林間学校とはどんな行事?参加するメリットや必要な持ちもの・カバンについても詳しく解説

林間学校とはどんな行事?参加するメリットや必要な持ちもの・カバンについても詳しく解説

「林間学校」とはどういうものかご存じでしょうか。この記事では林間学校の内容やメリット、参加するときの服装や必要な持ちものなどを紹介しています。また、林間学校で子どもはどう成長するのかについても紹介しています。林間学校について知りたい方は参考にしてください。

「林間学校があるってどんな行事なの?」

 「林間学校に参加することにメリットはあるの?」

 このように、「林間学校」という行事について、詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。

この記事では、林間学校とはどんな行事なのか、参加するメリットや意義について紹介します。記事を読むことで、子どもが林間学校という行事で、どのようなことをするのか、参加することで、どんなよい影響があるのかわかるでしょう。

林間学校での持ちものや必要なバッグ・リュック、おすすめの服装なども紹介しています。林間学校で子どもに持たせた方がいいもの、バッグやリュックを選ぶときのポイントなどの情報がわかるため、林間学校に向けてしっかり準備できるようになるでしょう。

林間学校という行事がどんな行事か知りたい方、何を用意したらいいのか知りたい方は、ぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。

林間学校とはどんな行事?

「林間学校」は、子どもたちが普段はあまり行くことのない高原や山に行き、自然とふれあうなかでさまざまなことを学ぶ行事です。

林間学校が行われるのは、小学校や中学校でしょう。ただ自然のなかで過ごすのではなく、集団での宿泊活動も行うという特徴があります。

林間学校でやること

・ハイキング

 ・山歩き

 ・飯ごう炊飯

 ・キャンプファイヤー

 ・フィールドワーク

 ・農業体験

 ・牧場体験

 ・オリエンテーリング

 ・ナイトウォーク

 ・星空観察

林間学校で行うのは以上のようなことです。林間学校では、自然のなかでしか行えないような体験、子どもたちが、これまでにあまり経験していないようなことを行います。

林間学校ではなく、家庭でも自然とのふれあいを行いたいという場合は、comottoが行っている「自然・環境のまなび」の、北海道の農業や流水の不思議を学ぶサービスを利用してみましょう。映像やオンライン農業で、自宅にいながら自然を学ぶことができます。

出典:自然・環境|comotto

「修学旅行」や「臨海学校」との違い

林間学校は「自然学校」や「自然教室」「野外活動」と呼ばれることもあるため、「修学旅行」や「臨海学校」とは目的や学習活動をする場所に違いがあります。

修学旅行は訪問先の文化や歴史にふれて、子どもの視野を広げ、教養を高めることを目的としています。自然とふれあうなかで成長するのを目的とした林間学校とは、目的が違うでしょう。

また、臨海学校は海や海辺に行き、潮干狩りや海洋生物の研究、ボートやシュノーケリング体験などの活動を行います。林間学校は山や高原などの場所で実施されることが一般的なため、臨海学校とは学習場所が異なります。

林間学校が行われる学年と日数

国立青少年教育振興機構の調査によると、小学校の場合は5年生の実施が97.4%と実施割合が高いです。ほかの学年は4年生で13.9%、6年生が11.6%でした。小学1年生~3年生までは1%前後とほとんど行われていませんでした。

また、中学生は1年生の実施が70.4%、2年生が46.1%で、3年生は1.5%とあまり行われていません。

次に林間学校の日数は1泊2日が約6割、2泊3日は約3割~4割、3泊4日以上は全体の1割もありませんでした。小・中学校ともに1泊2日が最多ですが、中学校ではやや2泊3日の割合が増えています。

出典:小中学校の集団宿泊活動に関する全国調査報告書|国立青少年教育振興機構

林間学校の意義・参加するメリット

林間学校は子どもたちが普段通っている学校ではなく、自然のなかで、集団で行う活動です。このため、子どもが林間学校に参加することで普段とは違う環境での体験や発見、集団生活を通じた成長などが見込まれるでしょう。

自己肯定感が高まる

国立青少年教育振興機構の調査結果によると、自然体験および生活体験の多い子どもの自己肯定感は、少ない子どもより約2倍以上高いという傾向があります。林間学校で、さまざまなことにチャレンジして成し遂げる経験をすることで、子どもの自己肯定感を高められるでしょう。

子どもの自己肯定感が高まれば、主体的な学びをする基盤になります。火おこしや飯ごう炊飯といった自然体験や生活体験は、子どもの成長に役立つでしょう。

出典:青少年の体験活動等に関する意識調査|国立青少年教育振興機構

自己肯定感とは?低い人の特徴や高める方法・トレーニング例をわかりやすく解説!

自己肯定感とは?低い人の特徴や高める方法・トレーニング例をわかりやすく解説!

子育てのヒント・接し方 2024.02.26

協調性や自律性の形成に役立つ

林間学校は集団での宿泊活動になります。林間学校でみんなと一緒に力を合わせて頑張る体験や、やり遂げる達成感を得ることで、集団で生活するために必要な協調性や、自立性を形成してくれるでしょう。

学校のなかでは、間違ったら恥ずかしいからとあまり積極的でない子どもも、林間学校では、みんなはじめて挑戦することが多いため、周囲の目を恐れずに発言や行動ができます。

林間学校での体験を通して、子どもたちのコミュニケーション能力が磨かれるでしょう。

好奇心や問題解決力が育まれる

「体験活動(集団宿泊活動)推進の現状と課題」によると、小学生の集団宿泊活動を行った場合、教科の平均正答率が高くなる傾向にあることがわかっています。

これは自然に触れて観察したり、実験したりといった経験が、子どもの好奇心を育み、学ぶ意欲を育てるためでしょう。

また、普段と違う環境では、子どもたちはさまざまな困難に直面します。なぜそうなったのか、どうしたら解決するのか子どもたちは自ら考え、解決しようとするでしょう。この経験により、子どもたちの問題解決力も育むことができます。

出典:「体験活動(集団宿泊活動)推進の現状と課題」|国立青少年教育振興機構

林間学校の持ちもの

林間学校に行く子どもにどのようなものを持たせればいいのか、林間学校の持ちものを紹介するので、参考にしてみてください。

ただし、こちらはあくまでも一般的な持ちものであることに注意しましょう。学校によっては、本記事に書いていないものを持って来るようにと指示があったり、逆に持って来ないように指示されたりする場合があります。

各学校で配布される「林間学校のしおり」などをよく確認し、準備してください。

林間学校の定番の持ちもの

・荷物を入れるリュックやバッグ

 ・林間学校のしおり

 ・帽子

 ・履き慣れている動きやすい靴

 ・ハンカチやティッシュ

 ・タオル

 ・着替え一式

 ・洗面用具一式

 ・パジャマ

 ・雨具

 ・ビニール袋とエチケット袋

 ・お弁当

 ・水筒

 ・保険証のコピー

 ・お金(学校から指示があった場合)

 ・生理用品(女の子)

林間学校に持って行く定番の持ちものは、以上です。宿泊する日数に応じて、着替えや洗面用具などを用意しておきましょう。

林間学校にあると便利な持ちもの

・上着

 ・予備の着替え

 ・虫よけ

 ・日焼け止め

 ・常備薬

林間学校に持って行くと便利な持ちものは、以上です。いきなり雨に降られたり、水で濡らしてしまったり、気温の低下に備えて、予備の着替え一式や上着があると便利でしょう。寒いときは上着を着るように、子どもに伝えるとよいでしょう。

自然のなかで過ごすため、虫よけや日焼け止めがあるとあんしんできます。もし、よく頭が痛くなる子や酔いやすい子の場合は、普段から飲んでいる常備薬があると、万が一のときに役立つでしょう。

林間学校へ行く際におすすめの服装

林間学校に行く際に着せる服は、「半袖シャツ+長ズボン+長袖シャツ」がおすすめです。林間学校では自然のなかを歩くため、虫さされや日焼けから肌を守るために暑い時期でも長ズボンや長袖シャツで行く必要があります。

キャンプファイヤーや飯ごう炊飯をするときも、長袖シャツや長ズボンで肌をおおっていれば、火の粉が飛んでもあんしんでしょう。靴は、履き慣れた動きやすい靴にしましょう。

もし新しい靴を用意するのであれば、数日前から履かせて、慣れさせておくことをおすすめします。

林間学校に必要なバッグ・リュック

林間学校では、必要なものを持って行くためのバッグやリュックも必要です。実際に、どのようなバッグやリュックを選べばいいのか、選ぶ際に押さえておきたいポイントやおすすめを紹介するので、参考にしてみましょう。

もし、学校から指定されているバッグやリュックがある場合は、そちらを選んでください。

バッグのタイプ

宿泊用品入れとして利用するバッグは「リュック型」・「ボストン型」を選び、活動するときに利用するバックとしては「リュック型」・「ナップザック型」などを選びましょう。

リュック型は、宿泊用品入れとしても活動するとき用としても使えます。リュック型は両手が自由になるだけではなく、重さや歩く距離の負担が少ないのが強みです。

ボストン型はシンプルなスタイルで、修学旅行用としても使えます。修学旅行用と共用したい場合は、こちらがいいでしょう。

別に活動用のバッグが必要な場合は、小さめのリュックやナップザックを用意するのがおすすめです。折りたためるリュックやナップザックであれば、大きなリュックやボストンバッグに入れて運べるため、よりおすすめです。

容量の目安

林間学校に持って行くバッグの容量の目安は「10L×日数+10L」です。つまり1泊2日であれば、20L+10Lで30L入ればあんしんということになります。

あまり大きいバッグでは持ち運びが大変という面もありますが、必要な持ちものを入れるためにはこの程度はあった方がいいでしょう。行きの準備をしているときは余裕があると思っていても、帰りはゴミや持ちものが増えて、余裕がなくなる可能性もあります。

おすすめのデザイン

バッグやリュックは、シンプルでどこでも使いやすいデザインのものや、成長しても使えるデザインのものを選びましょう。

シンプルなデザインであれば、林間学校だけでなく、修学旅行や今後、旅行するときにも使えます。林間学校のみで使えればいいのではなく、今後も使うことを考えたデザインやバッグの型を選ぶことが大切です。

林間学校の必要な準備やメリットを理解しよう

林間学校では、子どもたちは自然のなかに出てさまざまなものと出会い、観察し、新しい体験をします。自然体験や生活体験をすることで、子どもの自己肯定感を高め、協調性を身に付け、好奇心や問題解決力を育めるメリットがあるでしょう。

ただ、自然のなかに出かけるため、持ちものや服装には気をつける必要があります。この記事で紹介している内容を参考に準備万端にして、林間学校に参加してみましょう。

校外学習とはどんな行事?小学校で行う目的や5つの参加するメリットをご紹介

校外学習とはどんな行事?小学校で行う目的や5つの参加するメリットをご紹介

遊びのヒント 2024.03.29