子どもの習い事に親が必死になってしまう際に気を付けておきたいこと

子どもの習い事に親が必死になってしまう際に気を付けておきたいこと

子どもの習い事は、運動能力や表現力、学力など多彩なスキルを伸ばし、将来の選択肢を広げる貴重な機会です。ところが、子どもの習い事を応援するあまり、つい親が熱くなりすぎてしまう場面は少なくありません。

そこで本記事では、「親が子どもの習い事に必死になりすぎている」かどうかをチェックする際のポイントや、注意すべき言動、そしてどうすれば親子ともにストレスを減らして習い事を楽しめるかについて解説していきます。

記事まとめ

  • 子どもの習い事は、「子どもが主役」であることを忘れずに、親は適度な距離感でサポートする姿勢をたもつことが大切。
  • 子どもにとっても、親にとっても楽しく習い事を続けるために、言葉選びや完璧を求めないことなどを工夫していく。
  • 習い事の行き帰りの送迎やあんぜん面の不安を抱えないことも大切。

子どもの習い事に親が必死になりすぎてはいませんか?

習い事に対して、親としては「子どもにはたくさん学んでほしい」「すぐに上達してほしい」と願うものです。しかし、その気持ちが高じて、いつの間にか“親が必死になりすぎる”状態に陥っていることはないでしょうか。

もちろん、子どもの習い事に熱心に取り組む姿勢は素晴らしいことです。しかし、適度な距離感を見失うと、子どもにとって逆効果になったり、親自身も疲弊してしまう恐れがあります。以下の観点をチェックしてみて、「私、ちょっと必死になりすぎているかも…?」と思ったら、ぜひこの記事を読み進めてみてください。

・子どもよりも親が練習計画を立てている
 → 子どもの学びの主導権が親に移っていませんか?
・子どもの習い事のスケジュールが、家族全体の生活を圧迫している
 → 送迎や経済的負担など、ほかの家族の負担が増えていませんか?
・成果が出ないと親が落ち込み、子どもにプレッシャーをかけている
 → 習い事の出来栄えや結果に対して、子どもに責めるような言動はありませんか?
・習い事に熱中している子どもを見てあんしんしたい、親自身のあんしん材料になっている
 → 子どもの姿を通して、親の自己肯定感を得ようとはしていませんか?

つい子どものためを思うあまり熱くなってしまうことは、決して悪いことではありません。でも、行き過ぎると子どもの心に負担をかけてしまう場合があるのです。

上記に当てはまる項目が多いと感じたら、少し立ち止まって“親の関わり方”を見直すタイミングかもしれません。

習い事で気をつけたい親の言動

娘に教える父親

ここでは、習い事で気をつけたい4つのケースをあげて、具体的にどんな点を気をつけるべきかをみていきます。

アドバイスをし過ぎて子ども自身が考える機会がない

親自身が同じ習い事を経験したことがあったり、詳しい知識を持っていたりすると、ついアドバイスをしたくなるかもしれません。

たとえば、スポーツ系の習い事であれば「もっと足を曲げて!」「腕の使い方が違う!」と細かく指示を出したり、音楽系であれば「指づかいをこうすると弾きやすいよ」「ここは強弱をつけるとよいよ」など、ありとあらゆるアドバイスを送ってしまうケースがあります。

しかし、あまりに指示やアドバイスを与えすぎると、子どもは「言われたとおりにしよう」という意識ばかりが強くなり、自分で試行錯誤して上達するチャンスを逃してしまいます。

子どものうちは、むしろ「失敗してみて、そこから学ぶ」プロセスが重要です。親のアドバイスが多すぎると、子どもの主体性や考える力を育てにくくなるので気をつけましょう。

結果だけを見てしまう

「テストでいい点数を取れた?」「試合で勝てた?」「コンクールで賞を取れた?」など、成果・結果だけを重視してしまうと、子どもは「結果を出さなければ怒られる」「失敗したら親に認められない」と感じ、習い事自体をプレッシャーや恐怖の対象として見るようになってしまいます。

たとえば、バレエの発表会で上手く踊れなかったり、英会話のスピーチコンテストで入賞できなかったりした場合にも、そこに至るまでの練習や子どもの工夫を認めないまま「結果がダメだったら意味がない」などと突き放すと、子どもが自信を失ってしまう可能性があります。

成長は結果ではなく、過程にこそ表れるもの。小さな変化や努力を見守り、認めてあげることが大切です。

子どもに期待をし過ぎている

「自分が叶えられなかった夢を子どもには実現してほしい」「将来はプロになってほしい」など、親が子どもに過剰な期待を寄せることがあります。もちろん、子どもが本気でプロを目指して、才能を伸ばしているケースもあるでしょう。

ですが、親の思いや理想を子どもに押し付ける形になると、子どもは息苦しさを感じてしまいます。

たとえば、子どもが少しでも練習を休みたいというと「そんな気持ちでは大成しない!」などと叱責したり、子どもがほかの趣味や遊びを楽しむことを許さなかったりする場合、子どもは習い事への意欲を失うどころか、親との関係も悪化しかねません。

「期待」自体は悪いものではありませんが、度が過ぎると親子双方が疲れてしまう原因になります。

ほかの子どもと比べてしまう

子どもを励ますつもりで、つい「○○ちゃんの方が上手だね」「あの子はもっとすごいことができるよ」とほかのお子さまと比べてしまうのは、よくある落とし穴です。

実際、「競争意識を刺激して頑張らせたい」という親心から比較してしまう場合もあるでしょう。

しかし、子どもは比較されることで「自分はダメなんだ」「勝たなければならない」と感じて、自己肯定感を失ってしまうこともあります。たとえば、同じクラスのお友だちが先に難しい曲をマスターしたからといって、「あの子より弾けるようにならなきゃダメでしょう!」と責められれば、子どもは純粋に練習を楽しめなくなるかもしれません。

子どもはそれぞれ違った成長スピードや得意分野を持っているので、比べるのではなく、一人ひとりのよさや成長を認める姿勢が欠かせません。

子どもの習い事に親が必死になる際に気をつけたいこと

前章で紹介したような親の言動に思い当たる節がある場合でも、悲観する必要はありません。大切なのは「今からどう関わり方を変えていくか」です。

ここでは、子どもにとっても、親にとっても楽しく習い事を続けるために、ためしてみてほしい工夫をお伝えします。

言葉選びに注意する

親が発する言葉は、子どもの自己イメージに影響を与えます。否定的な言葉や、ほかの子と比較するような言葉は控えて、前向きな言い回しを心がけましょう。

たとえば、次のようなフレーズに置き換えるだけでも、子どもの受け取り方は変わります。

・「なんでこんな簡単なこともできないの?」
 → 「どこがうまくいかなかったのかな?一緒に考えてみよう」
・「あの子はもっとできるのに…」
 → 「次はここをできるようにしたいね。どんなふうに練習してみる?」
・「もっとちゃんとやりなさい」
 → 「どこができなかったか自分で気づいた?何か助けが必要ならいってね」

言葉の使い方は、子どものモチベーションを維持するだけでなく、親子関係を良好に保つ上でも重要です。

子どものペースを尊重する

習い事を続けることで大きく伸びる子どももいれば、成長の実感を得るまでに時間がかかる子どももいて、子どもの性格や発達段階によってスピードは異なるのが当たり前です。ところが、親が「もっと練習して」「毎日やらなきゃダメ!」と急かしたり、子どもが嫌がっているのに無理やり通わせたりすると、逆効果になることがあります。

特に、子どもの意思を無視して習い事を強要すると、ストレスや反発心が積み重なり、「もうやめたい」「何が楽しいのかわからない」と感じるようになることが少なくありません。

子どもが嫌がる理由を一緒に考えたり、習い事を続けるにあたっての目標を子どもと話し合いながら設定したりして、子どものペースを大切にする姿勢を見せましょう。

具体的にほめる

「ほめて伸ばす」という言葉はよく聞きますが、具体的にどうほめれば効果的なのでしょうか。

ポイントは、結果だけでなく過程や努力を評価することです。たとえば、書道や音楽、スポーツなど、どんな習い事であっても「どこが頑張っていたか」を下記のように具体的に伝えると、子どもは自分の行動を肯定的に捉えやすくなります。

・「今日の練習では、一度も投げ出さずに最後までよく集中できたね」
・「前よりもテンポをキープして弾けるようになったよね。すごい成長だね!」
・「毎日少しずつでも練習を続けていたから、難しいフレーズも弾けたんだよ!」

思うように結果が出なかったときでも、過程の努力を具体的にほめることで、子どもの自信をはぐくむことができます。失敗や成功に関係なく、「自分は頑張れるんだ」と思えるようになるのが理想的です。

完璧を求めない

子どもは失敗を通じて多くを学びます。スポーツの試合でミスをして悔しい思いをしたり、コンクールで思うような結果を残せなかったりするときこそ、大きく成長できるチャンスが潜んでいます。

だからこそ、失敗は悪いものではないというスタンスで子どもに接してみましょう。

親が完璧を求めすぎると、子どもは「失敗したら怒られる」「結果を出さなきゃいけない」とプレッシャーを強く感じ、伸び伸びと挑戦できなくなります。

失敗したときには、「どこがうまくいかなかったか一緒に考えてみよう」「次はどうやればもっとよくなるかな?」と、前向きに振り返る機会を与えるのがベストです。焦らずに、一歩ずつ成長を重ねていくプロセスを見守りましょう。

習い事の行き帰りの連絡にキッズケータイがおすすめ

一人で登下校する小学生

ここまで、子どもの習い事に対する親の関わり方や気をつけるべき言動についてお伝えしました。しかし、実際の習い事では、行き帰りの送迎やあんぜん面も気になるところですよね。

特に、子どもが一人で習い事へ通う場合、親としては「無事に着いたかな?」「帰り道は大丈夫かな?」と心配になるものです。

そんなときにおすすめなのが、キッズケータイです。キッズケータイには以下のような特徴があります。

・GPS機能が搭載されており、子どもの居場所を確認しやすい
・防犯ブザーなどのセキュリティ機能が充実している
・利用できるアプリやサイトが制限されており、インターネットのトラブルに巻き込まれにくい
・親が通話履歴や連絡先を管理しやすいプランが多い

習い事の時間帯が遅くなったり、送迎が難しいときには、キッズケータイを子どもに持たせることで「今どこにいるのか」「何時に帰る予定なのか」を簡単に連絡し合うことができます。

NTTドコモのキッズケータイ

キッズケータイ

NTTドコモのキッズケータイでは、家族などのあらかじめ登録した相手とのみ、通話や「+メッセージ」でのやりとりが可能です。また、いざというときの防犯ブザー機能など、親子にうれしい機能が充実しています。

詳細は、下記よりご覧ください。

https://comotto.docomo.ne.jp/kidskeitai

まとめ

子どもの習い事は、「子どもが主役」であることを忘れずに、親は適度な距離感でサポートする姿勢をたもつことが大切です。言葉選び、子どものペースを尊重する姿勢、具体的に褒める方法、そして失敗を前向きにとらえるマインドなど、取り入れられることから少しずつ実践してみてください。

そして、安全面や帰宅の連絡など、習い事にまつわる不安を軽減する方法として、キッズケータイの活用もぜひ検討してみましょう。お互いがあんしん感を持つことで、子どもはより伸び伸びとチャレンジでき、親も落ち着いて成長を見守る余裕が生まれます。

子どもの個性やペースを大切に育んでいくことで、より豊かで充実した習い事ライフを送ることができるはずです。ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、親も子どもも笑顔で習い事に取組める環境を整えていきましょう。