子どもが学校を休む4つの理由とは?理由を教えてくれない場合の子どもとの向き合い方もご紹介
子どもが学校を休む理由、そういう子どもとの向き合い方はどうすればいいかご存じでしょうか。この記事では、子どもがどうして学校を休みたいというのか、そのようなときに親はどう行動すればいいのかを紹介していきます。子どもの不登校に悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
「子どもが学校に行きたくないのはどうして?」
「何も話してくれない場合はどうすればいいの?」
「学校を休んでいるときはどう対応すればいいの?」
このように、子どもが学校を休む理由がわからずどうすればいいかわからない、と悩む親はいるのではないでしょうか。
本記事では、子どもが学校を休む理由、子どもが学校を休みたいといったときに親がどうすべきで、子どもとどう向き合うべきなのかに加え、学校を休みがちな子どもの特徴や支援施設についても紹介していきます。
この記事を読むことで、子どもが学校を休む理由や、親として何ができ、どのような対応をすればいいかがわかるでしょう。また、どのような支援施設があるかを知ることで、一人で抱えている不安の解消につながります。
そのため、子どもとどう向き合えばいいか悩んでいる人の参考になるでしょう。
子どもが学校を休んでしまうことに悩んでいる親御さんは、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
子どもが学校を休む4つの理由
子どもが学校を休みたいといったときは、何か理由があることが大半です。
身体の不調、勉強についていけず苦痛を感じる、人間関係の悩み、学校そのものが苦手、など休む理由はさまざまでしょう。
子どもが学校を休む理由を具体的に4つ紹介していきます。
体調が悪い
学校を休みたい理由の一つに「体調が悪い」というものがあります。
この場合は「行きたくない」のではなく「行けない」が正しいでしょう。腹痛や頭痛などをはじめ、さまざまな症状を伴う場合が多いです。
そのなかでも、起立性調節障がいは思春期に多く、立ち眩みや倦怠感、動悸などを伴うため、子どもにきちんと症状を聞くようにしましょう。
学校に行きたくないのは怠けや甘えだと決めつけて、子どもを責めないように注意することが大切です。
勉強についていけない
学年が上がるほど教科も増えて勉強も難しくなるため、理解が追いつかないと感じる子どももいるでしょう。その結果、学校に行きたくないと休みがちになり、休むとまた勉強がわからなくなる、といった悪循環になりがちです。
そのようなときは、たとえば「dキッズ」などで家庭学習を行うようにすると、学校に行けない間も家庭で楽しく学ぶことができるでしょう。
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出典:dキッズ|comotto
人間関係で悩んでいる
子どもにとって、人間関係は学校がすべてという場合がほとんどです。そのため、友達や先生との人間関係で、うまくいかないことがあるとストレスとなり、学校に行きづらくなります。
友達とグループを作って過ごすことも多くなるため、そのグループに馴染めず疎外感を感じてしまうなど、さまざまなトラブルも出てくるでしょう。
また、小学校と違い、中学・高校になると教科ごとに先生が変わるため、先生との関わりが希薄になりやすいです。先生との関係がうまくいかないと、行きたくないと感じることもあります。
学校という場所が苦手
学校はさまざまな価値観を持った人が集まり協力して、生活することが基本です。
協調性が低い子どもの場合、学校のように協力しながら、集団生活を強いられる環境では、精神的に疲れやすいでしょう。
また、新学年や新学期など、新しい環境になると、その環境に適応しようと協調性がある子どもよりも多くの精神的なエネルギーを消耗してしまうでしょう。
その結果、徐々に学校にいることがストレスに感じてしまう子どももいます。
「学校を休みたい」場合に使える言い訳
学校を休みたい場合は、使える言い訳を知っておくと便利です。
体調不良を理由で休む場合の伝え方
「朝起きたら頭がガンガン痛いからお休みする」
「お腹が痛くてつらいから行けそうにない」
「成長痛で夜あまり眠れなかったから休みたい」
「起き上がったらフラフラするから休みたい」
このように、体調不良を理由にすると休みやすくなる可能性があります。
精神的な理由で休む場合の伝え方
「ストレスを感じることが多く、心身ともに疲れを感じています。休んで心身を休めたいと思います。」
「最近、人間関係で悩みがあり、学校に行くのがつらくなっています。少しの間休ませてください。」
学校を精神的な理由で休むのは、心身の健康を守るために必要なことでもあるため、決して悪いことではありません。無理に明るく振る舞う必要はありませんので、ありのままの気持ちを伝えましょう。
ただし、あくまでいい訳として精神的な理由を使う場合は、周囲が過度に心配をしてしまわないように伝え方に気をつける必要があります。
例えば、「ストレスを感じることが多く、1日だけ休ませてください。学校で課題が出た場合は、しっかり取り返します。」などと、休む期間や休んだ後の具体的な計画を伝えることで、できるだけ周囲に安心感を与えるような伝え方をすると良いでしょう。
子どもから「学校を休みたい」といわれた際に親がとるべき行動
子どもが「学校を休みたい」といってきたら、どのような理由でも、親はどうすればいいのか悩んでしまいます。
無理やり学校へ行かせるべきか、怠けや甘えだと注意すべきなのか、いつまで休むつもりなのか、どこか専門的な機関へ相談すべきなのかなど、心配する点はたくさんあるでしょう。
それでは、子どもから「学校を休みたい」といわれた際に親がとるべき行動について、紹介していきます。
無理やり学校に行かせるようなことはしない
子どもが学校を休んでしまうと、悪いことだと考え、親としては無理やりにでも学校に行かせなければと思う場合もあるでしょう。しかし、無理やり学校に行かせるようなことはしない方がよいでしょう。
心理的な安定が崩れ、子どもを追い詰めることになってしまうからです。
結果として、登校できない日が長引くことになりかねないため、子どもの休みたいという意思を尊重しましょう。
怠けや甘えだと責めない
怠けや甘えだと感じてしまう親は多いでしょう。しかし、ストレスによる不安や自責感から体調不良になっている可能性があります。
子どもが学校を休みたいといった場合は、まずは学校を休ませ、子どもが落ち着いたタイミングで子どもに理由を尋ねましょう。
子どもを責めるのではなく、不安を取り除けるように、話をじっくりと聞くことが大切です。
休みたい理由やいつまで休みたいのかを聞く
学校を休む期限を決めるのではなく、休みたい理由やいつまで休みたいのかを聞きましょう。そうすることで、子どもが学校で問題を抱えていないかなど、子どもの様子を知ることにつなげるためです。
このとき、親の意見を一方的に伝えたり、勝手に子どもの意見をまとめたりするのは避けましょう。きちんと子どもの気持ちを受け止めて、会話をすることが大切です。
仮病やズル休みだった場合は理由を理解することが大切
お子様が仮病やズル休みで学校を休みたいと言ってきた場合は、お子さまの話をよく聞いて、なぜ学校に行きたくないのか理由を理解することが大切です。
・学校で友達とうまくいかない
・勉強についていけない
・いじめを受けている
など、様々な理由が考えられます。
理由がわかったら、共感を示して気持ちを認めてあげることが大切です。なぜそう感じるのか、具体的に話を聞いてあげましょう。
その上で、いじめを受けていたり、学校生活に大きな不安を感じている場合はスクールカウンセラーや専門家に相談しましょう。
必要であればカウンセラーや専門機関へ相談する
カウンセラーには、医師免許を持つ先生、心理療法士・心理カウンセラー、スクールカウンセラーという教育委員会が採用しているカウンセリング担当の先生などがいます。
なかでも、スクールカウンセラーは子どもの心理に関して、専門知識を持つカウンセラーのためおすすめです。
専門機関には、教育支援センター、教育相談所、児童相談所、保健所、不登校特例校などの公的機関から、不登校の子どもや親をサポートしてくれる民間のフリースクール、不登校親の会などがあります。
必要であれば、このようなカウンセラーや専門機関など、第三者に相談することも考えましょう。
子どもが学校を休みたい理由を教えてくれない場合の向き合い方
子どもに学校に行きたくないといわれたら、理由を聞こうとする親は多くいます。しかし、子どもによっては、学校を休みたい理由を話してくれないこともあります。
そのようなときは、子どもの味方であることを真っ先に伝えることが大切です。また、学校以外の場所があることも知っておくとあんしんできるでしょう。
子どもが学校を休みたい理由を教えてくれないとき、親は子どもとどのように向き合えばいいのか、その対処法を詳しく紹介していきます。
子どもが話してくれるまで待つ
無理やり聞き出そうとすると、子どもはかえって何も話さなくなってしまいます。
学校のことを話すと嫌な気分になる、登校できない理由は自分でもわからない、など原因は抽象的な場合が多いです。
学校を休む理由は、その場で無理やり聞き出さず、子どもが話してくれるまで待ちましょう。
学校に関する話題を避ける
子どもは、学校に行けないという状況が苦しいと思い悩んでいる場合もあるため、プレッシャーをかけてはいけません。
親心から、再登校についてや学校に行かないことによるデメリットについて、早く子どもに伝えなければならないと焦りをそのまま子どもに伝えるのは避けましょう。
まずは、家はあんしんできる場所だということを、子どもにわかってもらえるようにするのが大切です。
子どもの味方であることを示す
学校に行けないことによって、親は失望しないことを子どもに伝えましょう。今の状況から、よりよい方向へ進むことができる方法を一緒に考えたいという気持ちを示すのが大切です。
親が子どもの味方であるということが子どもに伝われば、自然と親への信頼感が生まれ、学校に行けない理由を話してもらいやすくなります。
学校以外の居場所を探す
どうしても学校に行けない場合は、不登校特例校やフリースクールなど、学校以外の子どもの居場所を探すことも必要です。
学校以外で学べる場所として、「comotto」では低学年から高学年までオンラインで学ぶことができるサービスを提供しています。
「comotto」では学校だけでは学べない、将来に大切なことを学び、変化の早い現代社会でも、子どもが困らない力を育むことができます。
年齢別に学べるカリキュラムがあり、算数や国語だけではなく、プログラミングや音楽、運動など、家にいながらさまざまな勉強ができるためおすすめです。
【文部科学省調査より】不登校になりやすい子どもの特徴
文部科学省の調査では、不登校になりやすい子どものさまざまな特徴が挙げられています。
学校に行けないきっかけは、理由がわからないという回答が多くを占めています。
しかし、学校で友達とうまくいっていない、先生が怖いと感じる、勉強についていけないなどの理由や、体の不調、生活リズムの乱れなども回答として多く挙げられています。
そのため、人間関係や勉強、体調面で何かしらの不安を感じている子どもは、不登校になりやすいでしょう。
出典:令和2年度不登校児童生徒の実態調査結果の概要|文部科学省
文部科学省が行っている不登校児童生徒への支援施策
文部科学省は、不登校児童のための支援施策として、教育支援センター(適応指導教室)の設置を推進しています。
教育支援センターは各都道府県や自治体が設置・運営をする公的な施設のことで、学校に居場所がないと感じる子どもにとっての居場所になるでしょう。
学習のサポートはもちろん、集団生活へ戻るための練習、カウンセリングなどを行います。また、在籍校と連絡をとりながら、学校への復帰サポートも受けることができます。
子どもが学校を休む理由に合わせて適切な対応をしよう
子どもが学校に行きたくないという理由は、体調不良や勉強についていけない、人間関係や学校が苦手などさまざまです。いずれの場合も、親は子どもに寄り添い、味方になり、話を聞くことでどう対応すればいいのかがわかるようになるでしょう。
もし自分一人で解決できそうにないときは、カウンセラーや専門機関に相談することも必要です。
子どもが学校を休みたいというときは、その理由に合わせて適切な対応をすることが大切です。