめる
「胎動カウント」は、胎動の回数をカウントすることで、赤ちゃんがすこやかに成長できているか確認するための方法です。胎動カウントを毎日しておくことで、赤ちゃんに異常が起こったときに気づける可能性があるでしょう。
胎動カウントの方法として、10カウント法を紹介します。胎動カウントは、妊娠5か月頃からはじめてみてください。
まずは胎動を感じやすい体勢になり、最初の胎動を感じたときから10回感じられるまでの時間を計ります。ただしこのとき、仰向けの体勢はお腹が張る原因になるので止めましょう。
胎動カウントを計ろうとしても、赤ちゃんが眠っていて、胎動が感じられない場合もあります。胎動がなかったとしても、すぐに心配する必要はないでしょう。
出典:胎動カウントってなに?はじめる時期とやり方を紹介|ミネルバクリニック
胎動が明らかに違うときは産婦人科に相談しよう
胎動カウントだけで産婦人科を受診すべきかどうかを判断するのは難しいことですが、以下の傾向が見られたときは、医療機関を受診しましょう。
10カウント法で1時間以上かかった場合や、間隔をあけて2回胎動カウントを行い、どちらも35分以上かかってしまったような場合は、異常が発生している恐れがあります。
胎動カウントにかかる時間の平均は、約20分です。長いときでも35分以内になるので、2回計って両方35分以上であれば、医師に相談するとよいでしょう。
このほかに、胎動が少ない場合にも、医療機関の受診がおすすめです。ただし、出産間近の場合は、胎動が少なくなっている可能性があります。また、胎動は日によって強さや頻度が変わってくることも、認識しておきましょう。
出典:胎動カウントってなに?はじめる時期とやり方を紹介|ミネルバクリニック
胎動で赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しもう!
胎動は、お腹のなかに赤ちゃんがいることや、赤ちゃんが元気にしていることを教えてくれるものです。最初はなかなか感じられなくても、出産が近づくにつれて、胎動は強くなっていくでしょう。
胎動カウントをすることで、赤ちゃんの異変に気づける場合があります。ときには胎動で痛みを感じることもありますが、そのようなときは痛いところをさすったり、温めたりして痛みを和らげてみてください。
この記事を参考に胎動を理解し、妊娠期間の赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しんでみましょう。