【やめるべき?】指しゃぶりをする子の特徴は?年齢別の状況や対応策について紹介
子どもの指しゃぶりに悩まされている人はいませんか。この記事では、指しゃぶりをする子どもの特徴や指しゃぶりをする状況、やめさせたい場合の対応策を紹介しています。子どもの指しゃぶりをやめさせたいと考えている人は、ぜひ、この記事を参考にしてみてください。
「指しゃぶりをする子どもの特徴や心理を知りたい」
「指しゃぶりをやめさせたい場合の対処法は?」
「そもそも指しゃぶりはやめさせた方がいいの?」
このように、子どもの指しゃぶりに対して、疑問や興味を持っている保護者の方は多いのではないでしょうか。
本記事では、指しゃぶりをする子どもの特徴や心理を年齢別に紹介しています。また、指しゃぶりをやめさせた方がいいのか、やめさせたい場合の対応策についても紹介しています。
この記事を読むことで、子どもの年齢に応じた指しゃぶりの理由や特徴を知ることが可能です。その知識をもとに、指しゃぶりをする子どもの心理を踏まえた対策を講じることができるでしょう。
子どもの指しゃぶりについて困っているという人は、ぜひこの記事をチェックしてください。
【年齢別】指しゃぶりをする子どもの特徴
指しゃぶりは乳児や幼児が行う行為のひとつですが、年齢によって、どのような意味合いで行っているのかなど、その特徴は異なります。
このため、年齢別の指しゃぶりの特徴を理解しておけば、なぜ指しゃぶりをするのか、やめさせた方がいいのか考えやすいでしょう。
ここからは、年齢別に指しゃぶりをする子どもの特徴を紹介します。
赤ちゃんの場合
0歳児などの赤ちゃんの場合、興奮したときに指を口に持っていく傾向が見られます。これは無意識の行為であり、不安なときは指をしゃぶることであんしん感を得ようとすることも多いです。
また、乳歯が生えはじめた時期であれば、歯茎周辺に痒みや違和感が出てきやすくなります。その症状を和らげるために、口のなかで何かを噛む・舐める行為をする場合があるでしょう。
そして5か月以降になるとものの特性をつかむために、ものを口のなかに入れて確かめる行為がはじまります。その一部として指しゃぶりをする場合があり、いずれの特徴も成長する過程で自然に起こるものです。
赤ちゃんにとって、指しゃぶりは楽しい遊びの一つでもあるため、無理にやめさせる必要はありません。この時期に指しゃぶりをしていても、温かく見守ることが大切です。
1歳~2歳の場合
1歳~2歳頃の指しゃぶりは0歳児のときとは異なり、退屈なときや眠いときなどに出やすいのが特徴です。
この時期の子どもは歩けるようになる・手でものをつかむなどの成長から、遊びの幅が広がっていきます。また、自我の芽生えから感情表現・ストレスの発散方法が多様化しやすいです。
このことから、指しゃぶりの頻度が少しずつ減っていき、退屈なときや眠いときなど限定的になっていきます。
3歳~5歳の場合
3歳~5歳になると、眠っているときなど無意識のときに癖として出てくる場合があります。頻度としては自然に減少していくため、この時期から小学校入学前くらいには、指しゃぶりをしなくなる子どもも多いでしょう。
3歳~5歳になると自我が形成され、友達と遊ぶなどの社会性が芽生えてきます。そうなると言葉を使った表現ができるようになるため、指しゃぶりをする必要性がなくなってくるのです。
あくまでも指しゃぶりをする子どもの割合が減るだけで、指しゃぶりを続ける子どももいます。その場合は子どもの発達に合わせて、徐々に指しゃぶりをやめるように声がけをするとよいでしょう。
小学生以降の場合
小学校以降は、基本的には指しゃぶりはほぼなくなります。このため、この頃まで指しゃぶりを続けている場合は、ストレスや不安を抱えている、もしくは自己表現の一環である可能性が高いです。
指しゃぶりを放置していると、歯ならびなどの口腔の発育に影響を及ぼす可能性があります。そのため、指しゃぶりをやめさせる必要があります。
ただし、強引にやめさせるのではなく、子どもの心に寄り添いながら、急かさずにゆっくりと改善するよう働きかけることが必要です。
無意識に指しゃぶりをしてしまう心理状態とは
指しゃぶりは特に幼児期に見られる行為ですが、なかなか指しゃぶりをやめない・無意識に指しゃぶりをしているという子どもを見かける場合もあります。
無意識の指しゃぶりには、ストレスや不安から逃げてあんしん感を得たいという心理がかかわっている場合があるでしょう。
環境の変化や未知の状況に陥ったとき、ストレスや不安、寂しさを感じてしまう子どもは多いです。そんなときに気を紛らわせる・あんしん感を求めるために無意識に行ってしまう行為のひとつが、指しゃぶりだと考えられています。
この心理状態は子ども特有のものではなく、大人になってから見られる場合もあります。
指しゃぶりは歯ならびに悪影響?
指しゃぶりは子どもの一時的な癖であり、ある程度の年齢までは無理にやめさせる必要はありません。ただし、乳歯がある程度生えそろったあとの指しゃぶりは、歯ならびに影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
乳歯が生えそろいはじめてからの指しゃぶりは、まだ形成途中の顔の骨格や歯の成長に影響をおよぼします。そうすると正しい位置に歯がならばなくなるため、不正咬合につながる可能性があるのです。
不正咬合は自然治癒するわけではなく、歯科による矯正治療が必要になります。このため、問題が発生する前に指しゃぶりをやめさせた方が望ましいでしょう。
出典:指しゃぶりする子の特徴と心理!歯並びへの影響や対処法も解説!|ウィズ歯科クリニック歯科
指しゃぶりをする子としない子の違い
指しゃぶりは、小さな子どもがしているイメージがありますが、実は子どものなかには指しゃぶりをしない子もいます。
たとえば、乳児で指しゃぶりをする子としない子の違いは、好みによるところが大きいです。指しゃぶりが好きだという子もいれば、ほかの行為の方が好きだという子もいます。これは個人差によるものであるため、違いがあっても問題ありません。
また、退屈なときに指しゃぶりをする子としない子の違いは、退屈な時間の過ごし方が影響しています。退屈な時間を指しゃぶりで過ごす子もいれば、ほかのことで紛らわせる、泣いて誰かを呼ぶなど、個々によって対応が異なります。
そして、不安なときに指しゃぶりをする子としない子の違いは、不安なときに誰かが機嫌を取ってくれるのかがポイントになります。
不安を感じたときに泣いて誰かが対応してくれれば、指しゃぶりはあまりしないケースが多いです。反対に不安を感じても誰も対応してくれない場合は、指しゃぶりをして不安を紛らわせる子どもが多く見受けられます。
このように、指しゃぶりをする子としない子は、個人差を含めて環境が影響している場合が多いと考えられています。
指しゃぶりをやめさせたいときの対処法
6歳以降も指しゃぶりが続いている場合は、歯ならびの問題もあるため、やめさせた方がよいとされています。ただし、無理やりやめさせようとすると逆効果になってしまうため、効果的な対処法を理解しておくことが大切です。
ここからは、指しゃぶりをやめさせたいときの対処法を5つ紹介します。
スキンシップの時間を増やす
指しゃぶりはストレスや不安を解消し、あんしん感を得るための行為の一つであるという点です。つまり指しゃぶりを続ける理由は、あんしん感を得たいためだと考えられます。
そのため、スキンシップの時間を増やす、普段からスキンシップを多めに取るなどの対応が効果的です。両親からの愛情をしっかり感じられることで、子どもはあんしん感を得て、指しゃぶりの頻度が減りやすくなります。
指しゃぶりをしていないときは褒める
前向きな声がけをすることで、心配される・叱られるよりも子どもが積極的に指しゃぶりをやめようとしてくれます。
また、指しゃぶりという行為は、感染症のリスクがあるなど衛生面での問題が発生しやすいです。このため、手洗いを一緒に行い、できたら褒めるなど衛生習慣を身に付けさせつつ褒めるのもおすすめです。
体をよく動かす
指しゃぶりの原因のひとつであるストレスを解消するために、運動など体をよく動かすことも効果的です。手や口を忙しく動かしていくことで、ストレスを発散できるだけではなく、指しゃぶりの機会そのものを減らすこともできます。
運動が苦手な子どもの場合は、工作や絵を描く、積み木やブロック遊びなどの室内遊びでも指しゃぶりの機会を減らせるでしょう。
指しゃぶりしていても叱らない
指しゃぶりをやめさせたいのに子どもが指しゃぶりをしていると、心配する気持ちからつい叱ってしまうという人もいます。
ただし、子どもにとっては、不安な気持ちを解消するために指をしゃぶっているため、叱られてしまうと逆にストレスを感じやすいです。結果、余計指しゃぶりが悪化するなど逆効果になってしまいます。
このため、指しゃぶりをしていても叱らず、なぜ指しゃぶりをしてはいけないのかをいい聞かせた方が効果的です。いい聞かせる際は、歯ならびが悪くなるなど、子どもにも理由がわかりやすいように説明しましょう。
手遊びする時間を増やす
指しゃぶりを根本的に解決するためには、自己抑制力を育成する必要があります。つまり、手元のコントロール能力を上げて、手や指が口にいってしまう無意識の行為を抑制することが大切です。
この無意識の行為を抑制する訓練としておすすめなのが、手遊びです。手遊びの時間を増やすことで気を紛らわせることもできるため、意識的に手や指を口元に持っていかないようにできます。
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出典:ワンダーボックス for docomo|comotto
指しゃぶりは無理にやめさせた方がいい?
指しゃぶりは無理やりでもやめさせた方がいいのかと悩む保護者もいますが、3歳以前であれば成長過程で自然な行為であるため、やめさせる必要はありません。
また、3歳以降は歯ならびが悪くなるなどの将来的なデメリットはあるものの、多くの子どもは小学校に上がる頃には自然に指しゃぶりをしなくなります。むしろ無理やりやめさせようとすると、子どもにとってはストレスでしかなく、逆効果になりがちです。
小学校に入っても指しゃぶりを続けている場合でも、まずは焦らずに子どもの様子を見ていくことが大切です。
指しゃぶりは長い目で見て対応していきましょう
指しゃぶりをする子どもが気になるという保護者の方もいますが、ある程度の年齢までは自然な行為であるため、問題はありません。
ただし、6歳以降でも指しゃぶりをしていると将来的にデメリットになるため、できる限りはやめにやめさせた方がいいとされています。ただ無理やりやめさせるのではなく、まずは子どもの様子を見てゆっくりやめさせることが大切です。
子どもの指しゃぶりが気になる人は、今回の記事を参考にして、長い目で見て対応してみてはいかがでしょうか。