子どもを上手に褒めて伸ばすコツ7選!成長につながる効果と注意点も解説

子どもを上手に褒めて伸ばすコツ7選!成長につながる効果と注意点も解説

「褒めることは子どものプラスになる」と、聞いたことがある方は多いでしょう。この記事では、子どもを褒めることで得られる効果や上手に褒めるコツ、褒める際の注意点などを紹介しています。褒める育児に興味がある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

「子どもを褒めて伸ばす教育がよいと聞いたけど、本当?」

 「具体的にどうやって子どもを褒めたらよいの?」

 「褒められるのが当たり前になることで、子どもに悪影響はない?」

 子どもを褒めて伸ばす教育について、このような疑問や不安を感じる保護者もいるのではないでしょうか。

本記事では、子どもを褒めることで得られる効果6選や上手に褒めて伸ばすコツ7選、褒める教育における注意点などを紹介しています。

この記事を読むことで、効果的な子どもの褒め方や、褒めることで得られる効果などが把握できます。これらの知識があれば、正しく褒めることができるようになるので、子どもの成長によい影響を与えられるでしょう。

子どもの褒め方がわからないと悩んでいる方は、ぜひ、この記事を参考にしてください。

褒めて伸ばす教育方法は正しい?

褒めることで、子どもにプラスの作用がもたらされるといわれています。

褒めることはよいとわかっていても、褒め方がわからなかったり、褒めることに難しさを感じることもあるでしょう。

また、「褒めるだけでは、子どもが間違った方向に向かってしまうのではないか」と、褒めて伸ばす教育に不安を抱く方もいるのではないでしょうか。

子どもを褒めるためにはまず、褒めるとはどういうことかを知り、子どもによい影響を与える褒め方を知る必要があるでしょう。

ここでは、「褒める」とはどういうことか、上手な子どもの褒め方について紹介していきます。

「褒める」とはどういうこと?

「褒める」とは、評価するということではなく、子どものありのままを認めるということです。

「100点取れてすごいね」「1位を取れてすごいね」と結果を評価すると、100点や1位を取れない自分はダメだと考えるようになるでしょう。また、「結果が出なければ褒められない」と子どもが考えるようになる可能性もあります。

結果がどうであれ、子ども自身の行いを認めることで、無条件に受け入れられるとあんしんするでしょう。褒めて伸ばす教育でチャレンジ精神が身に付くなど、よい影響を得られます。

ただ褒めるのではなく上手に褒めることが大事

褒めるとよい影響があるからといって、ただ褒めているだけではデメリットになってしまいます。上手に褒めることが子どもの成長につながります。

子どもが「自分は認められている」「見守られている」と、感じるような褒め方をすることが大切です。誰かと比較しない、頑張ってきた過程を褒めるなど少し工夫をすることで、上手に褒めることができます。

子どもを褒める場合には、自分は上手な褒め方ができているか考えてみましょう。

【6選】子どもを褒めることの効果

上手な褒め方で、子どもを伸ばすことができるといわれても、何がどう変わるのか疑問に感じる方もいます。また、褒められることに慣れて、子どもが手を抜くのではないかと、心配になる方もいるでしょう。

子どもを褒めることで、得られる効果はさまざまです。ここでは、子どもを褒めることで得られる効果を6つ紹介していきます。

向上心が高まる

褒められて認められることで、脳内でドーパミンが放出されます。ドーパミンとは、快感や幸福感、満足感などを生み出す神経伝達物質です。やる気ホルモンともいわれており、ドーパミンが放出されることで、向上心が高まり、「もっと頑張ろう」思えるようになります。

逆に、叱られたり自分の行動を否定されてばかりであれば、自信がなくなり「頑張っても自分にはできない」とすぐに諦めてしまうようになるでしょう。

出典:ドパミン | e-ヘルスネット(厚生労働省)

自己肯定感が上がる

子どもを褒めて認めることで、自己肯定感を育めます。自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れ、肯定する感覚のことです。

自己肯定感があると、必要以上に他者からの評価を気にすることがなく、自分を信じて行動できるでしょう。

逆に自己肯定感が低いと、人と比較してダメな部分ばかりが目について、自己評価を低くするようになります。失敗を恐れて、挑戦する気持ちを持てなくなることも考えられるでしょう。

自己肯定感は子どもの人生にとって大切な感覚です。褒めて伸ばすようにしましょう。

【親必見】子どもの自己肯定感を「高める」親と「なくす」親の特徴やかかわり方を紹介

【親必見】子どもの自己肯定感を「高める」親と「なくす」親の特徴やかかわり方を紹介

子育てのヒント・接し方 2024.03.21

周囲にやさしくなる

褒められて自己肯定感が高まった子どもには、自分自身はかけがえのない存在だという気持ちが持てます。周囲の人も大切に思える感覚を自然と持つことができるため、他人に思いやりを持ってやさしく接することができるでしょう。

対人関係でトラブルを抱えることが少なくなるため、勉強や部活などやりたいことに全力で取組むことができます。

信頼関係が築きやすくなる

褒められることで、子どもは「親から見守ってもらえる」「認めてもらっている」という気持ちになれます。子どもは親を信頼するようになるため、親子の仲が良好なものになるでしょう。

困ったことがあっても、親にすぐ相談するようになるため、子どもが一人で抱え込んで悩むということが少なくなります。また、子どもを叱らなくてはいけない場面でも、親の言葉をよく聞いてくれるようになるでしょう。

逆に、叱りつけるばかりで褒めることをしなかった場合、信頼関係が築けず、親の言葉に耳を傾けられない子になってしまいます。

感情が豊かになる

子どもは、お世話してくれている人の行動から、感情表現を学びます。

褒める言葉とともに、「うれしいよ」と喜びを伝えたり、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたりすれば、喜びの感情や感謝の気持ちを学べるでしょう。素直な気持ちを伝えられるようになり、相手の感情の変化にも敏感になります。

一方、叱ってばかりいると相手を批判するような子どもに育ってしまう可能性があるため、しっかり褒めることが大切です。

褒めるなかで親が感じた素直な気持ちを伝えて、子どもの感情が豊かになるように手助けしましょう。

チャレンジ精神が身に付く

自分がしていることを認められていると、子どもはうれしくなり、「またやってみよう」「もっと頑張ろう」とやる気を出します。たとえ失敗しても何度でもやってみようとする、チャレンジ精神が湧いてくるでしょう。

逆に、やっていることを否定したり、結果を叱責するような言葉をかけたりしてしまうと、子どもはチャレンジすることをやめてしまいます。ポジティブな言葉で子どもを褒め、チャレンジする心を育てましょう。

チャレンジ精神が旺盛な子どもには、思考力を育む豊富な体験ができる「ワンダーボックス for docomo」がおすすめです。

五感を使って、手を動かして試行錯誤ができるアナログの良さと、デジタルの良さを掛け合わせた新感覚の学びをSTEAM領域のバラエティ豊かなテーマでお届けします。(※対象年齢4歳〜10歳)。

詳細や利用条件等は下記リンク先よりご確認ください。

出典:「ワンダーボックス」 for docomo|comotto

【7選】子どもを上手に褒めて伸ばすコツ

ここでは、子どもを上手に褒めて伸ばすためのコツを7つ紹介していきます。

「上手に褒めてください」「子どもを認める褒め方をしましょう」といわれても、具体的にどうすればよいかわからないという方も多いでしょう。

どれも今すぐにはじめられるものです。コツをつかんで、子どもがのびのびと成長する褒め方をしましょう。

結果だけでなく過程も褒める

結果だけ褒めると、「結果が得られない自分には価値がない」と努力することを否定してしまいます。

また、過程をないがしろにして、ひたすら結果だけを追い求めるようになります。手段を選ばず、嘘やズルをして結果を得ようとする可能性もあるでしょう。

結果だけでなく過程も褒めることで、努力する大切さを実感し、チャレンジする意欲も湧いてきます。

結果だけでなく、子ども自身が努力した過程も褒めることを意識しましょう。

誰かと比較せずに褒める

誰かと比較する褒め方は、ダメな褒め方です。

比較して褒めると、他者より優位なものを見つければ優越感に浸り、傲慢な態度を取るようになります。反対に他者より劣った部分を見つければ、「自分はダメだ」と自己評価を下げてしまう人間になるでしょう。

比較するのは、過去の子ども自身です。「○○ができなかったのに、できるようになって偉いね」と、子どもの変化や成長を褒めてあげることが重要です。

挑戦したことを褒める

満足のいく結果が得られなかった場合には、挑戦したことを褒めるようにしましょう。

子どもが挑戦するなかで、成功することもあれば失敗してしまうこともあります。挑戦することを肯定的に捉えられていると、失敗して心が折れることが少なくなるでしょう。もう一度、挑戦しようという気持ちにもなります。

「挑戦することはすごいことだ」と伝え、失敗から学びにつながるようにしましょう。

質問をしながら褒める

子どもが考える褒められたいポイントと大人から見る褒めるポイントには、ズレが生じていることも少なくありません。「どんなことをしたの」などと質問して、子どもが褒められたいと考えるポイントを探りましょう。

また、子どもは挑戦したことに対して常に、褒めてほしいと感じているわけではありません。挑戦した感想を聞いて、子どもが褒められたいと感じているのか把握しましょう。もし、それほど心が動いていないようなら、過度に褒める必要はありません。

叱ることのバランスを考えて褒める

褒めてばかりでは、子どものプラスにはなりません。悪いことや間違ったこと、危ないことをした場合には叱るようにします。

叱ったことに対して変化が見られたら、改善した点についてしっかりと褒めることで、子どもはさらに成長するでしょう。

また、感情的に「怒る」ことはNGです。なぜダメなのかを説明し、どうしたら改善できるかアドバイスを添えながら「叱る」ことが大切でしょう。

叱ると怒るはどう違う?効果的な叱り方やNG例について詳しく解説

叱ると怒るはどう違う?効果的な叱り方やNG例について詳しく解説

子育てのヒント・接し方 2024.03.25

子どもの存在を褒める

「大好き」「ママのところに生まれてきてくれてありがとう」など、子どもの存在を無条件に褒めることも大切です。

自分が大切な存在だと伝えられて育った子どもは、自己肯定感が高くなります。自信がつき、困難にも立ち向かっていくチャレンジ精神も育つため、子どもの人生にプラスになるでしょう。

褒めながら何かを一緒に達成する

褒めながら何かを一緒に達成し、気持ちを共有することも上手に褒めるコツです。

何かに挑戦するなかで得た感動や喜びを親子で共有すると、その記憶は強く残ります。褒めることで得られる効果が高まり、親子の絆がさらに深まるでしょう。

些細なことでも一緒に達成し、感動を共有するという機会を持ってください。

親子で一体感を感じられる経験として、「ワンダーボックス for docomo」がおすすめです。

五感を使って、手を動かして試行錯誤ができるアナログの良さと、デジタルの良さを掛け合わせた新感覚の学びをSTEAM領域のバラエティ豊かなテーマでお届けします。(※対象年齢4歳〜10歳)。

詳細や利用条件等は下記リンク先よりご確認ください。

出典:「ワンダーボックス」for docomo|comotto

褒めることにおける注意点

褒めることは、子どもの人生にさまざまなプラスの効果をもたらしてくれます。しかし、褒め方を間違えてしまうと逆効果になってしまう可能性があるでしょう。

最後に、褒めることにおける注意点を紹介していきます。注意点を押さえて、子どもが伸びる褒め方をしましょう。

褒めすぎに注意

子どもに成長してほしいと思うがあまり、些細なことまで褒めちぎるのは逆効果です。

褒めすぎると、子どもは常に「褒められることは何か」と考えるようになります。褒められる可能性が高いものばかりに挑戦し、成長するチャンスを自ら手放すことになるでしょう。

褒められるために傲慢な振る舞いをするようになり、良好な人間関係を築けなくなる可能性もあります。

褒める基準を決め、褒めすぎないように注意しましょう。

褒めるタイミングに注意

褒めるタイミングが不自然な場合や、行動と褒めポイントが一致していない場合に、子どもは不安を感じます。このような行動を続けると、褒められるたびに虚しさを感じてしまうため、褒めるタイミングは重要です。

子どもの行動に注目して、褒めポイントを見逃さないようにします。褒めポイントを見つけたら、すぐに言葉をかけるようにしましょう。

褒めるコツを知って子どもの成長につなげよう

子どもを褒めることで、向上心や自己肯定感のアップ、親子の信頼が深まるといった効果が期待できます。

ただ、褒めすぎたり、タイミングを間違ったりすると逆効果になってしまうため、注意が必要です。

誰かと比較しない、バランスよく褒めるなど上手に褒めて伸ばすコツをつかんで、子どもがさらに成長できるようにサポートしましょう。