子ども習い事の費用はどのくらいが最適?習い事にかけるべき費用の目安とは

お子さまの可能性を広げるために習い事を検討する保護者の方は多いですが、「いくらくらいお金をかけるべきなのか?」予算が気になるのではないでしょうか。
実際、習い事によって費用や開始に適した年齢は異なり、家計全体とのバランスも考える必要があります。そこで本記事では、習い事をはじめる年齢や人気のジャンル、費用相場、そして家計の中でどのくらいの割合を習い事にあてるのが適切かなど、幅広く解説します。
記事まとめ
- 習い事をはじめる年齢は「小学校入学前」が5割以上という結果がある。
- 1つの習い事にかかる月謝は、内容や地域によって差がありますが、総じて5,000円~10,000円程度が目安。
- バレエやバイオリン、ゴルフなどの習い事は比較的費用が高く、そろばんや書道、囲碁や将棋などの習い事は比較的費用が安い。
子どもの習い事をはじめる年齢や人気の習い事
お子さまの習い事を検討するときに「何歳からはじめるべき?」「どんな習い事が人気なの?」と疑問が浮かぶのではないでしょうか。ここでは、お子さまの習い事をスタートする年齢や、特に人気の習い事をご紹介します。
何歳から習い事をはじめるべきか
子どもの習い事をはじめる年齢は家庭によってさまざまですが、株式会社バンダイが実施した「子どもの習い事に関する意識調査」によると、習い事をはじめる年齢は「小学校入学前」が5割以上という結果が出ています。幼稚園や保育園に通いはじめるタイミングで、スイミングやピアノ、英会話などをはじめるケースが多いようです。
参照元:株式会社バンダイ|「子どもの習い事に関する意識調査」
しかしながら、いくら人気の年齢帯とはいえ、お子さまによって興味関心や成長のペースは異なります。
早期に習い事をはじめるメリットとしては、社会性や基本的な運動能力が身につきやすい一方、お子さまがあまり興味を持っていない状態で習い事を無理にはじめると、長続きしない可能性もあります。
お子さまの個性や興味を尊重し、楽しみながら取組めるタイミングを見極めることが大切です。
人気の習い事とは
では、小学生を中心とした子どもたちに人気の習い事には、どのようなものがあるのでしょうか。先述の調査や、さまざまな保護者アンケート結果を総合すると、以下のような習い事が人気上位にあげられます。
・スイミング:全身運動ができ、体力向上に効果的です。さらに水泳は心肺機能を高めてくれます。
・英会話・英語教室:グローバル化が進む現在、早期から英語に触れておきたいと考える家庭が多くなっています。
・ピアノ:音感やリズム感を養い、音楽の基礎を学べます。将来的にほかの楽器にもチャレンジしやすくなる点で人気です。
・学習塾:小学校高学年になると受験を視野に入れるご家庭も増え、国語・算数・英語を中心に早めの学習習慣づくりを行うことに役立ちます。
・サッカーや野球などの球技:仲間と協力するスポーツであり、チームワークやコミュニケーション能力を育めます。
このほか、ダンスやバレエ、空手などの武道系、書道やそろばんといった伝統的な習い事も根強い人気があります。
お子さまの性格や興味の方向性にあわせて、楽しく取組めるものを選ぶとよいでしょう。
子どもの習い事にかける費用の平均費用

お子さまの習い事を検討する上で、気になるのが「費用」です。月謝や教材費、発表会・試合への参加費など、思った以上に出費がかさむケースもあります。そのため、一般的にどのくらいの費用がかかるのかを把握しておくことは、家計管理のためにも重要です。
1つの習い事にかける費用の平均
1つの習い事にかかる月謝は、内容や地域によって差がありますが、総じて5,000円~10,000円程度が目安とされています。
たとえばスイミングスクールなら、月4回レッスンで5,000~7,000円前後、英会話教室では、グループレッスンの場合7,000~10,000円程度が相場です。(運営もとによって金額は異なりますので、こちらの金額はあくまで目安です。)
また、発表会や教材費などの追加費用が発生する習い事もあります。ピアノの場合、楽譜や発表会参加費、ピアノ本体の購入費用など、長期的には大きな出費となるケースがあります。
事前に見通しを立て、入会前に追加費用がどの程度かかりそうかを確認することがポイントです。
習い事を掛け持ちする場合
お子さまが複数の習い事に興味を示すなど、保護者の方の方針で多角的な教育をしたい場合、習い事を掛け持ちすることもあるでしょう。
習い事を2つ以上掛け持ちすると、当然ながら月々の出費は増えます。
たとえば、1つあたり5,000~10,000円の習い事を2つ掛け持ちすれば、月額1万円~2万円程度の出費となります。さらに、3つ以上掛け持ちするとなると、月々のコストが2万円~3万円を超えるケースも珍しくありません。
家計に負担をかけ過ぎないよう、親子で「どの習い事を優先したいのか」を相談し、続けやすい形を模索することが大切です。
ジャンル別の習い事の平均費用

ここからは、代表的なジャンルごとに人気のある習い事を3つずつあげ、その平均的な費用感をご紹介します。入会金やユニフォーム代、楽器の購入費など初期投資が必要な習い事もあるので、あくまで目安としてお考えください。
運動系の習い事の場合
1.スイミング
・平均費用:月謝5,000~7,000円程度。
・主な追加費用:水着、ゴーグル、スイムキャップなどの購入費(合計3,000円~5,000円ほど)。
・特徴:基礎体力を育成できるうえ、水に慣れることでプールや海を怖がらなくなるメリットも。
2.サッカー
・平均費用:月謝5,000~8,000円程度。
・主な追加費用:ユニフォーム、スパイク、遠征費、試合参加費など。
・特徴:チームワークやコミュニケーション能力が育ちやすい。大会や試合が多い場合、遠征費がかさむ可能性あり。
3.バレエ
・平均費用:月謝7,000~10,000円程度。
・主な追加費用:レオタード、トゥシューズ(ポワント)、発表会の衣装代・参加費など。
・特徴:身体の柔軟性や美しい姿勢、表現力を身につけられる。発表会にかかる費用が高めになる傾向がある。
芸術系の習い事の場合
1.ピアノ
・平均費用:月謝5,000~8,000円程度。
・主な追加費用:楽譜、発表会費用、ピアノ本体の購入費(または電子ピアノ)。
・特徴:音感やリズム感を養えるほか、情操教育にも効果的。長期間続ける場合はピアノ本体の維持費も考慮が必要。
2.バイオリン
・平均費用:月謝6,000~10,000円程度。
・主な追加費用:バイオリン本体の購入やレンタル費用、弦などのメンテナンス費用など。
・特徴:小さなお子さまからはじめられるが、本体の購入費や修理代が高額になりやすい。発表会やコンクールへの出場費用も要チェックです。
3.絵画・アート教室
・平均費用:月謝5,000~7,000円程度。
・主な追加費用:画材やスケッチブック、展示会に出品する場合の費用など。
・特徴:創造力や表現力を伸ばすことができる。小規模な教室から大手カルチャースクールまで幅広い選択肢がある。
学習系の習い事の場合
1.学習塾(進学塾)
・平均費用:月謝8,000~15,000円程度(教科数やコースにより変動)。
・主な追加費用:教材費、テスト代、夏期・冬期講習の費用など。
・特徴:受験を見据えたカリキュラムが整備されている。講習や模試を受けると追加費用が高くなる傾向がある。
2.英会話(グループレッスン)
・平均費用:月謝7,000~10,000円程度。
・主な追加費用:教材費、イベント参加費。
・特徴:ネイティブ講師とのやりとりなど、楽しく英語に慣れやすい。発音やコミュニケーション力を育む機会が多い。
3.そろばん
・平均費用:月謝3,000~6,000円程度。
・主な追加費用:検定受験料、そろばん本体の購入費(1,000~3,000円程度)。
・特徴:計算力を磨き、数字への抵抗感が減る。学習塾よりも比較的費用が抑えられる傾向がある。
子どもの習い事費用ランキング
習い事によって費用には幅があります。ここでは、一般的に費用が高めになりやすい習い事と、比較的費用が安くすむ習い事を3つずつ紹介します。あくまで目安ですが、最初の選択肢を絞る際の参考にしてみてください。
比較的費用が高い習い事3選
1.バレエ:発表会の衣装代や参加費が高額になる傾向があり、年間で数万円~十数万円かかるケースもあります。
2.バイオリン:楽器本体が高価で、サイズアップに伴う買い替えやメンテナンス費用も見逃せません。
3.ゴルフ:レッスン費に加え、コースデビューや道具代が大きくかかるため、長期的には出費が増えます。
比較的費用が安い習い事3選
1.そろばん:月謝が比較的安価で、必要な道具もそろばん本体くらいです。検定受験料も大きな負担にはなりにくいです。
2.書道:毛筆セットは一度購入すると長く使え、月謝も比較的リーズナブルです。公民館や地域教室など多彩な選択肢があります。
3.囲碁や将棋:論理的思考や集中力、戦略的な考え方を学べます。教室やサークルによっては無料の場合もあります。
家計全体の中で習い事にかけるべき費用の目安
最後に、家計全体を考えたときに「習い事にどのくらいのお金をかければいいのか?」という悩みに触れていきましょう。
実際のところ明確な正解はなく、家計やお子さまの将来設計によって考え方は異なります。しかし、目安となる考え方や数値を知っておけば、過度な出費を抑えつつ、お子さまに適切な教育環境を整えやすくなります。
世帯年収の何%ほどを習い事の費用にすべきか
習い事の年間費用は、月謝だけでなく発表会や遠征費、教材費などを含めると、1つあたり年間6万円~12万円程度(月5,000円~10,000円×12か月+不定期の追加費)になることが多いです。掛け持ちをする場合は、単純にその倍以上の費用がかかることを想定しておきましょう。
たとえば、
・年収500万円の家庭の場合:習い事1つで年間6万~12万円は、年収の約1.2~2.4%にあたります。
・年収700万円の家庭の場合:同条件で年間6万~12万円は、年収の約0.9~1.7%です。
・年収1,000万円の家庭の場合:年間6万~12万円は、年収の約0.6~1.2%になります。
もちろん、お子さまの習い事は1つだけとは限りませんし、将来的な教育費やほかの出費とのバランスも考える必要があります。
教育費全体でみると、塾や予備校、大学費用に備えて貯蓄をする必要もあるため、年収の5~10%以上を習い事にあてると、ほかの支出を圧迫する可能性が高まります。
習い事の効果やお子さまの負担、家計の状況を総合的にみて無理のない予算を組むことが大切です。
習い事の行き帰りの防犯の費用も考えよう
習い事は場所や時間帯によっては、お子さまが一人で行き帰りをしなければならない場面が出てきます。特に暗くなる時間帯や人通りが少ない道を通る場合、防犯面が気になるという保護者の方も多いでしょう。
そこで習い事の行き帰りの防犯に検討したいのがキッズケータイです。月々の通信費はかかりますが、GPS機能や見守りサービスが付いているものが多く、お子さまの現在地を確認できたり、機種によっては緊急時にワンタッチで連絡ができたりします。
スマートフォンと比べるとフィルタリング機能や利用できるアプリが限られているため、ネットトラブルの心配が少ないのもあんしん材料です。
習い事の費用に加えて「行き帰りの安全を確保するための投資」と考えれば、検討する価値は十分にあるでしょう。家族のライフスタイルに合わせて、どの程度の予算を防犯対策に回すかをあらかじめ決めておくとあんしんです。
NTTドコモのキッズケータイ

NTTドコモのキッズケータイでは、家族などのあらかじめ登録した相手とのみ、通話や「+メッセージ」でのやりとりが可能です。また、いざというときの防犯ブザー機能など、親子にうれしい機能が充実しています。
詳細は、下記よりご覧ください。
https://comotto.docomo.ne.jp/kidskeitai
まとめ
お子さまの習い事は、教育面だけでなく、お子さまの成長や将来の選択肢を広げる大切な要素です。しかし、何をどのタイミングではじめるか、そしてどのくらいの費用をかけるかは、各家庭によって事情が異なります。
今回ご紹介した年齢や費用の目安、人気の習い事の特徴を参考に、まずは「お子さまが興味を持ち、無理なく続けられるかどうか」を最優先に検討してみてください。
習い事の数や掛け持ちの状況、防犯対策の導入などを含めて、家計と子どもの負担のバランスを上手に取りながら、最適な学びの環境を整えましょう。