赤ちゃんの夜間授乳はいつまでするべき?やめるタイミングの目安や注意点をご紹介
赤ちゃんの夜間授乳をいつやめればよいのか、悩んでいる人はいませんか。この記事では、夜間授乳をやめるタイミングの目安や、やめる時の注意点、夜間授乳を少なくするためのポイントを紹介しています。夜間授乳をやめたいと思っている人は、ぜひ、参考にしてみてください。
「赤ちゃんの夜中の授乳はいつまでやらないといけない?」
「夜中の授乳をやめるタイミングや目安を教えてほしい」
「やめるときには、どんなことに注意すればいい?」
育児中のお母さんのなかには、赤ちゃんの夜間授乳に対して、このような疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、赤ちゃんの夜間授乳についての考え方を紹介するとともに、やめるタイミングの見定め方や、やめるときの注意事項についても解説しています。
この記事を読むことで、いつまで赤ちゃんの夜間授乳を続ければよいか、ある程度の目安がわかります。また、その知識をもとにすれば、赤ちゃんの成長度合いに合わせて、適切なタイミングで夜間授乳を終わらせることができるでしょう。
赤ちゃんの夜間授乳について悩んでいる人は、ぜひ、この記事をチェックしてみてください。
記事のまとめ
- 赤ちゃんの夜間授乳は成長に合わせて考える必要がある。
- 離乳食の進行に応じて、夜間授乳を少しずつ減らしていくことが大切である。
- やめる際は、乳腺炎などのリスクに注意し、医師の助言を参考にするべきである。
赤ちゃんの夜間授乳はいつまでするのか?
夜間授乳とは、名前のとおり夜間に行う授乳行為です。
赤ちゃんは浅い眠りがほとんどであること、母乳の消化が早いことなどから、夜間であっても母乳を求めて泣く場合があります。そのため、母乳を欲しがる赤ちゃんに、夜間の授乳をするお母さんも多いのではないでしょうか。
夜間授乳をやめる時期やタイミングは、赤ちゃんによって個人差があります。生後どのくらいの期間が経過しているのかを踏まえて、夜間授乳の必要性を考えることが大切でしょう。
新生児期は頻回の授乳が必要なため、赤ちゃんが欲しがるだけ好きに飲ませることが推奨されています。生後2か月になれば、赤ちゃんの母乳やミルクを飲める量が増えるため、少しずつ授乳リズムをコントロールすることが可能です。
生後3か月以降は、夜間に母乳を欲しがる赤ちゃんは多いですが、赤ちゃんを無理に起こしてまで授乳する必要はなくなります。
離乳食がはじまる6か月以降は、食事のリズムをつけていくことになるため、夜間授乳をせずに眠れるように習慣付けることが大切です。
このような成長の変化から考えると、基本的には、離乳食がはじまる生後6か月頃までは夜間授乳をする必要があるといえるでしょう。
出典:どれくらいが適正?赤ちゃんの授乳間隔や量などについて解説|札幌みらいクリニック
【データから見る】いつまで夜間授乳をしていた人が多いのか?夜間授乳はいつまでしていた人が多いのか?
衛生用品関連の企業が行ったアンケートによると、約36%の人が、生後7か月~12か月頃まで夜間授乳をしていた(またはする予定)と答えています。
次いで、生後から1歳6か月まで夜間授乳していた人(する予定の人)の割合は約20%でした。
この結果から、離乳食の開始時期と夜間授乳をやめるタイミングには、少なからず関連性があるといえるでしょう。
一般的に、離乳食をはじめる時期の目安は、生後5~6か月頃とされています。はじめのうちは離乳食だけでは栄養が補えないため、母乳やミルクをあげるお母さんも多いでしょう。
やがて、生後12か月頃になると、赤ちゃんはいろいろなものが食べられるようになってきます。離乳食が完了する頃から断乳を考えるお母さんも多くなるため、それに比例して、夜間授乳の頻度も減っていると考えられるでしょう。
出典:離乳食を始めるタイミングはいつから?進め方や月齢別スケジュール、注意点も紹介|エナレディースクリニック
夜間授乳をやめるタイミングの見定め方
夜間授乳に、明確にやめるタイミングはありません。夜間授乳を続けるべきかどうか見定めるにあたって重要になるのは、赤ちゃんの成長発達とかかりつけ医の助言です。
たとえば、体重がしっかり増えて、順調に成長していれば、夜間授乳は必須ではないと判断できるでしょう。そして、かかりつけ医から夜間授乳に関する指導がなければ、日中の授乳だけでも問題はないと判断できます。
上記の条件を満たした上で、生後8か月以降であれば夜間授乳をやめても問題はありません。
夜間授乳をやめる際は「乳腺炎」と「やめるスピード」に注意
「乳腺炎」とは、乳房のなかにある乳腺(母乳を分泌する腺)で起きる炎症です。乳腺のなかに母乳が溜まったときに起きるもので、乳房の張りや痛み、しこりなどの特徴的な症状が現れます。
赤ちゃんへの授乳回数が減れば、必然的に乳腺内には母乳が溜まりやすくなるため、注意が必要です。
特に、急に夜間授乳をやめてしまった場合は、母乳を排出するタイミングがなくなってしまうため、乳腺炎などのトラブルのリスクが高くなります。
上記の理由から、夜間授乳をやめる際は一気にやめるのではなく、徐々にやめていくように調整することが大切です。
授乳しながらの添い寝には注意も必要
添い寝しながらの授乳は、お母さんにとって楽な姿勢である反面、赤ちゃんにとってのリスクが高い方法です。
特に、添い寝での夜間授乳は、授乳しながらお母さんが眠ってしまう可能性があるため、おすすめできません。
そのままお母さんが寝込んでしまうと、誤って赤ちゃんに覆いかぶさってしまう危険性が出てきます。そのほか、布団やクッションが赤ちゃんを圧迫して、窒息する可能性もあるため、注意が必要です。
夜間授乳を少なくするためにできること
夜間授乳の回数を少なくするためには、赤ちゃんに「おっぱいを飲んで寝る」という習慣をつけないことが重要です。一度習慣がついてしまうと、おっぱいを飲まないと寝付けなくなる可能性があります。
そのようなことを避けるためには、おっぱい以外の方法で眠れるような工夫や対応が大切です。背中トントンや読み聞かせ、子守歌などで、自然に眠れるようにしてあげましょう。
月齢が低いときから、朝起きて夜寝るという規則正しい生活を身に付けさせるのもよい方法です。日中は部屋を明るく、夜は部屋を暗くして静かにするなど、赤ちゃんが落ち着いて眠れる環境を整えてあげましょう。
夜間授乳をやめるタイミングは成長度合いと相談しよう
本記事では、赤ちゃんの夜間授乳のやめどきについて紹介しました。
夜間授乳の必要性は、赤ちゃんの成長度合いや離乳食の進み具合によって変わります。新生児期~離乳食初期の赤ちゃんであれば、栄養面を考えて、夜間授乳を行なっても問題はありません。
赤ちゃんが成長し、1回の授乳で飲める量が増え、離乳食だけで栄養がとれるようになってきたら、徐々に夜間授乳を減らしていきましょう。
夜間授乳をやめる場合は、お母さんの体調と赤ちゃんの成長を考慮した上で、かかりつけ医の助言などを参考に、適切なタイミングを見定めることが大切です。
子どもの様子を観察しながら、徐々に夜間授乳がやめられるよう、ぜひ、本記事で紹介した内容を参考にしてください。